「今人気のPythonを勉強したい」そう思って参考書を探そうとしても、「入門」と書いてある本だけでも驚くほどたくさんの種類があります。いったいどれを選んだらいいのか、困ってしまいますよね。
それに同じPython初心者でも「他のプログラミング言語ができる人」と「プログラミング自体が初めての人」とでは選ぶ参考書が大きく違ってきます。
プログラミング初心者は最初の環境構築でつまずいてしまう人も多いから、ここを間違うと「1歩も踏み出すことなく挫折」という何とも情けない結果になりかねません。
今回は「プログラミング自体が初めて」の人や「過去、プログラミング学習初期に挫折した経験がある」人向けにおすすめのPython参考書、厳選5冊をご紹介。また、Pythonって何に役立つのか、勉強したらどういうメリットがあるのか、そのあたりも解説していきます。
Pythonを独学で身に付けたら大きな自信につながること間違いなし。最初の一歩を踏み出すためにぜひ参考にしてみてください。
Pythonって役立つのか
Pythonは今、最も注目を集めているプログラミング言語。学習すれば次のようなことに役立てることができます。
- AI(人工知能)を作ることができる
- WEBアプリケーションやWEBサービスの作成
- データの処理や分析を自動化できる
- WEBサイトのデータを自動収集できる
このように、Pythonが実際役に立つ場面はたくさんあります。でも、これを見ただけでは何だかピンとこないですよね。1つずつ具体例をあげながらわかりやすく解説していきましょう。
AI(人工知能)を作ることができる
Pythonを学習すると役に立つこと1つ目はAI(人工知能)を作ることができる点。最近「AI(人工知能)は人間の仕事を奪う」と話題になっていますよね。裏を返せば「AI(人工知能)を作る仕事」はこれからメチャクチャ増えていくのです。
PythonはこのAI(人工知能)を開発することが大得意。身近に活用されている例は次のとおりです。
- 顔認証
- 自動運転
- 迷惑メールの分類
顔認証は既にスマホのロック解除や空港などでも使われており、これからますます増えていくでしょう。自動運転はもう、軽自動車にも採用され始めていますよね。迷惑メールの自動分類はなかったら困る便利な機能。
これから伸びていく分野なので、勉強しておいて損はないでしょう。
WEBアプリケーションやWEBサービスの作成
Pythonを学習すると役に立つこと2つ目はWEBアプリケーションやWEBサービスを作ることができる、という点です。Pythonが使われている身近な例は次のとおり。
- YouTube
- Amazon
どれもよく知っているサービスばかり。
Pythonって思っていた以上によく使われている言語なんですね
データの処理や分析を自動化できる
Pythonを学習すると役に立つこと3つ目はデータの処理や分析を自動化できる点。職場で毎日やらなきゃいけないExcelでのデータ集計、面倒ですよね。
Pythonを使えば毎日のデータ処理が自動化できます。上手に活用すれば業務の効率が上がって仕事が楽しくなるかも。
WEBサイトのデータを自動収集できる
Pythonを学習すると役に立つこと4つ目は、WEBサイトのデータを自動収集できる点。これは「WEBスクレイピング」という技術で、定期的にサイトの情報をチェックしたい場合に便利。
使用例としては「競合他社の動向をチェック」や「自社の評判のチェック」などがあります。
以上、Pythonを学習すると役に立つこと4つをご紹介しました。どれもこれからますます需要が高くなりそうですよね。
それではPythonを学習するメリットはどんなことがあるのでしょうか。
Pythonを学習するメリット
Pythonを学習するメリットとしては「初心者でも学びやすい」「将来性がある」の2点があげられます。
初心者でも学びやすい
プログラミング言語はたくさんの種類がありますが、中でもPythonは初心者にとてもやさしい言語です。その理由は次のとおり。
- 少ない文字数でプログラミングできる
- 便利な機能(ライブラリ)がたくさんある
- 効率よく開発できる仕組み(フレームワーク)がたくさんある
特に少ない文字数でプログラミングできるのはPythonの大きな特徴。プログラミングに慣れていない人にとってこれは嬉しいポイントですよね。
またPythonはとても人気がある言語なので、入力するのに便利な機能や仕組みがたくさんそろっているのも大きな魅力。1から全部入力しなくても、簡単に効率よくプログラミングすることができるのです。
このように「学びやすい」というのはプログラミング初心者にとって大きなメリットでしょう。
将来性がある
Pythonを学習するメリットの2つ目は将来性がある点。最初にもお話しましたがPythonには出来ることがたくさんあり、それらは今後も必要性が高まっていくものばかり。
特にAI(人工知能)関連は今後間違いなく伸びていく分野ですよね。実用化できるAI(人工知能)を作るとなると難易度は高くなるのですが、技術者は「市場価値の高いプログラマー」として求人数も伸びています。
将来性のある分野のスキルを身に付けることは、言うまでもなく大きなメリットだと言えるでしょう。
このようにPythonは実際に役に立つ場面が多く、学習するメリットも大きい言語。初めてプログラミングに挑戦するなら、最初に学習する言語として特におすすめです。
「Pythonを学習してみよう」と思ったら、まずは1冊参考書が欲しいですよね。次におすすめのPython参考書を5冊ご紹介。
初心者におすすめのPythonの参考書:Python1年生
最初におすすめするこの「Python1年生」は、超初心者向けの参考書。最初の1歩から丁寧にやさしく解説してくれます。
カラフルなイラストが多く、ヤギ博士とフタバちゃんの対話形式で本を読みなれていない人でもとっても読みやすいのが特徴。ちょっとしたAI(人工知能)も作れます。サンプルプログラムをダウンロードできるのも魅力。
挫折したくても挫折できない入門書、と評判です
初心者におすすめのPythonの参考書:スッキリわかるPython入門
「スッキリわかるPython入門」は、対話形式の楽しいストーリー仕立てでとても読みやすい参考書です。今回ご紹介する中では発売日が一番新しい(2019年6月)ので、最新の内容で勉強できるのもおすすめポイント。「エラー解決・虎の巻」は、エラーが出て困った時に重宝します。
初心者におすすめのPythonの参考書:Pythonスタートブック
次におすすめするのは「Pythonスタートブック」。イラストやサンプルを多く取り入れた初心者に人気の参考書です。
プログラミングを始めたばかりの人がつまずきやすい「オブジェクト指向」の考え方をわかりやすく解説。WEBアプリ開発やデータ処理の基本的な部分も理解できます。
初心者におすすめのPythonの参考書:いちばんやさしいPython入門教室
「いちばんやさしいPython入門教室」は、他で挫折経験のある人にもおすすめの参考書。そもそもの「プログラムとは」から解説があり、インストール方法も詳しく説明があります。サンプルコードをダウンロードできるのも、初心者には魅力的。
初心者におすすめのPythonの参考書:スラスラわかるPython
「スラスラわかるPython」はタイトルどおりスラスラわかると評判の参考書。初心者がつまずきやすい環境構築がわかりやすく解説されています。
特に人気なのがスクレイピングの章。自分でWEBの情報収集ができると「やりたいこと」が見えてきて楽しく学習できるでしょう。こちらもサンプルコードをダウンロードできます。
Pythonで機械学習をを学びたい方向けの参考書をたくさんご紹介しています↓
今回は「Pythonは何に役立つのか」「学習するメリット」について解説、プログラミング初心者におすすめのPython参考書を5冊ご紹介しました。
どれもイラストが豊富で難しい部分は噛み砕いて説明してあり、期待以上のわかりやすさ。肩肘張らずに
スラスラ読める本ばかりなので、挫折経験のある人はきっと「もっと早くにこの本に出会いたかった」と思うでしょう。
ただ、今回ご紹介した5冊はあくまで入門編。1、2冊読破したらぜひレベルアップしたPython参考書に進んでください。1冊読み終えるたびに大きな自信となって、プログラミングの楽しさにも気付けるはず。
今人気急上昇中のPythonを習得すれば、AI(人工知能)に仕事を取られる心配もなくなり、AI(人工知能)を作る側の仕事に挑戦できます。将来への安心感がグッと大きくなりますよね。
取りあえず手始めにPythonの参考書を1冊読んで、プログラミング技術と一緒に「大きな自信」と「将来への安心感」を手に入れましょう。