進化した人工知能が人間を選定し、必要のない人間を処分したり、人工知能(AI)によって行動を管理されるなんてことが実際に起こったら、怖いですよね。
人工知能(AI)が人間の能力をはるかに上回り、人間が太刀打ちできなくなった時、人工知能(AI)がいつまでも人間に従っているとは限りません。その時、人間はどのように対処すればよいのでしょうか。
そこで今回は、人工知能(AI)が人間を選定するのか、また人工知能が人間を選定した時にどうすればいいのかについて、都市伝説ではなく人工知能(AI)の観点からお伝えしていきます。
人工知能が人間を選定する?
人工知能が人間を選定するという場面として、まず思い浮かぶのは「人間が人工知能を利用して人間を選定する」ということでしょう。いずれは体にマイクロチップを埋め込んで、全人類を管理するなんて噂も流れました。
しかしもうひとつ、「人工知能(AI)自身が人間を選定する」という可能性もあります。人工知能(AI)が進化し、自意識を獲得して、自分の意志で自分自身を改良したり、別の人工知能(AI)を生み出すことができるようになった時、人工知能(AI)はおそらく人間よりも優れた存在になっているでしょう。もしそうなったら、人工知能(AI)が自分にとって必要な人間と、必要のない人間を選定するようになる可能性もあるかもしれません。
もし人工知能(AI)に必要のない人間と選定されたらどうなるのか、考えただけでも恐ろしい話ですが、人工知能(AI)に必要のない人間と選定されないようにしておきたいですよね。
人工知能(AI)はどんな基準で人間を選定する?
人工知能が人間を選定する時、どのような基準で選定を行うのかを予測することができれば、人工知能(AI)に必要と判断される人間になることができそうですよね。
人工知能が人間を選定する目的が人間を管理(支配)することが目的であるなら、人工知能(AI)に必要とされる人間とは
- 人工知能(AI)にとって有用な人間
- 人工知能(AI)にとって脅威とならない人間
の2点でしょう。
人工知能(AI)自身にとって役に立つこと、人工知能(AI)にはできないことができる人間は、人工知能(AI)に必要とされる可能性が高まります。しかしたとえ人工知能(AI)に有用であっても、人工知能(AI)に危害を加えるような攻撃的な人間を放っておくはずがありません。
人工知能が人間を選定するのは、人工知能(AI)の役に立つ従順な人間だけをふるい分けるのが目的といえるでしょう。
人工知能(AI)による人間の選定はもう始まっている?
実は、すでに人工知能が人間を選定しているという話があります。都市伝説の番組で広まった内容であり、きちんとした確証に基づいた話ではないのですが、ひょっとしたら本当ではと考える方もいらっしゃるかもしれません。
これまで人間とコミュニケーションをとるような人工知能(AI)を開発したり、買収したり、資金援助をしていた企業としてGoogleやマイクロソフトも含まれています。そしてこれらの企業はSNSなどの情報発信技術もお手のもの。そう、人工知能(AI)を使って、SNSにおける個人情報や発言内容がすべて蓄積されているというのです。
人工知能(AI)自身が人間を選別するわけではありませんし、本当に行われているのかもわからないですが、実際にやろうと思えばできそうな内容ですよね。現実に悪質な発言を重ねていたYouTuberに広告がつかなくなった、なんて話題もありましたし、あながちデラタメとも言い切れないのかもしれません。
人間が今すぐできる4つのこと
噂はともかくとして、もし人工知能が人間を選定するようになったとしたら、人間はどのような対処ができるのでしょうか。
具体的には
- SNSに限らず、普段の言動に細心の注意を払っておく
- 良好な人間関係を作っておく
- 人工知能(AI)にできない分野の技術を身につける
- 普段から人工知能(AI)に関する知識や情報を集めておく
人工知能が人間を選定するための情報を得る手段はSNSに限ったことではありません。あちこちに設置されている監視カメラや店舗の決済システムなどでも、人間を監視することができそうです。そもそも誰かに見られていなくとも、普段から人間性を高めることは必要ですよね。そのためにお互いの人間性を高めるような友人関係を作るという方法もあるでしょう。
人工知能(AI)にできないことを身につけるといっても、一朝一夕にできることではないかもしれません。しかし人工知能(AI)についての知識や情報を集めることなら可能です。普段から人工知能(AI)のことを知っておけば、人工知能(AI)が必要とするものを把握することができそうですよね。
さて、人工知能が人間を選定するのか、もし人工知能が人間を選定するようになった時、人間はどう対処すればよいのかについてお伝えしてきました。
- 人工知能(AI)が人間より優れた存在になった時、人工知能(AI)は自分に必要な人間とそうでない人間を選定するかもしれない
- 人工知能が人間を選定するとすれば、基準は「人工知能(AI)にとって有用か」「人工知能(AI)に危害を加える可能性がないか」
- すでに人工知能(AI)を使って、SNSの発言内容から人間を選定しているという噂もある
- もし本当に人工知能が人間を選定するとしたら、対処法は「普段から発言に注意する」「良好な友人関係を作る」「人工知能(AI)にできない技術を身につける」「人工知能(AI)についての知識を深める」といったことが考えられる
人工知能が人間を選定するという話は、もちろん現状では確証のある話ではありません。しかし2045年には、人間の知能が人工知能(AI)に追いつけなくなるとも予想されています。人工知能(AI)が人間を自分たちよりも劣ると判断した時、人工知能が人間を選定するかもしれません。
もし本当にそうなってしまった時のため、人工知能(AI)に選定されるような人間になっておくのが安心ですよね。