AI(人工知能)が人の感性を自ら学習!私たちの日常の変化とは?

インタビュー写真

困っている時や助けて欲しい時、それらを解決する “魔法のアイテム” がポケットから出てきたら良いですよね。 きっと、誰もが一度は、「どこでもドアが欲しいな」とか、「タイムマシンや、タケコプターを使いたい!」なんて、憧れたことがあるのではないでしょうか?

しかし、21世紀の今、技術の進歩とともに、魅力的な商品や画期的なサービスが次から次へと誕生し、空想上でしかなかった憧れが気付くと「実現されていた!」なんていうことも…!

そんな中、普段の生活で、「こういう物が欲しいんだよなー」という時、皆さんほとんどネットで検索するはずですよね。たとえば、《四次元ポケット 値段》みたいな感じで(笑)。

だけど、「ボーナスも出たし、自分のご褒美に、なにかおしゃれなものが欲しいんだよな〜」みたいな、フワッとした状態の時。当然ながら、なんて検索したら良いかわかりません。ましてや、“おしゃれなもの” って、人それぞれ、好きなテイストも違うし、その時期影響されたものによっても変わったりしますよね。

想像している様子

しかし、ついに AI(人工知能)を用いたことで、人の「感性(センス)」を学習をすることができるようになったのです! しかも、使えば使うほど、より “自分の好み” を把握し、成長していくんだとか…! そんな、人の「感性(センス)」までもがシステム化されたなんて、あのネコ型ロボットも驚いているでしょうね(笑)。

ということで、そのサービス開発された、SENSY株式会社CEOの渡辺 祐樹 さんに、お話しを伺いました(^-^)

SENSY株式会社
(旧社名:カラフル・ボード株式会社)
https://sensy.ai/
慶應義塾大学、千葉大学を共同研究パートナーとし、2014年AI(人工知能)で「感性」を学習するアルゴリズム「SENSY」を開発。 ファッション分野においては、スマートフォンアプリ、店頭での接客、ECサイトにおける接客、パーソナライズDM、需要予測といったサービスへの展開を拡大中。 2018年度版 四季報「業界地図」にて、AI(人工知能)事業注目ベンチャー3社の中に選ばれる。
感性:物事を心に深く感じ取る働き。 外界からの刺激を受け止める感覚的能力。

AI(人工知能)が人の「感性(センス)」を学習する!?

さおり
今日はよろしくお願いします! 今回インタビューをさせていただきたいなと思った一番の理由は、AI(人工知能)が「感性(センス)」を学習できるなんて、本当にすごいなと思ったからなんです。
渡辺さん
ありがとうございます。
さおり
それから、そのような空想上でしかなかった、画期的なサービスが開発されたことで「これからどんな未来が来るんだろう?」ということも、気になったので、その辺も合わせて聞けたら嬉しいです。
まず、なぜAI(人工知能)が「感性(センス)」を学習するサービスを作ろうと思われたのでしょうか?
インタビュー写真1
渡辺さん
いくつか理由はあるのですが、第一に、弊社では「すべての人々に、人生が変わる出会いを。 」というビジョンを掲げています。普段の生活の中で、“何と出会うか?” って、すごく大事だと思うんです。
さおり
たしかに出会いって大事ですよね。
渡辺さん
そのような出会いには、いつもなにかしらの思考や感情が関わっています。そこで、私たちは思考や感情の元となる「感性」を把握することができれば、“人生が変わる出会い” のサポートができると考え、『SENSY』を開発しました。
さおり
なるほどですね。ですが、「感性(センス)」って、“なんとなく” とか、“その時の気分” によっても変わるものですよね。だから、自分で説明するのでさえ難しいのに、なぜSENSYは感性を理解することができるのでしょうか?
渡辺さん
わかりやすく説明すると、まず一人一台、AI(人工知能)を持ち歩いている状態をイメージしてみてください。そこから、そのAI(人工知能)があなたの好みや思考性などの細かな情報データを、随時記録し、学習します。(※実際は持ち歩きません)
さおり
そのようなことも記録することが出来るんですね!
渡辺さん
はい。その細かなデータを集める方法は大きく2つあり、1つ目は、弊社SENSYが提供しているサービスを利用してもらうことで、AI(人工知能)がユーザーの感性を覚え、学習する方法。

図1
引用:SENSY株式会社 HPより

渡辺さん
2つ目は、提携している様々な企業様から、情報を提供いただいく方法です。
今は後者が大半を占め、年内には、1億人分のデータを抱えることが予測されています。
さおり
え(°_°)! 1億人分ですか!!ということは、私の情報も記録されているかもしれないですよね。
渡辺さん
そうかもしれないですね。そこから、集めた膨大なデータと、ディープラーニングの技術、さらに、感性工学で導き出された統計を組み合わせた結果、SENSYで “感性” の情報を記録することが可能となりました。
ディープラーニング:コンピューターによる機械学習で、人間の脳神経回路を模したニューラルネットワークを多層的にすることで、コンピューター自らがデータに含まれる潜在的な特徴をとらえ、より正確で効率的な判断を実現させる技術や手法。AI(人工知能)を用いた深層学習。
機械学習と深層学習の違い
感性工学:感性工学とは、人間の感性という主観的で論理的に説明しにくい反応を、科学的手法によって価値を発見し、活用することによって社会に資することを目的とした学問。
さおり
ちょっと難しいですが、ようは、普通の人間では把握出来ない細かい情報までも、御社のシステムは記録することができ、データを大量に集め、感性工学という学問上で導き出された組み合わせ方をすれば、「感性」を把握できる、ということですかね。
渡辺さん
はい。ですので、データ量や、AI(人工知能)を用いた記録や学習量が多ければ多いほど、よりユーザーが求めるニーズに近付くことができます。
さおり
なるほどー。だから使えば使うほど、どんどん “自分の好み” を把握していき、成長していくんですね。

消費者の思考や感情を把握できるからこそ

さおり
その集めた「感性」を含む情報は、どのような用途で使われているのでしょうか?
渡辺さん
たとえば、様々な企業様の「需要予測」や「マーケティング」などに使われています。
大量の消費者の「感性」を含めたニーズを把握することで、“いつ、誰が、どのようなタイミングで、どのような物が欲しいのか?” 、ということを予想することが可能になりました。
さおり
たしかに買い物をする時、「今日はこういう気分だからこっちを買おー」とか、「これを使えばより素敵になるはず」などの、何かしらの思考や、感情が左右していますもんね。
渡辺さん
ですので、SENSYがあれば、今までにないような細分化された予測データが作れるようになるんです。現在は、これらを利用し、様々な企業様の需要予測やマーケティングに役立てています。
需要予測

マーケティング
引用:SENSY株式会社 HPより

ライフスタイル全体において、パーソナルAI(人工知能)がサポートする未来

さおり
そんな、SENSYの今後の展望を教えて頂きたいです。
渡辺さん
はい。今後も様々な企業の需要予測や、マーケティングを裏側から支援すると共に、ライフスタイル全体で、“パーソナルAI(人工知能)のプラットフォーム” を構築したいと考えています。
さおり
“パーソナルAI(人工知能)のプラットフォーム” とは、どのようなものですか?
渡辺さん
現在、自社でも、「人工知能ソムリエ」という、AI(人工知能)がユーザーの味覚を学習して、好みのワインや日本酒を紹介するサービス。「SENSY BOT」という、チャットを通じてAI(人工知能)が、ニーズに近い商品を紹介したり、その人の悩みを学習し、解決する情報を届けるサービスなどがあります。
ですが、この図のように、もっとライフスタイルにおいて、多岐にわたる、SENSYを活用した様々なサービスの展開、拡大を目指しています。

イメージ画像
引用:SENSY株式会社 HPより

さおり
たしかに、インテリアや、音楽、ヘアスタイルなども、個人の “センス” が関わるジャンルですもんね。これらの実現楽しみです!

技術の発展とともに、奪われているものとは?

さおり
ちなみに、SENSYを用いたサービスを利用したユーザーの声で印象的なのは、どのようなものですか?
渡辺さん
「普通では見つけられない商品と出会うことができた」という反響ですかね。
なぜなら、冒頭でも話した「すべての人々に、人生が変わる出会いを。 」というビジョンを掲げる理由の一つとして、SENSYを開発する際から、“昔と比べると、本当に出会いたい情報との出会いは、かえって難しくなっているのかもしれない” と、感じたからです。
さおり
と言いますと?
インタビュー写真 2
渡辺さん
もちろん、技術の発展とともに、魅力的な商品や、便利なサービスは、昔より増えています。また、スマホさえあれば、いつでも、どこでも、たとえ海外の商品だって、簡単に購入することもできるようになりました。

その情報を見つける際に使う、インターネット。
日々新しいものが誕生するということは、それを紹介するための情報も同じように増え、さらには、ノイズとなる情報も溢れてきてしまっています。

さおり
思い返してみるとそうかもしれないですね。ネットで買い物をしようと検索すると、似たような商品がたくさんあったり、「これも良いかも」と目移りしてしまい、気付いたら時間が…! なんていうことも良くありますね^^;
渡辺さん
せっかく、世の中便利になっているのに、素晴らしいものが逆に埋もれてしまったり、情報に時間を奪われていることが、現代人が忙しい理由の一つなのかもしれません。
さおり
そうですよね。みんな忙しいですよね… >_<
渡辺さん
ですので、より多くの人の人生を、より良い方向に変えるサポートをするためにも、これまで出会えなかった情報と “瞬時に出会える” というのも、大事な点だと考えています。

SENSYが目指すのは、みんなの人気者のあのロボット

さおり
ここまでお話を伺い、SENSYは、自分の感性までも認識してくれる、ということから、“客観的にアドバイスしてくれる自分がもう一人いる感覚なのでは?” と思いました。
渡辺さん
そのような存在になれることが理想でもありますね。目指すは、いつも寄り添い助けてくれる、 “ドラえもんのような存在” です(照)
さおり
“ドラえもんのような存在” 面白いですね! たしかに、ドラえもんって、いつものび太くんと一緒にいるから、100伝えなくても「今日はこれに困ってそうだから、これかな」という感覚で、必要な時に、必要なタイミングで、ベストなアイテムを出してくれますもんね。
渡辺さん
そうですよね。ですので、SENSYも同じように、その人のセンスや思考、感情の移り変わりなどを、より詳しく把握し、AI(人工知能)を活用した学習能力も向上させていきます。そして、よりユーザーのニーズに近い、マッチングサポートができるようにしていきたいですね!
さおり
情報収集する時間が短縮できるというのもありがたいし、そうして生まれた時間や、SENSYが教えてくれる、今まで出会ったことのない情報を活かせば、より素敵な日々が送れそうな気がします。これからのSENSYの進化もとても楽しみです!
渡辺さんありがとうございました(^-^)!!

まとめ

これからの時代、SENSYのような画期的なサービスが日々増えていくのが楽しみですよね。また、“一人一台ドラえもん” という、必要な時に、必要なタイミングで、魔法のようなアイテムを出してくれる、夢のような時代も、そう遠くはないかもしれません。もちろんそれはとても魅力的なことです。しかし、そのように便利になる世の中というのは、逆に人が、“何も考えなくて良い”、“何もしなくても快適に生きれる”、ということでもあります。

今回のお話でたくさん出てきた「感性」というのは、人それぞれ違うからこそ面白いもの。それをAI(人工知能)により学習されてしまうというのは、画期的なサービスではありますが、なんだか悔しい気持ちもしませんか? だからこそ私たち人間も負けないように、日々、様々な学びや発見を取り入れ、アップデートしていきたいですよね。

そのために必要なのが、ノイズとなる情報に左右されない “自身の意思” だと思います。ですので、「自分は本当は何が好きなのか?」「本当は何を求めているのか?」という、“感覚” と共に、自分に正直な人生を歩んでいきましょう!

前向きになった画像
〜 SENSY株式会社が提供するサービス一覧 〜
https://sensy.ai/services/

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沙音莉
AIZINE編集部の 沙音莉(さおり)です

私はAIを導入することにより、時間的余裕が作れる点に魅力を感じました。その出来た時間をもっと多くの人が、好きなことや、新しいチャレンジ、会いたい人と会う時間に変えられたら、今以上に幸せを感じられるのではないかと思います。こうした未来を想像しながら、たくさんの方に響くような記事を作成していきます!

今はサロンモデルや動画配信、シェアリングエコノミー関連のお手伝いもしています。