教育

Pythonで統計学を学ぶ時に読んでおきたいおすすめの専門書6選

Pythonで統計学を学ぶ時に読んでおきたいおすすめの専門書6選

現代社会では多種多様な情報が「データ」として管理され、企業やサービスの運用に利用されています。加えて、このデータから様々な傾向を読み取り、分析するための「統計学」についても重要性が見直されてきています。データの持つ価値を正しく見出し、活用するために統計学は今後、大人のみならずあらゆる世代が取得すべき能力、と言われているほど。

そんな中、近年ではプログラミング言語「Python」を用いて、統計学を学ぶという方も増えてきているのです。PythonはAI(人工知能)開発の場面でその有用性が注目を集めていますが、統計学に活用できる様々なメリットを持っています。

しかし統計学を学んでいくうえで、Pythonはどのようなメリットを持っているのでしょうか。

それではこれからPythonで統計学を学んでいきたいという方に向けて、おすすめの専門書を紹介していきましょう。Python、統計学についてもそれぞれ学習に適した専門書をご紹介します。

Pythonと統計学の関係とは

Pythonと統計学の関係とは

Pythonは現状、AI(人工知能)開発において必須ともいえるプログラミング言語ですが、統計学とも深い関係性を持っています。これは元々、統計学がAI(人工知能)開発において、注目され始めたことも関係しています。

AI(人工知能)や、そこで利用される機械学習・ディープラーニングにおいて、これらの基礎には統計学の考え方が使われているため、AI(人工知能)の研究が進む中で、ベースとなる統計学についてもより強い関心が寄せられるようになったのです。

統計学を実装するだけならば、実はPython以外にも様々な手段があります。R言語やStanといったプログラミング言語はもちろん、簡単な手法でよければExcelを使っても統計学を実装することは可能です。

そんな中、あえてPythonが統計学に用いられるには、Pythonが持つ独自の「メリット」が関係しています。

Pythonで統計学を学ぶメリット

Pythonで統計学を学ぶメリット

Pythonで統計学を学ぶメリットはやはり様々な工程を自動化してくれるという点です。

統計を行うためのデータ集計・加工・描画についてはもちろん、機械学習を使った回帰・分類、WEBスクレイピング、データベース操作やAPI連携、Webアプリケーションに至るまで、とにかくPythonだけで非常に幅広い機能が保証されています。
統計を行うためのライブラリなども多数用意されているため、専門的な計算式などを知らなくても、基礎的な統計の考え方を理解していれば十分統計学を学ぶことが可能。
また、Pythonは近年、AI(人工知能)開発の分野においても注目を集めていることから、書籍や学習サイトなども多数存在しており、学習コストが少なくて済むという点もこれからプログラミングや統計学に触れる方にとっては嬉しい点ですよね。

統計学の前にまずプログラミング初心者が読んでおきたい専門書2選

統計学の前にまずプログラミング初心者が読んでおきたい専門書2選

Pythonで統計学を学ぶ前に、プログラミング言語の使い方を理解しておく必要があります。まずはプログラミングの初心者の方にお勧めな学習書を紹介しましょう。

新・明解Python入門 (新・明解シリーズ)

この本はプログラミングにこれから携わろうとする方にとってお薦めな「新・明解シリーズ」の一冊。こちらは基礎の基礎から「Pythonによるプログラミング」を解説してくれており、反復練習するためのサンプルプログラムも多数掲載しているため、プログラミングの基盤づくりを行う上では最適です。

文章が非常に丁寧でわかりやすく、サンプルコードにも注釈がしっかりと追記されているのは嬉しい点でしょう。より深く学びたい方に向けた、公式ドキュメントのリンクなども掲載されているのでさらに理解が深まります。

新・明解Python入門 (新・明解シリーズ)

スッキリわかるPython入門 (スッキリシリーズ)

こちらもPythonだけでなく、プログラミング初心者の方に向けてお薦めしたい学習書。基礎的な知識を補完しつつ、プログラミングで陥りやすい「落とし穴」についてもきちんと解説してくれるため、プログラミングの地盤固めには適しています。

会社で行うデータ解析やAI(人工知能)開発にどのようにPythonを活用するかという点にも触れているため、より具体的なPythonの使い方・イメージを固めることができます。

スッキリわかるPython入門 スッキリわかるシリーズ

Pythonを使って統計学を学ぶ時に読みたい専門書2選

Pythonを使って統計学を学ぶ時に読みたい専門書2選

Pythonを身につけたら、今度はどのように統計学を実装していくかですよね。それではここからはPythonを利用した統計学について詳しく学習できる専門書を紹介しましょう。

Python実践データ分析100本ノック

この本は実際の職場、企業を想定しどのような「汚いデータ」があるか。そしてそれをどのように分析し、クリーンなものにしていくかの実例が多数記載された一冊です。

実践…というとちょっと難易度が高そうにも思えますが、中身は非常に優しく構成されており、基礎を学んだ方が知識を定着させるために活用できます。

Python実践データ分析100本ノック

Python2年生 データ分析のしくみ 体験してわかる! 会話でまなべる!

こちらはPythonを用いたデータ分析について豊富なイラストで解説してくれる一冊です。プログラム、統計に関する難しそうというイメージを払拭してくれる学習書で、サンプルプログラムを用いて内容を深く学習しなおすこともできます。

プログラム初心者の方にとっても分かりやすい形で記載されていますので、Pythonと統計学を一緒に学びたい方にとってもおすすめ。

Python2年生 データ分析のしくみ 体験してわかる! 会話でまなべる!

さらに統計学を深く学びたい時に読みたい専門書2選

さらに統計学を深く学びたい時に読みたい専門書2選

Pythonや統計学についてそれぞれ学んでいくと、さらに深く本質的に統計学を学びたくなるかもしれません。そんな方にはより統計学の「上級者」になるための専門書をご紹介しましょう。

RとPythonで学ぶ[実践的]データサイエンス&機械学習

Pythonについてある程度学んだ方が、AI(人工知能)開発の場面でも利用できる、実践的な統計学、概念を学習できる一冊です。

統計モデリングの概念、要因分析と予測の違い、実際にモデルを作成したり結果を解釈する際の注意点など、さらに一歩踏み込んだ内容をカバーしておりよりハイレベルな内容を身に着けることができます。

RとPythonで学ぶ[実践的]データサイエンス&機械学習

統計学を哲学する

統計学について一通り学習した方にとって、統計学の理論・理屈などにより深く踏み込んだ一冊。「とりあえず統計学を利用する」のではなく、確信をもって統計学に触れ、コントロールしていきたい方にとってはお薦めです。

統計学の入門書だけでは補いきれない「穴」をしっかりとした哲学で埋めてくれる、上級者向けの一冊でしょう。

統計学を哲学する

 

まとめ

今回は、Pythonで統計学を学ぶ時におすすめの専門書をご紹介しました。

大量のデータは我々に有益な情報をもたらしてくれますが、その真の価値を見出せないと効果を最大限に発揮することができません。あらゆるものがデータ管理される昨今において、統計学は様々な分野で活用され、これからの時代を乗り越えるために必須のスキルとなりつつあります。

AI(人工知能)開発の場面において注目を集めるPythonですが、統計学を学ぶための便利なライブラリや機能が備わっているのは、これから統計学に触れる方も、実務に統計学を利用していく方にとっても強力な武器となり得ます。

今回ご紹介した書籍は、初心者の方から上級者の方まで、Pythonと統計学に携わりたい方にとってどれも有益な知識・ノウハウがまとめられています。

実務を想定したサンプルプログラムなども多数存在しますので、是非、今後の学習に役立ててましょう。

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