ロボットがどこに行くにも付いて来てくれる。なんてことはまだまだ漫画やアニメの世界だけですよね。どこでも一緒に出かけて、家に帰るとIoTでドアを開けてくれ、AI(人工知能)の機能で会話までできるロボット。
とよく夢見ていたのですが、なんと、
IoT対応の手のひらサイズのAIロボットがすでに現実に存在したようです。
先日、同じ事務所でロボットを作っているアルバイト名瑠くんと話をしている時の事。
実は、今度PLEN Robotics株式会社のAIロボットについてお話を聞いてこようと思ってるんですよ
そうなんです!すごいんですよー!IoT対応のAIのロボットだから家電と繋がるし、小さくてかわいいんですよ
(今流行りのIoTだ)えーどんなの?よくあるAIスピーカーみたいなやつ?
興味あります?それなら今度一緒にロボットの話を聞きにいきませんか?
ということで、そんなIoT対応のかわいい(らしい)AIロボット「PLEN Cube」について、大阪の「PLEN Robotics株式会社」にお話を伺ってきました。
PLEN Robotics株式会社とは
今回お話してくださるのはCEOの赤澤さんと高瀬さんです。
今日はありがとうございます!早速ですが、IoT対応のAIロボットを作ってるって聞いたんですがどんなロボットですか?
まずはどんなロボットを作っている会社か説明しますね
もともとCEOの赤澤さんは父親の会社の社内ベンチャーとしてロボットを作っていたんです。そこで作ったのがPLENというロボット。今の「PLEN Robotics株式会社」という名前もそこから取りました。
PLENはスケボーにも乗れてしまう小型の人型ロボット。小型の二足歩行ロボットというだけでも驚きなのに、スケボー乗り込み自力で動かす姿は、当時は話題になったそうです。
ちなみにCEOの赤澤さんがスケボーが好きだから乗せたとか。
PLEN Robotics株式会社は、ロボット開発を通じてアート活動や教育だとか、ロボットを身近なものとして広めていきたいというのが根底にあります
なるほど!だから親しみあるかわいい丸い形のロボットなんですね
IoT対応のAIロボット「PLEN Cube」は可愛い顔してハイスペック
ところで、もともとIoTとAIに対応しているロボットがあると聞いてきたんですが、どのロボットですか?
人型ロボットはどうしてもどこで利用するかが問題になりまして、やはり自分たちの身の回りの生活で役立ってくれるロボットっていうものを作りたいなと思ったんですよね。そこでこういう形でやってみようと作ってみたんです。
このPLEN Cubeの機能としては、マイクが四方についていてどこから話しかけたのか理解します。もちろんIoT対応なのでIoT家電に繋がるのですが、それだけではなく赤外線を使って家電をIoT家電にします
そうなんですよ。AIスピーカーでできる事はもちろんですが、インターネットに繋げない普通の家電でも、IoT家電じゃないものを赤外線をハブにIoT家電化してしまいます。
ただのロボットじゃないですね?!(え?それ地味にすごすぎるやん?!(混乱))
このサイズなので持ち歩けますし、自転車に取り付けて使う事もできますよね。
GoProのようなアクションカメラとして使えるんですね
それって手振れせずに自撮りができますよね(自撮りはよく手振れするから便利そう)
しかも首の部分は360 度回るので、パノラマ撮影ができます
自撮りパノラマ撮影できるのやばい!(自撮りじゃできないやつや!)
これだけで家に連れて帰りたいし、もちろん旅行に持っていきたくなりますよね。見た目も可愛い箱型。箱の部分は3Dプリンターで着せ替えを自作できたり、木や布の素材の着せ替えも将来的にはできるかもしれないそうです。
それでは、お顔をなんとなくPLEN Cubeの方に向けてください
(首を振りながら常にカメラをそねあすの方へ向ける)
AI(人工知能)の顔認識機能でロボットは顔を覚えてくれ、移動しても首を動かして追ってきてくれます。また音声認識機能で、話かけた相手が認識済みの場合はロボットが名前を呼んでくれたりもします。ひな鳥が親鳥を追いかけるように常に見てくれるので、このロボットを目の前にしたらきっと愛着が湧いてくるでしょう。
ホテルやコーヒーショップで働くIoTAIロボット
実は、この顔認識機能を使ってホテルで使ってもらう取り組みを始めてるんですよ
ホテルで?部屋に入ったら電気を消したりするIoT的なやつですか?
それもできますが、そこはAIのロボットなんで。フロントでチェックインをしてくれます
先ほど顔認識させましたよね?その機能を使ってチェックインが顔パスになります。PLEN Cubeの方を見てください
そねあすさま、ご予約を確認できました。お部屋番号は1302号室です。エレベーターは右側になります
もちろん、顔認識させてなくても名前の情報などでチェックインができます
この機能があれば、今流行りの民泊やカプセルホテルなどで無人対応できます
なるほど!最近豪華なカプセルホテルも増えてますし、フロントに置いてあれば手軽に利用できそうですよね。
無人でチェックインもやってくれる、部屋で電気や空調などのIoT家電の操作をしてくれる、そして、チェックアウトを部屋に居てできる。こんな小さいAIロボットですがとても優秀でした。
今、民泊やカプセルホテルって利用する機会が増えてきましたが、そこにこのIoTAIロボットが導入されたら人件費が削減されてホテル代も安くなるかもしれませんよね。
レストランのご予約とタクシーもご用意できますが、いかがでしょうか
どんな料理がいいですか?和食?イタリア料理?または中華から選んでください
和食であればこちらのお店をお勧めします(連動したタブレットにお店の情報が表示)1,2,3のどの店がいいですか
承知しました。〇〇店をご予約いたします。タクシーも予約いたしましょうか
ご用意いたしますので少々お待ちください。お待たせいたしました。お店までのタクシーをご用意いたしました。ごゆっくりどうぞ
すごいでしょ。来年の4月から東京のスマートホテルで実運用予定です。
すごいです!人と会話しないでタクシーまで手配できてしまうとは思いませんでした。そのホテル泊まりたいです。
ところで、このロボットを実際に使っているところはあるんですか?
ちょうど11月1日から東京お台場のヨーロピアンリゾートカフェクルックスカフェオで利用が始まっています
カフェのサブスクリプションって注目されてまして、シェアオフィスを借りるほどじゃないけど、普通のカフェだと居づらいという方っているじゃないですすか。そんな方に向けにコーヒーのサブスクリプションを提供しています
月額でコーヒー飲み放題になるんですよ。その注文をこのPLEN Cubeがやります。コーヒーの顔パスですね
コーヒーを注文する時に、このPLEN Cubeに顔を見せるんです
東京では、実際にIoT対応のAIロボットがカフェで働き始めてるのは驚きです。
わざわざコーヒーを注文するためだけにレジに並び、サブスプリクションのカードを見せて注文しなくちゃいけなかったのですが、手ぶら&顔パスだけで注文できるのはとても便利でしょう。
また、カフェのサブスクリプション利用ではなくても、PLEN Cubeが実際どんな風にカフェで働いているのか見に行くだけでも面白そうですよね。
今回は、IoTに対応しているAIロボットについてお話を伺いました。こんな小さなボディで様々な事ができるのは想像以上です。これからまずは、カフェやホテルでPLEN Cubeを目にする機会が増える事でしょう。もしかしたら、明日から一緒に働くパートナーになることだってあるかもしれません。
そして家では、IoT機能で電気を消してくれたり、代わりにネットを調べてくれたり、音楽を聞かせてくれながら、食事が作れる。そしてなにより一緒に外に連れて行けるAIロボットがスマートフォンみたいに1人1台なんて、もうあと数年で当たり前になるでしょう。
今回伺ったPLEN Cubeは、1日でも早く家に連れて帰りたい気持ちでいっぱいになりました。スマートフォンのようにIoTAIロボットを鞄に入れて出かけれる日がやってくるのが今から楽しみです。そんな未来が当たり前になると良いですよね。