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身近にあった!「自動対話AI」が活用されているサービスまとめ

身近にあった!「自動対話AI」が活用されているサービス3つ

ロボットや画面内のキャラクターと会話ができるようにしてくれるのが、自動対話AI(人工知能)です。まるで人間と話すような感覚で機械と話すことができるのですから、不思議な話ですよね。

チャットボットとも呼ばれる自動対話AI(人工知能)は、すでにさまざまな分野で活躍を始めています。ショッピングサイトで商品を紹介してくれるもの、コールセンターで対応してくれるもの、また会社で業務をサポートしてくれるものなど、さまざまな自動対話AI(人工知能)がすでに活躍しているのです。

そのサービスは私たちが使えるような、身近なところに結構多く存在しているので、この記事を読んだら実際に試してみたくなるかもしれません。

そこで今回は、自動対話AI(人工知能)を活用したチャットボットとはどういうものなのか、またチャットボットが活用されている身近なサービスについて、お伝えしていきましょう。

自動対話AI(人工知能)を活用した「チャットボット」とは

チャットボットのイメージ

チャットボットとは、「チャット(会話)」と「ボット(ロボット)」を足したもので、自動対話AI(人工知能)を活用したプログラムのこと。文字通りロボットに会話させることもできますし、スマホなど画面内のキャラクターに会話をさせることもできます。

AI(人工知能)ですから、会話を繰り返すごとにデータベースにその内容を蓄積していきます。そして蓄積された情報から質問に対して最適な回答を導き出し、瞬時に回答できるプログラムになっているわけです。

またひとくちにチャットボットといってもいろいろなタイプがあって、

  • あらかじめデータベースに用意された特定の質問にだけ回答をするもの
  • データベースにあらゆる質問や受け答えが蓄積されており、それにしたがって受け答えをするもの
  • 相手の言葉を要約したり聞き返したりしながら、会話にもっていくもの
  • 会話の記録をデータベースに蓄積し、それをもとに最適な回答を判断するもの

一般的な自動対話AI(人工知能)のイメージとしては、やはり会話内容をどんどん蓄積して精度の高い会話をするタイプでしょう。しかしそこまで高度な自動対話AI(人工知能)でなくとも、さまざまな分野で活用することが可能です。

では実際に身近に取り入れている例をご紹介していきましょう。まずは買い物のサービスの例です。

自動対話AI(人工知能)でショッピングをサポート

ショッピングのイメージ

自動対話AI(人工知能)は、すでにショッピングの分野で導入が進んでいます。

アパレル系ショッピングサイトを運営する「H&M」では、年齢や性別などさまざまな質問からお客さんの好みなどの情報を蓄積。その後写真で好みに基づいたスタイルを提案します。星の数ほどある洋服の中から探す必要がなくなり、しかも自分の好みに合った洋服を簡単に見つけることができるのです。

スマホで飲食店の紹介、さらには予約までしてくれるのが「ペコッター」。食べたいものをチャット形式で打ち込むと、おすすめの店舗を紹介してくれます。そしてそのお店が気に入ったら、やはりチャット形式で依頼することで、ペコッターがそのお店に自動で予約を入れてくれるのです。これは便利ですよね。

また航空会社の「エアドゥ」では、航空券の予約や確認、搭乗手続きをLINEでまとめて行なうことができるシステムに、チャットボットを活用しています。LINE上での手続きにチャットで回答することはもちろん、旅先の観光地やイベント情報などをチャットを使って教えてくれるというもの。いずれは急なトラブルによる欠航情報や搭乗便変更の手続きもチャットボットで行なえるようになるかもしれません。

ほかにも店舗で自動対話AI(人工知能)を導入して、人間にかわって接客をしたり、お客さんの要望にこたえようという動きもあります。

さて、買い物をしていく上でわからないことが出てきますよね。次はそのわからないことの質問に登場する例を見ていきましょう。

カスタマーサポートは自動対話AI(人工知能)におまかせ

質問のイメージ

自動対話AI(人工知能)は、カスタマーサポートの分野でも活躍しています。

通販サイト「LOHACO」では、「マナミさん」という名のチャットボットをカスタマーサポートに導入。年中無休で稼働し、対応できなかった場合はすぐに人間のオペレーターに引き継がれる仕組みになっているのですが、すでにかなりの部分をチャットボットが対応できるようになっています。

金融大手の「SBI証券」でも、口座の開設方法や投資についての質問などをチャットボットが回答してくれる「SBI証券カスタマーサポート」を導入しました。こちらはディープラーニングによって自動対話AI(人工知能)が会話の内容をどんどん蓄積し、使えば使うほどに会話の精度が向上する仕組みです。

さらに身近なところでは、クロネコヤマトでおなじみ「ヤマト運輸」の再配達サービスがあります。LINE上で荷物の再配達をチャットで依頼するこのサービス。お客さんのざっくりしたチャットから要望を把握し、瞬時に問い合わせへの回答や再配達のお知らせができるのは、すぐれた自動対話AI(人工知能)を搭載したチャットボットのなせる業なのです。

お客さんの側としては人間を相手にするよりも気軽に依頼ができ、会社側としては問合せやクレームに対する従業員のストレスを軽減できるうえ、人件費の削減にもつながりますから、今後も増えていきそうですよね。

自動対話AI(人工知能)は業務の効率化にも役立つ

効率化のイメージ

自動対話AI(人工知能)を、社内業務を効率的かつ円滑に進められるよう活用しようという動きもみられています。

日立システムズの「CAIWA」は、ユーザーが入力した質問を高い精度で理解し、ユーザーの意図による微妙な言葉の揺れも把握して、適切な回答を導き出すことができるチャットボットです。この「CAIWA」を導入したのが、TBSテレビでした。

「CAIWA」はユーザーインターフェースを自由に変更できるシステムが搭載されており、TBSテレビはそれを利用してオリジナルキャラクターである「AoI(あおい)かなえ」という女の子を作成。チャットボットの回答はすべて、彼女との対話を通して行われるようになっています。

社内のシステムや業務内容に関する問い合わせなどがある場合、ユーザーはTBSテレビの社内だけでなく、社外からでもPCやスマホからアクセスして「AoIかなえ」から必要な情報を得ることができるのです。問い合わせ対応が迅速にできることで業務の効率化を図ることができるのはもちろんのことですが、女の子のキャラクターに対応してもらおうというところがテレビ局らしい試みですよね。

このキャラクターは2D表示でありながらも、立体的な表現が可能。会話内容によってさまざまな動きを見せてくれますから、問い合わせることなんてなくてもアクセスしてしまいたくなってしまうに違いありません。

まとめ

さて今回は、自動対話AI(人工知能)を活用したチャットボットとはどういうものなのか、またチャットボットが活用されている身近なサービスについてお伝えしてきました。

  • チャットボットとは、自動対話AI(人工知能)を活用したプログラムのことで、すでにさまざまな分野で活用されている
  • 「H&M」「ペコッター」「エアドゥ」などのように、ショッピングの分野で自動対話AI(人工知能)が活用されている
  • 「LOHACO」「SBI証券」「ヤマト運輸」など、自動対話AI(人工知能)をカスタマーサポートに活用しているところもある
  • 「TBSテレビ」では、社内業務を効率化するために自動対話AI(人工知能)を活用している

身近なサービスで使われている自動対話AI(人工知能)をあげてきましたが、これ以外にも架空のキャラクターとコミュニケーションができるようになるアプリなども開発されています。ちょっとした話し相手になってくれたり、元気づけてくれたり、あるいは恋人気分で甘い会話を……なんて楽しみ方もあるでしょう。

自動対話AI(人工知能)は会話の内容を蓄積し、より人間の会話に近くなっていくよう成長していきます。いずれは仕事においてもプライベートにおいても、人間と同じようなパートナーになっていくかもしれませんよね。

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