教育

AI×塾講師で個別指導!最先端の勉強法を取り入れる塾[都内編]

勉強をしているイメージ

AI(人工知能)の技術が生活のあらゆる場面に浸透するなかで、「教育」の分野についても例外ではありません。さすがに、学校の先生がAI(人工知能)先生に置き換わるということは、現時点では起こっていませんが、「学習アプリ」など教育の分野は、AI(人工知能)が多く利用されている分野のひとつになっています。

この教育および学習の領域で、AI(人工知能)の活用が期待され導入が進むものとして「塾」があげられますよね。

現在の学習塾は、かつてのような集合型の講義形式ではなく「個人指導」と呼ばれる塾講師と生徒がマンツーマンとなって行われるスタイルが一般的。実は、この個人指導をさらに追及し、AI(人工知能)を塾講師として、より生徒ひとりひとりに応じた学習支援を行う塾が東京都内で誕生しているのをご存じでしょうか?

そこで今回は、そのAI(人工知能)が塾講師となっている新たな教育現場についてのご紹介と、AI(人工知能)が与える教育現場へのメリットについて解説をします!

AI(人工知能)が塾講師。AI(人工知能)による教育の実態について

勉強をしているイメージ

AI(人工知能)が塾講師となって、究極の個別指導を目指す塾が東京の三軒茶屋にあります。

この塾は「Qubena(キュビナ)アカデミー」という中学生向けの数学塾で、生徒たちは教室でそれぞれ手にしたタブレット端末に向かって黙々と数学の問題を解いていきます。

先生は教室にいますが、黒板を使って数式を教えることや、それぞれの生徒に対して個別の指導をするこということはありません。あくまでも、教室全体の管理監督を行うだけです。

それでは、どのようにして生徒たちは数学を学ぶのでしょうか?

それは、生徒たちが使用している教材にAI(人工知能)が搭載されていて、生徒たちが解答した内容に応じて問題をアレンジして、それぞれの学習理解度に応じた指導をAI(人工知能)が行うことで学んでいくことになります。

これが、AI(人工知能)が塾講師として活躍をする、現在の学習指導の実態です。

AI(人工知能)塾講師のメリットについて

タブレットで勉強をするイメージ

上記のような、AI(人工知能)を塾講師として活用をした学習指導のメリットにはどのようなものがあるのでしょうか?

このQubenaアカデミーでは、生徒たちはテキストもノートも使用せず、先生からの指導も受けません。

彼らは、AI(人工知能)教材である「Qubena」を使用して、数学の問題を解くことになります。このようなAI(人工知能)教材は、解答の正誤判断をするだけではなく、解答するまでに必要となった時間や、解答のプロセスなどを全てデータとして蓄積、分析し、生徒それぞれの理解度や思考の特性などを判断します。
さらには、データベース上に存在する、さまざまな生徒の思考や解答パターンとの照会をすることで、よりよい理解をするために必要となる解説と、次の出題を行うことで学習指導を行います。

このような人間の講師では、目の行き届かない生徒それぞれのパーソナリティへの対応や、数千にも及ぶ他の生徒との比較分析を行うことで、それぞれの生徒に対して最適な学習指導をリアルタイムに行うことができるというのは、AI(人工知能)を活用した塾講師ならではですよね!

AI(人工知能)塾講師と、人間の先生とのシナジー

授業のイメージ

このように、タブレット端末を使ったAI(人工知能)による個別指導であれば、別に塾の教室へ通う必要はなく、自宅で完結できそうですよね。それでも、Qubenaアカデミーが従来通りの集合教室での塾指導にこだわる理由はどこにあるのかお判りでしょうか?

それは、学習を継続していくためには、人間の先生によるモチベートが重要だということ。

単純に問題を解き、数学への理解向上だけを求めるのであれば、AI(人工知能)教材を使用した独学で問題がありませんが、これを定期的に継続していくためには、生徒の「やる気」を喚起し、モチベートするための「先生」が必要となるそうです。
そして、周りの生徒たちとの切磋琢磨による相互の自己研鑽というものが「教育」という観点で重要になるために、敢えて集合型の塾スタイルを継承し、そこで個別学習を行っている理由なんだそう。

これまでの塾で先生は、学習指導とやる気アップの両方を担わなければいけませんでしたが、AI(人工知能)の塾講師との協業を行うことで、人間の先生は生徒のやる気アップに注力することが可能となり、AI(人工知能)と人間それぞれの特徴を活かしたシナジーを教育面で発揮しています。

AI(人工知能)教育の今後

勉強のイメージ

このようなQubenaアカデミーでのAI(人工知能)教育は、他の教育関係者からも強い関心をもって注目をされています。

現状のQubenaアカデミーでは、中学生の数学指導に特化をしたサービス展開に留まっていますが、同じような仕組みを活用し、より幅広い教育現場への展開も検討されています。

より高度な学習レベルが求められ、科目範囲も広範囲となる大学受験を対象とする大手進学塾なども、生徒それぞれの学習プロセスが可視化できるAI(人工知能)が塾講師として行う学習支援の仕組みに注目をしているそうです。

また、このようなAI(人工知能)による学習支援は、現在の人間による指導というものを駆逐するものではなく、学習を継続するためのモチベーション維持はAI(人工知能)では難しいところになるので、学習継続という従来の学習塾が持つノウハウに、学習プロセスの可視化というAI(人工知能)塾講師の強みを掛け合わせることで、より理想的な学習支援システムの構築に期待が持たれています。

 

Qubenaで勉強するイメージ

AI(人工知能)と教育と聞くと一見すれば相反する分野の印象がありますよね。人間を教え育むのが教育の神髄だとすれば、それを人間ではなく、機械的なシステムが対応するというのには違和感を覚える人が多いでしょう。

ですが、教育を「知識の理解」という目的の部分と、それを継続し習慣化していく「手段」の部分に分けて考え、それぞれに必要となる要素に、AI(人工知能)と人間それぞれの強みや特徴を最適化することで、これまででは実現ができなかった、生徒個々人の特性に合わせた理想の教育システムを作り出せるということが、AI(人工知能)の導入事例が増えることで分かってきました。

今回ご紹介をした事例では、中学生の数学指導に限定されたものでしたが、ここで培われたノウハウを応用していくことで、様々な学習塾への展開が期待されるだけでなく、学校などの公的な教育機関へのAI(人工知能)進出が促進されるでしょう。

AI(人工知能)先生が増えていくことは、現在、教育の現場で課題とされている「働き方改革」にもポジティブな影響を与えることができるので、今後の教育分野でのAI(人工知能)の発展が、増々期待できますよね!

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