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オープンソースライブラリOpenCV4を利用する時に読みたいおすすめ書籍6選

オープンソースライブラリOpenCV4を利用する時に読みたいおすすめ書籍6選

今ではディープラーニングに関する技術が向上し、画像や動画の処理は容易にできるようになりましたよね。こちらについてはPythonのライブラリによって開発されていることが多いですが、中でもOpenCV4は機能面が充実しており広く利用されています。

OpenCV4は、無料で使用ができるだけでなく学術利用や商用利用も可能です。そのため、画像処理やディープラーニングを行う際によく利用されています。

OpenCV4を自在に扱えるようになれば、手軽に画像認識ができるので、AI(人工知能)を利用した監視カメラやロボットなどの開発に生かせるでしょう。画像認識について興味がある人や将来そういったようなソフトウェア開発に携わりたい人は、無料で高品質な開発環境を獲得できるのでOpenCV4を利用するのがおすすめです。

この記事では新しく発行された書籍から、OpenCV4を学ぶ際に定番となっている一冊まで詳しく網羅しています。ぜひ、紹介した書籍のなかで自身にあった書籍をみつけて、みなさんのOpenCV4の学習に利用してください。

そこで、今回はこのオープンソースライブラリOpenCV4を利用する時におすすめの書籍を紹介しましょう。

OpenCV4とは

ライブラリのイメージ
書籍の紹介を行う前に、まずは簡単にOpenCV4の説明を行いましょう。OpenCV4とはIntel社が開発したオープンソースのライブラリであり、画像処理やディープラーニングでよく利用されます。

なお、開発の経緯としては2006年に最初のOpenCV1がリリースされ、その後2009年にOpenCV2、2015年にOpenCV3、そして最新のバージョンであるOpenCV4が2018年にリリースされました。現在は今回紹介するOpenCV4(4.x系列)とOpenCV3(3.x系列)の開発のみが続けられている状況です。

今ではPythonのライブラリとしてOpenCV4は利用されるケースが多いですが、それ以外の言語C++やjava、MATLABなどでも利用できます。また、OSについてはWindowsやmac、Linuxなどほとんどの場合に対応しています。

ちなみにどういった機能を搭載しているのかというと、以下のような豊富な機能が利用可能です。

  • 画像処理…画像分割、サンプリング、フィルター処理など
  • 機械学習…決定木分析、ニューラルネットワークなど
  • 構造解析…輪郭処理、平面再分割など

この他にも有用な機能が複数搭載されているため、多くの人に利用されるようになりました。ちなみにOpenCV4はこれらの機能を持ちながら、研究などの学術目的以外の商用目的でも利用できるので、スキルとして身につければキャリアに生かすことも可能です。

それでは、次の章からおすすめの書籍を紹介しましょう。

OpenCV4のおすすめ書籍その1:実践OpenCV4 for Python―画像映像情報処理と機械学習

画像のイメージ
この「実践OpenCV4 for Python―画像映像情報処理と機械学習」は2021年1月に発売された書籍です。内容としてはOpenCV4を実践的に手を動かしながら学んでいくスタイルです。

特徴はプログラミング言語「Python」でOpenCV4を学ぶという点であり、プログラミングの具体的なコードをすべて記述してあるので、初心者にもわかりやすく学べるでしょう。また、実践的な内容の書籍ではありますが、もちろんOpenCV4の基本的な知識も始めに解説されています。

ちなみにOpenCV4を実際に学んでいくと環境構築や必要なソフトウェアのインストールが必要になりますが、本書では付録としてWindowsやMacOSなどでのOpenCV4の環境構築、およびVisual Studio Codeのインストール方法なども解説しています。

したがって、これからOpenCV4を学びたい人やプログラミングがあまり得意ではない人でも効率的な学習が行えるでしょう。

OpenCV4のおすすめ書籍その2:詳解 OpenCV 3 ―コンピュータビジョンライブラリを使った画像処理・認識

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この「詳解 OpenCV 3 ―コンピュータビジョンライブラリを使った画像処理・認識」は、機械学習やディープラーニングに関する書籍を多く発行しているオライリー・ジャパンから発行されています。こちらはOpenCVの開発者Gary Bradskiと現在シリコンバレーでアドバイザーをしているAdrian Kaehler氏の書籍の翻訳書となっており、OpenCVを学ぶ際に読んでおくべき定番の一冊です。

本書ではカメラ出入力といった基礎的なものから、OpenCVで利用可能な画像の変換やトラッキング、機械学習などの発展的な内容を解説しており、しっかりとした学術書となっています。ある程度OpenCVについて理解している人や本格的に学びたい人、仕事でOpenCVを利用する人に向いている内容でしょう。

なお、プログラミング言語は「C++」を対象としているので、あらかじめ言語に関する知識も学んでおきましょう。

OpenCV4のおすすめ書籍その3:C#で始めるOpenCV4プログラミング

画像処理をプログラミングするイメージ
この「C#で始めるOpenCV4プログラミング」は今回紹介する書籍の中でも少し変わったものになります。こちらは本来はサポートされていないプログラミング言語「C#」でOpenCV4を学んでいくという内容です。

これがどういうことかというと、サードパーティー製の「OpenCvSharp」でOpenCV4を利用したり、処理結果をC#に取り込む方法などを解説するというもの。そのため、C#に関して深い知識を持っている人にうってつけの書籍です。

なお、その手法をメインにしているのではなく、OpenCV4を利用するにあたって必要な色や輝度の処理、フィルタ処理といった画像処理などもしっかり解説されています。また、ダウンロードすることで利用できるサンプルファイルが用意されているので、効率的に学びを進めることができるでしょう。

本書は全ての人に向けたような内容ではありませんが、C#でOpenCV4をプログラミングしたい人には、ぜひ読みましょう。

OpenCV4のおすすめ書籍その4:C++/CLI OpenCV画像処理GUIプログラミング―リッチなユーザーインターフェースを持つ画像処理プロ

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この「C++/CLI & OpenCV画像処理GUIプログラミング―リッチなユーザーインターフェースを持つ画像処理プロ」は、アプリケーション開発を見据えてOpenCV4を解説した書籍になります。具体的には画像処理自体はOpenCV4に任せ、ユーザーインターフェースはC++を発展させたプログラミング言語「C++/CLI」で行うというものです。

これによって魅力的なアプリケーション開発ができるのではないかという提言を行っています。書籍の流れとしてはC++/CLIでのアプリケーション開発になどついて語り、そこからアフィン変換やグラフィックスなどOpenCV4について解説を行っている内容です。

なお、本書には付録としてVisual StudioやOpenCVなどのインストール方法や環境設定などを載せています。OpenCV4に関する新しいアプローチ方法を知りたい人やアプリケーションの開発を行おうとしているならば、目を通しておくとよいでしょう。

OpenCV4のおすすめ書籍その5:Pythonで始めるOpenCV 4プログラミング

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この「Pythonで始めるOpenCV 4プログラミング」は、少し前の書籍ですが、プログラミング言語「Python」を利用してOpenCV4を学んでいくという趣旨が多くの人から支持されており、OpenCV4の学習において定番的な一冊となってます。こちらはPythonのパッケージである「anaconda」を利用して、開発環境を設定した後に、OpenCV4をインストールして学習を行うという流れをとっています。

中身としてはOpenCV3とOpenCV4の違いといったOpenCVに関する基礎的な内容、画像処理や動画処理などのOpenCV4の知識をしっかりと説明しています。また、サンプルプログラムを利用していくため、手を動かしながらOpenCV4を学習できるでしょう。

なお、最後には発展的な内容としてDeep Learningにも触れるため、本書はPythonをしっかり理解している人や、OpenCV4をPythonで学びたい人に向いています。当てはまる人はぜひ手に取ってみてください。

OpenCV4のおすすめ書籍その6:OpenCV4基本プログラミング―さらに進化した画像処理ライブラリの定番

ライブラリのイメージ
この「OpenCV4基本プログラミング―さらに進化した画像処理ライブラリの定番」は、OpenCVの基礎を学ぶ上で定番の書籍であった「OpenCV 3基本プログラミング」を改定したものです。この改定については改定前がOpenCV3であったものを最新のOpenCV4に対応させ、プログラミング言語「C++」を利用した内容へと変更しました。

また、併せてサンプルプログラムを充実させており、より効率的に手を動かしながらプログラミングできるでしょう。そのため、OpenCV4をしっかり学べるような一冊に仕上がっています。

具体的な内容についてはOpenCV4のマトリックスクラスやアフィン変換、グラフィックスなど基礎を徹底して丁寧に解説しています。したがって、本書はOpenCV4を初めて扱うような初心者やプログラミング言語「C++」を扱える人に向いているでしょう。

まとめ
さて、今回はオープンソースライブラリOpenCV4を利用する時に読みたい、おすすめの書籍を以下の6選紹介しました。

  • 実践的にOpenCV4を学べる「実践OpenCV4 for Python―画像映像情報処理と機械学習」
  • OpenCVの開発者が執筆している名著「詳解 OpenCV 3 ―コンピュータビジョンライブラリを使った画像処理・認識」
  • プログラミング言語「C#」でOpenCV4を学ぶ「C#で始めるOpenCV4プログラミング」
  • OpenCV4でアプリケーション開発を目指す人必見の「C++/CLI & OpenCV画像処理GUIプログラミング―リッチなユーザーインターフェースを持つ画像処理プロ」
  • プログラミング言語「Python」でOpenCV4を学べる「Pythonで始めるOpenCV 4プログラミング」
  • 定番の一冊を最新情報にアップグレードした「OpenCV4基本プログラミング―さらに進化した画像処理ライブラリの定番」

OpenCV4を使いこなせれば画像や動画の処理だけでなく、ディープラーニングにも活用が可能です。ぜひ、今回紹介した書籍を手に取って、OpenCV4を扱えるようにしましょう。

そうすればOpenCV4でキャリアを築くことや、素晴らしいアプリケーションを作成して、多くの人を楽しませることができるかもしれません。

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