ここ最近AI(人工知能)やディープラーニングなどの言葉を見聞きする事が多くなりましたよね。読者である皆さんの中には、AI(人工知能)という言葉からAIアナウンサーをイメージされた方もいることでしょう。中でも最近注目を集めているのが、AIアナウンサー「荒木ゆい」です。
一般的に、AIアナウンサー「荒木ゆい」をはじめとしたAIアナウンサーのサービスは、そのようなAI(人工知能)の技術を用いて、まるで本物のアナウンサーが原稿を読んでいるかのように再現してくれます。さらに今までの人工音声よりも人間に近い音声を実現しています。
いつの世の中も、一番のコストは人件費と言えるでしょう。放送業界でも人件費が一番のコストとなっており、このコストをごっそり削減してしまう可能性のあるAIアナウンサー。AI(人工知能)の進化によってこの先、弁護士や医者という仕事まで奪われると言われている中、いつも見ているニュース番組もAIアナウンサーになる日が近いかもしれません。
このように、AI(人工知能)によって今後も仕事の有り様が急速に変わっていくことは 間違いありません。そこで今回は、AIアナウンサーサービスの中心的存在である、AIアナウンサー「荒木ゆい」のサービス内容と活動実績についてお伝えします。
AIアナウンサー「荒木ゆい」、人間に近い自然な音声を実現
前述しましたが、AIアナウンサーの中でも注目を集めているのが、AIアナウンサー「荒木ゆい」です。これは、㈱Spectee(スペクティ)が運営するサービスで、このサービスは、約10万件の実際にアナウンサーが読んでいるニュース音声を自社開発の人工知能エンジン「Spectee AI」で機械学習し、様々な原稿を読み上げることが出来ます。
そしてこの「Spectee AI」がすごい。同社によると、「クラウド上で動くリアルタイム画像・動画解析AIエンジンで、世界中のソーシャルメディアにアップされた画像や動画、テキスト情報を24時間モニタリングしながら自動的に解析する。解析データは様々なカテゴリーへの分類や分析を行うことが可能だ。」とのこと。
今のAI(人工知能)は、昔と違い大量のデータを自ら収集し自動的に学習していく技術が実用化されており、こちらが思うよりも相当な速さで進化していきます。今までの人工的な音声と思っている方は、この「AIアナウンサー 荒木ゆい」に驚くことでしょう。
加えて、このAIアナウンサー「荒木ゆい」には以下のような細かい設定も用意されています。「栃木県出身、東京の私立大学を卒業後に東京キー局のアナウンサーとして就職、その後フリーとして独立。 ニュースからバラエティ番組、ドキュメンタリーのナレーション、イベントの司会など様々なアナウンス業をこなす。」このような設定により、親近感を持ちやすくしているようです。
4つのサービス料金プラン、Amazon Echoとの連携も可能
このAIアナウンサー「荒木ゆい」サービスの料金プランは、スタンダードプラン4900円(音声ダウンロード10回)、プレミアムプラン9800円(音声ダウンロード25回)、お試しプラン(無料で1回音声ダウンロード)、テレビやラジオ局向けとしての音声ダウンロード無制限のプラン(但し料金は要相談になっています)の合計4つのプランがあります。
喋るスピードや間の取り方、アクセントの位置まで細かく設定が出来ます。音声の生成までは数分で出来てしまうという速さです。今話題のAmazon Echo(アマゾン・エコー)をAlexaに代わって、「荒木ゆい」の声で喋らせるサービスもあり、より自然な声でAmazon Echoを楽しむことも出来ます。
大手メディアでも採用が進むAIアナウンサー「荒木ゆい」の運用実積
次に、実際どのようなコンテンツで使われているかご紹介しましょう。
以下、㈱Spectee(スペクティ)のホームページからの引用です。
- 日本テレビ「ズームイン!!サタデー」
- フジテレビ「新・フジテレビ批評」
- ラジオNIKKEI 「大人のラヂオ」
- NHKラジオ「AIがラジオを変える!」
- ホリエモンチャンネル(インターネット)
このようにすでに様々なテレビ局やラジオ局でこのサービスが採用されています。筆者はホリエモンチャンネルを欠かさず視聴していますが、この「AIアナウンサー荒木ゆい」が紹介された回はホリエモンの絶賛が止まりませんでした。YouTubeで「ホリエモン、荒木ゆい」と検索してみると面白いでしょう。
まとめ
さて、今回はAIアナウンサー「荒木ゆい」のサービス内容と活動事績についてお伝えしてきました。
- 人間に近い自然な音声を実現
- Amazon Echoとの連携も可能
- 大手メディアでも採用が進んでいる
と、AIアナウンサー「荒木ゆい」の現在の活用状況について理解できましたよね。AIアナウンサー「荒木ゆい」は、AI(人工知能)の発展に伴って今後もまだまだグレードアップしていくでしょう。
㈱Spectee(スペクティ)によると、現在は女性の声のみですが男性バージョンや英語、フランス語など多言語にも対応させていくとの事です。また、先ほどユーザー側が様々な設定をする事が出来るとお伝えしましたが、その設定をAI(人工知能)は学習し、さらに自然な喋りに近づいていきます。
AI(人工知能)の進化は止めることはできません。この先、人間とAI(人工知能)の垣根はどんどん狭まっていくでしょう。人間のアナウンサーとAIアナウンサーの音声の違いがわからなくなる、という日はもうすぐ近くまできています。
最後に、㈱Spectee(スペクティ)ホームページでは実際に使用されている声のサンプルを聞くことが出来るので、最先端のAI(人工知能)を体験してみるのも良いでしょう。