人工知能(AI)では絶対できない「なくならない人の仕事」10

人工知能(AI)では絶対できない「なくならない人の仕事」10イメージ

人工知能(AI)が仕事を奪うと言われてますが、今後も人工知能(AI)では対応できない、なくならない仕事があります。

人類最強棋士への勝利など、最近のAI(人工知能)のすさまじい進化を目の当たりにすると、今後私達の仕事はすべてAI(人工知能)に奪われてしまうのでは、とものすごく不安になりますよね。

記憶力、処理の正確さやスピードなどの点では人間はAI(人工知能)に太刀打ちできませんし、しかもAI(人工知能)は全く疲れを知りません。

いくら専門知識が必要な仕事であっても、ルーチンワークとしてマニュアルな定型業務は今後、AI(人工知能)が担当する仕事となってゆくことが予想されます。

しかしながら、万能に思えるAI(人工知能)にも苦手な分野があります。それは創造性と対人能力です。

という事で今日は人工知能(AI)では対応できない、なくならない仕事の例として、創造性と対人能力が欠かせない仕事10件をお伝えします。まず最初に創造性の観点で5つの職業について説明します。

創造性:今まで存在しない新しい価値を生み出す

創造性:今まで存在しない新しい価値を生み出すイメージ

その1:画家

2016年4月頃、AI(人工知能)が作り出した「レンブラントが描いたような絵」が話題になりました。

これは、300点を超えるレンブラントの作品より構図や筆使いを機械学習したAI(人工知能)によるもので、絵の印象はまさにレンブラント!

とはいうものの、機械学習により習得したレンブラントの絵の特徴を組み合わせて作成したものであり、ある意味では贋作であり芸術とはみなされませんよね。

写真が発明された時、肖像画の専門画家は職を失いましたが、写真により画家という職業がなくなることはありませんでした。

その後人間は印象派、キュービズムといった、写真では表現できない新しい価値を生み出しましたが、AI(人工知能)はこのような新しい価値を創造することはできません。画家は今後もAI(人工知能)では対応できない、なくならない仕事になるでしょう。

その2:小説家

同じ2016年の3月、人工知能(AI)による小説が文学賞の一次選考を通過し話題になりました。

これも、先程のレンブラントの例と同様の手法で、1,000点を超えるSF作家 星新一の作品を機械学習させることにより、よく使われる言い回しや語尾を学習、いつ/どこで/誰が等の設定を人間が設定することにより星新一風の文章を作成するというものです。

ここで重要なことは、本プロジェクトのリーダーである、公立はこだて未来大学の松原仁教授が説明されているように「人間がストーリーを与え、AIがそれに対応する日本語を選んで文章を生成する」というもので、あくまでも主体は人間です。

また、更に致命的なのはAI(人工知能)は文章の意味を理解できる能力を持っていないという点です!

機械学習で得た言い回しと人間が与えたストーリーより文章を作成することはできますが、この文書の意味を人工知能(AI)は実は理解できないんです(言い回しを並べているだけ)。小説家もAI(人工知能)では対応できない、なくならない仕事ですね。

その3:作曲家

既に世の中には人工知能(AI)が作曲した音楽が多数存在しますよね。ただし、先に書きました画家や小説家と同じで、人工知能(AI)が作曲できるのは、クラシックの例で言うと、モーツアルトの過去の作品を機械学習して、モーツアルトっぽい音楽を作ることです。

BGM等の作曲は、今後は人工知能(AI)が効率的にこなしてくれるかもしれませんが、独自の音楽を創造したモーツアルトの役割を人工知能(AI)が代行することはできません。

その4:写真家

良い写真とは訴える力を持っていますよね。1枚の写真が多くの人々に影響を与えることがあります。写真家がある対象物から感じたことを、写真として伝えたいという強い想いをどれだけ作品に込めることができるかが重要なようです。

この「伝えたいという強い想い」を生み出すのは人間の感受性と言われており、写真家に限らず、すぐれた芸術家の特性として、強い感受性が挙げられます

感受性を持たない人工知能(AI)は創作活動に欠かせない「伝えたいという強い想い」を生み出すことができません。

その5:料理人

ロボットアームを持つ、家庭用ロボットシェフが話題になりましたね。トップシェフのレシピ、調理方法、味付けから盛り付けまでを完璧に再現できるというものです。

このように、既にお決まりの調理手順の再現は人工知能(AI)は得意とするところで、今後、人工知能(AI)に奪われてしまうことが予想されており、一方で、新メニューを考える、創作料理を考える、新しい調理方法を開発する、といった創造的な作業は人工知能(AI)では対応できない、なくならない仕事になるでしょう。

以上、創造性が欠かせない仕事について見てきました。次に、対人能力の観点で5つの仕事について説明します。

対人能力:相手の気持ちを理解する

対人能力:相手の気持ちを理解するイメージ

その6:保育士

対人能力の問題以前に、子供に愛情を持つことができるかの点で人工知能(AI)には難しそうですよね。

保育士に求められるスキルとして、子供および保護者との円滑なコミュニケーションが能力あり、子供と対等な立場で会話できる、子供のわずかな変化に気づく、日々の子供との対応をもとに保護者と円滑なコミュニケーションができる、等の能力が必要とされているようです。

ソフトバンクのPepper君が人と会話しているのを見ると、一見、会話が成立しているように見えますが、Pepper君は最も多い会話パターンに従って応答すべきセリフを選定し返しているだけであり、相手の気持ちなんて全く考えてませんし理解できてません

相手の気持ちが理解できない人工知能(AI)に子供は怖くて任せられないですよね。ということで、保育士はAI(人工知能)では対応できない、なくならない仕事です。

ただし、各種行事のスケジューリング、保育日誌等の書類業務や外部への発注業務等は人工知能(AI)の役割として期待されているようです。

その7:教師

今後、教科書の知識を習得させる作業は人間の教師から人工知能(AI)にシフトしてゆくでしょう。

この結果、教師には従来の「教える」から生徒とのコミュニケーションにより重点が置かれることになり、ますますAI(人工知能)では対応できない、なくならない仕事になりますよね。

それぞれ異なる個性を持つ子どもの悩み相談に乗ること、また、いじめという難しい問題に対して関与すべきであり、人間の教師には今までよりも更に高度なコミュニケーション能力が求められることになるでしょう

その8:弁護士

不動産売買や業務受発注等の構造や用語がパターン化可能な契約書の作成、あるいは関連判例の調査分析作業はAI(人工知能)にシフトしてゆくでしょう。

原告と被告の双方の主張を整理したうえで、依頼者との対話を繰り返し落としどころを模索し共感関係を築き、解決策にまで導いてゆく作業は、現時点では人間にしかできません

その9:医師

2017年、CT画像の判定コンテストにおいてAI(人工知能)が人間医師に勝利するというニュースがありました。

今後、医療においてAI(人工知能)の役割が増えることは充分予想されます。とはいうものの、人間の医師の役割は、AI(人工知能)では対応できない、なくならない仕事になるでしょう。

患者が医師に対し求めているのは病気そのものの治療行為だけでなく、病気による心細さや不安などに対するケアがあります。患者の心のつらさを少なくするということは、病気治療そのものと同じようにとても大切なことですよね。

その10:企業経営者

企業経営において課題発生は避けられませんよね。経営者は課題を整理分析のうえ対策を考え、実行すべく部下や関係者に伝えます。

この際、一人ひとり考え方が異なる可能性のある部下や関係者を説得し、対策の有効性および必要性について納得してもらう必要があります。

この「説得」も経営者の重要な仕事で、相手(一人ひとりの従業員)の気持ちを考慮しつつ行う必要があり、高度な対人能力が要求される仕事であり、まさにAI(人工知能)では対応できない、なくならない仕事になりますね。
人工知能(AI)では絶対できない「なくならない人の仕事」10まとめイメージ
さて、今日は人工知能(AI)では対応できない、なくならない仕事についてお伝えしました。

人工知能(AI)の苦手分野である創造性、対人能力が必要とされる仕事は今後も人間が活躍できそうですね。

なお、料理人、保育士、教師、弁護士および医師の場合、人工知能(AI)と人間との分業体制によって、より良い成果が期待できるます。

機械に奪われた仕事の例として良く言われるのが駅の自動改札です。しかしながら、その後駅員はなくなっておらず別の作業を担当することにより、駅全体のサービスとしては向上しているはずです。

機械が私達から奪ったのではなく、面倒くさい作業、本来人間が担当すべきでなかった作業を機械が担当してくれるようになった、と理解すべきかもしれません。

人工知能(AI)はむしろ私達を辛い作業から解放し、私達の仕事のクオリティを高めてくれる頼もしい助っ人なのかもしれませんよね。