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AI+DIYで開発を楽しもう!工作キットで作るスマートスピーカー

ラズベリーパイのイメージ

Google HomeやAmazon Echoに代表されるスマートスピーカーは、AI(人工知能)を活用した暮らしの便利アイテムとしてだんだんと定着しつつありますよね。そんなAI(人工知能)を搭載したスマートスピーカーが、なんと工作感覚で手作りできてしまうというのです。

とはいえ、スマートスピーカーを作るとなると、「専門的な知識や電子工作の経験が必要になりそう。」「初心者にはハードルが高いのでは?」と思う方もいらっしゃるのではないでしょうか。でも実は、いまではスマートスピーカー専用の工作キットなるものが販売されていて、AI(人工知能)に関する専門的なスキルがなくても作れちゃうんです。

楽しく工作しながらAI(人工知能)について学べるだけでなく、自作のスマートスピーカーと会話する感動まで味わえて一石二鳥。きっとあなたの底知れぬ好奇心を満たしてくれることでしょう。

それでは今回は、そんなAI(人工知能)工作キットで作るスマートスピーカーの魅力についてお伝えします。

必要なものがスグ揃う!? お手軽工作キットを紹介

キットイメージ

「さあ!スマートスピーカーを作るぞ!」と心に決めたら、まず何をすればいいのでしょう。いろいろと下調べをして、必要な部品や道具をひとつずつ揃えていく。本当ならそういった事前の準備が必要なのでしょうが、これがなかなか面倒ですよね。

でも、案ずることはありません。そんなあなたのために、必要なものが全部そろった工作キットが市販されています。これなら、誰でも簡単にAI(人工知能)を搭載したスマートスピーカーを自作することができそうです。

Googleが開発した「Google AIY Voice Kit V2」は、電子工作が好きな人にはおなじみの手のひらサイズのマイコンボード「Raspberry pi」を使ってスマートスピーカーを自作するための工作キット。

ちなみにこのキット、電子工作にチャレンジするうえで最も高いハードルのひとつとも言えるはんだ付けの作業も必要ありません!小学校低学年くらいのお子さんでも工作を楽しみながらAI(人工知能)に触れることができるというのも大きな特長と言えるでしょう。

「Google AIY Voice Kit V2」は、Raspberry pi同梱なので、Raspberry piを別途購入する必要もありません。キット以外に必要なのは、OSセットアップなどRaspberry piを操作が必要なときに接続するディスプレイ、キーボード、マウス。これらは、必要な時だけ使いますので、普段使っているもので十分です。あとは筐体の組み立てに使う両面テープ、精密ドライバーを用意しておきましょう。

ここまで揃えることができれば、準備は完了です。それでは早速、AI(人工知能)搭載のスマートスピーカーの工作をはじめていきましょう。

Google AIY Voice Kit V2

配線&組み立ては道具いらずでとってもカンタン

配線イメージ

先ほどご紹介したとおり、「Google AIY Voice Kit V2」でははんだ付けは不要です。マニュアルに書かれたとおりケーブルを差し込んでいけば配線は完了します。さらに、スピーカーを格納する段ボール製の箱も、すでに切込みや折り目がついているので、簡単に組み立てることができるでしょう。

ここまでできれば、キーボードとマウス、ディスプレイをつないで早速「Raspberry pi」を動かします。キットに同梱のSDカードにOSとソフトウェアイメージが書き込み済みですから、すぐに起動できるのもうれしいですよね。

起動すると、デスクトップ上に動作確認用のファイルが用意されているので、これらをクリックすることでスピーカーやマイク、Wifi接続の動作テストを簡単に行うことができます。ここで、きちんと動作確認をしておけば安心です。

動作確認がOKなら、次はいよいよGoogleアシスタントAPIとの接続です!

手作りスピーカーに命が宿る その瞬間を見逃すな

中身のイメージ

ここまでですっかりスマートスピーカーらしいものができあがりましたよね。

でもまだ肝心なものが実装できていません。そうです、今回のテーマは何といっても工作しながらAI(人工知能)の開発を楽しむということでした。

ということで、ここからはAI(人工知能)アシスタントの実装をしていきましょう。だんだん工作らしくなくなってきますが、頑張ってついてきてください。

AI(人工知能)アシスタントには、Google Cloudで提供されているGoogle Assistant APIを使用し。Google Cloudにログインし、APIライブラリの中からGoogle Assistant APIを選択、有効にします。
そして認証情報を作成すればGoogle Assistantの実装が完了です。

いかがでしょうか、AI(人工知能)の実装は意外に簡単ですよね。実際には、マニュアル等を見ながら作業を進めていく必要がありますが、決して無理難題なミッションではないので、初心者の方でも心配することはありません。

ここまでできると、ついにスマートスピーカーに命が宿る瞬間がやってきます!

自分で組み立てたスピーカーに向かって、「OK, Google」と得意げに話しかけてみましょう。待機状態に入りますので、さっそく何か質問してみます。「明日の天気は?」などと問いかけて答えが返ってくればOKです。

自分が作ったスマートスピーカーと会話ができる。これほどまでの感動は、なかなか味わうことができませんよね。AI(人工知能)に興味のある皆さんであればなおさらでしょう。

ところでこの「Google AIY Voice Kit V2」、元々は英語のみに対応していたのですが、2018年8月の最新OSより、日本語での会話に対応できるようになりました。スマートスピーカーが自作できてしまうというだけでも十分すごいのですが、やはり日本語で会話できるとなると、感動もまたひとしおでなはいでしょうか。

キットは値段もお手頃 カジュアルにAI工作を楽しもう

組み立てイメージ

さて、気になるお値段の方ですが

Raspberry Pi同梱の「Google AIY Voice Kit V2」はおよそ8,000円程度。スマートスピーカーを購入するのと同じくらいか、やや安いといった印象。それでも、工作も楽しめるうえに、自分だけのAI(人工知能)搭載スマートスピーカーを手に入れられるのであれば、十分お買い得でしょう。

ちなみに「Raspberry Pi持ってるよ」という人は、Raspberry Piの付属していない「Google AIY Voice Kit」が3,000円程度とお得です。いずれも、Amazonなどの通販サイトで購入できますので、興味を持った人はぜひチャレンジしてみてはいかがでしょうか。

 

DIYイメージ

今回は、Googleが開発したAI(人工知能)工作キット「Google AIY Voice Kit V2」を使って、Google Assistantを実装したスマートスピーカーを工作する方法についてご紹介しました。工作感覚で気軽に楽しく、AI(人工知能)やIoTのことが学べてしまうAI+DIY、その魅力を大いに感じましたよね。

筐体は段ボール製ですから、外観のデザインや形を自分の好みでカスタマイズしてみることも簡単にできちゃいます。これも既製品にはない、手作りならではのメリットと言えるかもしれません。

それではみなさんも、世界にたった一つの自分だけのスマートスピーカーを手にして、ほんの少し便利で快適な暮らしを体験してみましょう。

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