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AIが介護の世界で活躍!老後はAIが手助けしてくれる時代に

AIが介護の世界で活躍!老後はAIが手助けしてくれる時代にイメージ

言わずと知れた高齢化社会、これからもどんどんと高齢化が進んでいくことは皆さんもご存知ですよね。それなのに、介護の手助けをしてくれる人は少なく介護業界は慢性的な人材不足状態。このままじゃ介護してほしい人と介護をしてくれる人のバランスは崩れる一方です。これから年をとって介護のお世話になっていくだろうという身としては、ちょっとこの現状では不安が募ってしまいます。

そんな中、AI(人工知能)が介護のお手伝いをしてくれるのでは?と話題になっています。我らが「AI(人工知能)」が介護業界の救世主になるかもしれません!

でも、介護の現場ってなんとなく「人間しかできない」という印象がありますよね。事実、体力勝負で凄くハードなイメージがあるので、介護スタッフとして働こうとする人が少ない要因でもあります。

でもAI(人工知能)はデータの処理や分析を得意としますが、体力勝負の介護の現場ではやはり人間のほうが向いていて、AI(人工知能)の出番はあまりないように感じてしまいますが本当に救世主になってくれるのでしょうか。

そんな疑問もありますが、AI(人工知能)が介護の現場で活躍して、慢性的な人材不足の解消に一役かってくれるのであれば、こんな素敵なことはありません!数十年後には自分が当事者になっているかも知れないと思うともっと詳しく知りたくなってきました。

そんなわけで今回はAI(人工知能)が慢性的な人材不足の介護業界をどのように手助けしてくれるのか、AI(人工知能)が介護に参入することで、これからの介護はどのようにかわっていくのかを徹底調査してみました。私と同じく要介護予備軍の皆さん!明るい老後を夢見てAI(人工知能)の介護現場での活躍を一緒に見ていきましょう。

AI(人工知能)の本領発揮!人の知見を集約してケアプランを作成

AI(人工知能)が介護のケアプランを作成する時代に突入

慢性的な人員不足の介護業界では、介護される側と介護する側のバランスが崩れてしまい、「介護の質」が低下していることが問題となっています。ベテランの介護スタッフであれば、寄り添ったケアができることも、まだまだ経験の浅いスタッフではどうしても至らないことも出てきてしまいます。

しかし、人と人が触れ合う介護の現場では、この質の低下はお互いのストレスを生んでしまい、ニュースに取り上げられるような高齢者への虐待や介護放棄など痛ましい事件につながってしまう可能性があります。

このような出来事を防ぎ「介護の質」を保つために、AI(人工知能)の活躍が期待されています。人にはできないこと、人の手がまわらないところをAI(人工知能)がサポートして介護する側の負担を減らし、介護される側にはより快適な環境を提供できるように取り組んでいます。その取り組みの中で現在開発されているのは、AI(人工知能)が膨大な介護のビックデータを分析し、介護される側の要望にできるだけ合ったケアプランを提供するサービスです。

どのような手助けをAI(人工知能)が介護の現場でしてくれるのかというと、ひとことで「介護」と言っても介護を受ける側の家族構成や身体状況などによって「望ましい介護」は様々な形になります。

この「望ましい介護」により近いプランを考えるのがケアマネージャーの仕事ですが、ケアプランを作成するには、施設や生活相談員、介護福祉士など多くの人と情報を共有する必要があり、1つのケアプランを考えるのに7、8種類の専門職の知識が必要となります。この専門性の高い知識をAI(人工知能)がサポートすることで、ケアマネージャーの負担や知識不足をカバーし「介護の質」を高める取り組みが行われています。

ただAI(人工知能)が提供してくれるプランは、あくまでもデータから導き出されたものであり、まるごとAI(人工知能)にお任せすることはできません。やはり最後は人が見て対応する必要があります。それでも経験豊富なケアマネージャーの知見や経験をプランのベースとして作成することができれば、経験の浅いケアマネージャーの大いなる手助けになるそうです。

このように今までであれば「長年の経験」でしか得ることができなかった「知識」をAI(人工知能)の導入で補填することができれば、新しい人材も早い段階で独り立ちができ現場で活躍することができるようになります。AI(人工知能)が直接介護の現場で力仕事をしなくても、AI(人工知能)にとって得意な方法で人間をサポートし、間接的に人材不足を解決してくれるこの取り組みが、実際の介護現場に導入される日はもうそこまで来ているようです。

ただこのような「知識」部分でのAI(人工知能)のサポートも必要ですが、やはりハードな仕事をこなさなければいけない現場でのサポートも期待したいところ。

そのようなAI(人工知能)をつかった開発がされていないか気になりますよね。次は現場レベルの活躍を紹介します。

力仕事はROBEARにお任せ。優しくサポートするロボットを開発

介護ロボットロベアが活躍する時代はもうすぐ!
介護の現場レベルで大変なのは一番は力仕事ではないでしょうか。自由に動けない人が移動するのをサポートするのはかなりの重労働です。そのような介護する側の人の負担を軽減するために、介護ロボットの開発を積極的に行っている機関がありました。

理化学研究所と住友理工株式会社設立した「人間共存ロボット連携センター(RSC)」は、今後介護の現場で活躍することを期待して、様々な介護ロボットの開発を行っています。

RSCが最近発表した「ROBEAR(ロベア)」は、人の柔らかな感触と大きな力が必要とされる動きを実現したロボットです。具体的に言うとベットから車椅子への移動などの際にお姫様だっこをして移動させる必要がありますが、これは想像をしただけでも重労働、腰が痛くなってしまいますよね。このような重労働を人の代わりに「ROBEAR」が行ってくれるんです。

「ROBEAR」の大きな特徴は、抱きかかえられる人が不快に感じない「接触状態」を実現するために、人に触れる接触面をセンサーで感知し、関節の動きや力加減を制御できることです。要は人が接しているような感触で介助ができると言うことですね。また、お姫様だっこ以外にも、立っている人を両腕で支えたり、立ち上がるのを補助したりなどのサポートもできます。

これなら介護する側の人は大助かりですよね。やはり力仕事が軽減されるとかなり負担は減ります。現段階ではAI(人工知能)は搭載されておらず、AI(人工知能)介護ロボットとは言えませんが、近い将来きっと搭載されて、楽しい会話をしながら介助してくれるようになるのではないでしょうか

ただ1点、ちょっといただけないのが見た目です。動物の「クマ」の顔をして愛らしさもあるのですが、力仕事をするロボットなので体がマッチョになっています。このアンバランスさが少し不気味な感じを受けてしまいました。RSCさんここは少し改善をしたほうがいいかもしれませんね。(笑)

生体電位信号を読み取ってスムーズに動きをサポート。介護支援用ロボットが活躍

力仕事の頼もしいパートナー出現
さて「ROBEAR」のような完全に人の代わりをしてくれるロボットまではいきませんが、既に介護の世界で活躍しているロボットもいるようです。こちらはテレビなどでも紹介されているのを見たことがある方も多いかもしれません。「装着型ロボット」と言われる、人がスーツのような器具を装着することで、重いものでも大きな力を必要とせずに持ち上げたり移動したりできるスグレモノです。

このようなロボットは数社が開発し、既に介護の現場に導入されていますが、中でも私が注目したのはCYBERDYNE(サイバーダイン) が開発した「HAL介護支援用(腰タイプ)」です。

こちらの「HAL介護支援用(腰タイプ)」は装着することで腰にかかる負担を軽減してくれます。なによりすごいのが、人が体を動かす時に脳から筋肉に送られる「生体電位信号」を読み取って動くので、装着している人が考えた通りの動きをサポートしてくれます。すごいですよね。まるで人工筋肉のようなロボットです。

「HAL介護支援用(腰タイプ)」は同じような装着ロボットの中でも、比較的コンパクトな形をしていて、重さも3kgほどとかなり軽量です。これなら長時間の作業に使用しても邪魔にはならず、女性でもつけておくことができそうです。

このHALは「生体電位信号」を読み取るかなり高性能な介護支援用ロボットですが、こちらも残念ながらAI(人工知能)が搭載された介護ロボットではなさそうです。たしかに、人が装着して使用するのであれば、AI(人工知能)は必要ないのかもしれませんね。

では、今回の本題である「AI(人工知能)が介護の世界で活躍!」と言えるような現場で活躍するロボットはまだ開発されていないのでしょうか。やはりAI(人工知能)では介護現場での負担を軽減してくれるような活躍は無理なのでしょうか。

いえいえ、ちゃんと活躍しているAI(人工知能)が搭載された介護ロボットがいました!(よかったぁ)その待望のロボットは次でご紹介します。

コミュニケーションならお任せあれ。palro(パルロ)と楽しくレクリエーション

パルロと楽しくレクリエーション
こちらは正真正銘のAI(人工知能)搭載の介護ロボットですが、先ほど紹介した力仕事をサポートしてくれるロボットとは違い、コミュニケーションロボットと呼ばれ会話やレクリエーションなどの業務をサポートしてくれます。このようなメンタルケアであればAI(人工知能)は得意分野ですよね。(AI(人工知能)と人のコミュニケーションはAIZENの他の記事でも紹介中!)

コミュニケーションロボットといえば、犬型のものや人形の形をしたものなど、一般家庭用にも販売されていますが、今回ご紹介する富士ソフト株式会社が開発したAI(人工知能)搭載介護ロボットpalro(パルロ)はそれらのロボットよりもコミュニケーション能力が高く、高齢者の認知症予防や運動機能の向上などを目的として開発されました。

さて、高齢者施設で行われているレクリエーションは、高齢者の運動不足を解消し健康を維持するためには必要不可欠なプログラムで、ダンスやゲームなどを取り入れ、誰でも楽しく参加できるように工夫をしています。なのでこのレクリエーションを楽しみにしている高齢者の方も多いようです。

しかし意外と知らないことですが、このレクリエーションの企画立案は結構負担がかかる業務だそうで、ただ体を動かすだけとは違い、受ける人が楽しく自主的に取り組めるようなプログラムを考えなければなりません。また考えたプログラムを高齢者の方にレクチャーしながらサポートも行う必要があるので、人手もそれなりに必要になってしまいます。

今回ご紹介するAI(人工知能)搭載型 介護ロボット palro(パルロ)は、そのような介護スタッフの見えない負担を変わりに行ってくれる頼もしいロボットです。玩具として販売されている単なるコミュニケーションを図るロボットとは違い、認知症の予防を目的とした会話や食事のメニューを考えてくれたり、食事を食べるときに健康アドバイスや食材の豆知識を教えてくれたりと、ケアマネージャーや家族のようなコミュニケーションをとってくれます。

この palro(パルロ)、全高約40cm、重さ約1.8kgと小型で見た目も愛らしいAI(人工知能)搭載型の介護ロボットなので、動いて喋りかけてくれたらついつい可愛がってしまうでしょうね。すでに導入している介護施設もあり、そこでは職員の人にとっては頼もしい仕事のパートナー、ケアを受ける方にとってはレクリエーションの場に笑顔を届けてくれて元気にしてくれるパートナーとして活躍をしているそうです。

このようにコミュニケーションをとってくれるロボットが、すでに現場で活躍しているとはちょっと驚きです。小型ロボットが人のパートナーとして活躍しているなんてまるでアニメの世界のようですよね。介護施設だけと言わず、一家に一台の時代がやってくるかもしれません。ちょっと楽しみです。

AIが介護の世界で活躍!老後はAIが手助けしてくれる時代になろうとしています

さてAI(人工知能)が介護の現場でどのように活躍しているかを調べていましたが、まだ始まったばかりという感じでこれからの発展もまだまだ期待ができそうです。

実は高齢化社会が進む中、深刻な介護業界の人手不足を打開すべく政府がロボットの開発を支援しています。この開発支援事業は、2013年に「ロボット介護機器開発5ヵ年計画」の一環として「ロボット介護機器開発・導入促進事業」が行われ、多くのロボットが開発され現場に導入されるようになりました。

また2018年度からは新たに3ヵ年計画で「ロボット介護機器開発・標準化事業」として事業がスタートしているので、これからも多くのロボットが介護の現場をサポートしていくでしょう。

今後も、はじめに紹介した「最適なケアプラン」を提案してくれるAI(人工知能)介護プランナーや、人の代わりに重労働を行ってくれる介護ロボット「ROBEAR」、また会話などでコミュニケーションを取りながらレクリエーションも取り仕切ってくれるAI(人工知能)搭載型介護ロボットpalro(パルロ)などを始めとし、様々な場面で介護する人の負担を減らし活躍するAI(人工知能)を搭載した介護ロボットが開発されるのが期待されます。

これからの高齢化社会、私達が介護を必要とする時は確実に人の手が足りなくなっていると思います。でも、今回ご紹介したAI(人工知能)を搭載した介護ロボットが活躍するようになれば、そのような心配をしなくても、鉄腕アトムやドラえもんのようなロボットがお世話をしてくれるようになっているはずです。なんて考えると、年をとってケアハウスに通うのも、そんな悪いもんでもなさそうですよね。

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