AI(人工知能)とファイナンス

はじめてのAI投資!有名ロボアドバイザー4つを比較してみた

投資先を考える人のイメージ

少し前までの投資というと四季報を読んだり、専門紙を参考にしたり、さまざまなところから情報を得て投資をしていましたよね。でも最近ではAIの発達によって投資も手軽になるなどかなり変わってきました。

何のことを話しているのかというとそれはロボアドバイザーのことです。ロボアドバイザーとは、AI技術を使うことで手軽に投資をすることができるAI投資のサービス。具体的には、利用者が質問に答えるだけで、その人に応じたポートフォリオを組んで助言してくれたり、投資してくれるという初心者にもやさしいサービスです。

今回はこのロボアドバイザーの2つのタイプについて説明し、有名ロボアドバイザーの4つについて比較しましょう。

AI投資であるロボアドバイザーのその2つのタイプとは

準備のイメージ

AI投資のロボアドバイザーを比較する上で理解しておかなければならないことがあります。それは、AI投資のロボアドバイザーといっても以下のような2つのタイプがあるということです。

  • 利用者に投資先を提案する投資助言型
  • 利用者に投資先を提案して、さらに投資もする一任運用型

まず、投資助言型については

AI投資のロボアドバイザーについて軽く説明した通り、利用者に質問して答えてもらい、その答えに応じてポートフォリオを作成して、それを利用者に提案してくれるサービス。投資助言型のロボアドバイザーとしては、ポートフォリオを提案することまでが仕事です。
つまり、実際の投資については利用者自身がおこなっていきます。

次に、一任運用型のロボアドバイザー。

投資助言型が提案するまでなのに対して、その先の投資まで業者が自動におこなってくれます。
つまり、利用者としてはお金を預けるだけで投資を自動でしてくれるということです。

とにかくどちらのタイプであっても、質問に答えるだけでポートフォリオを組んでくれる点は初心者の人にもやさしいサービスですよね。投資は自己責任であるので、昔のように基礎知識を得て投資をしていくのは当たり前ですが、ポートフォリオ組むなど専門的なことは難しいのでそれをやってくれるのは助かります。

また、初心者の人では一任運用型のAI投資ロボアドバイザーは、自動で運用していくので不安だと思われる人もいるでしょう。そんな人に少し安心できることとして、実は一任運用型のAI投資のロボアドバイザーは登録しないとできないんです。

これはAI投資のロボアドバイザーに関わらず、金融商品全般を扱う法律の金融商品取引法で定められています。具体的には、

投資を行う際に助言を受けて、その助言に対する報酬を支払う場合、いわゆる投資顧問契約を締結している業者は内閣総理大臣の登録を受ける必要があるんです。

なお、投資助言型のAI投資ロボアドバイザーは、実際の運用は利用者が行い、業者としてはあくまで提案するまでで報酬を支払っていないので該当しないようです。もちろん投資なので元本が保証されるわけではありませんが、安心できるのではないでしょうか。

それでは、次では有名なAI投資ロボアドバイザーについて比較していきましょう。

それぞれのタイプの有名AI投資ロボアドバイザー2つ、計4つを比較してみた

考える人のイメージ

まず、投資助言型のAI投資ロボアドバイザーを2つ比較します。比較するのは以下の2つです。

  • みずほ銀行 SMARTFOLIO
  • カブドットコム証券 FUNDME

1のSMARTFOLIOは、みずほ銀行がやっているAI投資ロボアドバイザー。

このSMARTFOLIOは簡単な質問をするだけで、ポートフォリオを無料で作成してくれます。質問はどの程度リスクを許容するのかをみていて、その程度に応じて資産分配モデルを提案し、投資プランを設定します。

あとはワンクリックで複数の投資信託などを買うことができて便利。なお、このSMARTFOLIOはみずほ銀行の専門機関がロボアドバイザーを作っているので安心です。また、SMARTFOLIOは国内と国外の債券、ヘッジ外債、株式、REITを扱っています。

「SMART FOLIO」ロボ・アドバイザー

次に2のFUNDMEはカブドットコム証券がやっているAI投資ロボアドバイザー。

スマホにダウンロードしたあとは、こちらも簡単な質問に答えるだけで、ポートフォリオを作成してくれます。こちらは質問の答えに応じてリスク許容度を4つに評価し、資産構成比や地域別構成比、過去・将来チャートの4つの視点からポートフォリオを提案します。

もちろんリスクの許容度などを変更したいときにはアプリを操作することで簡単に変えられます。なお、投資する対象は投資信託であり、ファンドの情報はモーニングスター株式会社から得ているようです。2016年にはダウンロード数で1位を獲得したことも。

FUND ME

2つを比較するとどちらも利用料は無料のAI投資ロボアドバイザーですが、スマホで手軽にできるという点でみると2のFUNDMEの方に軍配が上がります。一方で、スマホではなくPCから使いたいなら1のSMARTFOLIOの方がよいでしょう。

また、1のSMARTFOLIOは幅広い金融商品を扱いますが、2のFUNDMEは投資信託を扱うという違いもあります。投資信託でなく幅広い金融商品に投資したいならSMARTFOLIOを選んでもよいでしょう。

次に一任運用型のAI投資ロボアドバイザー2つを比較します。比較するのは以下の2つです。

  • WealthNavi
  • THEO

3のWealthNaviは、海外の投資信託をメインにした一任運用型のAI投資ロボアドバイザーです。

ノーベル賞を受賞した人のアルゴリズムを採用しており、6つの質問に答えるだけであとは全てをやってくれます。スマホから全てを行えるのも便利。

10万円からの運用ですが、手数料は1%と安く、また、マメタスを利用することで1万円からできるようです。

WealthNavi

4のTHEOは、こちらも海外の投資信託を扱っている一任運用型のAI投資ロボアドバイザー

5つの質問に答えるだけで資産運用プランを立てて分散投資をおこなってくれます。

また、THEOで行われる分散投資は地理的な分散や長期運用で時間的な分散、またアセットクラスという投資信託を不動産や新興国株など似通ったグループに別けて分散投資させましょう。これによりリスクを減らしています。3のWealthNaviよりも敷居が低い1万円からの運用で、手数料も1%と安いです。

THEO[テオ] by お金のデザイン

2つを比較するとどちらも一任運用型の特性から、投資の初心者におすすめできるのはAI投資ロボアドバイザーです。どちらもスマホから操作できるというのも便利。初期の投資額をみていくとWealthNaviの方が高いですが、どちらも手軽ではじめやすいのは間違いないでしょう。

なお、THEOに関しては住信SBIの口座を持っているのなら、申し込みがすぐに終えて運用を始められたり、ATMの振り込み手数料が優遇されます。

 

投資先を決めた人のイメージ

ここまで、投資助言型と一任運用型のAI投資ロボアドバイザーを各2つ、計4つについてどのようなもので違いがあるのか比較しました。まとめとして間違いなくいえることはAI投資のロボアドバイザーを使うことで資産運用が手軽に手堅くできるようになったということです。

投資の初心者にとってどの金融商品がいいのか判別することは難しく、資産を増やそうとして誤った投資を行って資産を減らすこともありえますよね。しかし、ロボアドバイザーは初心者ができないような分散投資やアルゴリズムで、着実に資産を増やしてくれます。

もちろんAI投資のロボアドバイザーはリスクがないわけではありませんが、資産運用を始めたいなら手を出すべきです。みなさんもAI投資を活用したロボアドバイザーで資産を増やしましょう。

参照元 ロボアドバイザーとAIファンド 現状と今後の展望

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