最近ではおもちゃ屋さんでもプログラミングロボットが販売されるようになりましたよね。ただロボットを組み立てたり、ロボットを動かして遊ぶだけでなく、ロボットの動きを「プログラミング」することで、いろいろな動きをさせることができます。
もちろんプログラミングといっても難しいコンピューター言語を使うわけではなく、「前進する」「止まる」「曲がる」などの動きを組み合わせるだけ。しかしどのように動かすかを考えて、実際にセットしていくことで、プログラミングの考え方が自然と身につきます。これなら組み立てながらプログラミングについて学ぶことができますよね。実際に子ども向けのプログラミングロボットも、次々と登場しています。
もちろんすでに組みあがっているプログラミングロボットもあれば、自分で組み立てるものもあり、中には複雑な動きをするなどあって、大人も一緒に楽しめます。そこで今回は1万円で購入できる、お手頃なプログラミングロボットを5つご紹介しましょう。
ロボットを活用してプログラミングをする理由とは
プログラミングというと難しい言語を使って組み上げるというイメージがありますが、その前に「このような命令をすれば、このように動く」というプログラムの仕組みを学ぶ必要があります。となるとプログラミングロボットは、これからプログラミング教育を受けることになる小学生が、プログラムの仕組みを学ぶのにうってつけの教材に違いありません。
おもちゃ自体に命令を与えるシステムがつけられているものもあれば、スマホと連動して遠隔操作ができるもの、最初からパーツが組みあがっているものもあれば、自分でロボットを組み上げて楽しむものなど、種類はさまざま。お値段も今回紹介するようなお手頃なものから、大人が欲しくなるような高価なものまで揃っています。
では、実際にどんな商品があるのか見てみましょう。
うねうね動くのがかわいらしい「コード・A・ピラー」
対象年齢:3歳~
価格:4000円前後(Amazon 2019年11月現在)
「コード・A・ピラー」とはイモムシの形をした、かわいらしいプログラミングロボットです。電源スイッチのついている頭パーツと、4種類の動きを持つ8個の胴パーツで構成。これらを組み合わせてイモムシを動かします。
最初は適当につなげて、思いもよらないウネウネとした動きを楽しむのもいいですが、慣れてきたら付属のスタート板とゴール板を設置して、どのような順番で胴パーツを組み合わせれば無事にゴールできるか、考えてもらいましょう。途中に大人が足を開いて立ちふさがって、障害物になるというのもいいですよね。
パーツの組み合わせによって、どのように動くかを考えることで、小学校入学前からプログラミングの仕組みを無意識のうちに理解できるようになるでしょう。
線の色を認識してくれる「Ozobot 2.0 Bit」
対象年齢:3歳~
価格:10000円前後(Amazon 2019年11月現在)
「Ozobot」は、手の指くらいの大きさのかわいいプログラミングロボットです。特徴は線の色を識別して動くこと。たとえば青い線の上を走らせて、途中で赤い線になるとUターンして逆走する……という具合です。
公式サイトにはOzobotをこんなふうに動かしてみようというクイズなどもあり、考えているうちにプログラミングの仕組みを学ぶことができるでしょう。またパソコンでコードを書いてOzobotに読み込ませるという高度な機能もあるので、楽しみ方がさらに広がるに違いありません。
歯ブラシをロボットに装着する!?「 ハブラシロボットキット」
対象年齢:小学校低学年~
価格:2500円前後(Amazon 2019年11月現在)
「ハブラシロボットキット」ではスペースシャトルをイメージしたプログラミングロボットです。自分で組み立てるタイプですが、基盤にハブラシを取りつけるだけなのでカンタン。このハブラシにモーターから振動が伝わることで走るのですが、左右のハブラシの位置が少しでもズレているとまっすぐ走ってくれません。
ハブラシロボットキットの特徴は、その拡張性の高さ。フェルトやシールなどを貼りつけることで、外観をカッコよくカスタムすることができます。
また別売りのフィジカル・コンピューティングツールキット「konashi/Koshian」を取りつけると、スマホ(iOS)から動きを制御することも可能。直感的な操作でプログラミングの仕組みを理解することができるでしょう。
まるで映画に出てくるロボットみたい!「R2-D2 DROID INVENTOR KIT」
対象年齢:小学校低学年~
価格:10000円前後(Amazon 2019年11月現在)
子ども以上に、お父さんが喜びそうなプログラミングロボットが「R2-D2 DROID INVENTOR KIT」。スターウォーズに登場するドロイドR2-D2に、いろいろな動きをさせることができます。
もちろんR2-D2に、映画のようなピポパポという電子音を鳴らすことが可能。また、付属のステッカーやシートを使って、R2-D2の外観を自分好みにカスタマイズすることもできます。
R2-D2の動きはBitモジュールというもので制御するのですが、中には勝手に障害物をよけたり、手をかざすことで動くものも。子どもそっちのけで、ジェダイの騎士ルーク・スカイウォーカーになりきって楽しむお父さんもいるかもしれませんよね。
R2-D2 DROID INVENTOR KITについて詳細はこちら
ロボットを動かすだけじゃなくて、コントロールもできる「カムプログラムロボット 工作セット」
対象年齢:小学校高学年~
価格:2500円前後
プラモデルの老舗タミヤからも、「カムプログラムロボット 工作セット」というプログラミングロボットが発売されています。
工作セットという名のとおり、まずはロボットを組み立てるところから始めましょう。ガンプラ好きのお父さんが作ってしまいたくなりそうですが、こちらは接着剤を使わず、ネジ止めとはめ込みだけで完成させることが可能です。
うまく時間とタイミングを合わせて動きを制御するようになっているので、ほかのプログラミングロボットよりも対象年齢が高め。ちなみにプログラムバーの穴1つにつき1.2秒、トータル35秒間ロボットの動きを制御できます。
さて、プログラミングが必須となる学校教育に備えて、1万円で購入できるお手頃なプログラミングロボットをご紹介してきました。
小学校に入る前からでも、遊びながらプログラミングの仕組みを学べるのが「コード・A・ピラー」「Ozobot 2.0 Bit」です。そして「ハブラシロボットキット」「R2-D2 DROID INVENTOR KIT」は、小学校低学年からでも遊べるが、どちらも拡張性が高いです。また、「カムプログラムロボット 工作セット」は自分で組み立てる必要があること、時間を考えて動きを制御する必要があることから、対象年齢が少し高めとなっています。
来るべきプログラミング教育の必修化に向けて、国内外を問わずさまざまなメーカーがプログラミングロボットを発売しています。対象年齢も、機能や価格も幅広いので、どれを購入すべきか迷ってしまいますよね。
今回紹介したプログラミングロボットは対象年齢こそいろいろですが、すべて1万円程度あれば手に入るものばかりです。まずは気軽に手に取って、子どもも大人も一緒にプログラミングロボットの動きを楽しんでみましょう。
コメントをどうぞ