AI(人工知能)と健康管理

今のうちに知っておきたい!整骨院業界でDXを進めるメリットとは

今のうちに知っておきたい!整骨院業界でDXを進めるメリットとは

近年の急激なデジタル化により、あらゆる業界にDX(デジタルトランスフォーメーション)の波が押し寄せていますよね。その動きは医療機関とて例外ではありません。ただし、骨折や脱臼、リハビリの際に通院する整骨院業界のデジタル化が最近始まりつつあります。

整骨院でDX(デジタルトランスフォーメーション)が進めば、予約や受付、カルテの作成や管理、会計などの作業がデジタルで一元管理できるだけでなく、AI(人工知能)を活用するなどして、より正確で質の高い施術が可能になります。よって、超高齢化社会を迎えるにあたり、世代を超えて多くの人たちが健康な暮らしを送るためにも整骨院業界のDXは重要課題です。

この記事では、整骨院業界のDX(デジタルトランスフォーメーション)について詳しく解説するので、今後の整骨院や接骨院経営のデジタルシフトに役立つに違いありません。

そこで今回は、整骨院業界でDX(デジタルトランスフォーメーション)を進めるメリットや事例、整骨院業界でDXを進めた場合の未来予想をお伝えします。

DX(デジタルトランスフォーメーション)とは

デジタルのイメージ

DX(デジタルトランスフォーメーション)とは、データやデジタル技術を使って商品やサービス、ビジネスモデル、さらに企業や組織の文化、風土の変革をはかり、競争優位に立つことを意味します。DXは単なるデジタル化ではありません。従来の業界内の常識や慣習を打ち破って新たな価値創造を行うことに意義があります。

全世界的にIoT(あらゆるものがネットでつながる)化が進むなか、DXは多くの業界で急務とされ、遅れをとれば莫大な経済損失を招きかねません。AI(人工知能)、AR(拡張現実)などのIT技術を活用してDXが進めば、自動化、省人化、迅速化、非接触化が進み、新感覚の体験が可能なため、安全で便利、質の高い社会生活が送れるでしょう。

ただし日本では、デジタル教育機会の不足や少子化によりデジタル人材の不足が顕著で、DX(デジタルトランスフォーメーション)の具体的方法がわからず、遅々として進まない企業や業界が少なくありません。とくにデジタル技術にうといシニア層が幹部の組織や業界では、デジタルネイティブの若年層との新たな価値観の共有が難しく、DXの遅れが目立ちます。

整骨院業界の現状

整骨のイメージ

DX(デジタルトランスフォーメーション)があまり進んでいない業界の一つに、整骨院があります。整骨院とは、柔道整復師により主に日常生活における脱臼・打撲・捻挫などを整復・固定・後療する施設で、接骨院やほねつぎ、ということもあります。施術内容によって健康保険や労災保険、自賠責保険も適用されます。

整骨院業界は、昔ながらの施術者の手技に頼っていました。患者さんの訴えや見た目、手先で身体に触れたアナログ感覚をもとに施術を進めるのが、お馴染みの光景ですよね。よって、ベテランと経験の浅い施術者の間でスキルや知識の差が鮮明になり、患者さんの不公平感を生む問題をはらみます。

また、カルテは紙に手書き、会計は現金払い、予約は電話か整骨院で直接、次回の予約日は診察券の裏に手書きで記入など、デジタルによる自動化や省人化には遠い傾向が強いです。

さらに、施術者が痛みなどの原因について説明しても、患者さんによってはその真意やメカニズムがあまり理解できない場合があります。よって納得感が薄いため、施術を途中で放棄したりリハビリにも消極的というのもよくある話。痛みやしびれが治りきらず、さらに複雑化しては別の接骨院に移る、の繰り返しも整骨院あるあるです。このため多くの整骨院では、自費診療率やリピート率が上がらず売り上げも伸び悩むケースがあります。よって電子カルテやオンライン受付、身体の歪みをチェックするAI(人工知能)の導入など、整骨院業界のDX(デジタルトランスフォーメーション)が急務です。

整骨院業界でDXを進めるとどんなメリットがあるのか

治療のイメージ

続いては、整骨院業界でDX(デジタルトランスフォーメーション)を進めるとどんなメリットがあるのかについて解説しましょう。

具体的には、

  • リピート率と売上が増加する
  • 業務効率が向上する
  • 集客力が上がる
  • 省人化とコストカットできる
  • 誰でも同じ品質の施術を受けられる、施術者の育成が進む

の主に5つです。それぞれについて詳しく見ていきましょう。

リピート率と売上が増加する

AI(人工知能)によって身体の歪みをチェックできるシステムは、検査結果がタブレットやPCの画面上で見られるため、それらを前に説明すると患者さんの納得感が深まります。またAI(人工知能)は、どこが悪いかを明確に指摘、点数化したり、リハビリやトレーニング方法まで推奨するので、説得力が増すでしょう。さらにデータをLINEやメールで本人にデータを送り、共有できるので遠隔のリハビリやトレーニングにも使えます。施術前後のビフォーアフターも可視化できるため、患者さんのモチベーションが向上、リピート率が上がり、施術の選択肢も増え、結果として収益もアップしたとの声も多いです。

業務効率が向上する

ホームページやSNSから予約受付をするとDXが進みます。専用アプリで予約することもでき、その場合は、診察券も不要でスマホ一つあれば会計もキャッシュレスにできます。さらに電子カルテとオンラインPCを連携させると患者データの一元管理だけでなく、患者数や総売上、施術者別の売上の推移を分析することも可能。マーケティングに活かせます。

電子カルテは、施術者がキーボード入力するため、記入時間の短縮化、書き間違い防止にくわえ、訂正や削除も簡単にできます。また、紙カルテのように保管スペースもいりません。患者さんごとの経緯もデータ管理できるので、スタッフの誰でも必要に応じて閲覧できます。これなら施術上の記憶違いや勘違いも防げるうえ、申し送りも簡単ですよね。これだけのことが連携できれば、業務効率は格段にアップするでしょう。

集客力が上がる

最近は、YouTubeを使って身体の知識や痛みなどを軽減させるストレッチなどを詳しく紹介する整骨院も増えています。動画を観ているうちに施術者の知識や人柄に魅力を感じ、本格的に施術して欲しいと望んだり、なかには遠方でもわざわざ訪ねて行く患者さんもいるのだとか。もちろんそこからSNSとリンクさせれば拡散されたり、ホームページとリンクさせると簡単に予約できるので、集客力アップが期待できます。

省人化とコストカットができる

デジタル化してさまざまな作業の効率化がはかれると、省人化や人件費、紙カルテ代などのコストカット、カルテ保管が必要ない分省スペース化も実現します。目先ではあまり変化がないように感じるかもしれませんが、長い目で見ると相当の開きが生じるでしょう。

誰でも質の高い施術を受けられる、施術者の育成が進む

最近は、AI(人工知能)によって身体の歪みをチェックできるシステムが開発、実装されています。AI(人工知能)の画像認識により患者さんの身体の歪みやねじれをわずか数十秒で検知、可視化、数値化します。作業はタブレットで患者さんの全身を撮影するだけ。

とくに経験の浅い施術者が見落としがちな小さな歪みをAI(人工知能)がくまなく確実に見つけ出し、誰が行っても結果が同じのため、ベテランとの差がなくなります。よって、DXにより誰もが質の高い施術を受けられるとともに施術者育成にも役立ちます。

そんな当メディア(AIZINE)の運営会社のグループ会社であるPosen株式会社でも、AI(人工知能)の画像認識によって姿勢を分析するシステム「Posen」を開発しています。興味がある方は、こちらからご覧ください。

Posenのイメージ

整骨院業界でのDX事例

施術のイメージ

続いては、実際にDX(デジタルトランスフォーメーション)を行った事例を紹介しましょう。

動作が分析できるAIで自費施術が80%アップ!

兵庫県神戸市のゆう整骨院では、クラウド型のAI(人工知能)の姿勢分析ツールE.F.A.S(イーファス)を導入。E.F.A.Sは、静止状態だけでなく、動作状況もともに分析できる精度の高いシステムです。人が痛みを感じるのは、止まっているときよりも動いたときの方が多いですよね。よって動いた状況下の筋肉や関節の異常を検知し、画像でわかりやすく表示するE.F.A.Sは、整骨院だけでなく患者さんにとっても非常に優れた使い勝手のよいツールです。

ゆう整骨院では、導入後大きく3つのメリットがありました。1つ目は、画像を使った説明とメールでストレッチメニューを送ることで患者さんがそれらに強く興味を持ち、施術へのモチベーションが上がったこと。2つ目は、スタッフ全員が簡単に操作できるため、施術の質の平準化が実現し患者さんに安心感が与えられたこと。そして最後は、これらの変化により、自費施術の受診率が80%、売り上げが30%アップしたことです。この数字の変化は大きく、まさにDX(デジタルトランスフォーメーション)と呼ぶにふさわしい結果を出しました。

POSシステムでスタッフのモチベーションアップ!

多店舗経営の場合、スタッフの数も多く、一人一人について明確に状況把握するのは難しいですよね。福岡県久留米市の整骨・整体・鍼灸院ライフタイムズは、POSシステムのパワーナレッジを導入してスタッフに前向きな変化が現れました。パワーナレッジは、Web予約・電子カルテ・売上、会計業務・レセコンが一元管理でき、整骨院の業務を大幅に効率化できる便利なクラウド型システムです。従来のアナログ的な管理と異なり、多くのデータが数値化、可視化されるため、マーケティングの面で非常に有効です。

ライフタイムズは、3店舗を経営していますが、パワーナレッジ導入によりすべての店舗のデータが見られ、売り上げもリアルタイムで確認できるようになりました。さらに、パワーナレッジはスタッフ一人一人の成績も一元管理、本人もダイレクトに確認できるため、もっと成果を出そうとスタッフのモチベーションが向上しました。

DXを進めた場合の整骨院業界の未来を予想

スムーズな施術の未来のイメージ

AI(人工知能)の画像認識による姿勢チェックが普及すれば、多くの患者さんが重症化する前に適切な施術が行えます。また、離島や過疎地など直接訪れるのが難しい人たちにもオンラインにより遠隔で指導可能になります。高齢で外出が困難な場合や非接触が望ましい状況でも、指導ができるでしょう。

高齢者でも健常者はたくさんいますよね。しかし、股関節や膝など、特に下半身を怪我したり痛めて自由に動けなくなると、たちまち体力や認知機能が低下します。そして寝たきりになると介護や入院生活を送ることにもなりかねません。しかし、デジタルの力で早期に身体の歪みや不具合を検知、予防できれば、本人はもちろん周囲にとっても幸せに過ごせるはずです。

世界最速で未曽有の高齢化が進む日本では今後整骨院への需要はますます高まるに違いありません。よって、今すぐにでも整骨院業界全体が積極的にDX(デジタルトランスフォーメーション)を進めることが、世の中の大きな支えとなるに違いありません。

まとめ

さて今回は、整骨院業界でDX(デジタルトランスフォーメーション)を進めるメリットや事例、整骨院業界でDXを進めた場合の未来予想をお伝えしました。

DX(デジタルトランスフォーメーション)とは、デジタル技術で商品やサービス、ビジネスモデル、さらに企業や組織の文化、風土の変革をはかり、競争優位に立つことを意味します。しかし、整骨院業界では、患者さんの訴えや見た目、手先で身体に触れたアナログ感覚をもとに施術を進めるのが、長年の慣習のため、DXがあまり進んでいないのが現状です。

しかし、整骨院業界でDXが進めば、「施術の質の平準化と施術者の育成が進む」「リピート率と売上が増加する」「業務効率が向上する」「集客力が上がる」「省人化とコストカットできる」という主に5つのメリットがあります。

現に、神戸市のゆう整骨院では、AI(人工知能)の姿勢分析ツールの導入で、施術効果の向上、施術の質の平準化、売上アップなどの効果が顕著に。また、久留米市のライフタイムズでは、POSシステムの導入でスタッフごとの成績が数値化、可視化ででき、やる気向上に一役買っています。

これから日本は世界最速で未曽有の高齢化社会へと突入します。もし今からでも整骨院がAI(人工知能)を使った施術を積極的に行えば、高齢者の重症化を未然に防止したり、離島や過疎地に住む患者さんの遠隔指導も可能でしょう。足腰が丈夫で自分の力で動ければ、寝たきりや認知症のリスクも大幅に軽減できるに違いありません。よって、整骨院業界のDX(デジタルトランスフォーメーション)は、とても意義深く、私たち一人一人にとっても注目すべき重要課題です。今後、どれだけの変革が訪れるのか、その動向に期待しましょう。

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