AI（人工知能）は世の中であちこち使われている技術ですよね。そんな中で最近登場しているのが、AI（人工知能）による画像認識。実はあなたの身近にも手の届く様々なところでAI（人工知能）による画像認識は活用されていて知らず知らずのうちに活用しています。
例えばAI（人工知能）画像認識を使った便利なスマホアプリやパソコンソフトなどです。仕事で使える便利なものや普段から使える楽しいものなど様々なので、ぜひ今回の記事にでてくるアプリやソフトを使って、普段から友達と使って遊んだり、仕事で使って時間を短縮しましょう。
そこでこの記事では、AI（人工知能）による画像認識とはどういうものなのか、世の中ではどのようなところで使われているかをお伝えします。
AI（人工知能）による画像認識とは
AI（人工知能）による画像認識とは画像の色々なパターンを認識して今何が映っているかを特定することができるシステムです。
最初は精度はとても低く映像に写っているポスターや人形を人間と認識してしまうこともありました。しかしディープラーニングという方法を使うことによりAI（人工知能）の画像認識の精度が向上していき人間なのかそれ以外なのかを判別できるようになります。
ディープラーニングとはたくさんのデータ量をもとにAI（人工知能）が自動的に特徴を抽出していくという学習法のことです。画像認識がどのような方法でできるようになるかというと、カメラの映像から人間のみを判別するときにたくさんの人間の写真や映像などをAI（人工知能）に事前に学習させます。
するとAI（人工知能）がそのデータから特徴を学ぶことで映像の中の人間とそれ以外のものとを判別していきます。仮に人間なのに人間ではないと判別したり、逆に人間ではく人形なのに人間を判別してしまったデータに対してもフィードバックを行い、次に同じような間違いをしないように学習します。
なぜ今画像認識がAI（人工知能）によって注目を集めているのか
なぜ今画像認識がAI（人工知能）によって注目を集めているのかとういうと、これまで人が行ってきたものを自動で行い大幅な時間短縮をすることができるから。これまでは様々なデータでないものも自動的にデータ化したり人の目でいちいち判断しなければいけなかったものがたくさんありました。しかし画像認識によってデータの分類が自動化できるようになったため、画像認識のAI（人工知能）は幅広い分野で使用されるようになりました。
また、ビジネスだけでなく私たちの身近なスマホにもAI（人工知能）が入っている画像認識は使われているとのこと。例えば最近のスマホは指紋認証でロックを解除するだけでなく顔認証でロックの解除を行うことができますよね。この顔認証も、スマホの所有者であるあなたの顔の特徴を理解させてロックの解除をおこなえるようになりました。
このようにすでに私たちの身近な場所でもAI（人工知能）による画像認識は使われているのです。次ではAI（人工知能）の画像認識を使った事例を紹介しましょう。
AI（人工知能）による驚きの画像認識事例
あなたの身の回りでもAI（人工知能）による画像認識はたくさん使われています。そこで、どのようなところでAI（人工知能）の画像認識が使われているのかを紹介しましょう。
工場の仕分け、異物確認作業
工場のベルトコンベアーで運ばれてくる食料品や衣服などをカメラでチェックします。すると仮に異物などが入っている場合、AI（人工知能）による画像認識で発見します。またベルトコンベアーは自動で運ばれてくる果物や海産物などの大きさを判別してサイズ分けを自動で行うことも可能です。
実際にキユーピー株式会社ではじゃがいもの品質チェックを画像認識技術を使うことで効率化しています。今までじゃがいもの個体差はかなりあり品種もたくさんあるため作業不可が高いが人の手に頼っていました。そこでAI（人工知能）による画像認識を導入すると速度が上がり生産効率を向上して現場作業者の負担軽減に成功しました。
医療機器の自動診断機能
例えばレントゲンの検査でドクターがわからない微小な肺がんが映り込んでいるとします。人間の目では判別することはできませんが、AI（人工知能）による膨大なデータ量との比較により微小な肺がんを見つけることができ、さらに人間の目に見やすいように条件を変えて表示することもできるようになりました。
実際にキヤノンの最新CT、MRIで搭載されているアプリケーション、Advanced intelligent Clear-IQ Engine (AiCE)はAI（人工知能）の画像認識の画像処理をかけると、超高性能機器（日本に数台しかない実験を行う専用の機器）で撮影した画像に匹敵する精度の高い画像を作り上げることができ診断に役立っているとのこと。
新薬の開発
新薬の開発にかかる時間は約10年と言われています。また平均1000億以上の費用がかかり有効性、毒性の予測が立てにくいことが課題でした。
そこでライフインテリジェンスコンソーシアム（LINK）や株式会社エクサウィザーズがAI（人工知能）を導入し、もともとある薬の分子構造をもとに新しい薬を画像認識によって発見するようにしています。これによって新薬の発見するための時間短縮が可能になるので、それに伴って開発費を約600億円の削減につなげる計画を立てています。
チケットレス入場システム
オリンピックに向けてチケットレス入場システムなどもAI（人工知能）を使った画像認識が使われています。会場に入場する際に改札のような機器を通る時にカメラが顔認証を行います。すると事前にお金を払って登録している人を画像認識で判別するとのこと。なお、同時に顔認証を待つ人の渋滞がおこらないようにするシステムも現在開発中です。
河川のコンクリート護岸の劣化検知
河川のコンクリート護岸の劣化検知にもAI（人工知能）を使った画像認識は使われています。八千代エンジニヤリング株式会社では、洪水などの災害対策でコンクリート護岸は設置された時期や地域などによって整備形式が異なり熟練されてた技術が必要なため、目視点検で人が毎回おこなっていました。
そこで新しくAI（人工知能）による画像認識によってコンクリートのひび割れなどの劣化を画像から検知するようになると今までの工程を5分の1の時間で行うことができるようになりました。
画像認識AIをフリーで使えるサービス
私たちが使うスマホやパソコンでAI（人工知能）による画像認識を使うことができます。そこで、便利で面白い画像認識のAI（人工知能）をお伝えしましょう。
Picture This
Picture Thisはカメラを調べたい花に向けて撮影するだけで1秒で世界中の花の名前を調べることができるスマホアプリ。Picture Thisの性能はAI（人工知能）を使って1万種類以上の植物を98%の高精度で識別することができるとのこと。
また名前の検索だけでなくその花の説明や開花時期、雑学や豆知識など細かい情報もわかります。さらに各ユーザーが読み込んだ花の位置を地図で共有することにより珍しい花も探して見に行くこともできます。家族でピクニックに行った時などに是非使いたいですよね。
AI手相占い
AI手相占いは手のひらをカメラで撮影することによって、AI（人工知能）が手相を自動で解析してくれる占いのできるスマホアプリ。手相占いでは利き手や利き手ではない方から後天的な性格と先天的な性格を判断することができ、また鑑定結果に応じたその日の運勢を毎日届けてくれます。友達同士で是非遊びましょう。
フィッシュ-AIが魚を判定する未来の魚図鑑
海釣りをしに行ったときに釣った魚が何か気になりますよね。フィッシュ-AIが魚を判定する未来の魚図鑑はカメラを調べたい魚に向けるか写真を読み込むと魚の名前を教えてくれるスマホアプリ。図鑑としても優秀で特徴や食べ方など豆知識なども紹介します。
さて、今回はAI（人工知能）による画像認識とはどういうものなのか、世の中ではどのようなところで使われているかをについてお伝えしました。それでは、今回の内容を振り返りましょう。
- AI（人工知能）の画像認識はディープラーニングにより以前よりも大幅に機能が向上し作業の自動化、時間短縮に貢献している
- 工場でAI（人工知能）による画像認識が使われていて、サイズの分別異物の確認や製薬などに使われている
- 医療現場での画像診断にもAI（人工知能）による画像認識は使われている
- チケットレスシステムなど渋滞緩和のためAI（人工知能）による画像認識は使われている
- カメラをかざすだけで図鑑として植物や魚を判別するなどAI（人工知能）による画像認識を使ったスマホアプリもたくさんある
画像認識はアプリやサービスなど、幅広いところで活用されています。あなたが欲しいAI（人工知能）による画像認識技術はまだまだたくさんあります。是非ご自身でも探して普段から友達と使って遊んだり、仕事で使って時間を短縮しましょう。
