AIでトレードが投資の主流に！リスクを減らす自動売買の基礎知識

最近では、新聞やテレビニュースなどでAI（人工知能）に関する報道が多く行われるようになり、一般の人たちでもAI（人工知能）の言葉を知っているという人が増えました。

また、日本政府が決定したIT政策大綱では、次世代の通信規格である「5G通信」事業に加え、今後AI（人工知能）分野の研究・開発や事業に力を入れていくという方針を示しているほど、AI（人工知能）には勢いがあり、とても広がりをみせていることがわかりますよね。

では、AI（人工知能）が実際にこれからより活かされる場所にはどのようなものがあるでしょうか。

AI（人工知能）の力は、工業・医療・福祉など様々な分野での活用が期待され、実際に導入され始めている事業などもたくさんありますが、その計算能力と予測は「トレード」にも大いに活用することができます。

しかし、地道な知識や経験などが必要でトレーダーがそれぞれ考えて行っていた「トレード」をAI（人工知能）がどうやって行うのだろう、、、と疑問に思う方もいるでしょう。

また「そんな簡単にAI（人工知能）にトレードを任せていいの？」ということも少し不安になるかもしれません。

そこで今回は、主流になりゆく可能性を秘めたAI（人工知能）を活用したトレードについて、一体どのようなものなのか、またAI（人工知能）をトレードで活用する際にリスクを減らすための基礎知識を整理していきます。では、さっそくみていきましょう。

AI（人工知能）を使ってトレードが可能に

まず、AI（人工知能）の技術が今後活かされていく分野にはどのようなものがあるでしょうか。

例えば自動運転などには、AI（人工知能）の力が活用され、より安全に自動で運転してくれる自動車の開発が進んでいます。また、医療の分野でも、AI（人工知能）の力を取り入れて、よりデータの解析を効率的にかつ正確にできるような手法が研究・開発され続けており、今後より医療の現場でも実用化されていくものが増えていくでしょう。

このように、AI（人工知能）はあらゆる分野での活躍が期待されていますが、この優れた計算力と、データを分析することにより導き出される予測が「トレード」にも大いに活用され始めているのです。

AI（人工知能）によって、データの予測を行うという取り組みは様々なところで試みられていますが、特にビジネスの世界では、世界中のビジネスマン・トレーダーがAI（人工知能）によるトレードに注目しています。

これまでは、専門的な取引の知識や統計的な知識に加え、トレードの傾向を読み取り方や勘などが求められるというのがこれまでのトレードにおける実状でした。個人でトレードを行うといった際には、データなどが少なくまた経験も足りていないので、正確な情報をつかむことやデータを扱うことが難しく、勝率が低くなってしまう結果になってしまいがち、、、

しかし、AI（人工知能）の登場によって、その状況が大きく変わろうとしています。

トレードでは、日々変わりゆく情報を素早く把握し、その瞬間で買うか、また所持している株を売るかなどの素早い決断が必要ですよね。その際、何もわからない人や経験が少ない人、個人で行って情報量が少ない人などにとっては不利な状況になってしまっていました。また、人間の手作業で予測することだけではやはりあてずっぽうな読みに走ってしまうこともあり、勝率を上げるということはなかなかできません。

ですがこれからは、AI（人工知能）を活用して、これまでよりもより効率的・効果的なトレードを行うことができ、今後は主流になっていくでしょう。

AI（人工知能）は皆さんが持っているスマートフォンでも利用することができますが、トレードにおいても、AI（人工知能）の力がスマートフォンアプリを用いて利用することができます。

現在既にあるものとしては、

例えば、株価情報をリアルタイムで読み取りながら、翌月の株価が上昇するか、また下落するかをAI（人工知能）が予測してくれるサービスがスマートフォンアプリから利用することが可能。

また、他にも、自分が興味を持っている銘柄情報を与えることで、その企業データなどから株価の変動を予測し、どういったタイミングで株の売買を行った方がよいかなどをAI（人工知能）の方から教えてくれるものなども存在します。

とても便利で、力強い存在ですよね。

このように、AI（人工知能）の力を活用したトレードが注目を浴び、主流になりゆくのも納得できる気がします。

トレードにAIを活用する際に知っておきたいこと

では、AI（人工知能）を活用したトレードがすごいことはわかったけれど、気を使った方がいいことや、少しでもリスクを減らすために知っておいた方がいいことなどがないのか、気になりますよね。

ですからまずは、基礎的な知識について知っておく必要があります。では、AI（人工知能）がどのようにして株価や取引の動きを予測しているかについて、押さえておきましょう。

AI（人工知能）は、準備段階として学習を行う必要があります。

AI（人工知能）を利用するには、大量のデータとモデルを用意し、それをAI（人工知能）に与えることによってAI（人工知能）が傾向を導き出し、その結果をもとに特定のデータを与えられた際の予測値を返してくれます。

つまり、予測の素となっているのは、これまでの膨大なトレードのデータであるということ。

「以前はこういった動きになったから、今回はこういった動きをする可能性が高い」という根拠をもとに予測結果を出しているので、もちろん完璧といったことはありません。いくら大量のデータを分析したところで、市場の状態というのは刻一刻と変化し続けています。

それを見逃さないためにも、AI（人工知能）にトレードを任せると同時に、人間もより情報を集め、それを使用するための能力を磨いていく必要があるといえます。

あくまでAI（人工知能）が導き出すトレードの結果は推測の値ですので、そこを注意しておく必要があるでしょう。

また、これからはよりAI（人工知能）を用いたトレードが主流となっていくことが考えられますが、そうなった際により多くのトレーダーがAI（人工知能）を用いたトレードを行っていくようになり、より予測が困難になる可能性があるでしょう。

企業の状態だけではなく、様々な経済指標をもとにAI（人工知能）は分析を行いますが、同時にたくさんのトレーダーも目を光らせています。最終的には人間が判断を下しますが、AI（人工知能）によるトレードが主流となった時、同じようなモデルを使用したAI（人工知能）の結果を利用すると、急激に一部の市場が変動することが考えられますよね。

つまり、AI（人工知能）がトレードの主流になった時、何も考えないままAI（人工知能）が導き出した結果だけをもとにトレードを行っても、うまくいかない可能性が多く残っているのです。

そのためにも、トレードの情報だけでなく、AI（人工知能）の動向についても情報を収集する必要があるでしょう。