オタフ☆クラブ

鞄で持ち歩ける!IOT対応のAIロボットPLEN Cube

ロボットがどこに行くにも付いて来てくれる。なんてことはまだまだ漫画やアニメの世界だけですよね。どこでも一緒に出かけて、家に帰るとIoTでドアを開けてくれ、AI(人工知能)の機能で会話までできるロボット。

「そんな夢みたいなロボットがいたら、絶対連れて回るのに」
とよく夢見ていたのですが、なんと、IoT対応の手のひらサイズのAIロボットがすでに現実に存在したようです。

先日、同じ事務所でロボットを作っているアルバイト名瑠くんと話をしている時の事。

そねあす
ロボットの製作状況どんな感じ?
アルバイト名瑠くん
実は、今度PLEN Robotics株式会社のAIロボットについてお話を聞いてこようと思ってるんですよ
そねあす
え?AIロボット?名瑠くんが作ってる感じの?
アルバイト名瑠くん
そうなんです!すごいんですよー!IoT対応のAIのロボットだから家電と繋がるし、小さくてかわいいんですよ
そねあす
(今流行りのIoTだ)えーどんなの?よくあるAIスピーカーみたいなやつ?
アルバイト名瑠くん
興味あります?それなら今度一緒にロボットの話を聞きにいきませんか?

ということで、そんなIoT対応のかわいい(らしい)AIロボット「PLEN Cube」について、大阪の「PLEN Robotics株式会社」にお話を伺ってきました。

PLENRobotics株式会社
http://www.plenrobotics.com/
PLEN Cubeは、手のひらに乗る”ハコ型ロボット”。360度回転するヘッド、フェイストラッキングによる静止画や動画を撮影・共有するロボットカメラとしての機能のほか、音声認識を搭載し、IoT家電のリモートコントローラーにもなります。

PLEN Robotics株式会社とは


今回お話してくださるのはCEOの赤澤さんと高瀬さんです。

そねあす
今日はありがとうございます!早速ですが、IoT対応のAIロボットを作ってるって聞いたんですがどんなロボットですか?
高瀬さん
まずはどんなロボットを作っている会社か説明しますね
高瀬さん
もともとCEOの赤澤さんは父親の会社の社内ベンチャーとしてロボットを作っていたんです。そこで作ったのがPLENというロボット。今の「PLEN Robotics株式会社」という名前もそこから取りました。

PLENはスケボーにも乗れてしまう小型の人型ロボット。小型の二足歩行ロボットというだけでも驚きなのに、スケボー乗り込み自力で動かす姿は、当時は話題になったそうです。

ちなみにCEOの赤澤さんがスケボーが好きだから乗せたとか。

高瀬さん
PLEN Robotics株式会社は、ロボット開発を通じてアート活動や教育だとか、ロボットを身近なものとして広めていきたいというのが根底にあります
そねあす
なるほど!だから親しみあるかわいい丸い形のロボットなんですね

IoT対応のAIロボット「PLEN Cube」は可愛い顔してハイスペック

そねあす
ところで、もともとIoTとAIに対応しているロボットがあると聞いてきたんですが、どのロボットですか?

赤澤さん
この箱型のロボットです!

そねあす
かわいい!!
赤澤さん
人型ロボットはどうしてもどこで利用するかが問題になりまして、やはり自分たちの身の回りの生活で役立ってくれるロボットっていうものを作りたいなと思ったんですよね。そこでこういう形でやってみようと作ってみたんです。
赤澤さん
このPLEN Cubeの機能としては、マイクが四方についていてどこから話しかけたのか理解します。もちろんIoT対応なのでIoT家電に繋がるのですが、それだけではなく赤外線を使って家電をIoT家電にします
そねあす
え?赤外線で?
赤澤さん
そうなんですよ。AIスピーカーでできる事はもちろんですが、インターネットに繋げない普通の家電でも、IoT家電じゃないものを赤外線をハブにIoT家電化してしまいます。
そねあす
ただのロボットじゃないですね?!(え?それ地味にすごすぎるやん?!(混乱))

赤澤さん
このサイズなので持ち歩けますし、自転車に取り付けて使う事もできますよね。
そねあす
GoProのようなアクションカメラとして使えるんですね
赤澤さん
AIの顔認識機能を使ってセルフで写真が撮れます
そねあす
それって手振れせずに自撮りができますよね(自撮りはよく手振れするから便利そう)
赤澤さん
しかも首の部分は360 度回るので、パノラマ撮影ができます
そねあす
自撮りパノラマ撮影できるのやばい!(自撮りじゃできないやつや!)

これだけで家に連れて帰りたいし、もちろん旅行に持っていきたくなりますよね。見た目も可愛い箱型。箱の部分は3Dプリンターで着せ替えを自作できたり、木や布の素材の着せ替えも将来的にはできるかもしれないそうです。

赤澤さん
それでは、お顔をなんとなくPLEN Cubeの方に向けてください
PLEN Cube
(シャッター音)
赤澤さん
そねあすさんの顔をAIに認識させました
そねあす
認識早っ!

赤澤さん
それでは「ひらけごま」と話しかけてみてください
そねあす
ひらけごま
PLEN Cube
(首を伸ばし機動する)
そねあす
こんにちは
PLEN Cube
こんにちはそねあすさん
そねあす
喋ったー!
赤澤さん
それでは、試しに顔を振ってみてください
PLEN Cube
(首を振りながら常にカメラをそねあすの方へ向ける)
そねあす
ロボットがずっと見てくれる!かわいい

AI(人工知能)の顔認識機能でロボットは顔を覚えてくれ、移動しても首を動かして追ってきてくれます。また音声認識機能で、話かけた相手が認識済みの場合はロボットが名前を呼んでくれたりもします。ひな鳥が親鳥を追いかけるように常に見てくれるので、このロボットを目の前にしたらきっと愛着が湧いてくるでしょう。

ホテルやコーヒーショップで働くIoTAIロボット

赤澤さん
実は、この顔認識機能を使ってホテルで使ってもらう取り組みを始めてるんですよ
そねあす
ホテルで?部屋に入ったら電気を消したりするIoT的なやつですか?
赤澤さん
それもできますが、そこはAIのロボットなんで。フロントでチェックインをしてくれます
そねあす
チェックイン?
赤澤さん
先ほど顔認識させましたよね?その機能を使ってチェックインが顔パスになります。PLEN Cubeの方を見てください
そねあす
ほうほう
そねあす
(じー)
PLEN Cube
そねあすさま、ご予約を確認できました。お部屋番号は1302号室です。エレベーターは右側になります
そねあす
チェックイン早っ!
赤澤さん
もちろん、顔認識させてなくても名前の情報などでチェックインができます

赤澤さん
この機能があれば、今流行りの民泊やカプセルホテルなどで無人対応できます
そねあす
なるほど!最近豪華なカプセルホテルも増えてますし、フロントに置いてあれば手軽に利用できそうですよね。

無人でチェックインもやってくれる、部屋で電気や空調などのIoT家電の操作をしてくれる、そして、チェックアウトを部屋に居てできる。こんな小さいAIロボットですがとても優秀でした。

今、民泊やカプセルホテルって利用する機会が増えてきましたが、そこにこのIoTAIロボットが導入されたら人件費が削減されてホテル代も安くなるかもしれませんよね。

PLEN Cube
夕方の予定はもうお決まりでしょうか?
そねあす
いいえ
PLEN Cube
レストランのご予約とタクシーもご用意できますが、いかがでしょうか
そねあす
はい
PLEN Cube
どんな料理がいいですか?和食?イタリア料理?または中華から選んでください
そねあす
和食
PLEN Cube
和食であればこちらのお店をお勧めします(連動したタブレットにお店の情報が表示)1,2,3のどの店がいいですか
そねあす
じゃあこの1で
PLEN Cube
承知しました。〇〇店をご予約いたします。タクシーも予約いたしましょうか
そねあす
はい
PLEN Cube
ご用意いたしますので少々お待ちください。お待たせいたしました。お店までのタクシーをご用意いたしました。ごゆっくりどうぞ

そねあす
夕方の予定が数分で決まってしまった
赤澤さん
すごいでしょ。来年の4月から東京のスマートホテルで実運用予定です。
そねあす
すごいです!人と会話しないでタクシーまで手配できてしまうとは思いませんでした。そのホテル泊まりたいです。

そねあす
ところで、このロボットを実際に使っているところはあるんですか?
赤澤さん
ちょうど11月1日から東京お台場のヨーロピアンリゾートカフェクルックスカフェオで利用が始まっています
赤澤さん
カフェのサブスクリプションって注目されてまして、シェアオフィスを借りるほどじゃないけど、普通のカフェだと居づらいという方っているじゃないですすか。そんな方に向けにコーヒーのサブスクリプションを提供しています
そねあす
サブスクリプション?
高瀬さん
月額でコーヒー飲み放題になるんですよ。その注文をこのPLEN Cubeがやります。コーヒーの顔パスですね
そねあす
顔パス
高瀬さん
コーヒーを注文する時に、このPLEN Cubeに顔を見せるんです

東京では、実際にIoT対応のAIロボットがカフェで働き始めてるのは驚きです。

カフェのサブスプリクションとは、コーヒーや飲み物を月ごとに定額飲み放題になるサービス。コアワーキングスペースとしてカフェを利用する方を想定しています。

わざわざコーヒーを注文するためだけにレジに並び、サブスプリクションのカードを見せて注文しなくちゃいけなかったのですが、手ぶら&顔パスだけで注文できるのはとても便利でしょう。

また、カフェのサブスクリプション利用ではなくても、PLEN Cubeが実際どんな風にカフェで働いているのか見に行くだけでも面白そうですよね。

今回は、IoTに対応しているAIロボットについてお話を伺いました。こんな小さなボディで様々な事ができるのは想像以上です。これからまずは、カフェやホテルでPLEN Cubeを目にする機会が増える事でしょう。もしかしたら、明日から一緒に働くパートナーになることだってあるかもしれません。

そして家では、IoT機能で電気を消してくれたり、代わりにネットを調べてくれたり、音楽を聞かせてくれながら、食事が作れる。そしてなにより一緒に外に連れて行けるAIロボットがスマートフォンみたいに1人1台なんて、もうあと数年で当たり前になるでしょう。

今回伺ったPLEN Cubeは、1日でも早く家に連れて帰りたい気持ちでいっぱいになりました。スマートフォンのようにIoTAIロボットを鞄に入れて出かけれる日がやってくるのが今から楽しみです。そんな未来が当たり前になると良いですよね。