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AIはどんどん進化している!これからの時代の生き方を考えてみよう

進化するAIのイメージ

ついこの間まではAI(人工知能)という言葉を知らない人がほとんどでしたが、今ではテレビやニュースなどで広く扱われるようになっていますよね。また、AI(人工知能)関連の製品やサービスなども身の回りにあるのが当たり前になってきました。実はこのような状況になったのはAI(人工知能)が飛躍的な進化をしたことによるもの。

なお、これに関してはディープラーニングという技術が生まれたことにもよりますが、それ以外にも理由はあります。

例えばAI(人工知能)の計算量という項目でみていくと、2012~2018年で約30万倍になっているという驚きの結果も出ており、いかにAI(人工知能)が進化しているのかがわかるでしょう。

それでは、今回は一体どれくらいAI(人工知能)が進化しているのかや、この瞬間にも進化を続けるAI(人工知能)に対して私たちはどう生きていけばよいのか。そして、最後には進化を続けるAI(人工知能)とも関係している、IoT環境の変化についてもお伝えしていきます。

一体どれくらいAIは進化しているのか

AIのイメージ

AI(人工知能)の進化については、身の回りにAI(人工知能)を利用した製品やサービスが増えてきたことからも実感できますよね。

ただし、具体的にどれくらいAI(人工知能)が進化しているのかみていくために、ここでは冒頭でも紹介したAI(人工知能)の計算量で説明していきましょう。

このAI(人工知能)の計算量というものは「OpenAI」という研究機関が発表したデータによるもの。これによるとAI(人工知能)の進化には以下の3つの要素が必要です。

  1. アルゴリズム
  2. 学習データ
  3. 計算量

なお、わからない人のために説明していくと、1のアルゴリズムはAI(人工知能)のプログラムのことで、次に、2の学習データはAI(人工知能)を作る際に必要となるビックデータなどのこと。AI(人工知能)を作っていく過程では外せないものです。

最後に、3の計算量はAI(人工知能)にどれくらいの学習をさせたかということ。AI(人工知能)を作っていく過程では上の学習データを用いて機械学習させていくのですが、当然たくさんのデータを計算させれば賢いAI(人工知能)になっていきます。そのため、どれくらいAI(人工知能)に計算させたのかという計算量も要素として必要です。

以上の3つがAI(人工知能)においてはどれも大切な要素なのですが、数値的にみていくことになると3に着目していくべきであるというのがOpenAIが発表したデータですので、それでは詳しい数値でみていきましょう。

この発表されたデータによると2012~2018年の間でAI(人工知能)の計算量は3.5ヵ月で倍となっており、2018年には30万倍と爆発的に増えていることがグラフから読み取れます。

さらに、個別にみていくと特に2017年の「AlphaGo Zero」に関しては圧倒的といってよいもので、そのままでは比較できない計算量になっており、対数グラフによって全体の比較が可能になっているほどです。

この結果をみればAI(人工知能)の計算量が進化していることがはっきりとわかるでしょう。

なお、なぜこれほどまでAI(人工知能)の計算力が進化を遂げたのかというと以下のような変化によります。

  • CPUではなくGPUを用いるようになった
  • GPUを使った学習の並列処理におけるアルゴリズムが見直された
AI(人工知能)の計算量増加の大きなポイントになった出来事とは、2012年からコンピューターの頭脳にあたるCPUではなく、画像の処理に使われていたGPUを用いて機械学習させる手法が登場しました。これによってAI(人工知能)の計算量は大きく増えていったのです。
しかし、GPUを用いて機械学習させていく中でたくさんのGPUと繋いで並列処理をさせていくと、それによって計算力が落ちてしまう問題が生まれることに。そのため、2016年から並列処理のアルゴリズムに修正を入れることで、計算力が落ちてしまう問題を解決しました。

その結果、「AlphaGo Zero」のようにそれまでよりも格段に計算力が増えることになったのです。数値の増えていくスピードや計算量をみても、GPUの使用というのはというのがターニングポイントになったというのがわかりますよね。

以上のようにAI(人工知能)は飛躍的な進化をしました。さらに、この傾向に関しては今後も続いていくことが予想されているので、より進化したAI(人工知能)が登場することも期待できるでしょう。

以下では上で説明した進化を続けるAI(人工知能)に対して、私たちはどう生きていけばよいのかをお伝えしていきます。

進化を続けるAIに対して私たちはどう生きていけばよいのか

AIを使うイメージ

AI(人工知能)がこのまま進化を続けていく状況をみていくと、私たちの現在行っている仕事は将来全てAI(人工知能)に代替されるようになってしまうのではないか、と将来を悲観的に考えてしまうこともありますよね。実際、海外の有名大学の教授がそのような論文を発表し、大きな反響を世間に与えたのは事実。

しかし、現状のAI(人工知能)では一部の仕事は今後代替されるようになるかもしれませんが、すべての仕事が取って変わられるようなことはないでしょう。

というのも現状のAI(人工知能)は特化型と呼ばれるものであり、画像認識や音声認識などの分野では人間よりも高い能力を示しているのは事実ですが、人間のようにすべてを理解して行っているわけではありません。

そのため、一種のツールとして使うようにはなるでしょうが、特化型のAI(人工知能)ではどれほど進化しても人間の仕事を完全に奪うことはないでしょう。もちろん、汎用型と呼ばれる人間のようなAI(人工知能)が生まれてしまえば、私たちの抱える懸念が現実となることもあるかもしれません。

しかし、実際この汎用型のAI(人工知能)がいつ生まれるのかという問題、つまりシンギュラリティの到来は2045年に起こるのではないかといわれていますが、本当に来るのかは定かではないです。来ないという研究者もいるのでよくわからないというのが本当のところでしょう。

では、現実問題としてAI(人工知能)の進化で仕事に影響があることが考えられる場合に、どうすればよいのかをここから説明していきます。まず、影響のある仕事がどのようなものかというと以下のようなものです。

  • スペシャリスト系の仕事
  • 物理的な作業が少ない仕事

説明していくと、

スペシャリスト系の仕事というのは専門性の高い仕事のことで、代表的なものとしては士業がこれにあてはまります。これらはそれぞれの職業で必要な知識をAI(人工知能)に学習させていけば、PCで行うような単純な作業に関しては間違いなく代替されるでしょう。
また、物理的な作業が少ない仕事もAI(人工知能)に代替されてしまいます。

上でも説明したように現在のAI(人工知能)は特化型と呼ばれるものなのですが、これは一部の分野に特化しているため、人間を凌駕する能力を手に入れているのです。そのため、やらなくてはいけない作業が多かったり、PCなどを使わない物理的な仕事であると現在のAI(人工知能)では代替することが上手くできません。

これに関しては肉体作業系の仕事が代表的なものでしょう。

以上が今後AI(人工知能)の進化で影響が考えられる仕事です。

次に、上で説明したような仕事に当てはまっていたり、AI(人工知能)がこのまま進化を続けていく状況に不安を持っていたりする人に、どうしていけばよいのかをお伝えしていきます。

結論としては単純作業の仕事をしているのなら、先はないのでもっと現場に立つような複雑な作業の仕事をするか、現在の仕事に新しい付加価値を付けていく必要がありますよね。

しかし前者の場合は作業が多く、物理的な仕事をすることになるのでAI(人工知能)が進化し続けても問題ないでしょう。
後者の場合には、基本的な作業がAI(人工知能)に代替されたとしても、付加価値によって生き残ることができます。

これらのように対処していけばよいでしょう。

大切なのは今の仕事あぐらをかかずに、新しいことにチャレンジしていくこと。そうしていけばAI(人工知能)の進化によって便利になった世の中を楽しく生きていけるでしょう。

 

AIを使うイメージ

今回はAI(人工知能)時代に生き抜くにはどうするのかお話しました。それでは最後に、進化を続けるAI(人工知能)とも関係している、IoT環境の変化についてもお伝えしておきましょう。

現在世界では4Gに変わる新しい通信規格「5G」の開発が進められており、これが実現すれば大きな変化が起こると予想されています。

なぜかというとデータ通信が瞬時に行えるようになるなどのメリットがあるため。

これによってIoT関連の環境が大きく整うため、新しいイノベーションが生まれることが期待されています。また、例え5Gになったとしてもデータ量が増えていけば、当然現行のままでは問題も出てきてしまうものなのです。

そのため、これまでクラウド上で処理していた仕組みを、端末で処理するように変えようという取り組み「エッジコンピューティング」が行われようとしています。これが実現すれば5Gという高速通信環境をさらに向上できるでしょう。

これらのIoT環境の変化はAI(人工知能)の進化にもかかわってくるので、みなさんぜひ注目してください。もしかすると、ネットを介してあらゆることができるようになる時代の幕開けを目にすることになるかもしれませんよね。

参照元
AI and Compute

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