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手書き文字を自動でテキスト化!おすすめOCR(文字認識)アプリ3選

手書き文字を自動でテキスト化!おすすめOCR(文字認識)アプリ3選

仕事をしていて、OCRという言葉を耳にしたことがある方もいますよね。

OCRとはOptical Character Recognitionの略で、日本語では「光学文字認識」。要するに手書きなどのデータ化されていない文字を読み取ってテキストデータとして抽出することのできるしくみのことです。

かつては文字の認識精度も低く、あまり一般的な技術ではなかったOCRですが、今やAI(人工知能)の搭載により精度が向上したこともあり、アプリも多く開発されるなど急激に身近な存在へと変貌しつつあります。

上手に使えば仕事の大幅な効率化にもつながるであろうOCRのアプリですが、たくさんのアプリがあってどれを選べばいいのかわからない、といった方もいらっしゃるでしょう。

今回は、数あるOCR(文字認識)アプリの中から、特におすすめなアプリを3つご紹介します。

OCRアプリを選ぶとき注目すべきポイントとは

ocrアプリを選ぶポイント

数あるOCRアプリの中から、自分に合ったものを選ぶとき、どんなところに着目して選べばいいのでしょう。

まず第一には、なんといっても精度の高さ。OCRがかつてあまり普及しなかったのはその制度の低さからでした。やはり、せっかく読み込んでくれたものの、間違いだらけで後から手作業で修正しなければならないとなると、効率化どころかかえって仕事が増えてしまいますよね。

昨今のOCRは以前に比べればずいぶん精度が向上しているとはいえやはり、製品によっては多少の差があるのも事実です。また、AI(人工知能)を搭載して精度を高めているOCRアプリも数多く存在しています。

ただ、精度が高いものになると費用が高くなる可能性もありますので、費用対効果のバランスを見て選びたいですよね。

もうひとつは読み込み、認識の速さです。数枚の書類を文字認識するのであれば、処理速度はさほど大きな問題にもなりませんが、大量の申込用紙や、請求書、発注書などを処理する場合は、文字認識に時間がかかっていてはこちらもやはり効率化に貢献したとは言えません。

3つ目はあくまでプラスアルファの要素になるかもしれませんが、多言語対応という点もまたOCRアプリ選びにおいては注目すべきポイントではないでしょうか。多くの場合、認識する文字は日本語であることが多いでしょう。ですが、今の時代はどのような業界においても海外の企業等と取引することも決して珍しいことではありませんよね。英語はもちろんのこと、中国語や韓国語、ロシア語など…。

日本語以外の言語に対応しておいたほうが重宝すること間違いなしです。

それでは今度はこのようなポイントに着目しながら、ここからはおすすめのOCRアプリを3つご紹介します。

無料でここまでやる?AI(人工知能)搭載のお手軽OCRアプリ「Clip OCR」

ClipOCRアプリ

最初にご紹介するのは「Clip OCR」というアプリです。こちらはなんとすべての機能を無料で使うことができます。しかも、AI(人工知能)搭載で高い認識精度を誇るという涙が止まらないほどうれしいOCRアプリなのです。(こちらは現状iOS版のみの提供となっています。)

精度の高さ以外の特徴としてはまず、縦書き、横書きの両方に対応していること。新聞記事などの読み取りにも最適ですよね。さらにアプリから、他のアプリやサービス(LINEやDropbox、iCloudなど)に読み取ったデータを簡単に共有することができるので非常に便利。また、英語をはじめとするほかの言語にも対応しているので、日本語と英語が混在している場合などにも利用できます。

定番OfficeシリーズのOCRアプリ「Office Lens」

Office Lensアプリ

今やオフィススイートの世界標準となっているMicrosoftのOfficeシリーズにも実はOCRアプリが提供されています。それが「Office Lens」です。

こちらはiOS版とAndroid版が提供されているのですが、OCR機能を有するのは現状Android版のみとなっています。この「Office Lens」の特筆すべき特徴のひとつが、画像とテキストを分けて認識できるという点で、文字と画像が混在した文面を読み込ませると、文字はテキストデータとして認識、画像は画像データとして読み取ってくれるので、そのまま利用できます。

読み取りの精度については、おおよそ90%程度といったところのようで、後から修正が必要ですが、ここからがOfficeの強みともいえるでしょう。読み取ったデータはそのままWord上に展開が可能。修正作業もさほど苦にはなりませんよね。

なお、こちらの「Office Lens」ですが、効果的にするためにはMicrosoftアカウントの登録とOffice365サブスクリプションの購入が必要となりますので、やや導入ハードルは高いといえるかもしれません。費用対効果を慎重に勘案して導入したいところです。

人気のクラウドノートと連動「Evernote Scannable」

Evernote Scannableアプリ

「Evernote」は、PC内のファイルをなんでも取り込めるクラウドノートとして、世界中で2億人以上のユーザーに愛用されているアプリです。みなさんの中にも使ったことがあるという方が多いのではないでしょうか。この「Evernote」を運営しているEvernote Corporationが提供するOCRアプリが「Evernote Scannable」です。

この「Evernote Scannable」の最大の強みは、何といってもその処理速度でしょう。アプリを起動するとすぐさま名刺やメモ、レシートなどの文書を探し出して、自動で撮影してくれます。名刺やレシートなどたくさんのデータを処理しなければならない状況ではこの特徴はうれしいですよね。

「Evernote Scannable」は、OCRアプリとしてさまざまな用途で活用することができますが、中でも最も強みが活かせるといわれているのが名刺の管理。

前述のように処理速度が非常に速いのでたくさんの名刺があっても短時間で読み込むことができます。さらに、取り込んだ名刺は瞬時にスマホ内の連絡先に登録され、すぐに電話を掛けたりメールを送ったりすることができます。

また、「Evernote」と連携させれば、スキャンした名刺をまとめて管理できるので、名刺管理ソフトの代わりとしても活用することも。さらには、「Evernote Scannable」と「LinkedIn」を連携させることもできます。名刺をスキャンするだけで、「Evernote Scannable」が情報を「LinkedIn」から取得し、紐づけることが可能なのです。

このように、単なるOCRアプリにとどまらず、「Evernote」など他アプリと連携させて名刺管理アプリのような使い方もできてしまうのが、この「Evernote Scannable」のすごいところ。

仕事上、大量の名刺やレシートなどを管理しなければならないといった人には打ってつけのアプリではないでしょうか。

おすすめOCRアプリまとめ

今回は、手書き文字などを自動でテキストデータ化できるOCRアプリの中から、特におすすめのアプリを3つご紹介しました。興味を持ったアプリがあればぜひ一度試してみてください。

同じOCRアプリといえども各々が様々な特徴を持っています。それぞれが持つ優れた個性を十分に吟味しながらアプリを選んでみてはいかがでしょう。

もちろん今回ご紹介したもの以外にも数多くのOCRアプリが提供されていますし、それらはAI(人工知能)の性能向上などの恩恵も受けながら日々進化し続けています。

今回ご紹介したものの中にも無料のアプリや、トライアル利用できるOCRアプリもありますので、ぜひいろいろな製品を試して、自分のスタイルにあったOCRアプリを見つけて使いこなしてみましょう。

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