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罪を犯すまえに予測逮捕なんてできるの?!そんなAIの危険性に迫る

罪を犯すまえに予測逮捕なんてできるの?!そんなAIの危険性に迫る

近年、あらゆる分野で活躍して成長を遂げている代表的なものにAI(人工知能)があります。そして、これから予測逮捕をAI(人工知能)が出来るようになる時代がくるといわれていますよね。

この予測逮捕という言葉を聞くと、犯罪を予測・予防するシステムが登場するテレビドラマや映画を思い出す人も多いかもしれません。中でもドラマの「絶対零度」では実際に予測し罪を犯す前にその人と接触できれば、加害者も被害者も助かるとても素晴らしい事と感じる人もいるでしょう。

しかし、そんな予測逮捕をAI(人工知能)を使って本当に防ぐことは可能なのでしょうか。もしもAI(人工知能)が間違えた答えを出してしまえば冤罪がうまれる可能性もあります。そこで今回は、罪を犯すまえに予測逮捕をするAI(人工知能)の危険性に迫ってお伝えします。

予測逮捕にAI(人工知能)を使うと冤罪が減る

冤罪のイメージ

そもそも予測逮捕とは、犯罪学や統計学その他過去の犯罪に関するデータを利用したシステムや、本来用途が別にあるシステムを活用して危険人物や容疑者を特定し、犯罪発生予測をして逮捕につなげるというものです。簡単に言うと予測システムで予測逮捕をする事例をAI(人工知能)がみつけだし逮捕をするといった感じになります。

その予測逮捕にAI(人工知能)をうまく活用すると、膨大なデータから傾向や特徴などを大量に見つけ出して、精度の高い分析を行うことができますよね。そうすると、長年の捜査経験で得られるようないわゆる「刑事の勘」や、さらに人間が気づかなかったり見落とすような予測を誰でも簡単に出来るようになります。

この事からも犯罪捜査の強力なサポートになる!というわけです。何故なら、あくまでも予測システムなので最終的な判断は人間が行わなければAI(人工知能)には倫理面や感覚面など苦手な部分があるからです。

しかし、ムラのない高い精度で人間の見落としや思い込みが起こりにくいという点からは人的ミスはAI(人工知能)が防いでくれます。この2つの事があることで、予測逮捕をAI(人工知能)と人間が互いに補えば冤罪が減ることになるでしょう。

予測逮捕によるリスクとは偏ったデータで判断する可能性があること

人種差別のイメージ

先程、お伝えした犯罪システムがうまく機能し予測逮捕をAI(人工知能)と人間が互いに補えば冤罪を防げるケースもありますが、まだまだ冤罪のリスクは消えないでしょう。

なぜなら犯罪に関わるAI(人工知能)には、危険な落とし穴があるからです。それは、予測が間違っていると罪もない人間に疑惑の目が向けられるといった危険性があるということかもしれません。

例えば、調査報道メディアとして知られる『プロパブリカ』が2年前に追跡したケースでは、予測逮捕をAI(人工知能)がする事に全幅の信頼が置けるものではないことを物語っています。なぜなら、AI(人工知能)による間違いは人の将来に傷をつけてしまうことがわかるからです。

記事によると万引きなどの軽犯罪で逮捕された白人男性とアフリカ系アメリカ人の若いの女性が、今後犯罪を犯す可能性はどのレベルかを予測しました。逮捕されるとこうした「犯罪リスクアセスメント」を行うところは多く、これを保釈金や刑期を定める際の参考にしています。

実は白人男性は常習犯である一方で、アフリカ系若い女性は実際にはその軽犯罪以降、何の罪も犯していませんでした。しかし逮捕時に出た犯罪リスク予想は、それぞれ3度と8度とアフリカ系アメリカ人女性のほうが高かったのです。これにより、記者が実際に利用されているシステムをテストした結果このシステムではアフリカ系アメリカ人にはより高いリスクが予測され、他方白人はリスクが低めとされる傾向が出ました。

この事からも、予測逮捕をするにはまだまだAI(人工知能)の成長が欠かせないことが分かります。顔だけで判断するのは冤罪をうみかねない危険をリスクと言えるでしょう。

その他にも、イギリスで警察が犯罪を未然に防ぐためにあるプロジェクトをテスト中です。それは、犯罪を犯す可能性をスコア化する事です。このシステムを国立データ解析ソリューションと名付けられました。

この国立データソリューションとは、各地域&全国の警察データベースからデータを収集しプロジェクト担当者いわく、すでに多くのデータが集まって、その中には過去の犯罪や500万人ものの個人情報が含まれています。

これらのデータをもとに、1400種の指標から、犯罪を犯す可能性がある人をフラグを立て、例えば、ある人物が過去の犯罪歴、その方法だけでなく、彼らのネットワークなどアルゴリズムによって将来的に犯罪を犯すリスクがつけられます。

世界の予測逮捕のためのプロジェクトが開発中

貧困のイメージ

ウェスト・ミッドランズ警察を筆頭に、9の地域の警察が本プロジェクトのテスト運用を行なっており、いずれシステムが完成する予定です。

AI(人工知能)によるこのシステムは、犯罪を未然に防ぐのがあくまでも目的であり、フラグがたった危険人物を事件が起きる前に逮捕・取り締まることはないといいます。その代わりに、指定された人物にはカウンセリングなどを提供していきます。

そして、このシステムを導入する事で今後のAI(人工知能)を使った未来の警察の姿がみえる一方で、問題点を指摘する専門家もいるでしょう。そもそもAI(人工知能)がデータベースに集めた犯罪者リストに登録されるには逮捕されなければならないのですが、これには人種や貧困などで犯罪が多い地域に警察が多く派遣されている結果、逮捕者が多く出ていることが関係しているのです。その結果、AI(人工知能)が「この地域には犯罪者が多い」という認識をしている、ということも考えられます。

だとすれば、予測逮捕のために登場したAI(人工知能)もこのようなデータがあるため偏りが生じてしまうのではという危険性もあるので、将来的にはイギリス全土で使いたいという考えを不安になるのもわかりますよね。

なお、もっと予測逮捕について知りたい方はこちらの記事もおすすめです

以上、今回は罪を犯すまえに予測逮捕をするAI(人工知能)の危険性に迫まりました。

1つ目に予測逮捕にAI(人工知能)を使うとどうなるか……犯罪学や統計学その他過去の犯罪に関するデータを利用したシステムや、本来用途が別にあるシステムを活用して危険人物や容疑者を特定し、犯罪発生予測をして逮捕につなげるというものです。

その予測逮捕にAI(人工知能)をうまく活用すると、膨大なデータが精度の高い分析を行うことができます。

この事から、AI(人工知能)は人的ミスを防いでくれます。しかし、AI(人工知能)は倫理面や感覚面などが苦手です。なので、この2つがあることで、予測逮捕をAI(人工知能)と人間が互いに補えば冤罪が減ることになるでしょう。

2つ目に、予測逮捕によるリスクとは……それはまだまだ冤罪のリスクは消えないということでしょう。なぜなら犯罪に関わるAI(人工知能)には、危険な落とし穴があるからです。それは、予測が間違っていると罪もない人間に疑惑の目が向けられるといった危険性があるということになります。

例えば、あるケースでは、いずれも軽犯罪で逮捕された白人男性とアフリカ系アメリカ人の女性をAI(人工知能)が予測した結果、間違った予測結果が出るなど顔だけで判断するのは冤罪をうみかねない危険をリスクと言えるでしょう。

その他にも、イギリスで警察が犯罪を未然に防ぐためにあるプロジェクトをテスト中で、犯罪を犯す可能性をスコア化する試み中です!

そして、3つ目に世界の予測逮捕のためのプロジェクトとは……ウェスト・ミッドランズ警察を筆頭に一部の警察が予測逮捕のためのプロジェクトを始動させ、すでにテスト運用も開始されています。

このシステムを導入する事でAI(人工知能)を使った未来の警察の姿がみえる一方でAI(人工知能)が使用するデータベース自体に偏見がある可能性もあります。

この事からも、まだまだ予測逮捕をAI(人工知能)が1人でするのは危険です。しかし、AI(人工知能)と人間が互いの欠点を補い合えば被害者も加害者もうまれない日が訪れるかも!そんな平和な世の中が来る事を願わずにはいられませんよね。

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