AI(人工知能)と健康管理

身体の歪みを改善!姿勢を分析するAI(人工知能)を使ったサービスとは

身体の歪みを改善!姿勢を分析するAI(人工知能)を使ったサービスとは

テレワークやリモートワークの影響で在宅時間が増えると、運動不足や同じ姿勢ばかりで知らないうちに身体が歪むことがありますよね。すると肩がこったり、頭痛がしたり、腰に痛みを感じるなどの不調によって思うように仕事や家事がはかどりません。かといって特別な改善策がなければ、そのまま不快感をごまかしながら悶々と過ごしてしまうでしょう。

そこで最近では、身体の歪みを分析するAI(人工知能)を使ったサービスが登場しました。このサービスでは、AI(人工知能)の画像認識を活用して立位や座位の姿勢を細かく分析し、可視化、数値化します。何となく痛い、バランスが崩れていて不快だ、といった原因がはっきりしない症状も、姿勢を分析するAI(人工知能)を使えばどこの部位にどのような異常があるのかが一目瞭然です。よって強い納得感が得られ、体調改善の足ががりとなるため、整骨院やスポーツジム、高齢者施設などで導入が進んでいます。

この記事を読めば、姿勢を分析するAI(人工知能)について詳しく理解できるので、新たなデジタルシステム導入の参考になり、売上アップにも役立つに違いありません。

そこで今回は、身体の歪みを分析するAI(人工知能)の整骨院やスポーツジム、そして自宅でも使えるサービス、また身体の歪みを分析するAI(人工知能)を利用する際の注意点をお伝えします。

在宅で姿勢が悪くなる方が増えている!

テレワークのイメージ
急激なテレワークの増加により、在宅時間が今までよりずい分長くなった人が増えています。するとスマホやパソコンを使う時間が増え、外出もできずついごろ寝をしたりで以前に比べると姿勢が歪んでしまったという方も多いかもしれません。

ずっと座って画面を凝視する、足を組む、片足に重心をかけて立つ、など同じ姿勢でいると身体のバランスが崩れたりねじれが生じたり、気づかぬうちに猫背になることもあるでしょう。さらに運動不足も重なり全身の筋肉が凝り固まって身体が重く感じると、動くのすら億劫になりますよね。

人間の体は15分間同じ姿勢でいると、その状態を身体が形状記憶します。よって姿勢を崩したままだと身体は歪んでいるのが正しいと思い込むため、その状態が楽に感じて歪んでいることに気づけません。しかし、そのまま放っておくと体のあちこちに悪影響を及ぼすので注意が必要です。

体が歪んでいるとどんな影響があるのか

頭痛のイメージ
姿勢が悪いと筋肉のバランスが徐々に崩れていきます。すると血流とリンパの流れが悪くなり、首や肩が凝ったり、頭痛、腰痛、冷え、むくみを引き起こす原因となります。また、老廃物をうまく排出できないため、新陳代謝が低下して太ることもあるでしょう。

さらに血流が悪くなると全身に酸素を運搬しにくくなるため、疲れやすくなるうえ自律神経も乱れがちです。自律神経の乱れは、イライラや不安、心配、寂しい気持ちなど負の感情をうみ、眠れなくなったり食欲がなくなることもあります。なかには血圧が不安定になったり、めまいや立ちくらみ、冷えのぼせなどの症状もあらわれ、生活サイクルが乱れて何をするにもやる気が起きず、うつ状態にまで発展するケースもあります。

元気がなくなりさらに運動不足になると筋肉が落ちますが、人の体温の約40%は筋肉が作りだすので、筋肉量が落ちると身体の冷えやむくみを招く恐れもあるでしょう。このように身体が歪むとさまざまな悪影響がでるため、症状が悪化する前にその原因を突き止めて施術やトレーニングなどの対策をとることが重要です。

身体の歪みを分析するAI(人工知能)とは

タブレットのイメージ
身体の歪みを分析するAI(人工知能)は、画像認識を活用して主にタブレットで写した全身の画像を数十秒~1、2分で分析、結果を可視化、数値化します。身体の歪みは、セラピストやトレーナーが目視で確認し、それを言葉で本人に伝えるのが一般的です。しかし、その言い方は人によって異なるうえ、言われる側の理解力にも差があるため、正確に伝わらず施術やトレーニングの成果が出にくいことが良くあります。

その点、身体の歪みを分析するAI(人工知能)は、立位や座位の前面、側面、後面を撮影し、数百にのぼる部位の歪みやズレ、ねじれ具合、関節の可動範囲、骨盤の位置や筋肉の緊張具合までつぶさに検知して分析結果を画像や数字で示します。本人は、首が悪いと思っていても原因は股関節や骨盤の歪みというケースもあれば、右の肩が痛いのは、背骨が左へねじれているのが原因という場合もあるのだとか。それを知ると、意外な結果に驚くとともにはっきりと原因がわかったことに喜びを感じ、施術やリハビリに前向きになることも多いです。

さらに身体の歪みを分析するAI(人工知能)は、トレーニングメニューを提示するうえ時系列で画像比較もできます。よって、施術やトレーニングのビフォーアフターを見比べて効果を確かめるのにも有効です。

それではここから、整骨院とスポーツジム、さらに自宅で利用できる身体の歪みを分析するAI(人工知能)サービスを紹介しましょう。

整骨院で利用できる姿勢を分析するAI(人工知能)サービス

整骨院のイメージ
整骨院では主にタブレットで患者さんの全身を撮影し、姿勢を分析するAI(人工知能)で可視化、数値化します。そしてモニターに表示された分析結果をもとに、どこにどの程度の歪みやねじれがあるのか、その原因はどこにあるのか、などを詳しく説明してから施術に移ります。

整骨院業界では、施術者が目視や鏡に映った状態で姿勢を確認し、歪みや改善点を指摘、説明するのが一般的です。ところが施術者の経験値やスキルの違いにより、説明や施術内容はまちまち、さらに説明しても患者さんによって理解力も異なるので、言いたいことが伝わらないこともしばしばですよね。これにより患者さんの不満を買ったり、施術の途中離脱やリピート率が落ちるケースもあります。

ところが、Posen(Posen株式会社・大阪市西区)を使えばわずか1分で姿勢測定が完了。わかりやすく可視化、数値化されるので、患者さんへの説得力が増し、ベテラン・新人の別なく質の高い施術が提供可能です。さらに分析結果は、LINEやメールでも通知可能で、本人だけでなく、その家族とも情報をシェアして、姿勢改善をバックアップします。整骨院のなかには、初診受付の段階でスマホで撮った画像を送ってもらい、あらかじめ分析結果が出た状態で訪れたらすぐ待たせずに説明ができるシステムを導入している例もあります。

データは電子カルテに保存するので、いつでも過去の状態を確認のうえ、施術プロセスをたどれます。よって久しぶりの通院や担当者が変わっても無理なく施術が受けられるでしょう。

そんなPosenは当メディア(AIZINE)の運営会社のグループ会社であるPosen株式会社が開発しています。気になった方は、まずこちらから詳細をご覧ください。

AI骨格分析システムPosen

スポーツジムで姿勢を分析するAI(人工知能)サービス

筋トレのイメージ
スポーツジムに通う目的は、身体を鍛えるのはもちろんですが、他にもダイエットやリハビリ、弱い部位の強化などさまざまです。しかし、身体が歪んだままトレーニングを続けると、いずれどこかを痛める可能性がありますし、せっかくダイエットに成功しても猫背では効果が台無しですよね。

そこでスポーツジムでも姿勢を分析するAI(人工知能)サービスを導入するケースが数多く見られます。例えば『Sportip Pro(株式会社Sportip・茨城県つくば市)』は、静止状態だけでなく、動いている様子を動画撮影のうえスロー再生して分析できるので、走っている状態やウェイトトレーニングの様子を撮影し、修正点を明確にアドバイス可能です。

スポーツジムでは随所に鏡が設置されているので、姿勢の歪みを指摘すると本人もある程度は理解できるでしょう。しかし、後ろ姿や横からの様子は正面ほどダイレクトには確認できません。また、アドバイス内容を取り入れて姿勢改善に反映できる能力は人によって異なります。よって本人はできているつもりが、実際は違っているというケースもありますよね。

その点、Sportip Proのような姿勢を分析するAI(人工知能)を使うと、お客さんは姿勢の歪みをより自分のものとして受け止めやすくなり、納得感が高まります。その結果、トレーニング意欲が向上して姿勢改善が早まれば、さらに質の高いトレーニングが受けられるでしょう。

自宅で利用できる姿勢を分析するAI(人工知能)サービス

姿勢のイメージ
姿勢を分析するAI(人工知能)サービスには、スマホアプリやスマホと連動するデバイスなど、自宅でも利用できるものがあります。一例としてBodeitの「RESEED」を紹介しましょう。

RESEEDは、直径わずか4cm、厚さ1cm、重さ15gの小さな円盤型のデバイスです。ベルトやズボン、スカートなどのウェスト部分にクリップどめすると、座った時の骨盤の歪みをAI(人工知能)が分析します。足を組んだ状態、片側に傾いた姿勢、長時間座ったままかどうかまで、細かく認識し、スマホアプリと連動します。姿勢の良し悪しによってスマホ内の植物の育ち具合が変化するというユニークなアイテムです。

姿勢が良いと6時間ほどで花を咲かせる高さまで成長、姿勢が悪いと10時間ほどかかるのだとか。歩いているときは、地面に着地する際のバランスをAI(人工知能)が検知、「右56%左44%」という具合に数字で表示、グラフにもなります。姿勢が良ければ褒めてくれますし、修正が必要なときも優しく教えてくれます。

どんなに優れた施術を受けても、日常生活で姿勢を正していなければあっという間に元に戻ってしまいますよね。しかし、RESEEDを身につけて常に良い姿勢を習慣にすれば、確実に姿勢改善できるに違いありません。

姿勢を分析するAI(人工知能)を利用する注意点

アプリのイメージ
姿勢を分析するAI(人工知能)を利用する際の注意事項について説明しましょう。

具体的には、

  • 費用を確認する
  • 操作性を確認する
  • スタッフの賛同を得てから導入する
  • 自宅利用の場合は参考程度と認識しておく

の4点です。一つずつ詳しく見ていきましょう。

費用を確認する

姿勢を分析するAI(人工知能)は、タブレットとタブレットスタンドおよびWi-Fi環境があれば、とりたてて他に用意するものはありません。撮影もわずかのスペースでこと足りるため、場所代も必要ないでしょう。よって初期費用は非常に安く抑えられますが、使用するアプリやサービスによっては月額で数万円程度かかるので、あらかじめ費用を確認して予算を確保しましょう。

操作性や特徴を確認する

姿勢を分析するAI(人工知能)は、シンプルな操作性が特徴で、特別な知識や技術は必要ありません。しかし、アプリやシステムによって表示項目やレイアウトはまったく異なります。

よって「画像を重視したい」「点数でわかりやすさを強調したい」「高齢者でも理解できるようにしたい」など自分たちの特徴や理想と合致したタイプを選ぶのが重要です。AI(人工知能)が推奨するトレーニングも自分たちが行ってきたものと大きくかけ離れていると患者さんが違和感を覚えるかもしれません。

導入した後で、使いにくいとか、使える機能が少ないとなると残念ですよね。よって操作性と特徴については、事前によく確認しておきましょう。

スタッフの賛同を得てから導入する

スタッフが複数いる場合は、いきなり姿勢を分析するAI(人工知能)を導入するのではなく、事前に導入理由や経緯、メリットをしっかりと伝えましょう。その上で、皆が納得することが大切です。

施術者やトレーナーはプロのため、それなりのプライドを持っているでしょう。なかにはメリットを良く知らずに、AI(人工知能)に負けるはずないと対抗意識を持ったり、プライドが傷つく人もいるかもしれません。すると鳴り物入りで導入したものの、賛否がわかれて運営そのものが難しくなる恐れがあります。これでは本末転倒ですよね。よって、導入は全員のコンセンサスが取れてからが理想です。

自宅利用の場合は参考程度と認識しておく

自宅で利用できる姿勢を分析するAI(人工知能)サービスを紹介しましたが、デバイスやスマホアプリの場合は、自分一人で利用することが多いでしょう。すると、身体の歪みが少ない場合は良いですが、ひどい場合は、分析結果をすべて鵜呑みにして推奨されるトレーニングを信じ切るのは、リスクが伴います。なぜなら、その方法が症状を悪化させる可能性もあるからです。指示内容を勘違いして捉えていても、誰も指摘してくれない危険性もあるでしょう。

よって、痛みやしびれがとれないとか、トレーニングをしていて違和感がある場合は、早めに整骨院で施術してもらったりプロのトレーナーのアドバイスを請うのがおすすめです。とくに初心者で持病があったり、特定部位に極端な痛みなどがある場合は、自宅利用のAI(人工知能)の分析や指示は参考程度に考えましょう。

まとめ

さて今回は、身体の歪みを分析するAI(人工知能)の整骨院やスポーツジム、自宅でも使えるサービス、また身体の歪みを分析するAI(人工知能)を利用する際の注意点をお伝えしました。

在宅ワークが増えるなどして外出機会が少ないと、スマホやパソコンの使用時間が増えたり、ごろ寝をして姿勢が崩れる可能性が高まります。同じ姿勢で長時間過ごすと、やがて身体は歪み、そのまま放置すると血流やリンパの流れが滞り、各所に痛みやしびれをもたらしたり、疲れやすくて自律神経が乱れることも。ひどい場合は精神的に不安定になるだけでなく、めまいやふらつき、睡眠障害、摂食障害を引き起こすため、注意が必要です。

そこで、立位や座位を撮影、数百にのぼる部位の歪みやズレ、ねじれ具合、関節の可動範囲などを検知して分析結果を明確に数値化、可視化する身体の歪みを分析するAI(人工知能)が注目されています。

身体の歪みを分析するAI(人工知能)は、施術やトレーニングの前と後でどれくらい変化が生じたかを可視化できるため、患者さんやお客さんの納得感を強く得られます。よって、整骨院やスポーツジム、高齢者施設でも導入が広がっています。RESEEDのように、自宅でもスマホアプリを使って利用できるデバイスもあります。

ただし、実際に身体の歪みを分析するAI(人工知能)を利用する際は「費用を確認する」「操作性を確認する」「スタッフの賛同を得てから導入する」「自宅利用の場合は参考程度と認識しておく」などの注意が必要です。身体の歪みを分析するAI(人工知能)は、ポイントを押さえて上手く活用すれば、確実に姿勢改善に役立つに違いありません。

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