AI(人工知能)ニュース

AIスピーカーとVRの融合でできるサービス3つを予測!

AIスピーカーとVRの融合でできるサービス3つを予測!

21世紀に入って17年、いまや、AI(人工知能)が人間の発言を聞き取り、VRで仮想現実を見ることができる時代になりました。AI(人工知能)スピーカーやVRは、未来感あふれる、なんだか楽しそうなアイテムですよね。AI(人工知能)と聞くと、ドラえもんの世界を連想する人も多いのではないでしょうか。

その中でも、AI(人工知能)スピーカーは人間の発言を聞き取って、指示として認識できます。また、VRはどんなものでも現実のように表示し、応用技術として現実世界の風景と重ね合わせることができます。映画や漫画、フィクションの中でしか見られなかったこの技術は、いまやAI(人工知能)スピーカーは1万円前後、VRゴーグルは3万円前後で誰でも購入できるようになりました。この未来道具2つを組み合わせるとどんなことが可能でしょうか。そこで今回は、実現したらきっと誰かの役に立つ、誰かが幸せになれる、期待の新製品を予測してみました。

極限の恐怖!客の虚をつくお化け屋敷

お化け屋敷のイメージ

大きいお化け屋敷や大型遊園地では、既にVRやホログラムを使った演出が、人気を博しています。ここにAI(人工知能)スピーカーを導入すれば、恐怖効果を倍増できます。

お化け屋敷のキモは、お客を「驚愕」させることです。でも、明らかにわかっているお化けなんて、怖くないですよね。もちろん、VRを使えばすごく怖い映像や、毎回違う演出も可能ですが、これだけでは不十分です。驚かせるプロは、相手の呼吸を読む必要があります。また、ネット上でも、「迷路ゲームかと思ったらドッキリだった」系のいたずらプログラムを見たことがありませんか。このような驚愕系のいたずらプログラムは、利用者を「特定の仕事に集中させ」て、神経を研ぎ澄まさせてから驚かせます。

つまり、「お客が他の演出に注意がいっている」ことをAI(人工知能)スピーカーで認識し、お客が「あれ?なんか動いた?」と右側に注意したとたんに、逆側から驚かすのです。さらに、リピーターさんには前の演出がばれているのを利用し、「この先、確か左側にお化けが・・・」などと言っているのを認識して、逆側から驚かすなんて憎い真似もできます。

発達障害の症状を改善!コミュニケーションスキル学習プログラム

教育のイメージ

AI(人工知能)スピーカーとVRは、最近問題になっている「発達障害」克服の鍵になるかもしれません!特に、発達障害のひとつ「アスペルガー症候群」の症状は大幅に改善できる可能性があります。発達障害の中でも、アスペルガー症候群の人の人生における困難は重大で、特にアスペルガー症候群の人の中でも問題になりやすい特性が、「相手の感情を推し量れない」というものです。わかりやすくいえば、「あなた、太ってるね!」と事実を直撃する発言を、罪悪感なく発してしまうのです。こういった特徴は、人間関係の悪化に始まり、本人の人生に暗い影を落としますよね。この障害は治療するようなものではありませんが、生活に必要なスキルを学習することで、障害でなくすることができます。

アスペルガー症候群の人は、いわゆる「空気を読む」「相手の感情を推し量る」ことが極めて困難です。そこで、小学校などできるだけ低学年のうちから、いわゆる「コミュニケーションスキル」を丸覚えするのが有効とされています。「他人に太ってるっていっちゃ駄目」「話をさえぎっちゃ駄目」「ケンカしている相手にはしばらく頼み事しないほうがいい」などといった、当たり前のことをすべて覚えるわけです。これは、自動車運転教習プログラムのような、選択式の練習プログラムでは学べません。VRで表示された人物の目線や表情を読み取って、AI(人工知能)スピーカーに発言を評価してもらうのが有効です。

目の前の人を助けたい!救急救命補助プログラム

救命救急のイメージ

近年、AEDが普及したことによって、死の淵から生還する人が急増しています。2016年には、AEDによって596人が命を救われています。この救命率は、AEDを使用された人全体の54%です。AEDって、すごい発明ですよね!AEDは、既に音声案内が内蔵されているので、落ち着いて案内に従えば素人でも救命措置が行えます。でも、AEDにAI(人工知能)スピーカーとVRを「ちょい足し」すると、さらに多くの人命を救える可能性があります。

救急救命は、特殊な器具がなくても対応できるものがたくさんあります。例えば、海で溺れた人を助けるには、「心肺蘇生」「人工呼吸」ができます。でも、目の前に死にかけた人がいる状態で、「あごを水平に(気道確保)!」「1分間に100回以上の胸部圧迫!」等々、冷静にできませんよね?私は無理です。パニックです。

でも、VRで実際の患者さんの隣にダミーが表示されて、しかもAI(人工知能)スピーカーに「あごはどうするの?もう一回言って!」と要望できる状態なら、なんとかなりそうです。説明サイトや救急救命のサンプル動画は、問いかけに答えてはくれませんが、AI(人工知能)スピーカーを使えば要望に応じることができます。さらに、VRで表示された仮想救命士の真似をするだけなら、よほど慌てていない限り何とかなりそうですよね。全国の公共機関や大型輸送車に搭載されているAEDに、こういったAI(人工知能)スピーカーとVRを追加すればもっとたくさんの命を救えます。

 

AI(人工知能)スピーカーとVRを組み合わせることで、

  • お客の虚をつくお化け屋敷を作ることができる。さらに怖く、さらに柔軟に、お客に合わせた驚かせ方が可能になる。
  • 発達障害の症状を改善する、学習プログラムが構築できる。特に、アスペルガー症候群のようなコミュニケーションの障害を持った人に、実践的なスキルのトレーニングを提供できる。
  • 救急救命補助プログラムを、より便利に、より多目的にできる。特に、素人救命者を適切にリードすることで救命者の混乱を予防できる。

ということがわかりましたよね。AI(人工知能)スピーカーも、VRも、今まで人間しかできなかった仕事を一部肩代わりできます。これまで人手が足りなかったり、手間がかかりすぎるために実質的に不可能だったことも、だんだんと可能になってきました。せっかく素晴らしい技術が出てきたのですから、なるべく多くの人たちが笑顔になれる利用法が良いですよね。

AI(人工知能)スピーカーとVRに、そんな未来を感じていただければ幸いです。

参照元 日本AED財団
一般社団法人 日本発達障害ネットワーク JDDnet

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