AI(人工知能)ニュース

「AIで仕事がなくなる」はウソ?だって人手不足じゃん!

仕事をする人々のイメージ

15年後までになくなる職業ランキングって最近よく目にしますよね。その要因の一つを担っているのが「AI (人工知能)」です。何故仕事がなくなる要因になっているかというと、近年のAI (人工知能)は凄まじい速度で進化を重ねており、例えば2020年までに海外旅行で言葉に不自由しない翻訳機ができると言われているんですよね。

事実、コンピュータが完結させられる仕事(Webコーディングやプログラミング)はなくなっていくと言われています。最近ではこの危機的状況に即して、AI(人工知能)時代に生き残るための仕事、AI(人工知能)に負けないスキルなどが日々言及されているでしょう。しかし、労働者不足が深刻とされている日本において、「AI(人工知能)で仕事がなくなる」というのは本当なのでしょうか。

そこで、AI (人工知能)で私たちの仕事がなくなると言われている理由ついてお伝えします。

AI(人工知能)の発展先

AIで人が減ったオフィスのイメージ

まず、AI(人工知能)が今後どのように発展していくか見ていきましょう。現在の主流は「特化型AI(人工知能)」と呼ばれるものです。これは一つの機能であれば完璧に仕事をこなすんですよね。例えば翻訳であれば以下の順で処理が行われます。

  • 周りの音を認識
  • 文章の意味を解析
  • ユーザーの母国語に翻訳する

といった流れ。これはあくまで一例にすぎませんが

「特化型AI(人工知能)」は1つの単純業務で終わる「知的単純業務」を完璧にこなしてしまいます。
今後もこのような「特化型AI(人工知能)」が世の中に出回っていくでしょう。

こういった経緯からただ、事務処理をしているだけ、簡単な業務をしているだけの仕事はなくなっていきます。例えばプログラミングだったり、税務が良い例ですよね。これらの仕事においては人間が仕事を行うよりも早く忠実に、そして安価に仕事をこなしてくれるので、AI(人工知能)により仕事がなくなると言えるでしょう。

「単純業務」の全てがなくなるわけではない

レジのイメージ

そんな驚異的な力を持つAI(人工知能)ですが、単純な仕事の全てがなくなるというわけではなさそうなんです。

例えば、ケーキ屋さんのレジの仕事では、レジ打ちのみならず、ケーキを箱に入れて包む、なくなった分のケーキを補充するなどの仕事が含まれていますよね。これらはどれも個々に見れば「単純業務」なのですが、一度に実行しようとするとちょっとした「メカ」が複数必要になるんです。
たしかに、「レジロボ」ができたら清算が簡単で並ぶ必要がなくなるでしょう。また、1円の泥棒や会計誤差も起こりえないと言えそうです。しかしこの「レジロボ」の外見や費用を考えると投資対効果も費用対効果も合わないため、時給800円で人を雇った方がいいということになるでしょう。これは、建設業や製造業、流通業なんかでも同じことが言えます。ですから、AI(人工知能)により案外こういう実務的な仕事はなくならないのです。

AI(人工知能)は今後の使われ方

AIを使いこなす人のイメージ

今後「すき間労働化」によって私たちの仕事はなくならなくても、変わっていくと言われていますよね。私たちの行っている仕事の多くは「単純業務」の組み合わせで、それをAI(人工知能)が全て取って代わることは現実的ではありません。ですから私たちの仕事のうちのある一部分である「単純業務」をAI(人工知能)が代わりに担うというのが「すき間労働化」と呼ばれるもので、つまりこの「すき間労働化」というのは、AI(人工知能)と共に仕事をこなすことで単純作業がなくなる労働体系のことを意味しているものなんです。少しややこしいので具体例で見ていきましょう。

例えば、営業においてAI(人工知能)によりビッグデータを自由自在に操って、効果的で顧客の度肝を抜くようなハイレベルな提案を作成する一方で、営業マンがアポイントをとり、訪問し「相手の時間と空間」を押さえて商談する、いわゆる「儀礼的な営業作法」を一生懸命行うといったかんじです。
AI(人工知能)と共に仕事を行うことで単純作業がなくなる「すき間労働化」は様々なケースが考えられますが、
一番付加価値が高くて注目されるもの一例としては、寿司の握り方などの職人技が挙げられます。なぜなら、人間が行うには熟練の技が必要となる一方でAI(人工知能)にとってはこの熟練の技を「単純業務」として模倣するだけでいいからなのです。
状況に応じて寿司の最適な握り方を変えるという熟練の技をAI(人工知能)に行わせることこそ投資価値が最も高く、近年注目を集めています。

 

仕事をする人々のイメージ

いかがでしたか。「AI(人工知能)で仕事がなくなる」というのは一概には言えなさそうですよね。そうは言っても、AI(人工知能)と共に仕事をすることで「知的単純業務」というのはなくなるかもしれないでしょう。

そんな中でも、楽せず、一生懸命やる人はAI(人工知能)によって仕事がなくなることなく、これからも食べていけるそうです。AI(人工知能)と仕事をして(「すき間労働化」)既存の単純作業がなくなるとしても、雑務に見える仕事だったり、人に謝ったり、ホスピタリティーを発揮するという人間にしかできない業務を心掛けることが大切でしょう。

なぜならこれらの仕事はAI(人工知能)が取って代わる単一な「単純業務」ばかりではないからです。その一方で、AI(人工知能)は習得に時間のかかる「知的単純業務」に取って代わる可能性が高いと言えます。私達がAI(人工知能)と上手に共存することで今まで以上に価値ある仕事ができるようになっていけると良いですよね。

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