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【2021年版】AI(人工知能)が登場するおすすめ映画まとめ

【2021年版】AI(人工知能)が登場するおすすめ映画まとめ

近年、AI(人工知能)が登場する映画が増えていますよね。しかもその数は、2000年代後半から始まった第3次AIブームと呼応しています。

2000年以前にもSF作品を中心に人工生物が登場する映画は数多くありましたが、大半はロボットやアンドロイドと呼ばれていました。それが最近では、「AI(人工知能)」を前面に押し出した作品が明らかに目立ちます。

多くの作品に共通しているのは、AI(人工知能)が何らかの意志をもって制御不能となったり予想外の行動を起こす点です。人間の意図や都合を無視して、暴力をふるったり、人類滅亡をたくらんだり、あるいは正義の味方や恋人になることもあります。かつては、現実にはありえない完全なエンタテイメントとして観賞されました。しかし、最近では2045年にAIが人間の知能を超越するシンギュラリティ(技術的特異点)を迎えるという説が世界的に普及したり、AI(人工知能)を活用したテクノロジーが本格的に登場し始めたためか、まったくの空想として観られない面も出てきました。

そこで今回は、AI(人工知能)が登場する映画が人気を博している理由やAIが登場する映画の紹介、さらに今後の映画とAIの関わりについてお伝えします。

AIが登場する映画が増えている理由

人とロボットのイメージ
IDCの調査では2024年の世界のAI(人工知能)市場は、5543億ドル、円換算で約60兆円に迫る勢いです。通信、自動車、ヘルスケア、金融、建設、エネルギー、不動産、教育、玩具など、あらゆる業界でAIの活用が活発化しています。

今や「AI」は、社会生活やイノベーションになくてはならない存在であり、国や世代に関わらずヒットするもっとも旬なカテゴリーの一つでしょう。そのAIにエンタメ業界が目をつけないわけがありません。その一つがAI(人工知能)の登場する映画です。

しかもその多くは「AIは人間を超えるのか」「人間はAIを制御できるのか」「人とAIは幸せに共存できるのか」をテーマにとしたものが大半を占めます。その理由は、2つあります。

一つは、現実の世界でも、アメリカの人工知能研究家・レイ・カーツワイルが2005年に「2045年には、AIが人間の知能を超越する「シンギュラリティ(技術的特異点)」を迎える」と唱えた説が、世界中に広まったこと。と同時に、この流れにともない、AIに奪われる仕事が相当数にのぼる、と将来を危惧する意見が多数あることも見逃せません。もう一つは、人間にはとうてい太刀打ちできない、AIを活用した画期的技術やプロダクトが現実に登場し始めているからです。

人と会話するロボット、自動運転、顔認証をはじめとするセキュリティ、災害や株の値動き、入試問題の予測や銀行の与信審査、創薬など新たな製品の材料となる候補の検出、検品、ドローンとの融合など、AI(人工知能)のパフォーマンスや人間社会に与えるインパクトの強さに触れて、多くの人たちが「シンギュラリティは絵空事ではないかもしれない」と感じ始めてますよね。AIは先進的で社会への貢献度が高い反面、人の仕事を脅かす恐ろしい敵のような存在との捉え方もできます。

くわえて、もう一点、注目すべきポイントがあります。それは、AI(人工知能)が、なぜそのような判断を下すのかわからない「ブラックボックス化」という問題をはらんでいることです。AIが予測や判断の理由を自ら一つずつ語ることはありません。とくに開発現場では、AIの答えを本当に信用して良いのか不安にかられ、疑心暗鬼におちいるケースが少なからずあります。この要素は、映画の中で、何をしでかすか予測できない不気味な存在としてキャラクター化できる格好の材料となりえます。

以上のAI(人工知能)をめぐるさまざまな事情や憶測を背景に、映画界では、キャッチーな「AI」を、得体のしれない存在でありながらも、どこかリアル感をしのばせて取り上げることによって、多くの視聴者の関心を引こうとしています。作品の多くは、AIを擬人化し、感情や意志をもたせているのが特徴です。これにより、人と近しい距離感を持たせたリ、逆に人類を超える遠い未知の存在として描いています。

AI(人工知能)の正体は、0と1からなる2進法でつくられたアルゴリズムのため、感情や意志をもつことは絶対にありません。しかし、あたかも人かそれに類する存在に見せることで、観ている側に感情移入させるのが制作者たちの狙いです。

いわば映画でのAIは、恐怖や感動、同情による泣き、笑い、憂い、また恋心や敵対心、さらに人類が持つ課題への気づきなどを引き出し、ときには警鐘を鳴らすコンテンツの主人公に他なりません。鑑賞後に「現実がこうでなくて良かった」「未来がこうならいいな」「こういう意識は怖いな」といった安心感や共感、気づきを喚起できれば、AIを登場させたことは、エンタメとしては成功でしょう。その効果を狙って、映画界では、AIを登場させる機会が増えているといえます。

それでは、実際にAIが登場する映画を紹介しましょう。

AIが登場する映画:暴走するAIを描く『トランセレデレス』

科学者のイメージ
人工知能研究者のウィルは、シンギュラリティ(技術的特異点)に向けて新たなコンピュータ開発にいそしむも、テクノロジーに反対する過激派組織に襲われます。瀕死の状態にあるウィルを妻は、彼の意識をAIにアップロードしてコンピュータ上で蘇生させます。よみがえったウィルは、驚異の進化を遂げて、意のままに動き、人の病気を瞬時に治せる「ナノマシン」を開発。ところが、ナノマシンを頼りにする多くの人々にこれを投与し、強靭な肉体をもつ人造人間を作りだすウィルの行動に妻は恐れをなし・・・というストーリーです。

AI(人工知能)により一時は人間が救われるものの、やがてあだとなって人類に牙をむく、という筋立てです。シンギュラリティ(技術的特異点)に向けて技術開発を行う研究者を主人公にしている点が、まったくの空想ではなく、リアル感を演出しています。ただし、AIの力を借りて生きる主人公に、本来はありえない恋愛感情がしっかりと残っている点が、視聴者の琴線に触れる映画ならではの注目ポイントといえるでしょう。

AIが登場する映画:AIが人を幸せにするかを問いかける『AI崩壊』

警察のイメージ
舞台は2030年の日本です。人口の4割が生活保護を受ける格差社会で、そこに高齢化が追い打ちをかけるというすさんだ状態にあります。主人公の科学者・桐生が開発した医療AI(人工知能)「のぞみ」が、国民の個人情報を管理していたところ、突如暴走。生きる価値がないと判断した者を次々と殺し始めます。これに対峙するのが、「のぞみ」の開発者である桐生を首謀者として追いかける警察のAI「百目」で、この2つのAIを巡ったストーリーになってます。

この作品も、AIが暴走し始めて人が制御できなくなる、というテーマが主軸で、そこにさまざまな人間模様をからませています。「人類」vs「AI」という構図を強烈に提示し、最後には「AIは人間を幸せにすると思うか」という問いかけが主人公・桐生に対して投げかけられます。この問いかけこそが、人類が現実に抱えているAIをめぐるテーマに違いありません。

AIが登場する映画:許す心をもつAI『チャッピー』

ロボットのイメージ
人工知能ロボットの開発を画策するウィルソンに対し、人工知能は神への冒涜との考えをもつ、同僚で同じくロボット開発者のムーア。ウィルソンが開発したロボットが治安維持のため警官として採用されると、ムーアは嫉妬、自分のロボットを世に認めさせるために、ウィルソンをおとしめようと必死になります。

そんな中、ウィルソンはついに人工知能ロボットを開発するも、倫理的な問題から上司にストップをかけられます。しかし、犯罪にウィルソンのAIロボットを利用しようとするギャングのもとで、ウィルソンのロボット警官に人工知能ロボット用のカードキーがインストールされると、赤ん坊のようにふるまう「チャッピー」が誕生しました。驚異的なスピードで成長、進化するチャッピーは、やがて武器まで使いこなすようになる…と言うストーリーです。

AIをはじめとするテクノロジーを、人間が欲のままに悪用して大変な事態を巻き越す、というストーリー展開です。ただ、人のような感情をもったAIが、生みの親を救うばかりか、憎き敵をも許す心をもつ、という点に映画ならではの見せ場があります。架空のAIロボットという存在を通して、人類が持つべき心や生きる姿勢についての気づきを与えようとしている、とも解釈できるでしょう。

AIが登場する映画:愛する感情をもつAIが登場する『A.I.』

愛情のイメージ
人を愛する感情をもつロボットの開発を目指す教授の会社で働くヘンリー・スウィン。ヘンリーとその妻・モニカの間には不治の病で冷凍睡眠する5歳の息子がいました。子どもの姿に気落ちする妻を慰めるため、ヘンリーは教授の作ったロボット・デイビットを持ち帰ります。やがて本当の親子のように仲良くなる3人のもとに、本当の息子が奇跡的な回復の末帰ってきます。しかし、その息子に促されるままモニカにいたずらをするデイビットを、ヘンリー夫妻は持て余して森に捨ててしまいます。そこから、愛を求めてデイビットが旅するストーリーです。

人を愛するAIロボット、という点が映画と現実の明確な違いです。もちろん血のつながりはありませんが、あたかも本当の親子のようにやり取りし、喜怒哀楽の感情をあらわにする主人公・デイビットの姿が視聴者の目にいじらしく映るでしょう。

AIと映画の今後

脚本のイメージ
AI(人工知能)は今後もさらなる発展を遂げると考えられるため、映画はそのトレンドに呼応しながらますますAIと密接にかかわっていくに違いありません。AI(人工知能)と映画の関係性は、大きく3つに分けられます。

一つは、AIを映画のキャラクターとして登場させるパターン。これについては既に紹介しました。

もう一つは、AIを使って興行収入の向上や制作プロセスの効率化、コスト削減など、今までにないクオリティの高い映画制作を目指すパターンです。一例として、ハリーポッターやバッドマン、スターウォーズなどの制作で有名なアメリカの映画スタジオ「ビッグ5」の一つであるワーナー・ブラザーズは、AIを手がけるスタートアップのシネリティックと業務提携しました。狙いは、シネリティックの保有するビッグデータやAIを活用した「作品解析ツール」「タレント解析ツール」、映画の収益率を向上、予測を行う「財務分析ツール」などを活用して利益の最大化を実現することです。ヒット作を生むために、どのようなテーマで、どんな俳優を起用し、コストをいかにコントロールするのか、人間の勘や経験だけでなく、データとAIを含むITを活用したDX(デジタルトランスフォーメーション)に挑んでいます。

そして最後はAIに脚本を書かせるなどして、制作をゆだねたりするパターンです。これについては、まだ黎明期で、AIにさまざまな過去の映画作品やシナリオを学習させて、脚本や編集をさせるという思い切った試みが国内外で始まっています。ただ、完成作品はどれも意味不明なものや、人が見て共感を覚える内容とは程遠いレベルのものばかりです。どこかで見たとか、どこかで聞いたような話のつなぎ合わせという域を出ず、将来像はまったくの未知数です。

以上のような意味で、AIと映画との絆は確実に深まりつつあるため、両者の融合により、今後どのような興味深い化学反応が見られるのか、ますます目が離せないに違いありません。

映画のイメージ
さて今回は、AI(人工知能)が登場する映画が人気を博している理由やAIが登場する映画の紹介、さらに今後の映画とAIの関わりについてまとめました。

AI(人工知能)が登場する映画が増えているのは、近年AIの開発が本格化して、人の社会や生活でなくてはならない存在として注目されていること。と同時に、将来的に人の多くの仕事を奪うかもしれない、という懸念や恐怖感が現実味を帯びてきたことも理由の一つです。リアルと空想のはざまで、映画の中のAIは視聴者の喜怒哀楽やさまざまな気づきをもたらしつつ警鐘を鳴らす存在として、注目されています。

現に『トランセレデレス』や『AI崩壊』『チャッピー』のように、人間のあさましい考えからAIが暴走する恐ろしさを描いた作品もあれば、『A.I.』のように、人間のように親を慕うけなげなAIの様子を描いて涙を誘う作品もあります。

そして、AI(人工知能)と映画は、大きく3つの関係性のなかで発展を遂げていくでしょう。

それは

  • AIを映画のキャラクターとして登場させるパターン
  • AIを使って興行収入の向上や制作プロセスの効率化、コスト削減など、今までにないクオリティの高い映画制作を目指すパターン
  • AIに脚本や編集をまかせ、制作をゆだねるパターン

です。

AI(人工知能)は今後もさらなる発展を遂げると考えられるため、映画はそのトレンドに呼応しながらますますAIと密接にかかわっていくに違いありません。AIと映画の融合により、今後どのようなセンセーショナルな作品が生みだされるのか、注目しましょう。

【お知らせ】

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