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AI(人工知能)投資信託は本当に大丈夫?リスク情報をまとめてみた

投資信託のイメージ

近年、AI(人工知能)を投資信託に活用して有望銘柄を探そうとするサービスやビジネスが増えてきましたよね。

AI(人工知能)は膨大なデータの管理・分析を得意としています。よって過去の株価や変動を元に未来の株価や基準価格を予測することができるのです。

老後の2000万問題などをニュースや新聞で目にして、資産運用を考えている人の中にはAI(人工知能)投資信託に興味を持っている方も多いでしょう。しかし、自分が稼いだ大切なお金の運用をAI(人工知能)に任せることに対して、不安や疑問を持っている方もいます。

そこで今回は、AI(人工知能)投資信託とは何なのか、メリット・デメリットや実例についてお伝えしましょう。

AI(人工知能)投資信託とは

AIのイメージ

AI(人工知能)投資信託の定義を正しく表現すると「株式の超過収益の予測過程においてAI(人工知能)を利用する投資」とされています。

本来の投資信託とは、投資家から集めたお金を資金源とし、専門家が株式や債券に投資・運用するものであり、その成果を投資家に分配される金融商品のこと。
この、専門家が行う資金の運用をAI(人工知能)に任せるものがAI(人工知能)投資信託の特徴です。

しかもAI(人工知能)には感情がないため、私情に左右されずにデータだけで分析を行えるのが強みですよね。

もとよりAI(人工知能)の強みとしては過去のビッグデータを分析し、人間では気づかない小さな変化や特徴を発見することができます。こういった強みを生かすために株式市場にAI(人工知能)を活用しているサービスが「AI(人工知能)投資信託」です。

AI(人工知能)による投資信託サービスを比較

サービスのイメージ

AI(人工知能)を用いた投資信託サービスは多数存在しています。

結論から言うと日興リサーチセンターがAI(人工知能)を投資判断に用いて株式に投資する国内販売のアクティブ投信15本を調査したところ全ての投信がマイナスでした。

こういった現状を踏まえてもAI(人工知能)による投資信託は未だ将来性が期待されています。AI(人工知能)が学習に学習を重ね、人間の思考力と組み合わせることで可能性はまだまだ膨らむからです。

それでは、AI(人工知能)を用いた投資信託サービスにはどういったものがあるのかみていきましょう。

ウェルスナビ(WealthNavi)

ウェルスナビは国内で「預かり資産運用数(利用しているユーザー数)」が日本No1となっています。ウェルスナビ最大の特徴は自動運用性の高さと税金最適化(DeTAX)の2つ。

このウェルスナビの名前は一度は聞いたことがある人が多いのではないでしょうか。それほどこの業界では有名ですので安心感もありますよね。

そして、このウェルスナビは投資を一任する形式であるため、ユーザーは登録を行うとそれ以降の投資運用をAI(人工知能)が自動でデータを分析し最適な形で運用していきます。定期的に自動積立機能や自動再投資機能が備わっており汎用性が高いです。ちなみに最低投資額は10万円から。

THEO(テオ)

THEOはウェルスナビと肩を並べるAI(人工知能)の投資信託サービス。

なんといってもこのTHEOは洗礼されたデザインでサービスの使いやすさと分散投資の対象となる金融商品が豊富と言う点が強みです。

さらに最低投資額が1万円から始めることができ、ウェルスナビと比較すると誰でも始めやすいですよね。とりあえずAI(人工知能)による投資信託とはどういったものか触れてみたいと言う方にはおすすめです。

THEO(テオ)

この2社が現在の日本国内におけるAI(人工知能)による投資信託サービスの主流になっています。気になった方は是非深く調べてみてください。

投資信託をAI(人工知能)に任せるリスク

リスクのイメージ

AI(人工知能)をビジネスで活用する際によく議論されるのが、人間の代わりを務めることができるのかどうかと言う点です。

現状では、AI(人工知能)投資信託にも言えることですが、専門家の代わりを務めることはできません。膨大なデータを分析する力は人間よりはるかに上回っておりAI(人工知能)の強みの一つです。

ですが所詮過去のデータを分析しているに過ぎず、その他の要因を考慮することはできません。

さらに、AI(人工知能)は不確実性を伴うデータに関しては苦手分野としています。画像認識や音声認識などでは正しい答えが一つと決まっていますが、株式市場等では答えがわかりません。

そういった分野へAI(人工知能)を活用することに対しては技術者の間で未だに疑問が持たれています。そのため、AI(人工知能)投資信託では元本割れのリスクも大いに存在するのです。

そして、AI(人工知能)投資信託は安い手数料で最低投資額も1万~10万といったものが多く、手を出しやすいですが、これらのようなリスクが存在していると言うことは覚えておいてください。

AI(人工知能)投資信託を行って失敗した実例

失敗のイメージ

それではAI(人工知能)投資信託を行って失敗した実例をお話しましょう。

AI(人工知能)投資信託における失敗は、通常の投資信託での失敗事例と類似しているものが多いです。特に多い失敗事例が「損失が出たらすぐにやめてしまった」というもの。

そもそも現状のAI(人工知能)投資信託は、短期で儲かる商品ではなく、長期にわたって低リスクで資産を築いていくものです。確かに、自分の意思でなく機械であるAI(人工知能)が損失を出していると信用できなくなりますよね。

ですが、先ほどお伝えしたように長期にわたって利用することで利益を得ることを目的としているので、目先の株式相場の暴落や不調には含み損を気にする必要はありません。

これは、AI(人工知能)投資信託だけに言えることではありませんが、投資は短期間ではなかなか利益を出すことは難しいです。ですので、資産運用初心者はまず、落ち着いて長期的に様子を見ることを心がけましょう。

そして、もう一つ多い失敗例が「運用方針をコロコロ変更してしまう」こと。

AI(人工知能)投資信託では、どのような方針でAI(人工知能)に運用させるかを選択できますが、目先の利益が上がらずリスク許容度をあげてしまったりすることで株価急落の際の影響が大きくなり、損が膨らんでしまうケースも多々あります。

このように、AI(人工知能)投資信託だから危険だと言うことはありませんが失敗しないためには、そもそもの投資信託に対する簡単な知識は必要になってくるのです。

どれほどの資金を投入すべきなのか。期間はどのくらいなのか調べてみてはいかがでしょうか。AI(人工知能)投資信託は、本来は5年、10年と長期的に渡って運用するのが基本ですので覚えておいてください。

 

投資のイメージ

今日は、AI(人工知能)を用いる投資信託サービスについて解説しました。これらをまとめてみると以下の通り。

  • AI(人工知能)投資信託は、これまで専門家が行なっていたことをAI(人工知能)に任せる商品
  • 使用するサービス選びは重要
  • AI(人工知能)投資信託は、5年、10年と長期利用を目的としている
  • 目先の損失にとらわれてはいけない

これまでは投資信託はハードルが高いもので高度な知識が必要とされてきました。

しかしAI(人工知能)の発展により、今後ますます株式市場やFXの知識がなくても手を出せる時代が来るでしょう。ですから今のうちに導入してみるのもいいかもしれません。

その際には、今日お伝えした失敗事例や気をつける点を役立てて投資信託をしましょう。

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