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AI(人工知能)の自動作曲が広まることで起こる4つのヤバい変化とは!

AI(人工知能)の自動作曲が広まることで起こる4つのヤバい変化とは!

AI(人工知能)が作曲できる!と聞くと驚く人も多いですよね。例えば、よく出てくる歌詞とメロディーを分析しアレンジまで行う「Orpheus」、鼻歌や口笛から曲を作ることができる「Chodana」など様々なAI(人工知能)作曲ツールが登場しています。また、作曲ツール「Amper Music」を作った株式会社AmperのCEOのドリュー・シルバスタインは、以下のように話しています。

「10年後には誰でもAIで音楽を作れるようになると予想する」

このように、AI(人工知能)によって誰でもで作曲できるようになったら面白いのではないでしょうか。

しかしその一方で、「AI(人工知能)が作曲家になったらどんなことが起こるのだろう?」と気になる方もきっといるでしょう。そこで今回は「AI(人工知能)の自動作曲が広まることで起こる変化」についてお伝えします。

専門知識不要で作曲することができる!

Jukedeskのイメージ

曲を作る時、「専門知識が多すぎる」「良いメロディーが出てこない」と悩む人は多いですよね。実際、私もジャズミュージシャンなので、自分でソロを考えるときもこの壁にぶち当たります。でも、AI(人工知能)の作曲ツールではそんな心配いりません。作曲ツール「Jukedesk」では、希望するジャンル・テイスト・ムードと演奏時間を決めると30秒で自動作曲をしてくれます。そのため、作曲に関する基本知識はいりません。また、作成した曲は月間5曲まで無料でダウンロードでき、作った曲を自分のPCやプレーヤーに入れて持ち歩くこともできるのです。単純に曲を作って音楽を楽しむだけではなく、作った曲をゲームやビデオのBGMとして利用することもできるようになります。

このような作曲ツールが広まることによって、音楽の専門知識はないけれどもBGMを作りたい!という人や、私のようにうまくメロディーが作れない・・・という人でも、簡単に曲を作ることができるようになりそうですよね。

AI(人工知能)が気分を読み取って作曲してくれる!

作曲のイメージ

明るい曲を作りたい、暗い曲を作りたいのに気分が乗らずに作曲できない、ということはありますよね。そんな中、クリムゾンテクノロジー株式会社とベルギーの研究機関「imec」が脳波に合わせて精神状態を活発にさせる曲を作るシステムを開発しました。これはヘッドホンをつけて利用者に数種類のジャンルの音楽を聴かせ、その脳波のパターンを読み取り、音楽ごとの反応をAI(人工知能)が学びます。そして利用者の気分に合わせたコード進行、構成などを組み合わせて曲を作る、という仕組みなのです。

このシステムは今後、仕事に集中できる音楽を作っていく方向で開発を進めています。いずれ実用化されたら、私達の仕事の効率を上げる曲を作ることができるようになるかもしれません。

AI(人工知能)と人間が一緒に演奏ができるようになる!

A.I.Duetのイメージ

先程は「AI(人工知能)」と共同で作曲することができるツールとご紹介いたしましたが、AI(人工知能)は作曲だけでなく即興演奏もできます。Googleが開発したAI(人工知能)プロジェクトの「Magenta」内の「A.I.Duet」では、画面上の鍵盤でメロディーを奏でると、それに合わせてAI(人工知能)がメロディーを作って演奏してくれます。自分が作ったメロディーに対して、AI(人工知能)が即興で作曲して演奏で返してくる感覚は、まるで会話をしている気分になるでしょう。

もし実用化された場合、ジャズバーでAI(人工知能)が楽器を持って人間とセッションできる、という面白い光景が見れるようになっているかもしれませんね。

作曲家の特徴をまねた新しい曲を作ることができる!

Flow Machinesのイメージ

作曲するときに、この作曲家・歌手のギターの弾き方や音の使い方、進行をまねしたい・・・という「形から入る」人は多いですよね。私もジャズをはじめたときに、最初に教わったコツが「とにかく手本になる演奏を聴き込め」でした。手本になる演奏から、その人の音色、吹き方などをまねする、ということです。でも、AI(人工知能)なら、その歌手の持つ特徴を簡単にまねることができます。

ソニーは、「FLOW MACHINES」という、楽曲データベースから「特定の歌手の共通点」を抽出して作曲するシステムを開発しました。そして、「FLOW MACHINE」はフランスの作曲家Benoit CarreとAI(人工知能)が共同でビートルズ風の新曲を作りました。それが「Daddy’s Car」です。メロディーとはAI(人工知能)が作曲し、そこに人間の歌声を重ねました。

Daddy's Car: a song composed by Artificial Intelligence – in the style of the Beatles

実際に聴いてみると、ビートルズが持つギターやピアノのサウンド、歌声の特徴がしっかり引き継がれていることがわかりますよね。

このように、作曲家の特徴をAI(人工知能)がまねるだけでなく、歌詞やメロディーを私達人間がつけることで人間とAI(人工知能)との共同作品を作ることもできるようになりました。今後さらに発達していくと、今までの作曲家の特徴をAI(人工知能)が引き継ぎつつ、人間が新しいメロディーや歌詞を作る、という新しい曲ができるようになるかもしれません。

以上、AI(人工知能)の自動作曲が広まることで起こる4つの変化についてお伝えしました。

    ・専門知識がなくても作曲することができる
    ・AI(人工知能)が気分を読み取って作曲してくれる
    ・AI(人工知能)と人間の即興演奏ができるようになる
    ・作曲家の特徴をまねた曲ができる

など、「作曲」に対するハードルが下がることがわかりましたよね。いずれAI(人工知能)と人間が一緒に作った曲がたくさん誕生したり、AI(人工知能)の作った曲が大ヒットする・・・という時代が来るかもしれません。

参照元 急成長を遂げるAI作曲、コモディティ化する音楽の未来
進化するAI(人工知能)の作曲技術3選┃FLOW MACHINESが心地よすぎる
気分晴れる曲をAIで作曲 阪大など、脳波調べ自動でト
脳波に合わせAIが作曲。精神状態を活性化!

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