最近は少子化の影響なのか、飲食店などがアルバイトを雇うのにも苦労しているようですよね。例えば飲食店へ出向いたら、お店がやっていなかった。しかもやっていない理由が人材を確保できなかったためなんてことも。
実際チェーン展開しているようなお店でも24時間営業をやめているところがあるようです。また、現実として進む高齢化にも歯止めがかかっていないので、数十年後には人口が減っていくことも現実になるのかもしれません。では、このまま少子化と高齢化が続いて人口が減っていき、日本の将来が暗いものになっていいのでしょうか。もちろん、そんな暗い未来はお断りです。ならば、そんな未来にしないために何ができるのか、その答を考えていくべきですよね。
今回は日本の将来をより良くするための答えになるかもしれない、AI系女子を幼少からのSTEM教育で増やして、日本の将来を明るくできることについてはお伝えしていきます。まずは、STEM教育とはどのような教育なのか、そしてこの教育でAI系女子を増やして日本の将来をあかるくできるのかを次で説明していきます。
STEM教育でなぜAI系女子を増やすことが日本の将来を明るくするのか
STEM教育とは1990年代にアメリカで生まれた理数系教育のことです。
一般にはオバマ前大統領の一般教書演説で広く知られるようになった教育概念ですが、現在では米国だけでなく世界中で重要視されています。日本でも2017年に日本STEM教育学会が発足し、その活動がスタートしています。
また、2020年に小学生でプログラミングを体験させるなどが行われるようですが、これもSTEM教育を取り入れてのことなんです。つまり、STEM教育は日本でも将来を考えて行われている、もしくは行われようとしているものなんですよね。
次にSTEM教育でAI系女子を増やすことがなぜ日本を明るくするのか説明します。
OECDの調査によると日本の学力は高いレベルにあるんですが、実は以下の2つの点で問題があります。
- 男女で学力差が存在している
- 底辺学力者にも男女で学力差が存在している
1つ目は、男女で科学の学力に格差があることです。
2つ目は、上の男女の学力差に加えて底辺学力者の少なさも男女で差があり、女性の方が科学の底辺学力者が多いということです。
以上2つの点をみていくと、男性に比べて科学の学力は女性の方が低く、この低さは女性に科学の適正がないのではなく日本として問題があるためにこのような結果になっています。つまり、私たちが今後少子高齢化していく社会を明るくするためには、女性の科学の学力を全体的に上げることが必要だということです。
そして、その女性の科学の学力をあげていく手段としてSTEM教育があります。実際STEM教育が生まれた米国では、初頭教育から大学教育までさまざまなサポートを国として行っています。その中にはSTEMにあまり触れていない女性の人にも参加を促すことを行っています。
私たちもこうしたサポートをもっと行うことで、もしかしたらSTEM教育を受けた女性の中からイノベーションを起こす人が出てくるかもしれません。
また、現在STEM教育は4教科以外にも芸術などを組み合わせるなど進んだSTEM教育が行われています。その中でも注目すべきなのはAI(人工知能)と組み合わせたものです。
みなさんご存じかもしれませんか、いずれAI(人工知能)は人間を越えるといわれていますよね。ただし、それは社会構造が変わるだけで人間が排斥されるわけではありません。
ですが、間違いなくその日は訪れるでしょうし、それによってもしかすると少子高齢化に悩む日本を救ってくれるかもしれません。実際身の回りにAI(人工知能)を使ったものは登場して、私たちの生活を豊かにしていますよね。
つまり、何がいいたいかというと、
その学力をSTEM教育で引き出して将来性が間違いないAI(人工知能)を学ばせ、AI系女子を増やせばイノベーションを起こせる人材を増えるので、間違いなく日本の将来を担ってくれるはずです。ですから、私たちは今そのようなAI系女子を増やすための教育と環境を作らなくてはなりません。
次では日本で行っているSTEM教育、また行われようとしていることを紹介していきます。
日本の将来を担うAI系女子を増やすためにはどうすればいいのか
日本において以前から行われていたAI系女子などを育成するようなSTEM教育は、スーパーサイエンスハイスクール(SSH)やグローバルサイエンスキャンパス(GSC)などがあります。
これらは文部省などの認可を受けて、大学と高校が連携して高度な理数系教育を行う活動です。
また、民間の企業や研究機関とも連携したり、得られた成果を地域の高校や小中学校に発表するなどの活動も行っています。ただし、これらの活動は主に高校生がメインであり、初頭教育からのSTEM教育が行われているわけではありませんでした。
そこでAI系女子を含むSTEM教育を受けた人材を増やすために国としては学習指導要領改訂して、2020年から上で紹介したようなプログラミングを小学生のうちに体験させたり、高校ではより理数系教育を強化できるような科目を創設するなどしています。
さらに、大学では埼玉大学のSTEM教育研究センターで本格的なSTEM教育を行っています。こちらのSTEM教育研究センターでは、こども研究員という幼児から高校生を対象にした「ロボットと未来研究会」を行っています。
この研究会では、
最後にまとめると現状としては米国のような水準には達していないかもしれませんが、日本としてさまざまなSTEM教育の強化が行われており、数十年後のAI(人工知能)が一般化したときにはAI系女子が活躍しているのではないでしょうか。STEM教育の成果を今確認することはできませんが、間違いなく将来の日本では今よりもAI系女子が増えていることは間違いないでしょう。
また、STEM教育を受けてAI系女子として活躍していなくても、リテラシーとしてAI(人工知能)に触れていることは間違いなくプラスになるでしょう。AI(人工知能)を活用することが当たり前になったときにAI系女子としての知識は無駄になることはなく、他の分野でも応用できるはずです。
とにかく大切なことは将来を見据えて、STEM教育を行ってAI系女子の卵を多く育てることです。そうすれば日本の将来は間違いなく明るいものになることでしょう。