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【2021年版】DX推進で導入したいおすすめ生産管理システム8選

【2021年版】DX推進で導入したいおすすめ生産管理システム8選

製造業がものを作るには、全体の様子を見て判断する人がいますよね。その役割をになっている生産管理は生産作業全体の状況を把握し指示を出す司令塔ですが、その実情は顧客の要望と製造現場の実際のギャップを穴埋め役。それぞれの立場からの板挟みになり辛い立場に立たされ、その度に「もっと効率よく情報管理ができて、部署同士で共有できればいいのに」と思うことも少なくありません。

そんな悩みは、生産管理システムを導入すれば解決できます。生産管理システムは、生産計画の作成から受注、製造、納品までの情報を一括で管理することで業務の無駄を省き、安定した品質の製品を製造して利益を最大化させることが目的です。情報を一括管理できるので状況の把握も容易になり、情報共有もスムーズに行えます。生産管理システムの導入は、今後の競争で生き残るためには必須といっても過言ではありません。

そこで今回は、DX推進として導入するべきおすすめ生産管理システムをご紹介します!

生産管理システムとは何

工場のイメージ
まず、生産管理システムとは何なのか確認しておきましょう。

生産管理システムとは、主に製造業で用いられる管理システム。このシステムは計画から仕入れ、販売までの工程を統合的にマネジメントすることを目的としています。生産管理システムの中核は生産計画機能と資材管理機能で、受注状況や資材の所要量などを計算して生産する製品の量や納期、必要な資材の調達などを素早く割り出すことができます。

生産管理システムを導入することで物や情報の流れを可視化し、社員間での情報共有が容易になって人員や設備の割り当てを最適化できます。そうすることで、業務負担が平坦化し製造現場の生産性を維持して安定して高品質な製品を生産し続けられます。働きやすい環境を整えて品質を安定させることも生産管理システムの役割だと言えるでしょう。

また蓄積されたデータをもとに需要と供給のバランスや、自社の生産能力を分析して精度の高い生産計画の設定にも役立てられます。そうすれば、必要な時に必要な分だけを作ることができれば余剰在庫や欠品を防ぎ最適な在庫管理につながるに違いありません。

生産管理システムを導入することで生産管理の大きな役割であった状況把握と計画立案にかかる時間を短縮して生産工程の調整がスムーズになれば、最終的に売り上げの向上とコスト削減につながるでしょう。

※詳しくはこちらをご覧ください

生産管理とは?役割や意味などをわかりやすく解説 | お多福ラボ
製造業において重要な業務に生産管理というものがあります。生産管理とは、生産計画を立て、それに基づいて製品が出荷できるよう体制を管理することですが、企業の利益に直結するため非常に重要な業務です。そこで今回は製造業では必要不可欠な業務の生産管理についてお伝えします。

「オンプレミス型」と「クラウド型」とは

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生産管理システムには主に、オンプレミス型とクラウド型があります。どちらもメリットでメリットがあるので確認しましょう。

オンプレミス型とは、自社内に情報管理システムを置き、そこで情報を管理するやりかたです。設備を準備する必要があるので導入に時間がかかり初期費用も高額になりますが、ランニングコストは変わりません。

情報のすべてを自社内で取り扱うので社内の連携やカスタマイズが簡単で通信速度も高速で安定しています。また社外とのネットワークを介さないので、情報漏えいのリスクが低いのもポイント。導入のための時間や資金が用意できる企業や、機密情報を取り扱う機会が多い企業におすすめです。

一方クラウド型は、他社のサーバーに情報管理システムを置きネットワーク接続をして情報を管理することです。設備を準備する必要がないのですばやく導入できて安い初期費用で始められますが、ランニングコストがかかるので、使用する期間によってはオンプレミス型よりも割高になることがあります。さらに、プランやオプションがある程度決められていて、社外のネットワークを介するのでセキュリティ面のデメリットがあります。

導入時のお金や時間を抑えることができ、保守運用は社外で行われるため、導入のために必要な人手を最小限に抑えることができます。導入に費やす資産や人材を抑えたい中小企業におすすめです。

オンプレミス型とクラウド型どちらもメリットとデメリットがあるので、よく調べて会社にあったものを選びましょう。

生産管理システムの選び方

企業のイメージ
さて、生産管理システムの選び方をご紹介します。

まず、生産管理システムで解決したい課題を明らかにしましょう。例えば、関係部署ごとに管理形態がバラバラで情報が煩雑になっているなど、生産管理を行っていて不便に感じる点などありますよね。また、会社の業種や実績、経営戦略によって管理するポイントは変わってきます。

生産管理システムを導入しても、会社が抱えている課題が解決できなければ意味がありません。このため企業の課題を元に、いろんな生産管理システムを比較したり、同業他社の事例を参考にしたりしながら慎重に選ぶ必要があります。

次に、生産管理システムを導入する目的を確認しましょう。生産管理システムを導入する時によくある失敗が、導入すること自体が目的となってしまうことです。例えば、効率化のために生産管理システムを導入したら導入前よりも複雑化し、業務量が増えたとなれば本末転倒です。そうならないためにも、何のために導入するかをしっかり明確にします。

手軽に導入できる無料の生産管理システム2選

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それでは、次に無料で導入できる生産管理システムをご紹介します。無料で提供されているものなので、生産管理システム導入を検討している人はまず無料で使える生産管理システムに触れましょう。

いずみ生産管理システム

1つ目は、「いずみ生産管理システム」は有限会社イズミソフトウェアが提供している生産管理システムです。完全無償の生産管理ソフトですが現在もアップデートは続いておりWindows10にも対応できます。

受注から製造、納品まで生産管理に必要な機能が一通り備わっており、中小企業であれば十分活用できます。カスタマイズ機能も充実しており、自社にあったシステムを構築することで生産性の向上が見込めます。

初期設定の方法や使い方を順を追って説明してくれるオンラインマニュアルがあるので、パソコンが苦手な人でも扱えます。お試しで使うのも一つの手かもしれません。

無料でダウンロードできる生産管理システム

2つ目は、「無料でダウンロードできる生産管理システム」です。こちらは株式会社Briskが提供する生産管理システムです。有償版と無償版があり、無償版は2020年1月末時点のバージョンの提供となっていますが、それでも十分使うことができます。機能面は受注から製造、納品まで網羅してあり生産管理を行ううえで支障はありません。また、アイコンやフローチャート、ガントチャートなどを活用することで視覚的に情報の把握がしやすい作りになっているのもポイントです。

インストールまでの手順が少し複雑でパソコンの操作が苦手な人は導入に苦労するかもしれません。導入のためのサポートもあり、中四国エリアであれば直接出向きインストールやシステム説明をしてくれますし、新品のパソコンを送ればインストールして返送してくれます。どうしても難しいときはこれらのサポートを使いましょう。

オンプレミス型の生産管理システム3選

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次に、オンプレミス型の生産管理システムをご紹介します。

攻撃型生産管理システム TPiCS

1つ目は株式会社ティーピクス研究所が提供する「攻撃型生産管理システム TPiCS」このソフト一つで大量生産から個別の受注生産までどんな生産形態でも対応できるので経営の方針に合わせた生産管理ができます。

この生産管理システム一番の特徴がスタートパックプランです。スタートパックはサービス利用開始から1年間全てのオプションが使い放題なので自社にあったオプションを1年間かけて見つけることができます。

i-PROERP3

2つ目は株式会社DigitWorksが提供する「i-PROERP3」です。このシステムは、中小製造企業向け企業向けの生産管理システムで個別受注・多品種少量生産に特化しています。個別受注や多品種少量生産の課題である管理工数の増大やそれに伴う作業ロスを「見える化」することで削減できます。

また、このシステムは導入までの期間が短くカスタマイズしなければ3〜4ヵ月での導入が可能です。ライセンスフリーなので、何台にインストールしても追加料金がかからないので導入しやすいでしょう。

R-PiCS

3つ目はJBアドバンスト・テクノロジー株式会社が提供する「R-PiCS」です。R-PiCSはオンプレミス型とクラウド型のどちらでも対応可能なうえ、設定次第で個別受注や繰返生産など汎用性が高く幅広い生産形態に対応できる順応性の高い生産管理システムです。

4種類のテンプレートがあり、すべての機能が組み込まれた R-PiCS V4モデルや、低コストでスピーディに導入できるR-PiCS EXもでるなど、企業規模に関係なく多彩な状況に対応できるのもポイント。

また、システムは完全Web化されているのでブラウザからの操作が可能で、システム管理のトータルコスト低減に繋がります。

クラウド型の生産管理システム3選

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最後にクラウド型の生産管理システムをご紹介します。

Aladdin Office

1つ目は、株式会社アイルが提供する「Aladdin Office」。導入社数が5000社を超える人気の生産管理システムです。業種や企業形態に問わず幅広く対応していながらリピート率が98.2%と非常に高く、ファッション、食品、医療など幅広い分野で積み重ねられた実績があり、管理形態や生産形態、業種の違いに応じ必要な機能だけの無駄のない生産管理システムを構築できます。

また、同社のWeb受注システム「Aladdin EC」と連携すれば企業間や社内間の受発注を完全にweb上で行うため、「聞き間違い」などのヒューマンエラーの削減や業務の効率化につながります。内部通信で利用できるため、セキュリティ対策のとれた環境で使用できるのも魅力です。

J WALD

2つ目は、株式会社シナプスイノベーションが提供する「J WALD」です。J WALDは製造業に特化した生産管理システム。

このシステムは優れた管理機能を備えており品物の内容量の管理が管理できます。例えば1つの品物を内容量に応じて小分けに管理し別々の生産に使うことができたり、同一ライン内でも生産形態によって分けて管理したりできます。この「単位変換・複数単位管理」機能「内容量管理機能」によりより柔軟な生産管理が可能になるでしょう。

A’s Style

3つ目は、株式会社KMK WORLDが提供する「A’s Style」です。このシステムの最大の特徴はカスタマイズの幅が広いセミオーダー型生産管理システムです。パッケージをベースに機能を自由に組み替えることでカスタマイズを行い、企業の事業形態や規模に応じ柔軟に対応できるので、拡張性を確保しつつ低コストでの導入が可能です。

クラウド型はなにかと制限の多いイメージですがA’s Styleはカスタマイズしやすく、またオリジナルのモジュールパーツの開発もしてくれるので、自社にあった生産管理システムを提供してくれるでしょう。

まとめ
さて今回は、DX推進として導入するべきおすすめ生産管理システムについてご紹介しました。

生産管理システムは、計画から販売までの工程を統合的にマネジメントし、物や情報を共有することで製造の効率を上げ売り上げの向上とコスト削減を目指すためのITシステムです。

生産管理システムには、自社内に情報管理システムを構えるオンプレミス型と、他社サーバーに情報管理システムを置くクラウド型があります。どちらもメリットでメリットがあり、会社にあったものを選ぶことが重要でしょう。

生産管理システムを選ぶ上では現在抱えている課題をしっかりと洗い出し、解決を目的に掲げ取り組むことを意識しなければうまく行きません。必ず自社にあうものを慎重に選んでいくことが重要です。

今回ご紹介した生産管理システムは、以下のようになっています。

  • いずみ生産管理システム
  • 無料でダウンロードできる生産管理システム
  • 攻撃型生産管理システム TPiCS
  • i-PROERP3
  • R-PiCS
  • Aladdin Office
  • J WALD
  • A’s Style

デジタル技術を駆使しシステム化されていくなか、いつまでも属人的で非効率な管理体制をとっていては生き残ってはいけません。自社にあった生産管理システムを導入し活用することで会社をさらに飛躍させましょう!

当メディア(AIZINE)の運営会社お多福ラボでも生産管理システムの導入サポートを行っています。興味がある方は、まずご相談ください。

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