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AI(人工知能)でなくなる仕事の特徴となくならない仕事の特徴

AI(人工知能)でなくなる仕事の特徴となくならない仕事の特徴イメージ

せっかく苦労して取得した資格なのに、数年後にはその資格に関わる職業がすべてAI(人工知能)に取って代わられていたなんてことがあるとしたら、とても不安になりますよね。

しかしAI(人工知能)の進化によって多くの業務でAI(人工知能)による自動化の可能性が模索されています。膨大なデータから情報を分析する能力、素早く機械的に答えを出力する能力などはおよそ人間の太刀打ちできる部分ではありません。AI(人工知能)によってなくなる仕事も出てくるでしょう。

そこで今回はAI(人工知能)によってなくなる仕事ランキングをお伝えします。さらにそのランキングをもとに、将来的にAI(人工知能)によってなくなる仕事の特徴となくならない仕事の特徴について考えていきましょう。

※そもそも、AI(人工知能)とは?については以下のページが参考になるでしょう

AI(人工知能)によってなくなる仕事ベスト15

AI(人工知能)によってなくなる仕事ベスト15イメージ

ダイヤモンド社が2015年に作成した「機械が奪う職業・仕事ランキング」の上位15位をお伝えします。

1位:ショップの販売員
2位:会計士
3位:事務員
4位:セールスマン
5位:秘書
6位:飲食店の接客係
7位:レジ打ち、切符販売員
8位:箱詰め、積み下ろしなどの作業員
9位:帳簿係
10位:トラック運転手
11位:コールセンターのオペレーター
12位:タクシー運転手
13位:上級公務員
14位:料理人の下につく調理係
15位:ビル管理人

この他にも21位に「マーケティング担当者」、29位に「警備員」といった職業がランクインしています。なんとなく想像がつく職業もあれば、まさかこの職業がというような意外なものもありますよね。ではAI(人工知能)によってなくなる仕事とは、どのようなものなのか見ていくことにしましょう。

セールスマンはAI(人工知能)によってなくなる仕事なのか

セールスマンはAI(人工知能)によってなくなる仕事なのかイメージ

1位にショップの販売員4位にセールスマンがランクインしています。すでにネットショッピングが普及している現状を思えば、なんとなくわかる気もしますよね。

買う側にとっても余計なセールスをされずにすみますし、売る側にとってもトラブルがつきまとう職種は敬遠したいという人も多いでしょう。販売員やセールスマンはAI(人工知能)によってなくなる仕事となり、セールストークでガッチリ人の心をつかむカリスマ販売員だけが残るという時代が来るかもしれません

とはいえ人対人のコミュニケーションが必要な職種ですから、すぐにAI(人工知能)によってなくなる仕事というわけではないでしょう。ソフトバンクのペッパーのようなAI(人工知能)が登場していますが、まだ店舗をすべて任せられるというほどの完成度ではないようです。

さらに全国の店舗に普及させるためには生産台数や金額など、クリアしなければならない課題が多いですよね。

AI(人工知能)によってなくなる仕事は官僚にまで

AI(人工知能)によってなくなる仕事は官僚にまでイメージ

13位に上級公務員がランクインしているのは、非常に印象的ですよね。世間では何かと非難の矢面に立たされることの多い官僚ですが、どのような仕事をしているのか知らないという方も多いのではないでしょうか。かいつまんで言えば、

  • 法案の作成
  • 予算案の作成
  • 人事
  • 重要案件の指揮・監督
  • 許認可

といったところでしょう。これ以外にも各省庁ごとに独特な業務がありそうですが、これだけ見るとAI(人工知能)の入り込む余地がとても大きそうな気がしますよね。

メインとなる法案や予算案の作成についてはAI(人工知能)にこれまでの法律や予算の問題点を分析させ、必要な施策をもとに自動的に法律案や予算案を作成することはじゅうぶん現実的な話です。許認可事業についても同様ですよね。

必要とされる知識が非常に高度な官僚の仕事ですが、AI(人工知能)によってなくなる仕事のひとつと数えられるのも納得です。知識だけなら人間よりもAI(人工知能)の方が優れていますし、AI(人工知能)であれば口利きや賄賂といった不正も減ることでしょう。

警備員や警察官さえ、AI(人工知能)によってなくなる仕事かも

警備員や警察官さえ、AI(人工知能)によってなくなる仕事かもイメージ

29位にランキングされている警備員。警備員がAI(人工知能)によってなくなる仕事としてあげられる理由は、センサーによる認知能力の進化によるものと言われています。

たとえばさまざまな修理を請け負う仕事がわかりやすいでしょう。センサーによって故障個所を即座に感知し、AI(人工知能)が必要と思われる処置を分析して、さらにAI(人工知能)を搭載した機械が故障個所を修理するという一連の流れが想像できますよね。

警備員も似たようなことが言えます。普段と違った機械の異常な動作や不審な人物の侵入などをセンサーが感知し、AI(人工知能)がとるべき行動を分析して行動することで、人間よりも優れた仕事をしてくれるかもしれません

街中に悪質運転を取り締まるオービスがありますよね。これもセンサーが進化してAI(人工知能)と結びつけば至るところで悪質運転を感知し、AI(人工知能)が車両や運転手を分析することができます。いわゆるネズミ捕りをしなくてよくなりますから、警察官の仕事も減ることでしょう。

また悪質な犯罪に対しても、発砲など危険が伴う任務をAI(人工知能)を搭載したロボットが請け負ってくれる日が来るかもしれませんよね。

AI(人工知能)によってなくなる仕事とは

AI(人工知能)によってなくなる仕事とはイメージ

ランキングからいくつかの職業を抜粋してお伝えしてきましたが、AI(人工知能)によってなくなる仕事には特徴があるようです。

  • AI(人工知能)だけで完結する仕事
  • 高度な知識が必要とされる仕事
  • 長時間、継続的な監視が必要とされる仕事

やはり人間の介入を必要としない仕事は、真っ先にAI(人工知能)によってなくなる仕事となっていくでしょう。事務員や秘書といった仕事はまさにこれに当てはまりますよね。

たとえ高度な知識が必要とされる場面でもAI(人工知能)にとってはまったく関係がありませんから、業務内容がAI(人工知能)によって代替できるものであれば容赦なくAI(人工知能)によってなくなる仕事となります官僚以外にも弁護士や会計士などの資格が必要な職業も、立場が変わっていくことになるかもしれません

24時間は働けない人間ですが、AI(人工知能)であればそれが可能です。24時間監視の目を向けていなければならない仕事も、AI(人工知能)によってなくなる仕事に数えられます。警備員などのセキュリティ業務や修理に関わる業務の他、医療や看護の分野でもAI(人工知能)は活用されていくでしょう

AI(人工知能)によってなくなる仕事でないのは

AI(人工知能)によってなくなる仕事とはイメージ

ではAI(人工知能)によってなくなる仕事でないものには、どんなものがあるのでしょうか。

  • 何もないところからモノを作り出す仕事
  • 業務内容が多岐にわたる仕事

学習したデータから特徴や傾向を分析し、そこから答えをはじき出すのがAI(人工知能)の得意分野です。しかし何もないところから創造することはまだまだAI(人工知能)には難しいかもしれません。

アートやファッションといったクリエイティブな分野はもちろんのこと、他業種でも新しい商品のアイデアをひねり出す、生産・販売において新しい分野を開拓していくなどの創造的なものはAI(人工知能)によってなくなる仕事とはならないのではないでしょう。

またAI(人工知能)の普及といった側面を考えると、いわゆる単純作業と呼ばれる分野もAI(人工知能)によってなくなる仕事とはいえないかもしれません。

たとえば飲食店であれば注文を聞く、料理を作る、料理を運ぶ、片づける、皿を洗う、レジを打つ、店内を清掃する、売り上げを勘定するなど業務は多岐に渡ります。ひとつひとつの仕事は単純でも、これらのすべてをAI(人工知能)がこなすというのは難しいでしょう。ひとつひとつの仕事ごとに専用のAI(人工知能)を用意するというのでは小規模な店舗では負担が大きすぎますよね。

このような業務が多岐に渡るものは、AI(人工知能)によってなくなる仕事とはならない可能性が高いでしょう。

AI(人工知能)でなくなる仕事の特徴となくならない仕事の特徴まとめイメージ

さて、AI(人工知能)によってなくなる仕事となくならない仕事をお伝えしてきました。

  1. 営業職や専門職、公務員などAI(人工知能)によってなくなる仕事は多くの分野でみられる。
  2. 人対人のコミュニケーションが必要な販売員やセールスマンも、AI(人工知能)によってなくなる仕事となるかもしれない。
  3. 高度な知識を必要とする上級公務員も、業務そのものはAI(人工知能)によってなくなる仕事の分野のひとつである。
  4. センサーとAI(人工知能)を組み合わせることで、長時間の監視が必要な警備員や警察官といった分野もAI(人工知能)によってなくなる仕事となる可能性がある。
  5. AI(人工知能)によってなくなる仕事とは、AI(人工知能)が得意とする業務やAI(人工知能)だけで完結できる業務である。
  6. AI(人工知能)によってなくならない仕事とは、ゼロからモノを作り出す業務や斬新なアイデアをひねり出すようなクリエイティブな業務である。

AI(人工知能)だけで行える仕事はすべてAI(人工知能)が行い、AI(人工知能)が苦手な分野は人間が行っていくという業務形態になっていきそうですよね。これまでに言われてきた「この仕事がいいから、この資格を取っておきなさい」といったビジネスの常識は、もう通用しなくなるのかもしれません

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