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人工知能の怖い予言、2045年に人類を人工知能(AI)が超えてしまう!

人工知能の怖い予言、2045年に人類を人工知能(AI)が超えてしまう!

人工知能(AI)はすでに私たちの生活にも浸透しており、また人工知能(AI)のニュースは専門の雑誌だけでなく、普段目にするテレビ番組にまで流れていますよね。各メディアでは人工知能(AI)がもの凄いスピードで進化していること、そしていずれは人工知能(AI)が人間の知能を上回り、人間が機械におよばなくなっていくなんて怖い話も聞こえてきます。

これはレイ・カーツワイルという人物が2005年に著した「The Singularity Is Near:When Humans Transcend Biology(日本語訳:ポスト・ヒューマン誕生~コンピュータが人類の知性を超えるとき)という本に書かれていた内容です。

この本には人工知能(AI)に関する予言ともいうべき内容が書かれており、中でもショッキングなのは「2045年に人工知能(AI)は人間を超える」というものでした。もし、この人工知能(AI)の予言が実現したら、この世界はどのように変わっていくのでしょうか。

そこで今回は、カーツワイルの人工知能(AI)についての予言をまとめるとともに、2045年以降の世界がどのようになっていくのか、予想していきます。

人工知能(AI)の予言をしたレイ・カーツワイルとは

Googleのイメージ

人工知能(AI)に関する衝撃的な予言をしたレイ・カーツワイルは、人工知能(AI)研究における世界的権威とまで呼ばれるほどの人物です。コンピュータを使った作曲を皮切りにさまざまな発明を行い、アメリカの歌手スティービー・ワンダーが愛用していたシンセサイザーにも、人工知能(AI)によってよりリアルな音を再現させる機能を実現させていました。他にもカーツワイル朗読機と呼ばれる文章音声読み上げマシンの発明でも有名です。

現在はGoogleに技術責任者として在籍し、人工知能(AI)を利用したさまざまなアプリの開発に携わっています。

人工知能(AI)はこれまでどう進化してきたのか

進化のイメージ

カーツワイルは著書の中でさまざまな人工知能(AI)に関する予言を行っていますが、2010年代の人工知能(AI)の予言も数多く行っています。残念ながらまだ実現していないものもありますが、予言どおりに実現されたものも数多くありました。例えば次のような予言です。

  • 遺伝子、バイオテクノロジー技術が飛躍的に進化する
  • コンピュータが小型化し、生活のあらゆる部分にコンピュータが溶け込む
  • すぐれたネットワーク環境が、世界中どこでも利用可能となる
  • ヴァーチャルリアリティの技術が発展する

これらはカーツワイルによる人工知能(AI)についての予言どおり、実現されたものといえます。コンピュータはスマホのサイズまでコンピュータは小型化されているうえ、人工知能(AI)を搭載したアプリが普通にスマホで使えますよね。さらに、ほぼどこにいてもWi-Fiやスマホの専用回線からインターネットにつなげることもできます。カーツワイルが予言したとおり、たった10年の間にコンピュータも人工知能(AI)も非常に早いスピードで進化を遂げているのです。

人工知能(AI)はこれからどう進化するのか

仮想現実のイメージ

カーツワイルは今後の人工知能(AI)の進化について、どういう予言をしているのでしょうか。

  • 2020年代、ナノマシンが医療目的で使用開始
  • 2020年代後半、仮想現実が実世界と区別がつかないほどに進化
  • 2029年、人間と同等の知識・知能・自意識をもつ人工知能(AI)が誕生する

ナノマシンとは、超小型のマシンのこと。人間の血管などからナノマシンを注入することで身体の悪いところを治療したり、さらには普段の健康管理をしようということです。いずれはナノマシンに搭載されたプログラムのもと、人間をいつまでも健康で若く保つようにできるかもしれません。

仮想現実が今よりもさらに現実と区別がつかないほどに進化する一方で、ついに2029年、人工知能(AI)が人間に追いつくと予言されています。これまでのような特定の作業に特化した人工知能(AI)ではなく、人間のような自意識を持ち、自分で問題点を考えて克服できるような人工知能(AI)が誕生すると予言されているのです。例えば、次のような内容です。

  • 2030年代、人間の脳の内容を機械に転送できるようになる
  • 同じく2030年代、ナノマシンを脳内に挿入することで、コンピュータを使わずとも仮想現実に触れることが可能となる

いきなりショッキングな内容ですよね。脳の内容を機械に転送するということは、知識だけでなく記憶や精神といった部分も機械に移すことが可能ということ。人間の体を捨てて機械の体になれるということなのか、それとも優秀な人物の脳の内容を何体もの機械にコピーして利用するのか……。気になる人も多いことでしょう。

仮想現実に関しては、ちょっとイメージがわかないかもしれません。むしろ脳にナノマシンを入れるというところにひっかかりを覚える人の方が多いかも。ナノマシンを使って人間を操ったりされたら怖いですよね。予言はさらに続きます。

  • 2040年代、人間は仮想現実で大半の時間を過ごすようになる
  • 2045年、人工知能(AI)は人間の理解をはるかに超える知能とスピードで、自分自身をさらに改良することができるようになる

人間が仮想現実に逃避している一方で、人工知能(AI)はついに自分の判断で自分を改良したり作り変えたりできるようになる、なんてシナリオが思い浮かんでしまいます。この時、人工知能(AI)は人間の命令通りに動いてくれるのでしょうか。もしかしたらターミネーターのような、人工知能(AI)が人間を支配するような恐ろしい世界になってしまう恐れもあります。

人工知能(AI)の予言で、2045年の人類はどうなる?

未来のイメージ

カーツワイルによる人工知能(AI)の予言では、2029年の時点で人間と同程度の知能を持つ人工知能(AI)が誕生し、2045年にはついに人間を超え、さらに爆発的な速度でさらなる進化を遂げると予想されています。この2045年を「技術的特異点(シンギュラリティ)」と呼び、人間以上に進化する人工知能(AI)に対する危機感から「2045年問題」といわれているのです。

まず、あらゆる仕事を人工知能(AI)が人間に代わって担うことが可能となるでしょう。人工知能(AI)に仕事を奪われるという懸念もあります。しかし、逆にいえば「人工知能(AI)に働かせて、人間がお金だけもらう」なんてことも可能になるかもしれないですよね。働きたくなければ無理に働かなくてもよいという社会が、ひょっとしたら実現するのかもしれません。

また機械の体はともかくとして、調子の悪くなった体の部分を人工知能(AI)が補ってくれるなど、医療や健康といった分野でも大きな変化がありそうです。いつまでも健康で若々しく生きられる超長寿社会にの実現も夢ではないでしょう。

また現代の過度なストレス社会も、仮想現実の進化で緩和される可能性もあります。現実ですり減ったメンタルを仮想現実が癒してくれたり、あるいは仮想現実を生活のメインにすることで、ストレスとは無縁な日常を過ごすことができそうです。

とかく危機感をあおることが多い人工知能(AI)の予言ですが、人工知能(AI)の進化がもたらすものは、決して悪いことばかりではありません。

 

さて、2045年に人工知能(AI)が人類を超えるという予言についてお伝えしてきました。

  • レイ・カーツワイルは2005年、著書で「2045年に人類を人工知能(AI)が超える」と予言した
  • カーツワイルの予言どおり、人工知能(AI)は非常に早いスピードで進化を遂げてきた
  • カーツワイルによる人工知能(AI)の予言では、2029年に人類と同程度の人工知能(AI)が誕生し、2045年以降は人類をはるかに超える
  • 2045年問題はとかく危機感をあおられがちだが、人類にもたらすメリットも大きい

人工知能(AI)に仕事を奪われる、人工知能(AI)に支配されるなど、きたる2045年に危機感を持っている方も多いかもしれませんが、まだ先のことですし、未来のことは誰にもわかりませんよね。

現在、私たちができることは、人工知能(AI)についての知識をきちんと蓄えておくことです。それこそ将来、人工知能(AI)に振り回されてしまわないように、人工知能(AI)の正しい知識を身につけておきましょう。

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