AI(人工知能)とファイナンス

グローバルAIファンドのこれだけは知っておきたい基本情報と評判

グローバルAIファンドのこれだけは知っておきたい基本情報と評判

AI(人工知能)の技術が発達を続けるなか、さまざまな証券会社が人工知能(AI)関連のファンドを取り扱うようになっています。世界中のAI(人工知能)企業に投資するので、「グローバルAIファンド」と呼ばれていて、今あちこちで注目されていますよね。

「グローバルAIファンド」は、人工知能(AI)の進化にともなって、今後いろいろな分野に活用されることが期待されますから、人気や注目度がとても高いのが特徴。一時は純資産総額が2500億円を超えるほど、グローバルAIファンドの規模は大きなものになっています。

とはいえ、そんなに人気だけどそもそもグローバルAIファンドとは一体どんなものなのか、気になりますよね。また、「そんなに人気だけど投資して大丈夫なんだろうか?」と不安の声もあるかもしれません。

そこで今回は、グローバルAIファンドの投資対象や手数料といった基本情報や、これまでの実績や評判についてお伝えしていきます。グローバルAIファンドに興味のある方は、ぜひ参考にしましょう。

グローバルAIファンドとは

グローバルなイメージ

グローバルAIファンドとはAI(人工知能)を開発する企業や、人工知能(AI)を活用している企業に対して投資をするという金融商品です。これらの企業はアメリカなど世界中で活躍しているため、グローバルAIファンドと呼ばれています。

例えば自社サービスにAI(人工知能)を積極的に導入しているグーグルをはじめとして、多くの企業が人工知能(AI)を活用しています。今後も成長を続ける分野として大いに期待されているため、グローバルAIファンドの人気も高まっているのです。

実際にグローバルAIファンドの純資産総額、つまり投資家から集めた資金の総額は一時2500万円を突破しています。どれだけAI(人工知能)の分野が注目されているのか、うかがい知ることができますよね。

グローバルAIファンドの投資対象

投資対象のイメージ

グローバルAIファンドで多く投資対象に選ばれているのが、以下のような企業です。

  • NVIDIA(エヌビディア)
  • Tesla(テスラ)
  • Salesfoece.com(セールスフォース・ドットコム)
  • The Trade Desk(トレードデスク)
  • Amazon.com(アマゾン・ドットコム)

いずれも有名な企業ですよね。NVIDIAはパソコンやゲーム機に欠かせないグラフィックドライバーで有名な企業です。ゲームをする方であれば、たとえ会社の名前は知らなくても、お世話になっているはず。

Teslaはアメリカにある電気自動車や関連部品を作っている企業。クルマ好きの方なら「テスラ・ロードスター」と聞けばピンとくるかもしれません。パナソニックと業務提携をしており、一時はトヨタ自動車と提携していたこともありました。

Salesforce.comはクラウドコンピューティングを提供するアメリカの企業です。これまで数々の企業を買収し、現在では日本を含む多くの国に活動拠点を置くほど大規模な会社となっています。

The Trade Deskはアメリカでベンチャー企業からスタートした会社で、AI(人工知能)を使った広告入稿サービスなどを提供したことで知られています。こちらもすでにNASDAQに上場するほどの成長企業です。

ネットショッピングの世界で知らない人はいないくらい有名なAmazon.com。AmazonもAI(人工知能)を使って無人店舗を導入しようとしているなど、積極的にAI(人工知能)を導入しようとしています。

グローバルAIファンドはこのようなAI(人工知能)に関係の深い企業を投資対象としており、アメリカを中心に世界各国の企業に投資をしているのです。

グローバルAIファンドの手数料

手数料のイメージ

グローバルAIファンドの手数料として、以下のようなものがあげられます。

  • 購入時手数料
  • 信託報酬
  • ヘッジコスト

購入時手数料は証券会社などに支払うもので、だいたい購入額の3%前後となっています。証券会社によって購入時手数料は異なりますが、その他の手数料とあわせて最もお得なところを選ぶといいでしょう。

信託報酬は証券会社が委託する、実質的に運用を行っている企業などに支払うもの。多くの証券会社はドイツの保険会社アリアンツの子会社である、アリアンツ・グローバル・インベスターズに運用を委託しているようです。

ヘッジコストは為替変動によるリスクを低減するために、証券会社が設定している手数料。グローバルAIファンドの投資対象はほとんどが外国企業ですので、為替変動によって利益が増えることもあれば、減ってしまうこともあるのです。

そこで多くの証券会社は「為替ヘッジあり」「為替ヘッジなし」を選ぶことができ、ヘッジコストを支払うかわりに、為替による損失をカバーできるという仕組み。

ただ円高傾向であれば確かに損失を防ぐことができますが、逆に円安になった場合は利益が目減りしてしまうことになります。実際にグローバルAIファンドに投資する人の多くは「為替ヘッジなし」を選んでいるようです。

それ以外にも監査費用、有価証券の売買手数料、また外国で資産保管するための費用など、こまかなものが加わって、証券会社の手数料となります。手数料の額としては、決して安いとはいえないかもしれません。

グローバルAIファンドの実績と評価

評価のイメージ

では、グローバルAIファンドの実績をみていきましょう。もっともわかりやすい指標は基準価額これはそのファンドが集めた資金の総額(純資産総額)を総口数で割ったもので、かんたんにいえば「一口いくら」ということです。

サービス開始当初は1万円ほどだった基準価額は、現在だいたい1万5千円を割るくらい。他のファンドと比べて増減の幅が大きいのがグローバルAIファンドの特徴ですが、トータルで見れば順調に推移しているといえます。

こまかくみていくと、2017年まではほぼ右肩上がりで基準価額が上昇していました。しかし2018年初頭に大きく値を下げた後にふたたび大きく上昇、また同年10月から1月にかけて1万1千円を割りこむ暴落がありましたが、すぐに1万4千円台にまで回復しています。

純資産総額もピークの2500億円からやや減少してはいるものの、それほど大きな減少はないようです。純資産総額が大きいということは、それだけグローバルAIファンドに投資している人が多いということ。それだけグローバルAIファンドの評判がよいことをあらわしているのかもしれません。

グローバルAIファンドの特徴としては、投資対象に成長途上の企業が多いからなのか、価格推移が安定しないという点があげられます。また上昇幅や下落幅がほかのファンドよりも大きいのも特徴といえるでしょう。

しかしこれまでは大きく下落したとしても、それ以上の上昇で最終的には下落分をカバーしています。短期的にはヒヤヒヤさせられるかもしれませんが、長期的にみればきちんと利益をあげることができているようです。

AI(人工知能)の分野そのものがまだまだ成長する見込みが大きいですから、今後も同じような価格推移をしていくと予想されます。手数料などのコストが少し高いことに目をつむれるのであれば、投資で利益を得る手段として検討してもいいかもしれません。

まとめ

さて、グローバルAIファンドの投資対象や手数料といった基本情報、これまでの実績や評判についてお伝えしてきました。

  1. グローバルAIファンドとは、AI(人工知能)を開発する企業やAI(人工知能)を活用する企業に対して投資を行う金融商品
  2. グローバルAIファンドの投資対象はNVIDIAやAmazonなど、全世界で活動する企業が多い
  3. グローバルAIファンドの手数料として「購入時手数料」「信託報酬」「ヘッジコスト」などがあり、コストはやや高い
  4. グローバルAIファンドは基準価額の上昇幅や下落幅が大きいものの、トータルでみれば順調に推移している

AI(人工知能)の分野は大きく成長を遂げています。そしてAI(人工知能)関連の企業に対して多くの証券会社がグローバルAIファンドという金融商品を生み出し、また多くの人がグローバルAIファンドに投資をしているのです。

投資をすればするだけAI(人工知能)関連企業はより多くの資金を確保することができ、AI(人工知能)の分野はさらに成長していきます。投資で利益を得たいという人だけでなく、AI(人工知能)のさらなる成長に期待するという人も、グローバルAIファンドに投資する価値があるといえますよね。

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