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【2021年版】ノンエンジニアにおすすめのGit GUIクライアント5選

【2021年版】ノンエンジニアにおすすめのGit GUIクライアント5選

Git GUIはエンジニアだけでなく、ノンエンジニアのウェブデザイナーやウェブライターの方達にも使用されていますよね。

ウェブサイトの作成や本の出版にさまざまな人たちが関わり、分担されたデータを編集したり修正したりを繰り返してサイトや本の完成形に近づけています。

しかし、大勢の人たちが一つのプロジェクトに関わると、その分データ編集内容に重複があったり、必要のない内容まで入ってしまう可能性も出てきます。

必要ないデータを消して編集前のデータに戻すことも大変ですし、重複などのミスがあるファイルを探すのも時間がかかり、決して効率的ではありません。

そこで今回はそんな問題を解決する、ノンエンジニアの方にもおすすめの「Git GUI」をお伝えいたします。

Gitってなんだろう

Gitってなんだろう

Git(ギット)とは、分散型バージョン管理システムのこと。

人型ロボットを例として説明いたします。

ロボットを完成させるために頭、腕、胴体、足の4つに分けて作業を行うことにしました。それぞれのパーツに人間のような動きができるようデータを入力していきます。

人間の動きを再現するために膨大なデータ入力が必要だったので、さらに細かく作業を分担することにしました。

そこで誰がどの作業を行ったのか分かりやすくするために、作業内容に応じてバージョンを付けてデータを保存していきました。

「頭 Version 1.2」や「腕 Version 2.1」などに分けて今どのバージョンなのかを把握できるようにしました。

これがバージョンです。

そして、このバージョンの結合を繰り返すことで良質なデータを蓄積できます。

Gitはこのようなバージョンを管理するシステムです。

Gitの基本的な使い方

Gitの基本的な使い方

Gitの基本的な4つの使い方をお伝えいたします。

編集前のバージョンに戻すことができる。

少し前記しましたが、バージョンの更新をしていく過程で、いったん加えた編集や修正を再度編集前の状態に戻さなければいけない時もあります。
そのような時にGitの機能を使えばすぐに編集前に戻ることができます。

新しいファイル、古いファイルなど関係なく一元管理できる。

Gitではファイルをバージョンごとに管理できるため、古いファイルも新しいファイルも一元管理が可能です。GitGUIを使えば視覚的にも分かりやすく管理が容易になります。

編集した履歴を複数の人たちで共有ができる。

元となるファイルがウェブ上で管理されるため、誰が、いつ、どんな内容で編集したのかが、ネット環境があればどこからでも共有が可能です。

複数の人たちで行った修正ファイルを一つに統合できる。

一つのプロジェクト開発では複数のファイルを更新したり修正を加えますが、Gitを使用すれば更新内容の重複やその他の問題をおこさず、ファイルを統合できます。

以上、これらがGitの基本的な使い方です。

おすすめGitGUIクライアントご紹介

おすすめGitGUIクライアントご紹介

それでは今度はノンエンジニアにおすすめのGit GUIクライアントを5つご紹介しましょう。

Gitkraken

Gitkraken(ギットクラーケン)は、アメリカのアリゾナ州の「Axosoft」というソフトウエアカンパニーで産声を上げました。

2015年にリリースされ、今なお進化を続けています。クラーケン(イカ)ロゴが目印のGitGUIです。

GitHubが開発したElectronを使っているため、Windows、Mac、Linuxに対応したデスクトップアプリケーションを作成できます。
ノンエンジニアの方でもヒストリーが見やすいインターフェースで、Branch(ブランチ)を別ブランチにドラッグアンドドロップで結合させることができるなど、直感的な操作性が特長です。

Sourcetree

GitGUIクライアントの中でも、初心者に使いやすいと言われているのが、オーストラリアのシドニーに本社がある「Atlassian」から生まれた「Sourcetree」。

Windows、Macに対応しており、直感的で見やすいインターフェースで日本語にも対応しているのが特長です。
ノンエンジニアの方でも簡単に設定ができ、Push(プッシュ)やコマンドといったソースコードの使用やちょっとしたサイトの文章を修正ができます。ツリー型でヒストリーが表示されるため、全体の作業が可視化できるのも特長の一つです。

GitHub Desktop

GitHub Desktopはアメリカのカリフォルニア州サンフランシスコに拠点を置くGitHubのアプリケーションです。

こちらは猫のロゴが目印のGitGUIです。ノンエンジニアの方でも分かり易いインターフェースはもちろん、コマンドの操作も一切ないため安心して使用できます。

そして、何より初心者に助かるのが次に何の操作をすれば良いかを提案してくれる機能がついています。

オリジナルのプログラムからコピーしたローカルリポジトリに修正を行いコミット(保存)した場合、そのあとの作業としてオリジナルプログラムにプッシュ(修正をオリジナルに反映させる)を提案してくれるのです。

GitHub Desktopはエディタ統合型のアプリケーションではないので、普段から使い慣れているエディタを一緒に使えることも特長の一つ。

GitHub Desktop

Fork

次にご紹介するのはFork。

こちらも使いやすいインターフェースと動作が他のクライアントツールより速いのがGitGUIです。

Sourcetreeを使用されたことがあれば、早さの違いが分かりやすいでしょう。

Commit(コミット)やBranch(ブランチ)が分かりやすくリスト化されており、Merge(マージ)の際に発生する内容重複の問題を解決できるMerge Conflict HelperとMerge-Conflict Resolverが備わっているなど、使い勝手の良いさまざまな機能が搭載されています。

こちらはWindowsとMacに対応していますが、残念ながら対応言語が英語しかありません。しかしGitで使われる言語は世界共通なので、使っている間に英語にも慣れるのではないでしょうか。

Fork

TortoiseGit

TortoiseGitは亀のロゴが目印のGitGUI。

Windowsのみの動作で、エクスプローラー統合型のツールです。
ツールの操作はエクスプローラーでもおなじみの右クリック時に表示されるコンテキストメニューからPush(プッシュ)やPull(プル)、Merge(マージ)、add(アド)などを使用することができ、シンプルかつ使いやすいのが特徴です。ノンエンジニアの方にもおすすめです。

Merge(マージ)の際に、編集前の内容が同じ画面で同時に確認できる機能や多言語に精通したスペルチェック機能などもあります。

毎回のリリース版の前に必ずプレビュー版を用意する特徴があり、使用テストを行いバグなどの修正を行った後に正式リリースをするので、安定した使用環境の提供に成功しています。

TortoiseGit

GitGUIを使う前に知っておきたいGit用語

GitGUIを使う前に知っておきたいGit用語

このようにGitGUIはさまざまリリースされています。しかしそもそものGit用語を知らないと使えませんよね。

GitGUIにはさまざまな専門用語が使われています。そこで何度も目にする用語を抜粋して紹介いたしましょう。

Repository(リポジトリ)

英語で「貯蔵庫」「収納庫」の意味です。

アプリケーション開発の際に、システムを構成するデータやプログラムの情報および編集や変更内容か納められたデータベースのこと。ファイルはバージョンごとに保存されています。

Clone(クローン)

リポジトリのクローン(複製)を作成することです。複製することで、自分のパソコン内で編集・修正作業ができます。

Commit(コミット)

自身のパソコン内のリポジトリに変更データを保存することです。

Push(プッシュ)

Gitサーバー上にあるリモートリポジトリに自身のパソコンにあるローカルリポジトリの変更内容を保存するコマンド。

Pull(プル)

英語で引っ張っぱるという意味もありますが、簡単に言うとGitサーバー上にあるリモートリポジトリからローカルリポジトリへ持っていないデータや変更内容をダウンロードするコマンドです。

Clone(クローン)はリモートリポジトリ全体の複製ですが、Pull(プル)は必要なデータだけダウンロードが可能という違いがあります。

Fetch(フェッチ)

リモートリポジトリ内に新しく更新されているフォルダーがないか確認してくれます。

確認せずに編集したフォルダーをリモートリポジトリにプッシュしてしまうと、すでに更新されたフォルダーと重複してConflict(警告)が出る場合があります。

Branch(ブランチ)

英語で木の枝などの意味がありますが、その名のとおり現行バージョンのプロジェクトを枝分かれさせて、別の作業をおこなう時に使うコマンド。

枝分かれさせることで、プロジェクト本体に影響を与えず作業を進めることができます。ブランチごとに履歴も残るので、問題が起こった時に問題の切り分けが容易になります。

Marge(マージ)

枝分かれさせているブランチをバージョンごとのMaster(マスター)ブランチへ結合します。

Marge(マージ)結合することで、新しい情報がMaster(マスター)ブランチに反映され、開発をスムーズに進めることができます。

Conflict(コンフリクト)

英語で争い、競合、衝突などの意味がありますが、Marge(マージ)を行った際に変更内容の重複がある場合に出てくる警告で修正を求めてきます。

例えば、Marge(マージ)するブランチの内容がテキストの1行目の変更だったとします。

どちらのブランチも同じ変更をしている状態でMarge(マージ)するとConflict(コンフリクト)の警告を受けます。

Gitの利用で気をつけておくべきこと

Gitの利用で気をつけておくべきこと

それではGitを利用する上で気をつけるべきことを見ていきましょう。

プロジェクトごとにリポジトリの運用の仕方を確認する

会社で開発を進めているのであれば、会社のルールに従って進めることが重要ですよね。

プロジェクトに途中で参加した方などはリポジトリ運用方針を確認しないと、気づかない内にルールを破ってしまっているなど問題が発生します。

Commit(コミット)するときにはいらないものを含めないのが重要

特にコマンドラインでGit操作をしていると、気が付かない内にいらないファイルをadd(アド)する場合があります。

余計なファイルが入ると、個人環境へpull(プル)して確認する際に動作の妨げとなることがあります。

コマンドラインでの操作をこだわるとミスをしやすい

コマンド操作に慣れていない人が、こだわって使うと思わぬミスを起こしやすいです。慣れていない人はCUI(黒い画面)ではなく、見やすいGUIを使用しましょう。

個人でGitを使用されていたら、気を付けなければいけない部分はあまりないですが、会社のプロジェクトで使用されている時は、ルールを守り適切な操作を行って行かなければいけません。

これらを気をつけてGitを利用していきましょう。

 

まとめ

今回は「Git Gui」についてお伝えしました。それでは最後にまとめです。

Gitってなんだろう

Gitはバージョンごとに分けられた保存ファイルを管理できるシステムです。

Gitの基本的な使い方

4つの使い方があります。

  1. 編集前のバージョンに戻すことができる。
  2. 新しいファイル、古いファイルなど関係なく一元管理できる。
  3. 編集した履歴を複数の人たちで共有ができる。
  4. 複数の人たちで行った修正ファイルを一つに統合できる。

おすすめGitGUIクライアント

  • Gitkraken

ノンエンジニアの方でも扱いやすく、ヒストリーが見やすいインターフェースやBranch(ブランチ)同士をドラッグアンドドロップで結合させることができるなど、直感的な操作性が特長です。

  • Sourcetree

Windows、Macに対応しており、Push(プッシュ)やコマンドといったソースコードの使用、
ちょっとしたサイト文章の修正などが簡単にできます。ツリー型でヒストリーが表示されるため、全体の作業が可視化できるのも特長の一つです。

  • GitHub Desktop

次の操作を教えてくれる機能があり、初心者におすすめです。

エディタ統合型のアプリケーションではないので、普段から使い慣れているエディタを一緒に使えるのも利用するメリットの一つです。

  • Fork

こちらも使いやすいインターフェースと動作が他のクライアントツールより速いのが特徴です。

機能については、Conflict(コンフリクト)の問題を簡単に解決するなどさまざまな機能がついています。WindowsとMacに対応しています。

  • TortoiseGit

Windowsのみの動作で、エクスプローラー統合型のツールです。Merge(マージ)の際に、編集前の内容が同じ画面で同時に確認できる機能や多言語に精通したスペルチェック機能などもあります。

安定した動作環境を提供しているのも特長の一つです。

GitGUIを使う前に知っておきたいGit用語

  • Repository(リポジトリ): データを収納する場所Clone(クローン):リポジトリのクローン(複製)
  • Commit(コミット):Master Branch(マスターブランチ)に変更データを保存する
  • Push(プッシュ):リモートリポジトリにローカルリポジトリの変更内容を保存する
  • Pull(プル):リモートリポジトリから持っていないデータや更新内容をダウンロードする
  • Fetch(フェッチ):リモートリポジトリ内に新しく更新されているフォルダーがないか確認する
  • Branch(ブランチ):プロジェクトを枝分かれさせ、別の作業ができるようにする
  • vMarge(マージ):ブランチをMaster branch(マスターブランチ)へ結合する
  • Conflict(コンフリクト):変更内容の重複がある場合に出てくる警告

Gitの利用で気をつけておくべきこと

  • プロジェクトごとにリポジトリの運用の仕方を確認する。

会社で開発を進めているのであれば、会社のルールに従って進めることが重要です。

  • Commit(コミット)するときにはいらないものを含めないのが重要です。

特にコマンドラインでGit操作をしていると、気が付かない内にいらないファイルを含めてしまう場合があります。

  • コマンドラインでの操作をこだわるとミスをしやすい。

コマンド操作に慣れていない人が、こだわって使うと思わぬミスを起こしやすいです。慣れていない人はCUI(黒い画面)ではなく、見やすいGitGUIを使用しましょう。

大勢の方と作業をする場合GitGUIは大変便利ですよね。しかし運用ルールを怠ると思わぬ事故に繋がることも。Gitを利用する前に、まずは基本をしっかり学びその上で正しく利用していきましょう。

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