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AI×アルゴリズムで進化したGoogle検索のスゴイところ3つ

AI×アルゴリズムで進化したGoogle検索のスゴイところ3つ

私達がスマホあるいはPCでインターネット活用する際、Google検索はまさになくてはならない必須機能ですよね。

Googleの検索エンジンの世界シェアはモバイル分野であれば世界36ヶ国で約90%(2018年2月時点)もあります。また、Googleは全売上の約8割を広告収入(検索エンジンで広告サイトに誘導、クリック数に応じGoogleが収入を得る)で稼いでいる会社で、Googleにとって検索エンジンはまさに最も重要な技術であり製品です。

Google検索は利用者が指定したキーワードに応じて、利用者が必要としていると判断したWebページをランキング表示しますが、このランキングを決定するアルゴリズムとして、AI(人工知能)を活用したアルゴリズムであるRankBrainがあります。

Google検索のランキングを決定するアルゴリズムとしては実に約200件もありますが、Googleによると、RankBrainはその中で3番目に重要なアルゴリズムであると言われています。

そこで今回は、AI(人工知能)を活用したアルゴリズムであるRankBrainのスゴイところ、3つについてお伝えします。

ここがスゴイ(その1):曖昧なキーワードであっても、あなたが必要としている情報を提示します

検索のイメージ
Web検索の際に、どういったキーワード設定すればいいか悩んでしまうことってありますよね。えーっと、アレについて調べたいんだけど、キーワードとして、えーっと、なんというか、その、と適切なキーワードがなかなか思いつかない。。。

こんな場合、たとえあなたが的確な検索キーワードを思いつかなくても、RankBrainがAI(人工知能)を活用したアルゴリズムにより、あなたが設定したキーワードを分析し、あなたが本当はどういった情報を求めているかを予測してくれます。

設定されたキーワードが曖昧な単語あるいは口語であってもRankBrainはAI(人工知能)を活用したアルゴリズムにより的確に分析し、あなたが必要としている情報を予測します。

(検索例)
Google で「名古屋のプロ野球」と検索すると「中日ドラゴンズ 公式サイト」が表示されます。これはRankBrainが「名古屋のプロ野球」で検索する利用者は「中日ドラゴンズ」に関する情報を探していると理解し、「中日ドラゴンズ」というキーワードが入っていなくとも検索結果上位に表示してくれます。

RankBrainはAI(人工知能)を活用したアルゴリズムにより、Googleの検索アルゴリズムであるHummingBirdにおいて、利用者がどういった情報を求めているかを解釈する役割を担っています。RankBrainによる具体的な実施手順のイメージは以下のようになります。

  1. 過去の膨大な検索履歴をAI(人工知能)が一つひとつ解析し、グループに分類しておきます。
  2. 利用者が指定したキーワードと、分類した各グループとの類似性についてAI(人工知能)を活用したアルゴリズムにより解析し、類似性ありと判断されたグループの検索履歴を採用することにより利用者が求めている最適な検索結果を提示する、というものです。

ここがスゴイ(その2):RankBrainは自ら学習し進化し続けます

学習のイメージ

RankBrainのスゴイところ二つ目は、利用者がGoogle検索機能でどういったキーワードを使用し、どういった情報にたどり着いているかをRankBrainが日々、学習し続けている点です。

RankBrainは学習を重ねることにより進化し続け、検索精度を高めています。実は私達がGoogle検索を使うことが、RankBrainをトレーニングしていることにもなっているようです。

RankBrainの学習方法としては以下の2点があるようです。

  1. 利用者によるGoogle検索履歴の学習
  2. 人間が作成した参考書(中日ドラゴンズ は愛知県名古屋市にあるナゴヤドームを本拠地とする日本のプロ野球球団である、などの情報をリスト化したもの)の学習

なお、学習はオフラインの状況で行われ、学習後に行われるテストで学習状況をチェックしたうえで、OKが確認できれば最新版のRankBrainとして活躍することになります。

ここがスゴイ(その3):Google検索が過去に検索したことのないキーワードでもOKです

情報のイメージ
RankBrainは検索実績が少ないキーワードあるいは一度も検索されたことがないキーワードの場合にも、AI(人工知能)を活用したアルゴリズムにより優れた検索結果を提供します。

RankBrainによる具体的な実施手順のイメージとしては、AI(人工知能)が指定されたキーワードより、利用者が本当は何を必要としているかを考え、より効果的と思われるキーワードを推測し検索に使用する、というものです。

 

以上、今回はGoogleのAI(人工知能)を活用したアルゴリズムであるRankBrainのスゴイところ、3つについてお伝えしました。

  • 曖昧なキーワードであっても、あなたが必要としている情報を提示します
  • RankBrainは自ら学習し進化し続けます
  • Google検索が過去に検索したことのないキーワードでもOKです

AI(人工知能)を活用したアルゴリズムなんて言われると、強敵現る、ではないですが、SEOの観点からどういった対策が必要になるのか気になりますね。

RankBrainは検索作業は行いませんし、コンテンツの内容評価も行いません。RankBrainの役割は、利用者がどういった情報を求めているかを解釈することですので、実はRankBrainに対する新たな対策等は必要ないようです。

AI(人工知能)を活用したアルゴリズムであるRankBrainは、Googleによると既に2015年頃よりGoogle検索に使用されているようで、曖昧なキーワードしか設定できなかった大勢の利用者を、実はあなたのサイトまで既に誘導してくれていたかもしれませんね。

参照元 主要40カ国の検索エンジンシェア調査。Googleがシェアトップでないのは中国・ロシアのみ【アウンコンサルティング調べ】
2018年Q1のアルファベットの純利益が約1兆円(94億ドル)を記録─2018年Q1の決算報告から
検索アルゴリズム完全リスト200:Google検索順位要因
AIベースの新アルゴリズム“RankBrain”をGoogleが導入済み、SEOはどう対応すべきか?
RankBrain(ランクブレイン)
Googleの新しいアルゴリズム、RankBrainの全容。
RankBrain(ランク・ブレイン)。人工知能は、既に、Googleの検索結果を処理している。
RankBrainはクエリを解釈するための新しい方法か?
RankBrain(ランクブレイン)によってクエリの処理が大きく変わる
GoogleはAIを使って検索機能を改良しているのではなく、検索機能を使ってAIを改良している

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