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性能が半端ない!スマートディスプレイを機能ごとに比較してみた

性能が半端ない!スマートディスプレイを機能ごとに比較してみた

音声で操作できるスマートスピーカーはもうすっかりおなじみですよね。最近ではスマートディスプレイも幅広い世代で注目されています。

しかもそんなスマートディスプレイは、画面に情報を表示するだけでなく、動画視聴やビデオ通話などできることがどんどん増えて、今や性能も半端ないくらい進化しています。

なので、「そろそろうちも、スマートディスプレイを買ってみようか」と検討されている方もいるかもしれません。しかし、スマートディスプレイは種類が多いので、それぞれ何ができてどんなメリットがあるのかわかりにくく、選ぶのに迷うでしょう。とはいえ、せっかく利用するのなら自分に合ったスマートディスプレイを選びたいはず。

そこで今回は、スマートディスプレイの特徴をお伝えすると共に、搭載されている音声アシスタントごとに機能や特徴を比較しながら解説しましょう。

スマートディスプレイとは

スマートディスプレイのイメージ

まず、スマートディスプレイとはその名の通り、画面が付いたスマートスピーカーのことです。

そして、スマートディスプレイもスマートスピーカーと同じく、音声アシスタントが搭載されていて声だけで操作が行えます。たとえば「ねえ、Google、今日の天気は」と問いかけると、「晴れ時々くもり」と音声で返答されますが、スマートディスプレイの場合は天気や気温が表示されます。やはり、視覚的サポートがあると安心ですよね。

また、スマートディスプレイのメインはあくまでも音声操作ですが声で操作するのが面倒な時は、画面でタッチ操作もできます。

とはいえ、それなら音声アシスタント搭載のスマホと変わりないのでは?と思うでしょう。スマートディスプレイはスマホのように持ち歩きには向いていません。基本的には家に据え置いて使用するので、調理中のレシピ表示やあわただしい朝などハンズフリーでの操作に最適です。また、スマホと異なり画面が大きくロック解除も不要なので、家族全員で利用できるのも特徴の一つです。

※詳しくはこちらの記事で

スマートディスプレイとスマートスピーカーの違い

スマートスピーカーのイメージ

ここまで、スマートディスプレイの特徴についてお伝えしましたが、それではスマートスピーカーとの大きな違いは何でしょうか。

簡単に言うと、その違いはディスプレイ機能があるかないかということです。そして、画面がついていないスマートスピーカーの本体はシンプルで、価格もリーズナブル。それに置き場所にも困りません。一方スマートディスプレイは機能が多い分価格は高めになり、画面サイズによっては設置面積が大きくなります。

では、機能面ではどうでしょうか。スマートディスプレイはスマートスピーカーができることをほとんど引き継いでいます。

たとえば、スマートスピーカーでは

  • ニュースの読み上げ
  • 音楽の再生
  • スケジュール管理
  • 家電の操作
  • 買い物リストなどメモの入力
  • 今日の株価など様々な検索機能

などが可能ですが、スマートディスプレイでも同じことができます。

ただ、レスポンスが「音声」のみのスマートスピーカーに対して、スマートディスプレイは「音声」はもちろん「画像・映像」でもチェックできるので、会話中でも画面をチラ見しながら情報確認ができます。

この他にも、スマートディスプレイなら動画再生なども可能で、スマートスピーカーにはないプラスαの機能を持った商品と言えます。

それでは、スマートディスプレイならではの機能を詳しく見ていきましょう。

スマートディスプレイでできること

連携するイメージ

スマートディスプレイには画面が付いているので、いろんなシーンで活躍できます。

画面に情報を表示できる

ニュースや天気予報はもちろん、キッチンで利用するタイマーも「あと〇分」としっかり表示されるので、料理の途中で急に終了して慌てることもありません。また、道案内も目的地までの経路が目で確認できることと、スマホにも道案内が転送されるので、わかりやすいですよね。

YouTubeやAmazonプライムなどの動画を楽しめる

GoogleやAmazonなど機種に連携した動画サービスが利用できます。ですからキッチンで煮込み中に動画を視聴したり、寝る前や空き時間に気軽に楽しむことができます。

スマート家電の操作を画面でできる

いわゆるスマートホームハブとして使用できますが、声を出さなくてもタッチ操作で照明の明るさを調整したり、エアコンの温度設定も可能です。

保存している写真を次々と映し出す

ついつい撮り過ぎて貯まる一方の写真は、誰の目にも留まることがなくもったいないですよね。でも、スマートディスプレイならデジタルフォトフレーム機能で、写真を次々に流して生き返らせることができます。なので、実家へプレゼントすれば孫の写真が自動で流れて喜ばれるでしょう。

外出先から家の中をチェックできる

カメラ付きのスマートディスプレイなら、見守りカメラとして使用できます。子どもやペット、一人暮らしの高齢者の様子をリアルタイムで確認できると安心ですよね。

ビデオ通話機能でオンライン帰省ができる

カメラが搭載されていれば、スマホやタブレットとのビデオ通話が可能です。ですから、実家の親とリモートで会話したり、別の部屋にいる家族に画面上で「ご飯よ~」と呼びかけることもできます。

※他にもできることがあります。それはこちらの記事でレビュー付きで紹介しています

このようにスマートディスプレイ1台あれば、日常生活がより豊かになるに違いありません。

それでは、実際にGooglアシスタント・Alexa(アレクサ)・Clova(クローバ)の3つの搭載アシスタントごとにスマートディスプレイの性能を見ていきましょう。

Googleアシスタント搭載のスマートディスプレイを比較

Google Nest Hub

まずは、Googleが手掛けるスマートディスプレイをご紹介します。

「YouTube」やデジタルフォトフレームに特化した「Google Nest Hub」

「Google Nest Hub」は、「Googleアシスタント」なので音声コマンドもおなじみの「OK, Google」「ねえ、Google」です。画面に話しかけるとGoogleのサービスと連携して、ニュースや天気予報など様々な情報が返ってきます。

また、「Google Nest Hub」(価格15,120円)は7インチディスプレイ(解像度 1024×600ドット)なので、画面が比較的大きく小型テレビのように感じられます。そのため動画再生に向いており「YouTube」も視聴できるので、ちょっとしたすき間時間に楽しめますよね。

それに、Googleフォトに保存されている写真をランダムに表示するデジタルフォトフレーム機能もなかなかのもの。たとえば、AI(人工知能)による顔認識で同じ人の写真だけを集めたり、「最近のハイライト」に設定すると縦向きの写真は2枚並べておしゃれに表示されます。また、同じような写真が続くと自動でベストショットが選ばれて、写真を見るのも楽しくなるでしょう。

他にも嬉しい特徴として、Google Nest Hubに「○○美術館はどこ?」と聞くと、「Google Maps」の地図情報からルート案内をしてくれます。音声だけでなく目で確認できれば、高齢者や子どもでもわかりやすいですよね。

カメラ搭載でユーザーの顔認識もできる「Google Nest Hub Max」

「Google Nest Hub Max」(価格 28,050円)は10インチディスプレイ(解像度 1280×800ドット)が搭載されている、「Google Nest Hub」の大型版です。

ただ「Google Nest Hub Max」が「Google Nest Hub」と大きく違うところは、カメラが内臓されているところです。さらにすごいのは、そのカメラには独自の顔認識「Face Match」機能がありユーザーが区別できること。なので、ユーザーに合わせたスケジュールの読み上げやビデオ通話などが可能になります。

さらに「Google Nest Hub Max」搭載カメラで、外出先から室内の様子も確認できます。ですから、子どもがちゃんと宿題をやっているか、など見守り機能として活躍できるでしょう。

また「Google Nest Hub Max」本体に向けて手をかざすと、音楽や動画の再生・一時停止が行える「クイックジェスチャー」機能も画期的です。それに、タイマーやアラームも手をかざすだけで停止できるので、料理中の汚れた手でディスプレイを触る必要もありません。

このように半端ない機能で、想像以上に多くの体験ができる「Google Nest Hub Max」ですが、設置スペースと予算が許せば自宅に1台置きたいですよね。

Amazon Alexa搭載のスマートディスプレイを比較

Amazon Echo Show
次に「アレクサ、電気を消して」でおなじみのAmazon提供のスマートディスプレイをご紹介します。

アマゾン特典が受けられコスパのよい「Amazon Echo Show5」

「Amazon Echo Show5」(価格 9,980円)は、5.5インチディスプレイ(解像度 960×480ドット)でスマホを少し大きくした感じです。この小さめボディにも機能がたくさん詰まっています。

まず、Amazon会員であれば「Amazon Echo Show5」に「アレクサ Amazonプライムビデオで○○の映画を再生して」と話しかければ、ドラマやアニメ、バラエティーなどいつでも楽しむことができます。

また、「Amazon Echo Show5」搭載スピーカーの音質もかなり良く、低音がしっかり響いて十分満足できます。特に「Amazon プライムミュージック」再生中には画面に歌詞が流れますが、歌っているところを追いかけてくれるので一緒に口ずさめますよね。

それに、「Amazon Echo Show5」はカメラ付きなので、ビデオ通話や自宅の見守りも可能です。でも、勝手に見られるのが嫌な人もいますよね。そんな人のために、カメラカバーにスライドスイッチが付けられていて、さりげない気配りも嬉しいです。

おまけにもう一つ。「Amazon Echo Show5」の画面では、常に時間やニュース、天気予報が表示されるので、出かける前にチラ見するだけで情報が頭に入ります。

こうしてみると、「Amazon Echo Show5」は多くのことができる割にはリーズナブルでコスパのよい商品と言えるでしょう。

コンパクトで初期設定も簡単な「Amazon Echo Spot」

「Amazon Echo Spot」(価格 14,980円)は日本初のスマートディスプレイ製品ですが、小型地球儀を斜めにカットしたようなキュートなデザインです。また、2.5インチディスプレイ(解像度 480×480ドット)と小ぶりですが、天気やニュースを読み上げたり、基本的には「Amazon Echo Show5」と同じようなことができます。

そして、ありがたいのは初期設定が簡単なこと。これまで「Amazon Echo」シリーズは初期設定にPCやスマホが必須でしたが、「Amazon Echo Spot」ならタッチディスプレイのみで可能になりました。これで、機械に弱い方や高齢者でも気軽に使えますよね。

それに、コンパクトな「Amazon Echo Spot」でも「Amazon プライムビデオ」の再生は可能です。また、Amazonショッピングでは商品とともに商品レビュー(星)も表示され、タッチ操作でサクサク選べるので作業もはかどるでしょう。ただ、画面が小さいので文字や映像が見にくいというデメリットはあります。

一方、「Amazon Echo Spot」搭載カメラは、音声で写真が撮れるのでとても便利です。コンパクトなボディなので、家の中のちょっとしたスペースに置けば、思いがけず面白いショットが撮れるかもしれません。

このように、「Amazon Echo Spot」は、「Amazon Echo Show5」に比べると機能は落ちますが、「動画も見られる性能のよいスマートスピーカー」と考えると十分満足できるでしょう。

Clova(クローバ)搭載のスマートディスプレイ

LINE Clova

最後にLINEに特化したスマートディスプレイを見ていきましょう。

LINEが送れて家電操作もできる「LINE Clova Desk」

「LINE Clova Desk」(価格 27,540円)は、7インチディスプレイ(解像度 1024×600ドット)でLINEの読み上げやLINEのメッセージ内容、スタンプ、着信履歴などが画面に映し出される便利な機能があります。

さらに「LINE Clova Desk」は「LINE」のビデオ通話が可能で、離れた家族や友人とも楽しめます。また、バッテリーが内臓されてますが、重さ約915gと意外に軽く持ち運びが楽なのでいつでも好きな場所に移動できます。

他にも、子供たちに喜ばれるサービスとして、日本昔話や世界の童話の読み上げ、動物の鳴き声の再生などがあります。特に童話の読み上げ中にはイメージ映像が流れるので、絵本感覚で楽しめて子供たちも退屈しないでしょう。

もう一つ大きな特徴は、赤外線リモコンの機能が内臓されていることです。なので、「テレビを4チャンネルにして」「電気をつけて」など音声で家電操作ができ、「スマートリモコン」などを追加購入する煩わしさもありません。

こうしてみると、「LINE Clova Desk」は価格は少し高めですが、LINEのサービスが利用でき、赤外線リモコンやバッテリーまで内臓されていることを含めるとお買い得ですよね。

ここまで、音声アシスタントごとにスマートディスプレイをご紹介しましたが、実はスマートディスプレイをさらにカスタマイズする方法があります。次にお伝えしましょう。

スマートディスプレイをさらに使いこなせるようになる方法

きっかけのイメージ

せっかくスマートディスプレイを購入したのなら、とことん使いこなしたいですよね。そこで、スマートディスプレイをより自分仕様にできる「IFTTT(イフト)」というWebサービスをご紹介します。

この「IFTTT(イフト)」の名前の由来は「IF THIS THEN THAT」の頭文字で、「もし、この条件なら、そのとき、こうなる」という意味です。たとえばスマートディスプレイに「おはよう」と言えば、「ニュースを読み上げる」というように、一言発するだけで毎朝のルーチンを済ませることができます。

ここで「IF THIS THEN THAT」をもう少し詳しく説明すると、起動する条件である「THIS」の部分を「Trigger(トリガー)」、「Trigger(トリガー)」をもとに動作する「THAT」の部分を「Action (アクション)」、この一連の動作を「Applet (アプレット)」と呼びます。そして、「THIS」の部分と「THAT」の部分にWebサービスやIoT製品を連携させれば、希望の動作が実行されるという仕組みです。

ですから、「Trigger(トリガー)」に対応したスマートディスプレイなら、自分に合った「Action (アクション)」の設定ができます。ただし以下のように、音声アシスタントによって利用できる機能が異なるので注意しましょう。

Googleアシスタントで「IFTTT(イフト)」を使う場合

設定できるのは「Trigger(トリガー)」のみですが、カスタマイズしやすいのが特徴です。たとえば「電気」「ライト」など、1つの「Trigger(トリガー)」に照明のことを複数ワードで登録できるので、動作の正確性も高くなります。

また、LINE公式アカウントの「LINE Notify」に登録すると、定型文のみですがLINEにメッセージを送ることができます。例を挙げると、「Googleアシスタント」に「おはよう」と話しかけると、LINEに「起床しました」というメッセージが流れる…など、離れて暮らす親の見守り機能としても使えるでしょう。

Alexa(アレクサ)で「IFTTT(イフト)」を使う場合

Alexa(アレクサ)もGoogleアシスタントと同じく、「Trigger(トリガー)」の設定ができますが、Googleアシスタントのように複数フレーズを登録することはできず、カスタマイズ性が低くなります。

ですが、Alexa(アレクサ)なら、「IFTTT(イフト)」を使ってiPhoneアプリ「リマインダー」と連携できます。たとえば、Alexa(アレクサ)に「たまごを買い物リストに追加して」「会議の日程を追加して」と話しかけるだけで、iPhoneの「買い物リスト」や「ToDoリスト」に内容が追加されます。これでうっかり忘れも防げますよね。

また、Googleアシスタントと同じように「LINE Notify」に登録するとLINEにメッセージを送ることができるので、親子や夫婦間のちょっとしたコミュニケーションにも役立つでしょう。

Clova(クローバ)で「IFTTT(イフト)」を使う場合

Clova(クローバ)は、GoogleアシスタントやAlexa(アレクサ)のように「Trigger(トリガー)」の設定はできませんが、LINEなどWebサービスの通知を「Action (アクション)」として登録できます。

ただし、自動読み上げはできないので「クローバ、メッセージを教えて」とこちらから話しかけると、「おやつは冷蔵庫の中よ」と帰宅した家族へ留守番電話のような伝言ができます。

このように、スマートディスプレイと「IFTTT(イフト)」を連携させれば、アイデア次第で利用の幅もグッと広がります。そして、自分なりにカスタマイズすれば「毎朝〇時になったら○○が作動する」など、自分専用の秘書がいるようなワクワクした毎日になるかもしれません。

 

さて、今回はスマートディスプレイの特徴をお伝えし、音声アシスタントごとに機能や性能を比較しました。では内容を振り返ってみましょう。

まず、スマートディスプレイとはスマートスピーカーに画面が付いたようなものです。ですから、スマートスディスプレイなら情報が画面に表示されたり、動画を楽しめたり。さらに、見守り機能やビデオ通話なども可能で、スマートディスプレイならではの楽しみ方がたくさんあります。

また、音声アシスタントごとにスマートディスプレイの特徴をまとめると…。

*Googleアシスタント搭載のスマートディスプレイ
・「Google Nest Hub」:「YouTube」などの動画視聴やデジタルフォトフレーム機能が充実
・「Google Nest Hub Max」:「Google Nest Hub」よりも画面が大きく、AI(人工知能)による顔認証でユーザーの区別ができる

*Amazon Alexa搭載のスマートディスプレイ

  • 「Amazon Echo Show5」:「Amazon プライムビデオ」や「Amazon プライムミュージック」などAmazon特典がたくさん受けられる
  • 「Amazon Echo Spot」:コンパクトなので置き場所に困らず、初期設定も簡単。

*Clova(クローバ)搭載のスマートディスプレイ

  • 「LINE Clova Desk」:LINEの読み上げやLINEサービスに特化していて、バッテリーや赤外線リモコン内臓で家電操作も簡単

また、「IFTTT(イフト)」でスマートディスプレイをもっと使いこなしたい方には、カスタマイズしやすい「Googleアシスタント」搭載スマートディスプレイがおすすめです。

ご紹介したように、スマートディスプレイの種類は豊富ですが、機種ごとに画面サイズや値段、できることが異なるので、自分が必要とする機能は何かをじっくり考えて選ぶと良いでしょう。

そして、スマートディスプレイをとことんうまく使いこなせば、便利すぎる最先端の生活が送れるに違いありません。

 

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