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AI(人工知能)があなたにピッタリの保険を提案!その活用事例4選

AI(人工知能)があなたにピッタリの保険を提案!その活用事例4選

私たちの将来における様々なリスク(病気/事故など)への備えとして欠かすことが出来ない保険ですが、自分に必要な保険をどのように見つければいいのか、これは本当に難しい問題ですよね。

保険は複雑でわかりにくい商品であると共に、売り手と買い手とで持っている情報の格差がこれほど大きい商品もありません。自分で情報を集めて選ぶとなると、かなりの時間と労力をかけなければなりません。

たとえ時間と労力をかけて保険について勉強したとしても、保険販売のプロである保険営業員のトークに乗せられ、その提案内容をそのまま受け入れ加入してしまうケースが非常に多く、しかも保険営業員が設計してくれた保険の内容について、殆どの人が把握できていないのが現状です。

でもそんなあなたでも大丈夫! AI(人工知能)があなたに本当に必要な保険を提案してくれるサービスがあるんです。本サービスを利用することにより、保険営業員と対面する必要もなく、ネット上の簡単な操作により本当に自分に必要な保険の提案を受けることができるんです。

ということで、今回はAI(人工知能)があなたにピッタリの保険を提案してくれるサービスについてご紹介します。

AI(人工知能)と保険業界との関係について

保険のイメージ

具体的なサービスをご紹介する前に、まずは現在のAI(人工知能)と保険業界との関係について確認しておきましょう。

2018年以降、「インシュアテック(InsurTech)」という言葉をニュースなどで耳にする機会が増えてきましたね。「インシュアテック(InsurTech)」とは、保険(Insurance)と技術(Technology)を組み合わせた造語で、最新のテクノロジー(AI(人工知能)/ビッグデータ/IoT/ブロックチェーンなど)を活用した新しい保険サービスのことです。

これらの最新テクノロジーの活用により、従来の保険業界のあまり良くないイメージ(保険営業員の強引な勧誘/不必要な保険料を払い続けている不満感など)を払拭すると共に、保険加入時の審査/契約手続きや、保険請求手続きの簡素化を目ざしています。

保険料:サービスを受けるために私たちが保険会社に支払うお金
保険金:保険会社からサービスとして私たちに支払われれるお金

現在、AI(人工知能)の保険サービスへの適用パターンとしては以下の3点があります。

  1. 保険会社のコールセンター業務をチャットボットで対応
  2. 顧客への保険金支払いにおける査定業務の自動化
  3. 顧客の希望に最も近い保険商品の提案
3)の保険商品提案の手法としては、保険営業員の端末をAI(人工知能)で強化する方法(保険営業員との対面が必要)、AI(人工知能)機能を持つアプリ等を経由して提供する方法(保険営業員との対面は不要)があります。後者を実現するAI(人工知能)は「ロボアド(ロボットアドバイザー)」と呼ばれており、今回ご紹介する2つのサービスはいずれもロボアドにより提供されるサービスです。

ドーナツ

ドーナツのイメージ
最初にご紹介するのは、Sasuke Financial Lab株式会社が提供するアプリ「ドーナツ」で、なんと、たった7つの質問に答えるだけで最適な生命保険を提案してくれます。「ドーナツ」が提案する保険商品はネット経由で手続きが完了する商品に特化しており、保険営業員との対面を避けたいという若年層(20代/30代)のニーズに対応した商品となっています。

また、7つの質問に答えてからAI(人工知能)による保険提案までの所要時間は約1分というスピードを誇ります。本サービスの特徴としては、少ない質問で顧客のニーズを把握し、顧客に寄り添った提案をすることにあります。このため場合によっては保険の必要性は低い、といった提案を行う場合もあります。実際の質問例を見てみましょう。

もしあなたが亡くなったとき、経済的に困る人は誰ですか?

例えばあなたが20代前半の独身で亡くなった場合、あなたの両親や恋人は深い悲しみに包まれますが、両親や恋人が経済的に破綻することはないでしょう。この場合、死亡保険の必要性は小さいかもしれません。

病気やケガの治療費や入院費として、50万円程度の備えがあるか?

入院1日あたりの費用は1万円が一般的と言われています。1週間なら7万円です。日本は健康保険制度のおかげでそれほど医療費はかからないようになっていますよね。このため短期入院については保険よりも貯蓄で対応すべきであり、50万円程度の備えがあるのであれば医療保険の必要性は小さいかもしれません。

このように「ドーナツ」は7つの質問に答えるだけで、あなたにとって必要性の高い保険だけでなく、必要性の低い保険についても教えてくれます。

じぶんの保険デザイン

自分保険デザインのイメージ

「じぶんの保険デザイン」は、みんなの株式を運営するみんかぶと三菱UFJフィナンシャル・グループ子会社のジャパン・デジタル・デザインが提供するWebアプリです。

質問数はかんたんモードとしっかりモードとで異なりますが、3~15個の質問に答えることにより、AI(人工知能)があなたに最適な生命保険を提案してくれます。

本サービスの特徴は以下の2点です。

1)保険の追加などについて納得いくまで試行錯誤できます

AI(人工知能)が提示する保険内容に対し、必要に応じて追加の質問に答えることにより提案内容の精度を高めることができるようになっています。また、保険を追加したり/絞り込んだりといった試行錯誤を、必要となる保険料をリアルタイムに確認しながら納得いくまで繰り返し行うことができます。

2)保険内容の平均値がわかる

自分の保険内容について検討する際、年齢や家族構成など、自分と条件が近い他の人はどういった保険に入っているのか気になることありますよね。本サービスでは「みんなの回答」という機能により、あなたの条件に近い人たちがどのような保険に入っているのか参考にすることができます。

ここまで、AI(人工知能)があなたにピッタリの保険を提案してくれるサービス2件についてご紹介しました。実は、AI(人工知能)による保険提案サービスは2018年10月現在、今回ご紹介した2件しかありません。しかしながら、私たち利用者に寄り添った提案をしてくれること、また保険営業員との対面を不要と考える世代の増加に伴い、今後は同様なサービスがより多く提供されるでしょう。

一方で、先にご紹介したコールセンター業務や保険金支払い査定業務への適用以外に、保険サービスの提供そのものをAI(人工知能)で実現している保険商品も増えています。

そこで今度は、AI(人工知能)を活用した保険で運用方法がとてもユニークで注目を集めている保険を2件ご紹介します。

レモネード

レモネードのイメージ

レモネードは米国ニューヨークのLemonade, Inc.が提供する、家具/家電などの家財保険を提供する保険会社です。2017年12月、ソフトバンクグループより出資を受けていますが、2018年10月現在、まだ日本では販売されておりません。レモネードが提供する保険の特徴は以下の4点です。

  1. AI(人工知能)の活用により、加入手続きから保険金の支払いまでの全てをスマホアプリで行います。
  2. 顧客は保険加入の際、貢献したいチャリティーを選定します。(例:貧困支援/女性支援/病児支援など)
  3. 顧客が支払った保険料の20%のみをレモネードが徴収し、残りは2)で選定したチャリティーへ寄付されます。また、1年間保険金を請求しなければ翌年の保険料がディスカウントされます。
  4. 2)で同じチャリティーを選定した顧客は同じグループとして定義されます。グループとしてのチャリティーへの支払い金を最大限とするために、また、翌年の保険料ディスカウントを実現するために、グループの各メンバが連帯して保険金支払いの事態にならないよう協力し合うことになります。

本保険がユニークなのは、顧客の社会貢献したいというニーズを捉えている点、また、グループ内における人間の道徳特性を利用することにより顧客による不正請求の削減を実現できている点にあります。更に、レモネードが受け取るのが保険料の一律20%というシンプルかつ透明性が高いルールも顧客から大きな支持を得ています。

ジャストインケース

ジャストインケースのイメージ

2018年3月開催のグローバルFinTechピッチコンテスト(電通国際情報サービスが主催するFinTech領域に特化したイベント)において、国内大賞を受賞したのがjustInCaseが提供するスマホ保険「ジャストインケース」です。「ジャストインケース」の特徴は以下の3点です。

  1. 保険加入の申し込みはスマホアプリのみで可能です。(最短90秒で手続き可能)
  2. 顧客は友人などのメンバーでグループを作成します。スマホ故障等により保険金の支払いが必要になった場合には、メンバで出し合った保険料より支払われます。(グループメンバで支払った保険料をメンバでシェア)
  3. 顧客のスマホに搭載されたセンサーにより、スマホがどれだけ丁寧に扱われているかをAI(人工知能)が「安全スコア」として算出、保険料の割引率設定に使用します。なお、グループ内の各メンバの「安全スコア」をスマホで互いに確認することもできます。

上記2)により「友人に迷惑をかけたくない」という気持ちが加入者に働き、保険金の不正請求を減らすことが可能となる点は先に紹介したレモネードと同じ原理ですね。このような仕組みを持つ保険は「P2P 保険」と呼ばれており、今後、日本でも増えてくることが予想されています。また、上記3)は本保険のユニークな機能で、思わずスマホを大事に扱うようになりますよね。

 

ということで、今回はAI(人工知能)があなたにピッタリの保険を提案してくれるサービス2件についてご紹介しました。

  • ドーナツ:7つの質問に答えるだけで最適な保険を提案。あえて必要性の低い保険も提示してくれます。
  • じぶんの保険デザイン:保険追加/削除などについてWeb上で納得いくまで試行錯誤が可能です。自分と条件が近い人たちが入っている保険内容を参考にすることもできます。

これらの保険営業員との対面が不要な保険提案サービスは今後益々増加してくることが予想されますよね。今後AI(人工知能)に奪われてしまう仕事は?とよく心配されていますが、保険代理店については本当にAI(人工知能)が殆どの業務を奪ってしまうかもしれません。

また、AI(人工知能)を活用した保険で運用方法がユニークなP2P保険2件についても併せてご紹介しました。

  • レモネード:購入するとチャリティへの寄付が可能となる保険です。グループ内における人間の道徳特性を活用することにより、顧客による不正請求を削減します。
  • ジャストインケース:スマホを丁寧に扱うと保険料が安くなります。あなたがスマホをどれだけ丁寧に扱っているか、AI(人工知能)が評価します。

今回紹介したスマホ保険「ジャストインケース」が、グローバルFinTechピッチコンテストで大賞を受賞した際のjustInCase社長のコメントは「保険は基本的なコンセプトが300年も変わっていない。保険に革命を起こしたい」でした。

従来の保険ビジネスは顧客より集めた保険料を運用することにより利益を生むモデルでしたが、顧客にとっては保険のサービス内容が分かりづらく、保険料の使われ方も不透明、しかも保険金の支払いに積極的ではないなどの多くのマイナスイメージがありました。

今回ご紹介したP2P保険は、AI(人工知能)などの最新テクノロジー活用により手続きを効率化すると共に、保険料の設定ルールが分かりやすく、しかも保険料の低減に加えてサービス内容により顧客満足度向上も実現しています。

今後、保険業界が本来の保険の原則である「相互扶助」の考えに基づき、保険料を保険会社の資金ではなく、わたしたち顧客のお金と考え活用してくれる保険商品を多数生みだしてくれることを期待しましょう!

参照元https://zuuonline.com/archives/172453
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