AI（人工知能）はスマホや様々な家電製品で活用されており、既に私たちの日々の生活になくてはならない存在になってますよね。ところでこのAI（人工知能）、実はHP（ホームページ）作成の分野にまで進出しちゃっているんです。
例えば、HPで使用したい写真を登録するとAI（人工知能）が写真内容を解析し、写真のイメージにフィットしたHPをデザイン、あるいはAI（人工知能）ボットとの会話内容よりAI（人工知能）がHP要件を理解したうえでHPをデザイン、なんてこともやってくれるんです。ここまで来るとWebデザイナーの立場は一体どうなってしまうのか、かなり心配になってしまうでしょう。
そこで今回は、AI（人工知能）によるHP作成サービスの現状についてお伝えします。
写真を登録するとAI（人工知能）がHP作成：The Grid
HPに使用したい写真を登録してサイトの色調を指定するだけでAI（人工知能）が写真内容を解析し、どういったHPにすべきか理解したうえで、フォント含めた最適なデザイン/レイアウトを自動作成してくれます。The Gridの特徴としては以下の3点があります。
- フォントやカラー選定にあたっては写真の内容を解析のうえ決定します。例えば写真の人物の表情（笑っているなど）を判別のうえ選定材料とします。
- サイトのテーマに関連する記事を他サイトより選定/抽出しコンテンツとして掲載します。
- サイト公開後の利用者のアクセス状況を分析のうえコンテンツ改善作業を継続して自動実行します。
残念ながら現時点ではまだベータ版が公開されているだけでまだ販売されていませんが、サイト運用のPDCAをThe Gridが全て対応してくれる、なんてことになりそうで本当に驚きのサービスではないでしょうか。
AI（人工知能）と会話するだけでHP作成：Firedrop
AI（人工知能）ボットとLINEライクなメッセージ会話を行うことによりHPhpを自動作成してくれるサービスがFiredropです。
AI（人工知能）ボットとの会話は、AI（人工知能）ボットからの問いかけに対し応答することで進みます。例えば、サイトのタイトルは?、サイトでアピールしたいことを一言で表現すると?、サイトに掲載したい写真に関するキーワードは?、といったAI（人工知能）ボットからの問いかけに応答するだけで、AI（人工知能）が最適なHPデザイン/レイアウトを自動作成してくれます。
なお、当初の計画では、文章をFiredropに登録するとFiredropのAI（人工知能）が文章を解析しサイトデザインからサイト作成/公開までを実施、しかも、先に紹介したThe Grid同様、公開中の利用者のアクセス状況よりコンテンツの改善を継続して行ってくれる機能も予定していたようですが、現在公開中のベータ版では残念ながらまだ未対応のようです。今後はAI（人工知能）に音声で指示するだけでHPのデザイン/構築から公開までしてくれることになるかもしれませんね。
指定したキーワードからAI（人工知能）がロゴ作成：Brandmark
BrandmarkはHPhp作成サービスではありませんが、AI（人工知能）機能によりHPで使用するロゴを作成してくれるサービスです。
使い方はとても簡単。タイトル（ロゴの元となる文字列）とタイトルに関連するキーワードを3つ以上指定すると、AI（人工知能）がロゴの案を複数個提示してくれます。Brandmarkには様々なデザインのバリエーションが用意されており、ロゴのサイズや色およびフォントなど含めて自由に変更することができます。また、AI（人工知能）が作成したロゴ案をHPに埋め込んだイメージを画面で確認することもできます。
先に紹介したThe GridやFiredropもそうですが、AI（人工知能）の便利な点は、AI（人工知能）が提示した案に対し、例えば色やフォントなどについて納得できるまで何度でも試行錯誤できる点です。AI（人工知能）は何度ダメ出ししても文句言いません。これが人間のデザイナーが相手の場合、何度もやり直しをお願いするのも（やり直しを依頼される側も）なかなか双方にとって辛いものがあり、つい妥協してしまうのではないでしょうか。
さて、今回はAI（人工知能）によるHP作成サービスの現状についてお伝えしました。
- 写真を登録するとAI（人工知能）がHP作成：The Grid
- AI（人工知能）と会話するだけでHP作成：Firedrop
- 指定したキーワードからAI（人工知能）がロゴ作成：Brandmark
Webデザイナーの役割がAI（人工知能）に奪われてしまうのでは、と気になるところですが、むしろ面倒な定型作業であるHPhp作成作業をAI（人工知能）が対応してくれるわけですから、今までなかなか時間をかけることができなかった以下の作業に注力できるようになるのは、むしろ大きなメリットですよね。
顧客がHPで何を実現したいのか、顧客の課題をどう解決できるのかを考えるのもデザイナーの役割です。このためには顧客との深いコミュニケーションが欠かせません。
2)人の心に響く斬新なデザイン
現時点のAI（人工知能）が生み出すデザインは、世の中に既に存在する膨大なHPの機械学習によるもので、確かに今風でおしゃれっぽいけど、どこかで見たことあるようなHPを作ることしかできません。現時点では人の心に響く斬新なデザインは、人間にしかできません。
AI（人工知能）を脅威として見るのではなく、AI（人工知能）を積極的に活用することにより、Webデザイナーは今までにない大きなメリットを得ることができるのではないでしょうか。
参照元
人工知能がWebをデザイン – AIが自動的にサイトを生成/改善する”The Grid”
Webサイト制作がAIで実現!?デザイン、ABテスト実行ツール『FIREDROP』
「AI」Webデザイナー現る！LINE感覚で会話するだけでWebページが作れる、Firedropとは
Firedrop(プライベートベータ)が全く期待外れだった件
人工知能もついにここまで！ロゴのデザイン、Webサイトのスタイルガイドを作成できるオンラインサービス -Brandmark
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