どれをプレゼントする？今「老人向け会話ロボット」が大人気！

高齢者に何かプレゼントしようと考えた時に、どんなものがいいのか見当もつかないことってありますよね。欲しい物を聞こうにも、そもそも日々の生活が忙しすぎて、高齢の両親や祖父母の顔をもう何ヶ月も見ていないという人もいるかもしれません。

高齢者が一人暮らししていると「今日一日誰とも会話しなかった」ということが起こりがちです。誰かと会話することはそれだけで脳の活性化に効果があるので、一日口を開かないということは認知症になる可能性を高めることにもつながります。

そこで今回は、高齢者へのプレゼントにおススメの「老人向けの会話ロボット」を集めてみました。老人向けの機能に特化した会話ロボットは、一人暮らしの方はもちろん、会話のきっかけにもなるので、家族で暮らしている方にも最適です。

老人向けの会話ロボットには、とても高額で高機能なものも多いのですが、ここでは、「一般家庭が買ってプレゼントできそうな価格のロボット」に絞った商品についてお伝えします。（※価格は記事公開時のものです）

本物の子どもの声で話す「おしゃべりみーちゃん」

まずは本物の子どもの声で話す「おしゃべりみーちゃん」を見てみましょう。みーちゃんの声を吹き込んでいるのは、本物の4才の女の子なんです。実際に声を聞いてみると、とてもかわいい声なので思わず「守ってあげたい」という優しい気持ちになりますよね。

この動画は、素直になれない父と娘の心のすれ違いを描いたもので、みーちゃんがきっかけとなって家族に交流が戻ってくるという心温まる内容です。これを見ると久しぶりに親や子どもの声が聞きたくなるに違いありません。

ところで、みーちゃんを動かすのに複雑な操作は必要ありません。ただ体をトントンするだけで、お歌を歌ってくれたりお話をしてくれるのです。幼稚園の服やお出かけ用のかわいいお洋服なども豊富に販売されているので、着せ替え人形としても活躍してくれそうです。

あらかじめ設定しておけば、誕生日にはみーちゃんが「ハッピーバースデー」を歌ってくれますし、「今何時？」「今日は何日？」と聞くとちゃんと時間や日にちを答えてくれます。呼び方の登録は10種類から選べて、例えば「おばあちゃん」と登録しておけば、「おばあちゃん、だーい好き！」なんて急に言ってくれたりもするんです。かわいい声で「だーい好き！」って言われたらそれだけで幸せな気分になれますよね。

このロボットはパートナーズ社の自社開発商品で、過去には「まーくん」という老人向けの会話ロボットも販売されていましたが、現在は残念ながら生産終了しています。男の子のおしゃべりも聞いてみたい方は、動画で「まーくん」の声をお楽しみください。

これは5才の男の子をイメージして作られたロボットなので、幼稚園くらいの男の子の雰囲気がよく出ています。もし男の子のお孫さんを持つおばあちゃんなら、まーくんをプレゼントする方が喜ばれるかもしれませんよね。男の子は女の子とはちょっと違ったワイルドな魅力があるので、いつか再発売してくれることを願いましょう。

みーちゃんやまーくんの声を聞いていると、まるで本当に小さな子どもがすぐそばにいるような気になれるので、老人向け会話ロボットの中では、一人暮らしで寂しい思いをしている方やなかなかお孫さんに会えない方にピッタリです。価格はみーちゃんが12,500円（税抜）です。

実はこのみーちゃんには、警察と共同で作られたすごいお友達がいるんです。それが次に紹介する「あんしんみーちゃん」です。

振り込め詐欺防止に役立つ「あんしんみーちゃん」

「あんしんみーちゃん」は、振り込め詐欺の防止に役立つ老人向け会話ロボットとして、警察と共同で開発されました。電話が鳴ると、9種類の言葉で気をつけるポイントを注意してくれます。こちらのみーちゃんは本物の6才の女の子が話しています。

電話が鳴るたびに「電話ですよー」と話しかけて、注意を呼びかけてくれます。あんしんみーちゃんの注意のセリフは次の全9種類。

詐欺電話の事例と警察の声を取り入れただけあって、鋭いフレーズが並んでいますね。実際に聞いてみたい方はこちらのページの下の方で聞くことができます。

あんしんみーちゃんは、静岡県警察で特殊詐欺を防止するための支援キャラクターにも選ばれています。かわいいだけじゃなくて防犯にも役立つなんて、一石二鳥のロボットですよね。価格は6,800円（税込）です。

クイズで一緒に遊べる「もっとなかよしRobi Jr.」

次にご紹介するのは見た目がいかにもロボットな「もっとなかよしRobi Jr.（ロビジュニア）」です。聞き取りやすいゆっくりな声で2000ものフレーズを話し、一緒にクイズやダンスで遊ぶこともできます。

ロビジュニアは老人向けに開発された会話ロボットではないのですが、手頃な価格で扱いも簡単なので、ペット代わりになると高齢者にも人気なんです。このかわいい声は「ピカチュウ」の声優（大谷育江）さんが吹き込んでいるので、ポケモン好きな子どもも夢中になりそうですよね。

おまけにこのロボットには「仲良し度」という機能が搭載されているので、会話すればするほど仲良しになり、言葉が増えたり、自分のことをニックネームで呼んでくれたりします。一緒に遊んだりたくさんおしゃべりしたいという方に喜ばれるプレゼントではないでしょうか。価格は16,200円（税込）です。

目や口が動いて関西弁で話す「桃色花子」

最後に言葉と連動して目や口が動く「桃色花子」を見てみましょう。花子はなんと関西弁でおしゃべりするんです。関西弁を話す子どもってかわいらしさの中に面白さや温かさまであって、独自の魅力が感じられますよね。

花子は、150種類以上のセリフで会話ができ、15曲の童謡も歌えます。例えば「おはよう」と言うと「おはよう。今日は調子どない？」と返事をしてくれますし、「疲れた」には「お疲れさまでした～感謝してるで～」と返してくれます。…関西弁の会話ってなんだかほっこりしますね（笑）

このロボットは関西地方にお住まいの方や、関西出身の方はもちろんのこと、関西弁を聞くと気持ちが和むというような方にも、おススメできます。老人向けの会話ロボットの中でも、目や口がリアルに動くものは珍しいので、サプライズプレゼントとしてもいいかもしれませんよね。価格は49,800円(税抜・送料込)です。

さて今回は、老人向けの会話ロボットのうち、プレゼントに良さそうな物を集めてお伝えしました。色々な種類のロボットがいましたよね。

一人暮らしの老人とは人間が会話するのが、本当は一番いいのかもしれませんが、それができない場合にロボットに代わりを務めてもらうのはいいアイデアですよね。遠く離れたところに住んでいて親のことが気になりつつも、なかなか会いに行くことができないなど、人によってどうにもならない事情がありますし。

日本の高齢化社会は加速しているので、老人向けの会話ロボットの需要は、今後ますます増えていきます。近年は「ロボットと会話できる」というのは当たり前となり、犯罪防止や見守る機能が追加された製品が続々と発売されるようにもなってきました。

高齢となった親に対する不安も、ロボットが解決してくれる時代がやってきたのかもしれません。照れくさい気持ちを隠して、「会話ロボットをプレゼントする」という形で日頃の感謝を表してみれば、きっと晴れやかな気分になれることでしょう。