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エンジニアは読んでおくべき機械学習論文の探し方

論文のイメージ

AI(人工知能)の著しい発展に大きく影響している技術のひとつである機械学習にも近年、注目が集まっています。そして、AI(人工知能)や機械学習の最新情報を知る手法の1つとして、論文を読むという選択があり、自分の目で見て実際の内容を理解することが出来るのです。ですが機械学習の論文と聞くと、専門機関や企業に所属していなければ目にすることが出来ないと考える人も多いですよね。

しかし、身の回りには必ずインターネットがある世の中。昔と違い知りたい情報や新しい情報はインターネット上で簡単に入手出来る時代になりました。

ですから今日は、機械学習の論文に限らず、論文を自分の目で読むべき理由や、探すのにおすすめなサイトや、自分で初めから読むのは厳しいと言った方におすすめなブログについて、お伝えしましょう。

機械学習の論文を読んでおくべき理由とは

論文のイメージ

機械学習の論文に限りませんが、論文は既存知識の宝庫。特に著者が実際に研究をした内容が書かれた原著論文は「新しく何が出来るようになったか」を報告する論文です。そして機械学習の論文では、原著論文と、他の論文を評価するレビュー論文がほとんど。

AI(人工知能)に限らず、IT業界は日々進歩しており新しい発見や研究が他の分野に比べて多いですよね。

特に、情報の入れ替わりが激しいエンジニアとして働く人は勿論のこと、AI(人工知能)に興味があるといった方は是非、機械学習の論文を読む習慣をみにつけて見てください。誰かが注釈してまとめた記事を読むのも有意義ではありますが、論文そのものの文章に触れることも大事でしょう。

さらに、既に機械学習についてある程度の知識を持っている方は、論文の内容を自身の知識と組み合わせたり他人の考え方と照らし合わせることで記憶に残りやすくなります。少し時間がかかってしまうかもしれませんが自分の宝箱に少しずつ財宝を入れていくと考えて、読んでみてはいかがでしょうか。

機械学習の論文は学会の発表時期に探そう

学会のイメージ

しかし、常に最新の機械学習の論文に目を配らせる余裕がない方も多いですよね。実は発表される論文が多い時期があり、機械学習の論文は学会の発表時期に多く発表されます。

日本国内でAI(人工知能)について研究している学会で最も有名なのが一般社団法人 人工知能学会でしょう。ここでいう学会と言うのは、学会員や外部から申し出た学問や研究の従事者が自分の研究成果を発表する場であり、学会誌を発行している機関です。
その学会で論文や研究結果が発表され、全てとは行きませんがネット上でも後日公開される傾向があります。国内の学会なので日本人の研究が多いので、日本語で書かれている機械学習の論文も多いです。

しかし、あくまで日本国内での学会での話です。海外の学会となると、開催期間の把握も困難になるため、機械学習の論文がまとめられているサイトなどを参照する必要があるでしょう。

自分に必要な情報に目星をつけよう

目星をつけるイメージ

AI(人工知能)に興味があって、機械学習の論文を読み漁ろう!という意気込みは大切ですが、機械学習の論文といってもいくつもの技術や情報があります。

ですから探す前に自分が欲している情報や知りたい技術に目星をつけておくと、探しやすいかも知れません。
機械学習で画像認識や処理を行うのか、データの分類手法の最新の情報が知りたいのか、といったふうに分野を特定すると見つけやすいです。プログラミングと同じで、何か目的がないとモチベーションの維持も難しいですよね。
まだ何となくとしか機械学習の知識が無く、理解を深めたいと考えている方はまず、効率の良いアルゴリズムの研究などに目星をつけると良いでしょう。AI(人工知能)がどのような仕組みで処理を行っているか、抽象的にでも分かるはずです。

機械学習の論文を読むなら英語は必須

英語のイメージ

国内の学会で発表された機械学習の論文は日本語で書かれたものも存在しますが、AI(人工知能)や機械学習の本場はアメリカです。

大規模な実験や研究結果をまとめた論文は英語で書かれているものがほとんど。

さらに、機械学習の論文にはビジネスで使われたり日常生活で用いる英語に加え、専門用語や定義を述べる時には見た事もないような単語が出てきます。ですので、知らない単語があったらすぐに調べメモするのがいいでしょう。

読み終わる頃には大抵の単語の意味は覚えられますし、いざ機械学習の実装をするとなった際に参考にすることも可能でサンプルのフレームワークを用いる時にマニュアルもそこまで苦労しなくても読むことが出来ますよね。

ちなみに、有名どころの機械学習に関するフレームワークのマニュアルや説明はほとんど英語で書かれています。初めに挫折する方が多いのがこの英語に対する免疫力です。是非これを機に英語力を高めていきましょう。

機械学習の論文を探すならここ!確認するべきサイトとは

機械学習のイメージ

かと言って、いちから何も知らない状態で機械学習の論文を探すのはとても苦労しますよね。そこで今日は初めて機械学習の論文を探す方におすすめなサイトをご紹介します。

arXivTimes indicator

機械学習の論文を読んでみたいけど、英語で書かれたabstract(概要)をいちから読むのは気が引ける…と言った方にオススメできるのがこのポータルサイトです。

日本語で参照可能な、機械学習の研究同行に関する集合知を目指しています。形式としては、利用者が機械学習の論文をまとめたりしたものを投稿するといったもの。投稿の質を高めるため、良い要約がされているかスコアをつけることが出来、情報の正確性向上を図っています。

初めて機械学習の論文を読みたい方には非常におすすめですし、日本語で要約されているので読みやすいです。ぜひ使ってみてください。

arXivTimes indicator

AI SCHOLAR

機械学習はAI(人工知能)の1技術です。そのため、AI(人工知能)の論文を要約したサイトでも、機械学習の論文はたくさん扱われています。

このAI SCHOLARはそういったサイトのひとつで機械学習の周辺知識や、関連する研究も多数投稿されており、知らない知識や単語が出てきた時は同サイト内で意味を調べることも可能です。

気楽に開いて読めるので、通学、通勤の合間時間に軽く見ることが出来オススメ。

AI SCHOLAR

・3 Browse state-of-the-art

最後は「Browse state-of-the-art」です。

このサイトでは機械学習の論文とその研究内容の実装の準備やリンクがまとまっています。また、データセットごとに特定の評価指標ごとのリーダーボードが表示されており、どの論文がどのような成果を出しているかが一目で判断することができます。

ただし、実験設定や環境設定は自身で細かく設定する必要があるので英語能力が必要です。先程お伝えしたサイト2つよりは上級者向けとなっています。

Browse state-of-the-art

 

論文サイトを見るひとのイメージ

今回は機械学習の論文の探し方についてお話しました。

ここまでお伝えしてきたように、機械学習の論文を読むことにより、以下のようなメリットが得られます。

  • 機械学習の論文に限らず、論文は知識の宝庫である
  • 急速に変化するAI技術には触れることが出来る
  • 論文を読むことで自分の好きな分野が見つかる
  • 英語の勉強になる!

これまで論文は堅苦しく、自分には読めないと考えていた方もいますよね。ですが、論文の要約サイトや解説サイトが多数存在していますので自分のレベルにあったサイトを見つけてみてください。

そして是非、本日お伝えしたおすすめサイトも利用してみてください。自分の知識を1つずつ増やしていける体感を、きっと得ることが出来るでしょう。

機械学習の論文を読んで新しい知識を身につけ、最先端のエンジニアとして活躍できるといいですよね。

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