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社会人に人気!Siriを使ったお手軽な英会話練習法

社会人に人気!Siriを使ったお手軽な英会話練習法

iPhone 5以降で標準装備されているSiri。スマートフォンのアシスタントとして活躍する会話型AI(人工知能)の代名詞ともなっていますよね。

実は、そのSiriは英会話の練習に向いているんです。

Siriは日本語の他に英語、フランス語、イタリア語、中国語など20ヶ国語以上に対応しているマルチリンガルアシスタント。
中でも英語を自然な会話で使えることから、英会話の勉強に使うことができます。SiriのAI(人工知能)は音声認識機能がありますので、英語でSiriに話しかけることで、ネイティブスピーカーと話をするのと同じように、英語の練習ができるのです。

人がいるところでは英会話の練習は恥ずかしくて、という人でもSiriが相手なら一人で練習できるのも魅力。それでは、Siriを使った英会話学習の方法についてお話しましょう。

まずはSiriを英語モードにする

siriのイメージ
Siriと英会話をする前に、Siriを使えるようにしない事には会話もできません。まず、Siriを使っていない方は、Siriを使えるようにしましょう。

iPhoneの場合は、「設定」から「Siri」を選び、表示されるスライドバーが緑色になるようタップしてください。
これでSiriが使えるようになりました。

すでにiPhoneをSiriで操作している人は、Siriを日本語モードで使っていると思います。英語学習のアシスタントとして使うためには、まずSiriを英語モードに変えましょう。

iPhoneの「設定」から、「Siriと検索」→「言語」と選択。
英語の中にもアメリカ英語、イギリス英語などいくつかの地域の英語が選べるようになっているので、ここでは
「アメリカ英語」
を選択しておきましょう。

Siriを起動するには、ホームボタンを長押しするだけですが、音声でSiriを立ち上げたい場合は“Hey Siri”と話かけると起動するように設定しましょう。

iPhoneの「設定」から、「Siriと検索」→「“Hey Siri”を聞き取る」を選択すると、スクリーンが“Hey Siri”の設定モードに入ります。
画面に指示が出ますので、“Hey Siri”と言ってみてください。最初は聞き取ってもらえないかもしれませんが、何度かやっているうちに通じるはずです。その後、簡単な文章を話すように言ってきます。これが終われば“Hey Siri”と話かけると起動する準備できました。

Siriを使って発音を練習する

siriのイメージ
ところで、学校の英会話の授業で苦労したことといえば単語の発音ですよね。頭ではわかっていても口がうまく動かないものです。それでは、ますはSiriを使って簡単な会話の練習からはじめます。Siriを起動し、スクリーンに”What can I help you with?”と出たら、シンプルな質問をして見ましょう。

What is the date today?
How is the weather today?
Siriが質問に答えてくれるはずです。そのときにスクリーンの上の行に、自分が話した英語をSiriがどう聞き取ったか、タイプ表示されます。要領がわかったら、Siriにもっといろいろ聞いて見ましょう。

Who is the president of the United States?
How far the moon is?
Where is the nearest gas station?
単語の意味や質問の答えをSiriがネットで調べて表示してくれます。

Siriを使って英会話の練習をするときに、日本人が躓きやすい、発音の難しい単語を入れた文章を使って会話をするように心がけましょう。

発音が混乱しやすい子音としては

「R」と「L」の発音の練習: “Right”と“Light”、“Read”と“Lead”、“Correct”と”Collect”、など
「S」と「Sh」と「Th」の発音の練習: “She”と”Sea”、”Think”と”Sink”、”Seat”と”Sheet”、など
発音が難しい母音を含む単語としては
“Work”と”Walk”、”Saw”と”Sow”、”First”と”Fast”、”Rug”と”Rag”、”Horse”と”Hose”など。
このように、学校で習った発音が難しいとされる単語の他にも、英語で会話をするとひっかかる単語があります。特に、海外の固有名詞の発音は日本語のカタカタ表記に慣れてしまっているので、英語での音をわかっているつもりでも実は知らなかったり、舌がもつれそうな単語もあるので、Siriに聞き取ってもらえるまで、少し時間がかかるかもしれません。

今回は、英会話に入れて練習したい地名の例を挙げておきますのでSiriと会話をしてみてください。

California、Colorado、Philadelphia、Manhattan
Siriはネイティブの発音を聞き取るようにできているので、発音の正確さ以外に単語のストレスの置き方で単語を聞き取ってくれると共に、発音は正しいのにイントネーションが違うので通じない、という単語を練習するにはもってこいです。

例えば“Memory”という単語の発音は「メモリー」とカナで発音する場合に比べて、実際に英語で発音すると”o”の音はほとんど聞き取れません。ネイティブの発音は「メムリー」に近い音です。このように音が弱く発音される単語の例としては

About、Chocolate、President
などがあります。

“Museum”という単語は「ミュージアム」と日本語にもなってしまっていますが、日本語で言う場合には最初の音節に力をいれて「ミュージアム」と言うのが普通ですよね。しかし、英語では”s”の後の”e”にアクセントを置くので「ミューズィアム」になります。
このように日本語の中の外来語の発音の感覚とアクセントが違う単語の例としては
Vanilla、Development、Communication
などの単語を挙げることができるでしょう。

Siriに口述筆記してもらう

筆記のイメージ
Siriに英語で話しかけると、Siriはそれを自分に対するメッセージとして受け答えしてくれます。これは英会話の相手としてはよいのですが、英語の発音をチェックするということだけを考えるなら、Siriが応えてくれる必要はありませんよね。

英語の新聞や雑誌など、テキストになっているものがあるならば、これを音読することで英語の発音の練習材料にすることができます。この場合はSiriには自分の言うことを書き取ってもらうことにして、ちゃんと発音できているかどうかをチェックしましょう。

英語のテキストを用意したらまず、Siriを起動して”Take a note.”、または”Write down.”と指示します。
Siriは’What do you want it to say?”と聞いてきて待機状態に入りますので、
用意したテキストを口に出して読んでみましょう。
正しく、リズム感をもって読むことができれば、読む端から画面に単語になって打ち出されていきます。

文を読み終わって一息ついたところで、Siriは今聞いた文章をノートのテキストにしてくれます。このテキストを、自分が読んだ文章と比べてみると、ちゃんと発音できていないところが一目でわかりますよね。この方法で練習する場合は、最初はゆっくりと一つひとつの単語を正確に発音することを心がけ、Siriが聞き取ってくれるようになったらスピードを上げて音読するとよいでしょう。

この口述筆記は、特にアクセントで聞き分けるような単語や、前後の単語で音がつながって発音されるような文章、話し言葉ではあまり使わないけれど発音しづらい単語の練習になります。

会話を楽しむイメージ

Siriを使う英会話の練習の一番のメリットは、自分が読んだその場で相手が反応してくれること。もしも”right”を”light”と発音してしまったら、その場でスクリーンに表示されるので、自分で間違えたことがすぐにわかりますし、ネイティブの英会話教師でも、これはやってくれませんよね。どんなに何度も間違えても、懲りずに付き合ってくれるのもありがたいところです。

口述筆記を使った練習では、自分が話す速度を上げる練習にもなります。また、早口で言葉が聞き取りにくい人には、どのくらいのスピードまでちゃんと発音できているのかを確認することもできるのでお勧めです。

気をつけて欲しいのは、Siriは英会話の練習相手になりますが、英文法の練習にはならないことです。こちらが話す英語が文法的に間違っているような場合、Siriは自分で意味の通る正しい文章に直してしまいます。

また、Siriはこちらが英会話の練習をしているとは思っていないので、自分がSiriに話しかけていることをSiriが聞いていると頭に置いておかないと、時に困ったことになります。例えば、

“Hey, Siri. Play Music.”  → Siri ライブラリから音楽をかける
“What is this song?”    → Siri 曲名を答える
“Who is the singer?”    → Siri ボーカルを答える
“I’m gonna like it.”
と英会話を続けていたところ、
Siriは”OK. I remember you do not like this song.”
との返事…

そうじゃない、”don’t”じゃないんだ、それにこれは練習なんだ、と後で言ってもSiriに伝わるかどうかは解りません。Siriとの英会話がすこし通じるようになってきたら、AI(人工知能)との会話の責任は自分にあることを忘れないようにしましょう。

以上を気を付けて、Siriにとことん英会話の練習に付き合ってもらい、いつかは外国人と英会話を楽しめるようになれると良いですよね。

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