最近よく聞くデジタルトランスフォーメーションをうちの企業でも導入したい!
AI(人工知能)をはじめとするテクノロジーの進化が大きく進む中、このデジタルトランスフォーメーションという言葉もよく聞くようになりましたよね。
一度は聞いたことのある会社名とセットで出てくるもののそもそもどういったものを指すかやどのような恩恵が得られるかといった肝心なところが置いてきぼりになりがちなのも事実。
それではまず、そもそもデジタルトランスフォーメーションとは何かというところから始めていきましょう。
デジタルトランスフォーメーション(DX)とは
まず、デジタルトランスフォーメーションは進化し続けている技術を活かして私達の生活を豊かにしていこうということを指します。
英語ではDigital Transformationと表記し直訳すると「デジタル変換」という言い方になりますがデジタルトランスフォーメーションが私達の生活や企業にもたらすのはただの「変換」に留まるものではありません。
デジタルトランスフォーメーション(DX)に導入するメリット
デジタルトランスフォーメーションとは何か触れたものの企業に導入することでどのようなメリットは何かという疑問が残りますよね。
デジタルトランスフォーメーションを導入することによる企業への主なメリットとして「生産性と利益率の増大」と「危機対応力の強化」が挙げられます。
それぞれ見ていきましょう。
生産性と利益率の増大
デジタルトランスフォーメーションが企業の生産性と利益率となぜ結びつくか説明する上で「収益逓増(しゅうえきていぞう)」という言葉が鍵となります。
これはスタンフォード大学のブライアン・アーサー教授が提唱した法則のこと。
つまり、生産規模を大きくすると効率性の上がり方はそれ以上のものとなり結果的に利益率も大きくなるのです。
これまでの歴史を振り返っても収益逓増の実現に繋がったのは進化した技術とそれに伴う産業革命。
危機対応力の強化
危機対応力を理解する上でわかりやすいのは新型コロナウィルスが挙げられます。
例として挙げられるのは扱っている商材が巣ごもり消費と相性がいい企業。
一方で家具を販売しているニトリや日本マクドナルドといった会社も最高益を更新しています。
このようにデジタルトランスフォーメーションに取り組み実現させられたかどうかが企業の明暗に繋がるという結果に。
新型コロナウィルスの他にも今後も様々な災害が起こる可能性が高くそういった時に柔軟に対応できるかが生き残る鍵ということになります。
デジタルトランスフォーメーション(DX)を導入する際の課題
デジタルトランスフォーメーションを企業で取り入れようと言ってもなかなか難しいと感じる方もいますよね。
課題としてこれまでのシステムをどう扱うかから始まっていきます。
まず、会社が長年使ってきたITシステムが老朽化しているだけでなくどんどん規模が大きくなり複雑なものとなっています。
それにより中身や構造もわかりにくく経営や事業戦略を進める上で足手まといにも。
古いシステムをきちんと理解している人材はどんどん退職していくのできちんとメンテナンスできる人もいなくなっていきます。
ベンダー企業に頼み有効な手立てを打つのも容易ではありません。
実際にデジタルトランスフォーメーション(DX)で成功した企業の例
デジタルトランスフォーメーションを難しくする背景について触れたので今度は実際に成功させた事例として北海道日本ハムファイターズを見ていきましょう。
問題点として挙げられたのは初めての人にとってチケットをどこでどのように買うかがわかりにくかったこと、そしてなんらかの理由で観戦できなかった時安全に再販できるようにしたいという2点。
そこでアメリカの販売システムを参考にして作られたのが「チケットレボリューション」というチケット販売のサービスでした。
企業でのデジタルトランスフォーメーション(DX)導入を成功させるための秘訣とは
日ハムの例を見たので最後にデジタルトランスフォーメーションの導入を成功させるための秘訣を見ていきましょう。
初めに挙げられるのは一番うまくいっており中枢となっている事業から手をつけるということです。
そういった事業は経営という点から見て崩壊させてはならない領域になるので自ずから攻めと守りを両立させなくてはならなくなります。影響の小さなところから手をつけるよりも影響が大きく必然的に社員を巻き込み結束を図ることができるのも見逃せません。
大きなところから手をつけていく分、DXパートナーの存在は欠かせないものとなります。
今回はデジタルトランスフォーメーションとは何かというところから企業で導入するメリットや課題について触れ、どのような事例があるか見つつ企業で成功させる秘訣について見ていきました。
デジタルトランスフォーメーションは進化し続けている技術を活かして私達の生活を豊かにしていこうということ。企業で導入することで収益逓増を実現させたり新型コロナウィルスのような危機的状況でも対応がしやすくなります。
成功事例として日ハムがチケット購入の利便性で他社をリードできたことが挙げられます。
新型コロナウィルスのようなピンチだからこそそれをチャンスに変え日本の企業がよりよく生まれ変われるといいですよね。