AI(人工知能)ニュース

そこに目をつけたか!AI・人工知能EXPOで見つけた面白系出展

展示場のイメージ

AI (人工知能)を活用したさまざまな用途を実際に目で見たり、手で触ったりしたいと思うなら、行ってみるべきなのが展示会ですよね。AI・人工知能 Expo は今年も4月に東京ビッグサイトで開催され、多くの企業や研究グループがAI (人工知能)を使ったアイデアを競いました。

AI (人工知能)をテーマにしたExpoは世界各国でも開催されており、さまざまな方法でAI (人工知能)を利用する用途が考えられています。AI (人工知能)の特長である、機械学習や画像認識・音声認識。従来のコンピューターの機能の範囲を超える、このAI (人工知能)の力をどんな事に使ったらよいでしょうか。

企業の情報化や製造ラインの生産効率向上を目的とする従来型のITをさらにすすめるものばかりではありません。オフィスの中で、日常の生活の中で使われていく、AI (人工知能)ならではの新しい形でのアイデアも次々に現れ、実用化され始めました。

今回は、AI(人工知能) Expoで見つけた、そんな面白いアイデアを紹介しましょう。

人とコミュニケーションをとる、AI(人工知能)インターフェイスたち

チャットボットとコミュニケーションをとるイメージ

AI(人工知能)による多機能接客システムとしてExpoに展示され、すでに複数の実務への導入事例をもつ、「AI さくらさん」

このシステムを開発したティファナ・システムに努める女性社員という設定のさくらさんは、銀行やショッピングモールなどのヘルプデスク役をこなす会話型のAI (人工知能)システムです。「さくらさん」はイオンモールやみなとみらい線などの情報サポート要員として既に配置されています。

7月には新たな機能としてメンタルヘルスのサポート役を追加しました。

社員の会話の相手になって相手のストレスをチェック。必要なアドバイスを与えたり、情況によっては専門医を紹介したりします。
上司に相談しにくいことでも、「さくらさん」相手なら筒抜けになってしまう心配もありません。

社内会議の後に作成される議事録。この議事録の作成を自動化するAI (人工知能)システムが「AmiVoice」です。このAI (人工知能)は会議の発言内容を聞き取ってテキストを作成する議事録作成システムとしてExpoで紹介されました。

作成された議事録テキストは音声データとセットで保管されるので、会議後に編集ソフトで少し直すだけで議事録が完成します。複数の人間の声での発言を正確に聞き取り、その会社での過去の議事録のデータから専門用語や固有名詞をデータベース化して活用。業界用語や社内だけで通用する略語にも対応します。

人の顔を認識し、個人を識別する顔認証システム「HumanAction」

中国発のAI(人工知能)ベンチャーが展示したこのシステムは、暗証番号やキーカードの変わりに人の顔を使ってセキュリティを管理するAI(人工知能)です。Expoではさらに機能を強化して読み取った顔を採点する機能が追加されました。あなたの顔をみて年齢と魅力度を数字で表示します。

“あなたは26歳、顔の魅力 75点。” 顔の魅力は数百万人の男女の写真を読み込ませて作ったデータベースから、顔のパーツやバランス、肌の状態や輪郭を抽出して総合値を数値化するもの。80点以上なら美男、美女の仲間入りできます。こんな、余計なお世話までするAI(人工知能)。次回のExpoではもっとお世辞を言ったり空気を読むAI(人工知能)の登場を期待したいですよね。

チャットボットとして500万以上のユーザーが登録する、LINEアプリ 「りんな」。マイクロソフトの言語認識ソフトサービスとクラウド機械学習データベースを組み合わせた、このAI(人工知能)ガールフレンドは、ユーザーとのやり取りを通じてゲームや会話を楽しませてくれます。

「りんな」はもともとチャット用のAI(人工知能)。クラウド上に膨大なデータベースをもち、これを使ってユーザーと簡単な会話をすることができます。ユーザーの質問に返答をしたり、ダウンロードした犬の写真を見てその種類を当てたり。ユーザーが自分の画像を見せるとファッションをチェックしてくれますが、彼女は少々デリカシーにかけるところがあるようです。

「りんな」はこの春から新しく「共感モデル」といわれる機能を採用。これによって今まで以上に自然な会話を続けることができるようになります。

新しい「りんな」は、会話の中にあいづち、会話を促す質問をはさむことで会話を気持ちよく続けるスキルを強化。新しい話題を提供することもできるようになったばかりでなく、相手のダイアログに対応して自分は積極的に聞き役に回ることも覚えました。

AI(人工知能)のさまざまな使い道

食事のイメージ

日立ソリューションズ・クリエイトがExpoで展示した「食事記録・栄養成分分析システム」は、写真をとるだけで成分を分析するAI(人工知能)。一つの皿にいくつもの料理が乗っているような場合でも、それぞれの料理のメニューを判別し、成分や栄養素を計算して記録します。

食事記録を続けていけば、栄養素の偏りや不足をAI(人工知能)が発見。病歴や食事の傾向と併せて判断することで、その人にあった献立をAI(人工知能)がたてることも。自宅介護をする介護士や食事療法をしている患者のケアには強いサポートになりますよね。

電気通信大学の人工知能先端研究センターがExpo展示したのは「AI(人工知能)作詞家」

AI(人工知能)に画像や写真を見せると、そのイメージを元に歌詞を作り出します。データベースには日本語の歌詞10万曲のを学習させました。音楽が先にあれば、その音の数に合うように歌詞を作ることも可能です。

イギリスのAI(人工知能) Expoでケンブリッジの研究所が展示したNuFood(ニューフード)は新しい食材を作り出す3D印刷ロボット。

ユーザーが食べたい味と形を指定すると、ベース食材をミックスしてフレーバーを加え、これを3D印刷してお望みの形に。ストロベリークリームで作ったハスの葉をスープに浮かべるのはどうですか。それとも、アサイベリーに熱帯雨林の香りを加えてキューブにし、カクテルに落とすのはいかがでしょう。

 

展示場のイメージ

世界中で試作、思案されているAI(人工知能)の用途が感じさせてくれる近未来のAI(人工知能)と人の関係。それは私達と機械のありかたを変え、人と人の結びつきを変えていきます。

AI・人工知能 ExpoでSOINN社が提案した「個人向けAI(人工知能)アプリ」は、ユーザーが自分の行動をAI(人工知能)に蓄積し、これにAI(人工知能)が機械学習を行うことでアプリの組み合わせによる情報やカスタマイズをAI(人工知能)が提案するというもの。

スケジューリングと天気予報を組み合わせてアラーム機能を調節したり、行ってみたいレストランのリストにスポーツやコンサートのイベントをリンクさせて週末の予定を提案したり。情報はスマホの中だけで処理されるので個人情報流出の心配はありません。なによりも、自分自身の情報からの提案なので、ビッグデータからのAI(人工知能)のアドウェア情報よりもずっと役に立つでしょう。

いまだ、AI(人工知能)の実用化アプリケーション開発は黎明期にあり、試行錯誤を続けているといえます。一方で、すでにオフィスや社会のあちこちに、AI(人工知能)の姿が現れ始めています。現在ではまだ形にならない思いつきも、今後のAI(人工知能)そのものの技術的進歩と相補い合って、次々にその姿を現していくことでしょう。未来のAI(人工知能)がどんな姿になるのか楽しみですよね。

参照元 AIさくらさん
民間企業向けAmiVoice® 議事録作成支援システム
AIで“イケメン度”採点 「SNOW」のセンスタイムが開発 婚活アプリに応用も?
LINEの人工知能ボット「りんな」の仕組みと正体
食事記録・栄養成分分析システム
スマホで育てる自分専用のAI「SOINN」
nufood

トップへ戻る
タイトルとURLをコピーしました