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今話題のデジタルトランスフォーメーション(DX)の基礎をまとめました

今話題のデジタルトランスフォーメーション(DX)の基礎をまとめました

近年Uberの配車・配達サービスの普及や自動車業界のカーシェア、自動運転などが話題になることが増えてきましたよね。この10年でも10年でも様々なデジタル機器が大きく普及し、私たちの身の回りの生活はがらりと変化しました。これから先の未来も、楽しみな方が多いでしょう。

こういった便利なシステムができ、私たちの生活に浸透したのはデジタルの発達が進んだおかげだと思う方も多いかもしれません。確かに現在、日本はデジタル進化の過度期にいるのは事実です。

今、日本は「デジタルトランスフォーメーション」としてデジタルの新時代に向け、また世界に遅れを取らないためにも国を上げて、取り組んでいます。「デジタルトランスフォーメーション」について理解することは、これから十年、二十年と私たちが築いていく社会生活にとって、とても重要なこと。そして情報社会で争い、いかに勝っていけるかどうかが決まります。そのため、ぜひこの記事でデジタルトランスフォーメーションの基本を抑えましょう。

そこで今回は「デジタルトランスフォーメーション」について基本的な部分をお伝えします。

デジタルトランスフォーメーション(DX)とは

デジタルのイメージ
そもそもトランスフォーメーションとは、単なる変化ではなく、大きな変革という意味があります。デジタルトランスフォーメーション(DX)とは、2004年にスウェーデンのウメオ大学のエリック・ストルターマン教授が提唱した言葉です。「ITの浸透が、人々の生活をあらゆる面でより良い方向に変化させる」という言葉の通り、デジタルの発展が社会全体を始め、私たちの生活に大きく関わっていくことを指します。

例えば自動車業界のカーシェアでは気軽に車を使いたい時につかえるようになったりしていますよね。これらもデジタルトランスフォーメーションによるデジタルの進歩です。

日本では、現在経済産業省が中心となり各自治体がデジタルトランスフォーメーションの計画を進めています。「これまでの単なる電子化からの脱却」を目標に掲げ、役所などでの煩わしい手続きを簡略化することによって、待ち時間の削減や申請書類などの資源コスト削減などに繋げようとしています。また現在でも、補助金の申請などのデジタル化も進んでおり、組織を変えて書類のハンコや郵送も必要をなくす部門も出たとのこと。

デジタルトランスフォーメーション(DX)とIT化の違い

ITのイメージ
とはいえ、単にデジタルを導入するだけならIT化とどう違うのかわかりにくいですよね。次では、デジタルトランスフォーメーション(DX)とIT化の違いについて解説しましょう。

デジタルトランスフォーメーションと何が違うかというと、IT化は業務を効率化する目的ですが、デジタルトランスフォーメーションはクラウドやAI(人工知能)、IoT(モノのインターネット)などの様々なデジタル技術を更に活用することを狙っています。

そもそもIT化とは、業務効率化を狙ったものが中心となります。例えば、書類をスキャンしPDF化してフォルダにまとめることや、今や当たり前になった電子メール、SNSなどもIT化と言えるでしょう。

これに対し、デジタルトランスフォーメーションではPDF化してフォルダにまとめていた手書き書類そのものがパソコンでの入力からのスタートになったり、電子メールでのやり取りがアプリなどを使いワンタッチで素早く行えるようになったり、さらにそれに伴って組織ぐるみでデジタル化を進めます。このように、今まで行っていた作業そのものだけでなく、組織内部やビジネスで影響が出るのが特徴です。

デジタルトランスフォーメーション(DX)が必要な理由

システムのイメージ

これからの時代、デジタルトランスフォーメーションを上手く進めることが大切です。その理由をお伝えしましょう。

現在、国内の多くの企業では、デジタルトランスフォーメーションが進んでいません。データのやりとりが莫大になっていっているにも関わらず、現在も古いシステムでなんとかやりくりしている状態です。この状態が続いていけば、システム管理ができる人材が不足していき、維持管理費が高額化していくと予想されます。このまま国内全体のデジタルトランスフォーメーションが進まなければ、2025年にはなんと年間で12兆円もの損失が発生する可能性があるとのこと。この問題を「2025年の壁」と呼ばれています。

この対策として、経済産業省では2018年に「デジタルトランスフォーメーションに向けた研究会」を設置。現状の確認と課題をまとめ、デジタルトランスフォーメーション推進指標も策定されました。

具体的には、既存システムにある莫大かつ複雑なデータの「見える化」を進めること。そして、業務全体の何が必要で何が必要ではないか、見直しをすることがポイントになります。

デジタルトランスフォーメーション(DX)に成功した企業の事例

企業のイメージ
では、デジタルトランスフォーメーションに成功した事例についてお伝えしていきましょう。

フードデリバリーサービス「Uber Eats」を提供するUberは出前業界のみならず、タクシー配車サービスの提供も行う会社です。「Uber Eats」ではアプリを使用し、消費者のタイミングで食事の配達を頼めるという点で普及しました。

元々、配達サービスは飲食店独自のものであり、主に弁当などの配達が一般的でした。ですがUber Eatsが飲食店と消費者の間に入って貰えることで、今まで配達サービスに手を出しづらかった飲食店が多く登録しました。その結果、カレーやラーメンからケーキ、コーヒーなどのドリンクなど、幅広いジャンルのフードを手軽に消費者に届けられるようになりました。

また大手通販サービスAmazonは、デジタルトランスフォーメーションの先がけと言っても過言ではありません。そもそも、ECサイトでは商品の良し悪しがサイト上の情報では分かりにくかったですよね。

そこでAmazonが導入したのはカスタマーレビュー。実際に購入した消費者の口コミを見ることができるため、実際に商品を見なくても購入しやすい環境になりました。

他にも、購入履歴による商品のおすすめ機能、1-Clickなどの開発によりインターネット上でも様々な商品を気軽にチェックできるようになったことや商品をすぐに購入できる点などでも、「買い物に行く」という行動自体をデジタル化することに成功しています。近年では映像や音楽、電子書籍の提供も積極的に行い、CDやDVDなどの“モノ”を買う・借りる必要がなくなり、“モノのデジタル化”も大きく進んでいます。

ビジネス業界では、Microsoftも積極的にデジタルトランスフォーメーションに取り組んでいます。WordやExcelなどの「Microsoft office」の提供を「Microsoft 365」という名のサブスクリプションサービスを開始。パッケージ版の販売では、ソフトのサービス終了などによって入れ替えや更新が必要になりますが、それらが不要になり利便性が向上しました。また、プランによってはオンラインストレージサービス「OneDrive」の使用容量の追加も可能になり、データの共有などがスムーズに行えるようになりました。

デジタルトランスフォーメーション(DX)の事例から見える、成功するためのポイント

組織のイメージ
デジタルトランスフォーメーションに成功した企業を見ていくと、成功するためにはいくつかポイントがあります。

まずは、市場のトレンドを掴むこと。それに沿って自社がどう変化すべきか、具体的なプランを組み立てます。そして、浮かび上がった課題を解決していくためにはどうすれば良いか、幅広いイメージを持って話し合えることと、それに明確にアドバイスできるIT人材も必要不可欠です。

そして一番大切なのは、企業自体の意識を改革していくことです。例えば社内でデジタルトランスフォーメーションを進めるためには、有耶無耶に導入しただけでは社員も困惑してしまいます。経理部には経理部にあった、営業部には営業部にあった計画をしましょう。

また、せっかくシステムが完成しても、一人でも「従来のやり方でいい」となれば足並みが揃いません。デジタルトランスフォーメーション(DX)によって、どれだけ利便性があがり生産性が増えていくか、研修会や説明会などを頻繁に行うなどして、社員の意識改革を行っていくことも必須でしょう。

まとめ
さて、今回は「デジタルトランスフォーメーション」についてお伝えしました。

デジタルトランスフォーメーション(DX)とは単なるデジタル化ではなく、ITを活用して人々の生活をより豊かにすること。単なる効率重視だったIT化とは違い、ITを更に活用して作業や業務をより便利に劇的に変えていくことを意味しています。

現在日本では「2025年の壁」と呼ばれるデジタル面での大きな損害がくると既に予想されています。「Amazon」や「Uber」、「Microsoft」などデジタルトランスフォーメーション(DX)に成功した企業の事例から見ると、市場のトレンドをいち早く掴み、新しいシステムを上手く取り入れ、社員の足並みを揃えていかに企業を経営していけるかがポイント。

私たちが日々使っている便利なサービスの裏には、日々変革を進めてきた企業の努力があり、まだ進化の途中にいます。デジタルの発展で私たちの生活や仕事の仕方が便利になっていくことは、とても素晴らしいことに違いありません。これからのデジタルトランスフォーメーションをポジティブに捉え、一緒に未来に期待しましょう。

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