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50年前から存在していた!AI搭載のゲームの今までとこれから

50年前から存在していた!AI搭載のゲームの今までとこれから

チェスに始まり、将棋、囲碁とAI(人工知能)が洗練されプロと同等以上に張り合うことが多くなり、スケジュール管理をしてくれる秘書や日常の体調管理をしてくれる母親のようなAI(人工知能)、果てには彼女までAI(人工知能)化されていき「あれ、人類色々やばくね・・・?」と思う人も増えていますよね。

そんな私も日々AI(人工知能)にお世話になる日々・・・主にゲーム方面ですが。最近のゲームはすごいですよね。常に変化を求めるプレイヤーのためにRPG(ロールプレイングゲーム)ではTPOでセリフや行動が変化し、さらに高度になるとプレイヤーの行動パターンによって学習していくこともあります。つまり、プレイヤーが気持ちよくプレイするために裏でAI(人工知能)がガリガリ働いてたりするんです!

そんな中、子供も大人も大好きなゲーム。いつからAI(人工知能)が組み込まれたゲームが開発、発売されていたのか・・・気になる方もいるかもしれません。

ということで今回は、現代に浸透しているゲームのAI(人工知能)とは、これからのAI(人工知能)とゲームについての関係をみなさんにお伝えします!

AI(人工知能)搭載のゲームは70年前から存在していた!?

チェスをするイメージAIの歴史は古く、私たちの生まれる前から研究がされてきました。

近年流行りの盤上のゲームでは、完全なルールと差し手を想定し研究が進められたのは囲碁は1980年代、将棋は1970年代、チェスに至っては1950年代だとか!

実に60年以上も前からAIによる対戦プログラムが開発されているんですよね。

しかし一体いつからAI(人工知能)が組み込まれたゲーム開発が行われていたのでしょうか・・・。

ゲーム全体でAI(人工知能)が組み込まれたのは1940年代。

なんと約70年前にはAI(人工知能)が搭載されたゲームが開発・発表されているんです!

そのゲームは「二ム」と呼ばれる数学ゲームをコンピュータゲームとして作られたものでした。皆さんは[一つの石山から交互に石を任意の数を取り合って最後に石をとった人が負け]というゲームをご存知でしょうか?これは逆ニムと呼ばれていますが本来のニムは[最後に石をとった人が勝ち]というものです。この遊びがゲーム化されたときは今でこそ単純に見えますが当時の最先端技術をのAI(人工知能)が利用されているんです。

現代までに至るAI(人工知能)を利用したゲームは某最後のファンタジーや某ドラゴンが出てくるクエストのような独自の創作されたものではなく,チェスやオセロのように昔から遊ばれていた盤面のゲーム等を差し手の一方を肩代わりするものでした。

昔のAIはイマジナリーフレンド(空想の友達)の役割をしていたんですね!

現代の働くAI(人工知能)!そのレベルとは

マシンが稼働しているイメージ

昔のゲームのAI(人工知能)は単純で人工知能レベルを1~4で例えるとレベル1になります。これはマニュアル通りに働くアルバイトといったところです。現代では一定時間になると起動してくれる照明だったり温度の変化によって調節してくれる冷蔵庫がこれに当たります。皆さんも普段お世話になっていますよね!

さらに多くのデータが扱えるようになるとレベル2になります。これは役職で言うとバイトリーダーや正社員といったところでしょうか。AI(人工知能)でいうと、万を超えるパターンを扱うチェスゲームやお掃除ロボットなどが有名ですよね。現代までに開発されるAI搭載のゲームの人工知能レベルのほとんどがこの1と2の組み合わせになります。

レベル2相当とは言えゲーム内で扱われるマップデータを自動生成したり、プレイヤーへ次の目的地への最短ルートを示してくれるインフォメーションを表示してくれたり、プレイヤーの特定の行動によって敵の動きや物語を制御したり・・・見えているけど普段意識されないところで活躍しているんです!

レベル3ともなるとAI(人工知能)がデータを元にパターンを学習し、行動を変えることができます。役職でいうと経営者クラスです!主に機械学習と呼ばれることができるAI(人工知能)はプレイヤーの考えを読み取り、レベル1や2のAI(人工知能)に指示することで全体の流れを制御しているんです。

機械学習を行うレベル3に足を踏み入れたAI(人工知能)を搭載するゲームも多数存在します。有名なタイトルにも利用され大ヒットしているものあり、皆さんがプレイしたことのあるゲームにも搭載されているかもしれません。

レベル4は本物の人間のように疑問を感じ、考え、学習・対応するようになります。もちろん本物の人間のように振る舞うレベル4というのは未だ到達できぬ人類の夢となっていますが・・・未来にはゲームに組み込まれるイマジナリーフレンド(空想の友達)ではなく、人間の友達のように一緒にゲームがプレイする時が来るかもしれませんよね!

未来のAIはプレイヤーの〇を見る?

未来のMR技術のイメージ
現代におけるAI(人工知能)は最善という手を学習して人間を上回る結果を出してきました。その中でもAI工(人知能)は“駆け引き”が苦手とされています。

確かに最適を選ぶ中で“あえて”であったり“なんとなく”を選ぶAI(人工知能)は少ないですよね。しかし、医療技術、ロボット技術、心理学実験と様々な分野でも技術が向上し、それらがゲームにも利用されるとなったとしたらどうでしょうか。実際にホラーゲームで例えてみましょう。

Left 4 Dead (2008年発売)
モンスターと対峙しているイメージ

ウイルスにより凶暴化した感染者が徘徊する都市からの脱出を図るのが目的としたFPS(一人称視点)ですがこのゲームなんとプレイヤーの緊張度に応じてモンスターが襲ってくるAIが組み込まれているんです!

ホラー展開で一番驚く瞬間・・・つまりプレイヤーが「ほっ」とする瞬間をプレイヤーの行動からAI(人工知能)が計算してモンスターの出現タイミングを変化させているんです!10年も前から人間の心理的行動を計算するAI(人工知能)が完成していたなんて驚きですよね。

そんなシステムのこともあり人気タイトルではありますが、それにさらに現代や未来の技術を取り入れた場合はどうなるでしょうか。

プレイヤーの心音や体温から緊張度を測り、目線の動きから心理状態を検知し、過去のデータから学習し進化するAI(人工知能)。最も恐ろしいと頭の中で考えたモンスターを即座に作り出し最適なタイミングで襲い掛かってくる・・・

そんなAI(人工知能)が完成したとすれば想像するだけで恐ろしいです。

ホラーゲームで例えてみましたが人対人で重要な駆け引きがAI(人工知能)で再現できるようになれば新規タイトルだけではなく既存のタイトルでもプレイヤーにも新しい体験をさせてくれることができそうですよね!

今までのAI(人工知能)はゲームにおいて主にプレイヤーの動き(技)を視てきました。

ですが技術の発展は新しい環境を生み、未来のAIはプレイヤーの心理状態(心)、更には体の変化(体)まで確認できるようになり、プレイヤーの全てを視るようになるでしょう。

しかしそこは駆け引きの得意な人類。心技体の三要素が揃うことで真のゲームプレイヤーになれるかもしれません。AI(人工知能)に駆け引きでも負けないようにしたいですよね。皆さんも鍛えましょう心・技・体!

新たなAIとゲームの関係性

人とロボットが手を取り合うイメージ

さて、前章でAI(人工知能)とゲームの1ジャンルにおける未来についてお伝えしましたがこれからAI(人工知能)とゲームの関係性がどうなっていくのかを考えてみましょう。

今まではゲームの中にAI(人工知能)があってユーザーに変化をもたらしてきました(AI in the game)。しかしそれはゲーム機など一定のハードウェアに収まっているからこそソフトウェアの変化がありました。

時代が進み技術の進歩がハードウェアにも大きな変化が訪れる日がくるでしょう。その時はAI(人工知能)がゲームの中からではなくゲームをAI(人工知能)が外から操作することもできるようになります(AI out of the game)

ハードウェアが鉄腕アトムのようになるかドラえもんのようになるかはたまたベイマックスのようになるか・・・それはまだわかりませんが実現すれば

  1. AI(人工知能)と一緒にゲームをプレイ
  2. AI(人工知能)が作るゲームをプレイ
  3. ゲームの中に人間が入り込んでAI(人工知能)や他の人間と共に冒険

なんてことが現実になるかもしれませんよね!

 

以上、今回はAI(人工知能)とゲームの密接かつ長い歴史とちょっとした未来予想図を交えてお伝えしました。

研究され始めて70年以上の歴史をもつゲームAI(人工知能)は、単純なAI(人工知能)から複雑なAI(人工知能)の様々なレベルのAI(人工知能)が交じり合って人工知能レベルという境界線も薄まっているように感じます。

時代が進むにつれてプレイヤーの環境や扱う多種多様な機器が変化する中でAI(人工知能)とゲームの在り方も日々変わってきています。

一部のゲーム内のAI(人工知能)を例に挙げてみましたが、RPGなどのゲームジャンルだけでなくAI(人工知能)と技術の向上による

  • AI(人工知能)と一緒にゲーム
  • AI(人工知能)が作るゲームをプレイ
  • ゲーム内にフルダイブ

など外側から考えても期待に胸が膨らみますよね!

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