AI(人工知能)が判定!VR(仮想現実)で実現するスポーツ3選

AI(人工知能)が判定!VR(仮想現実)で実現するスポーツのイメージ

スポーツの世界はAI(人工知能)とバーチャルリアリティー(VR)の今後の導入が最も期待されている分野の一つですよね。プロスポーツを中心に、AI(人工知能)の導入とVRによる視覚化が、もうすでに始まっています。

誤審を防ぎ、試合の正確な進行をサポートための判定ツール。そして一流のアスリートたちのよりレベルの高いプレーを実現するためのトレーニングツールとして、AI(人工知能)とVRの活躍の場が広がっています。

そしてスポーツの国、アメリカを中心、スポーツ観戦のための新しいVRサービスの試みが始まっています。ファンがこれまで以上に臨場感を感じることができるように、もっと熱くスポーツ観戦を楽しむためのVRを活用したエンターテインメント。それは既に実施段階を迎えています。

それではAI(人工知能)がVRで実現するスポーツの世界をお伝えしましょう。

人間に代わってAI(人工知能)が判定を下し、VRで画像表示

ボールがゴールの中に入ったかどうか測定するイメージ

アスリートたちの技術が極めて高度になった現在では、審判にとっても何が起こったかを正しく判断することが難しい状況が出てきました。

プロテニスの試合では、複数のカメラの画像からボールの三次元軌道を測定し、画像で見せる判定方法が導入されています。時速200キロを超えるスピードのテニスボールが、ライン内に入ったかどうかを正確に見極めることは肉眼ではとても不可能です。

ホークアイと名づけられたこの技術は、コートの周囲に設置された10台のカメラ画像からボールの動きを計算し、2-3秒以内にボールの軌道やライン上の接地点を画像化します。

サッカーでも、同様の技術がゴールの判定に導入されています。

スタジアム内に配置されたハイスピードカメラが違う角度からボールの動きを追い、その位置を三次元で決定する事で、ボールがゴールの中に入ったかどうかを正確に測定し、画像で再現してくれます。

このゴールライン・テクノロジーがあれば、バーに当たって直角に下に落ちたシュートや、キーパーが体をのけぞらせて空中ではじき出したボールがゴールラインを越えていたかどうか、といった極めて難しい状況の判定でも間違いはありません。あと1センチの差でノーゴール、の判定もはっきり目で見えるからスーパーセーブが見逃される心配は無用です。

ビッグデータとVRの統合で実現するAI(人工知能)トレーニングシステム

打者のイメージ

アメリカのメジャーリーグベースボール(MLB)ではAI(人工知能)を使ったトレーニングマシンが導入されて成果を上げています。

 

打者がVRヘッドマウントディスプレイをつけて打席に立ち、システムが投影する相手投手の投球を打つことができるこのシステム。相手投手の投げる変化球や球筋の再現性が非常に高いうえ、打者が実際にバットを持ってバーチャルな打席に立つことができます。

同じシステムを装着したコーチは、打者と同じバーチャル画像を見られるので、実際に打撃練習をするように具体的なコーチングができます。

これならトレーニング効果は非常に高まります。日本でも楽天イーグルスや横浜DeNAベイスターズがこのシステムを導入しました。

アメリカンフットボールでは、仮想敵チームのデータを使ってそのプレースタイルをAI(人工知能)がシミュレーションし、VRの画像処理技術を使って視覚化するトレーニングツールが開発されています。複数のプレイヤーが一つの「バーチャルフィールド」に参加してランプレイやパスの練習ができるのも、AI(人工知能)とVRの分析・画像化能力ならでは。

AI(人工知能)とVRを活用したシミュレーションツールは、特にフットボールのように体の接触が多いスポーツでは効果的な練習ツール。ニューイングランド・ペイトリオッツやサンフランシスコ・49ersなどのNFLトップチームが既に導入しています。

スポーツ観戦を根底から変えるVR活用エンターテインメント

VRでスポーツ観戦のイメージ

スポーツが一大産業となっているアメリカでは、試合会場に足を運ばずに臨場感あるゲームを楽しむことができるように、新しい技術の導入が始まっています。

すでに2016年のオリンピックでは、VR放送が試験的に実施されました。これは指定のVRヘッドセットに画像を送信し、VRで試合を見られるようにしたもの。2016年時点では実験段階でしたが、東京オリンピックまでにはさらに多くのスポーツ、試合でVRサポートされた試合放送が実施されるでしょう。

ここではVRを活用した新たなスポーツの楽しみ方を三つ紹介しましょう。

NTTデータはゴルフの大会を放映する際に観衆が自分の見たいコース、場面を選択できるインタラクティブ視聴システムを導入

ヘッドマウントディスプレイに衛星写真を処理したによるゴルフコースの3D画像が風景として映し出され、全体を通観するデータを見ながら、自分の好きな地点から好きな選手のショットを見らます。

実際にコースを歩き回らなくてもテレビ視聴と同じ便利さで、好きなシーンを見られます。

アメリカの NextVR社が開発したバーチャリー・ライブは自宅にいながらスタジアムの試合をリアルタイムで楽しむことができるサービス。 

試合会場に設置した全周カメラのHD画像を3D画像にして家庭でVRギアに投影し、実際の試合をバーチャルワールドで観戦できます。

このシステムは実際の試合における選手、ボールの動きに基づいてあらゆる角度からの試合画像を複数のネットワークカメラの画像から構成して再現し、ヘッドセットに送信して画像化します。

バーチャリー・ライブでNBAの試合を最前列から観戦したある観客が、ベンチにいるプレイヤーが邪魔で試合が見えないと文句を言ったほどの現実感と臨場感。巻き戻しや再生も自在にできるので、スーパープレイを自由な角度から堪能できる点はまさにVRならではの機能です。

ウェアラブルデバイスのベンチャー企業、We:eX社は観客がサポートするチームのユニフォームを着て観戦することで、観客自身が試合に参加している感覚を伝えるシステムを開発しています。

ブルートゥースを内蔵したこのユニフォームはスマホのアプリを経由して、実際のプレイヤーの動きを伝達。プレイヤーがタックルされたり、ファンブルしたりという動きに合わせてユニフォームが振動したり引っ張られたりするVRギアです。

TVで試合を観戦しながら、自分がフィールドにいるかのような現実感に浸れます。タッチダウンしたプレイヤーの動きが自分で体感できる、まさに興奮を伝えるシステムです。

 

VRのイメージ

スポーツの判定に関しては、客観的な判断が求められる部分では特にAI(人工知能)による結果の判定が今後もさらに進められていくでしょう。これがVRにより画像化されることで審判は判定内容を確認でき、試合の進行を妨げずに公正なゲームを楽しめます。特に個人競技のスポーツでは導入が容易でしょう。

VRによる試合観戦については、現在のところ、試合会場にカメラを設置して試合画像をバーチャルで再構成することには成功していますが、進行中の試合の中までカメラを持ち込むことには解決するべき課題が残されています。

しかし、NFLはこの動きに前向きです。NFL選手協会は選手の動きをモニターするウェアラブルデバイスを装着してプレイすることの影響を測定するために、メーカーとタイアップして調査活動を始めています。

AI(人工知能)とVRが作り出す、新しいプロスポーツのあり方、楽しみ方の時代は、まだ始まったばかりです。

ホークアイやゴールラインテクノロジーはテニスやサッカーの判定をリアルタイムで見せてくれます。スポーツを見る楽しみを一層深くしてくれました。フィギュアスケートやシンクロナイズドスイミングに導入されたら、どんな画像が見られるのでしょう。

VR画像による試合のリアルタイム中継も、今後数年の間にサービスが始まる予定です。等身大のプレイヤーを目の当たりにしながら、その動きやスキルをリアルタイムで感じるとしたら、テレビの画像をはるかに超える興奮を覚えることは間違いありません。プレイヤー自身の視点で試合を見てみたら、何が見えるでしょうか。想像してみてください。

AI(人工知能)とVRが実現する、まったく新しい次世代のスポーツの世界に、大いに期待したいですよね。

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そねあす
AIZINE編集部のそねあすです。記事の編集を担当しています!

もともとデザインやHTML、CSSと仲良くしていたつもりがあれよあれよと編集の世界に。AI(人工知能)は作れないけど興味深々なんでまずはSiriを使いこなしてみようと模索中です。

編集初心者が、自動運転やAI家電、AI(人工知能)を使った未来まで 日々変化していくAI(人工知能)のニュースをお届けします!