AI(人工知能)ニュース

もしかして空気も読める⁈AI(人工知能)による接客事例の紹介

もしかして空気も読める⁈AI(人工知能)による接客事例の紹介

ここ数年前までは雲の上のような存在に感じていたAI(人工知能)ですが、実際に触れる機会が多くなりましたよね。例えば、ソフトバンクやデパートのイベントで、AI(人工知能)ロボットのペッパー君に接客で声をかけられたなんて体験をした方もいるでしょう。

ペッパー君の登場により、AI(人工知能)が身近に感じる場面も増えてきましたが、これから多くの企業に導入される事例も増えるのか気になります。

実際ここ数年、様々な分野の企業で、人材不足の課題をAI(人工知能)を活用して、解決する道筋を探っているようです。実は、この問題に立ち向かうべく、各企業のAI(人工知能)導入の構想が、形になってきています

私達とAI(人工知能)の接点は、企業の窓口である受付から繋がりはじめたかもしれません。なんと、実際にAI(人工知能)を活用した、新しい時代の受付サービスが導入されていたのです!

まだAI(人工知能)を活用した接客サービスを受けたことのない人でも、将来的に体験することができるかもしれません。何故なら、私達の日常生活に身近なショッピングセンターの受付で、AI(人工知能)を活用した接客を導入する動きが広がっているからです。

果たしてAI(人工知能)による接客を導入することで、企業の顔である受付業務を果たすことができるのでしょうか?今回は、もしかしてAI(人工知能)は、空気も読めるかもと感じるような接客事例を紹介していきましょう

AI(人工知能)による接客が必要とされる理由と導入後のメリットについて

接客のイメージ

多くの販売業やサービス業では、顧客の信用こそ、接客次第で得られると考えられています。その重要なポジションを、人間の代わりにAI(人工知能)に譲ることに対しての抵抗はあったかもしれません

AI(人工知能)がこれらの業界で注目される理由には、時代にあった接客サービスの向上と、インバウンド対策が課題になっているからです。インバウンド対策については、2020年開催の東京オリンピックだけではなく、その5年後の大阪万博も見据えなくてはなりません。

そもそも「インバウンド」とは、日本に訪れる外国人旅行者をターゲットにしたビジネス全般を指しています。ここ数年、外国人旅行者が日本製品を「爆買いする」なんて言葉も、話題になっていましたよね。

オリンピックや大阪万博のニュースと共に、インバウンド対策が注目される理由は、訪日客による消費が経済効果に繋がると期待されているからです。もはや国を挙げての、ビジネスチャンス到来だと、日本の企業は捉えています。

このような理由から、国内の企業は多くの国の訪日者に向けて多言語に対応したり、外国人旅行者の需要を把握することで、日本の製品やサービスをもっと購入してもらおうと対策を練っているのです。

そういった課題を解決できると考えられているのが、AI(人工知能)による接客ツールです。マーケティング戦略に重要な顧客の情報収集とその分析に貢献するのも、AI(人工知能)による接客ツールの役割といえるでしょう。

そのためAI(人工知能)による接客ツールを活用することで、人件費のコスト削減以上の効果が得られると期待されています。では次にAI(人工知能)による接客ツールとして、どのような製品が注目されているのか詳しくみていきましょう。

AI(人工知能)を活用した接客として注目される人気の製品とは

注目しているイメージ

AI(人工知能)による接客システムが急速に注目され始めたのは、2017年に開催された日本最大級のイベント第1回「AI ・人工知能EXPO」がきっかけです。このイベントはAI(人工知能)関連事業社が集結し、AI(人工知能)導入化を進める企業や各社メディアを対象に、デモや展示を行います。

AI(人工知能)の製品やサービスを提供した企業の中で、取材や商談が殺到したブースがありました。それが、株式会社ティファナ・ドットコム対話型人工知能「KIZUNA(絆)」です。

同社の新しい接客システムは、AI導入に足踏みをしていた、多くの企業らの目にとまりました。なぜなら、企業がAI(人工知能)を導入したいと考えた時に、頭を抱えるのはAI(人工知能)に詳しくないと使えないのでは?という不安を抱えるからです。

その点、「KIZUNA(絆)」は、マルチデバイス対応の接客型バーチャルAI(人工知能)です。自動音声もしくはテキストで、バーチャルAI(人工知能)が接客をするためには、WEB環境さえ整っていればいいので、とても簡単ですよね。

このバーチャルAI(人工知能)は「さくらさん」という愛称で、現在様々な企業で運用が開始されています。次は導入後の顧客の反応も一緒にお伝えしていきましょう。

すでに顧客の心を掴んだ空気も読める「AIさくらさん」について紹介!

心をつかまれたイメージ

「AIさくらさん」に接客してもらう機会があった顧客からは、どんな反応があったのでしょうか? 最初は興味本意で近づいた人々も、次第に「AIさくらさん」に対して、より人間に近いという感覚を感じるようになりました

何故なら、「AIさくらさん」は、顧客からの問い合わせ内容によって、相応しい表情や動きを表現できるからです。つまり、顧客ごとのニーズに沿った対応が、人間らしく感じるということですよね。

「AIさくらさん」は主に対話式で業務をこなしますが、質問に対して、8割以上正しく返答できます。その能力の高さに加えて、空気も読めるAI(人工知能)なのでは?とSNS上で話題になったほどです。

なぜこんなに人間に近い対応ができるのかというと、「AIさくらさん」は、会話で受け取った情報や記録を分析することで、顧客の心理が読めるのです。読めるといっても、分類された情報から心理を読み解くといった表現のほうが合っているかもしれません。

それは、モニターを通じて目の前にいる人物の年齢や性別、もしくは表情から顧客のニーズや反応を把握できる「画像センシング技術」を採用しているからです。そのことが、いわゆる空気も読める接客AI(人工知能)と呼ばれるようになった理由になったのでしょう。

そして「AIさくらさん」は、4ヶ国語(日・英・中・韓)に対応していて、外国人観光客のガイドを務めることもできるのです。今後さらにインバウンド対策として活躍の場が増えていくことが予想されますよね。

今後はクラウド型のAI(人工知能)を活用した接客から、ロボット型へ進化する!

ロボットのイメージ

現在はクラウド型のAI(人工知能)接客が主流になっています。実際に「AIさくらさん」を導入した企業の多くは、まずは社内でのヘルプデスク等で、様子をみたいという気持ちがあるようです。将来的には、既存の接客システムに、AI(人工知能)を搭載した人体型のロボットで業務を行うことができるか気になった方もいますよね。

実は「AIさくらさん」が人体型ロボットに搭載された導入事例もあるのです。AIさくら搭載の人体型ロボット「アクトロイド」が披露されたのは、愛知県内でショッピングモールを展開する(株)セブン&アイホールディングスの「プライムツリー赤池」でした。

国内初の商業施設への導入とあって、リアル感のある人体型ロボットと空気の読める対話型AI(人工知能)システムの連携が、どんな風に新しい接客の形をみせるのか、多くの報道陣が集まったほどです。このロボット型AI(人工知能)は、一般公募で「来夢」(ライム)と名付けられました

「来夢」は会話をベースとしたインフォメーション業務をこなし、モニターでテキストを利用したガイドは、もはや人間に引けを取りません。お披露目当日は、プライムツリー赤池に訪れた来場者から、1千件を越える質問が寄せられました。

日本初の試みでしたが、来場する方々の間で話題になり、Twitterやブログなどでも発信されるようになったのもわかる気がしますよね。そして、その反響は業界全体まで波及し、その他のショッピングセンターにも、クラウド型「AIさくらさん」の導入への動きが加速していったのです。

全国に展開するイオングループでも、先陣を切った(株)セブン&アイホールディングスの導入を受け、右に倣えとついに9店舗で17台設置されています。今ではバーチャル美少女として有名になった「AIさくらさん」は公式Twitterとインスタのアカウントを持つほどです

これほど人体型ロボットと空気の読める対話型AIシステムのコラボが巻き起こした注目度をみても、今後はさらにロボット型へ進化していく可能性も十分、あり得るでしょう。商業施設での新しい集客方法として、周知されるきっかけにもなりました。

今後も「AIさくらさん」は、企業に求められるポスト次第で何通りも変貌を遂げていくでしょう。

まとめ

ロボットのイメージ

さて今回は、AI(人工知能)による接客ツールの導入を検討せざる終えない企業の背景やどんな製品が普及しはじめているのか、紹介してきました。AI(人工知能)による接客ツールの導入後の顧客の反応から、普及が加速していく兆しがあるかもしれません。

これからは貴方が住む街の身近な場所で、AIさくらさんを見かけるようになるのかもしれません。いままで紹介した内容を以下のようにまとめました。

  1. AI(人工知能)を活用した接客の導入は、人材不足解消とインバウンド対策が目的
  2. 企業側が選ぶ、AI(人工知能)を活用した接客ツールは、WEB環境さえあれば導入できる簡単な製品に人気が集まっている
  3. AI(人工知能)を活用した接客が人間に近いと感じる理由は、「画像センシング技術」を採用していたから
  4. クラウド型のAI(人工知能)を活用した接客は、今後はロボット型に進化する可能性がある

AI(人工知能)による接客ツール導入後も、AI(人工知能)関連事業のサポートがあったからこそ、成功事例として注目されたのでしょう。AI(人工知能)による接客ツールを取り巻く環境も、AI(人工知能)を提供する企業側の努力次第で評価が変わります。

今後はAI(人工知能)をどう活用するか、クライアントである企業とAI(人工知能)関連事業の連携が必要です。ひとつのモデルケースに捉われずに、様々な分野でAI(人工知能)を活かすアイディアは、これからも人間が考えていきましょう。

 

参照元
トップへ戻る
タイトルとURLをコピーしました