AIとは何か

deep learningとAI(人工知能)の違いって何?その違いを徹底解説!

deep learningのイメージ

科学技術の発達に伴い私たちの生活は豊かになっていきましたが、その中でもAI(人工知能)が発展していけばますます豊かになりますよね。

また、AI(人工知能)の話で欠かせないキーワードがdeep learning(ディープラーニング)。この、AI(人工知能)とdeep learningの違いは何でしょうか。

AI(人工知能)の知能は進化し続けており、今では囲碁や将棋で人間に勝利したり、猫の画像を人間よりも正確に識別できたりします。人間なら「これは猫?それとも犬?」と迷ってしまうような画像でも、AI(人工知能)なら瞬時に「これは猫」「これは猫じゃない」と判断できてしまうのです。

そんなある特定の分野では人間を超えるような知能をどうやって作り上げたのか、疑問でしょう。金属や電気から、どうやって人間の脳のようなものを作り上げたのでしょうか。ここでdeep learningという言葉が登場します。

それでは、AI(人工知能)とdeep learningのそれぞれの意味の違いや、deep learningとはどういうものなのか、それによって未来はどうなるのかお話ししましょう。

AI(人工知能)とdeep learningはそれぞれどういう意味か

AIのイメージ

まずAIですが、これはArtificial Intelligenceの略で、それを日本語訳したものが人工知能。

AI(人工知能)には、将棋など一分野が得意な弱いAI(人工知能)やあらゆる分野が得意な強いAI(人工知能)など様々な種類があります。

そして、deep learningは日本語訳で深層学習です。

AI(人工知能)が知能を身につけていく上で、機械学習や強化学習など様々な学習の手法がありますが、その一つがdeep learningになります。

このdeep learning=深層学習というものが実はとても凄くて、人間の脳をモデルにした手法で、AI(人工知能)に物事を学習させていくという特徴があります。いくら人工知能とはいえ、これまでは人間の知能を再現することができませんでした。しかし、deep learningではとうとう機械が人間と同じような脳を持つ可能性があるのです。

つまり、AIは人工知能で、deep learningはすごい手法となります。

deep learningは人間の脳からヒントを得て作られた学習の為の手法

例えの猫のイメージ

実際に例を挙げてお話ししましょう。

deep leaningを用いたAI(人工知能)の例で「Googleの猫」と言われるものがあります。これは、2012年にGoogleがAI(人工知能)に猫の画像を認識させることに成功した話です。我々人間は猫の画像を見ると「これは猫だ」と判断し、犬の画像を見ると「これは猫じゃない」と識別できますが、なんとAI(人工知能)がそれをすることができるようになりました。

どのようにAI(人工知能)が猫の画像を認識するのでしょうか。ここで使われる手法がdeep learning。

大量の猫の画像をAI(人工知能)に見せ、そしてその大量の猫から、共通する「特徴」をAI(人工知能)が見つけます。
こうすることで、一般的な「猫」の特徴をAI(人工知能)が理解できるようになるのです。そのように猫の特徴を学習したAI(人工知能)に新たに猫の画像を見せれば、
「猫の特徴があるからこれは猫だ」
と判断できますし、犬の画像を見せれば
「猫の特徴と多く合致していないから猫じゃない」
と認識できるわけです。

AI(人工知能)が人間のように画像を認識できるのはすごいですが、実はこの学習方法、あるモデルがあります。それは、私たち人間の脳。

私たち人間も、赤ちゃんだった頃は猫というものを知りませんでしたが、ある程度歳をとった今なら猫を理解できますよね。

それでは人間がどうやって猫を認識できるようになっていくのか考えてみましょう。

ある子供が、全身毛が生えていて4足歩行の動物を見たときに、親から

「あれは猫だよ」
と教えてもらったとします。そこで、
「全身毛が生えている」「4足歩行」の動物は「猫」
だと覚えました。

その後、全身毛が生えていて4足歩行の動物を見て

「あれも猫?」
と親に聞くと
「あれは耳が長いから猫じゃないよ」
「猫は耳が短く三角だよ」
とまた新たに教えてもらったとします。

そして、経験を積むにつれ多くの猫を見て、「全身毛が生えている」「4足歩行」「耳が短く三角」など猫の特徴を理解していき、一般的な「猫」を理解するのではないでしょうか。

deep learningも、人間とまったく同じ方法で学習をするわけではありませんが、

AI(人工知能)が少しずつ特徴を学習し、一般的な「猫」を理解します。
しかもすごいのが、学習を深めれば深めるほど正確さが増していくというところでしょう。画像認識で言えば、今や人間の正確さを超えています。

身近なAIのイメージ

AI(人工知能)の学習の一つがdeep learning。そのdeep learningは人間の脳を真似て作られたという特徴があり、この学習方法でAI(人工知能)は高度な能力を得ることができました。

deep learningであらゆる学習をできたAI(人工知能)が生まれたとしたらどうでしょうか。画像認識もでき将棋もでき、その他様々な分野を人間の脳と同じように学習していったとしたら、いつかすべての分野で人間と同じ脳を持つAI(人工知能)が生まるかもしれません。

ちなみにGoogleで人工知能の研究をしているレイ・カーツワイルさんという人が、

AI(人工知能)が人間を超えるという「シンギュラリティ」が2045年にやってくる
と唱えました。彼は人工知能の権威であり、これまでもIT分野で多くの予言を的中させてきたため、AI(人工知能)の時代「シンギュラリティ」も話題になっています。彼は、人間と同じレベルのAI(人工知能)なら、2030年には完成すると言っています。

もし本当にそうだとしたら、人間の脳と同じレベルのAI(人工知能)はもうすぐ近くまで来ています。そして、そのAI(人工知能)が作られるのにdeep learningは大きく関わってくるでしょう。

将棋で人間を超えたり、画像認識で人間を超えたりと、ちょっとAI(人工知能)やdeep learningには怖いところがありますが、人間の脳と同じようなAI(人工知能)が生まれるのが楽しみですよね。

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