AI(人工知能)と健康管理

【整骨院・鍼灸院必見】治療院がDX推進を進めた方が良いわけをまとめてみた

【整骨院・鍼灸院必見】治療院がDX推進を進めた方が良いわけをまとめてみた

慢性的な肩こりや腰痛、打撲や捻挫などの際にお世話になる整骨院や鍼灸院などの治療院。なかには行きつけの治療院がある方も多いですよね。

これまでで、治療院では施術者の手技にたよったアナログ的な施術が主流でした。ところが、それでは患者さんに施術の必要性やリハビリの意図がうまく伝わらず、満足のいく施術ができないとか、施術を途中でやめてしまう例が多いのだとか。ほかにも電話予約しかできない、紙カルテに書き込む、など非効率なアナログ的運営やり方を解消すべきとの指摘があります。そこで、治療院でもほかの多くの業界のようにDX(デジタルトランスフォーメーション)の必要に迫られています。

この記事で治療院の課題やその解決法を学んで、治療院のDX(デジタルトランスフォーメーション)に役立てましょう。そこで今回は、治療院がDX(デジタルトランスフォーメーション)を推進する理由についてお伝えします。

治療院(整骨院・鍼灸院)の現状の問題

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治療院では、整形外科のようにレントゲンやMRIなどの医療機器を使わず、見た目と手の感覚をたよりに施術を行います。ところが、施術者は確信をもって施術をしても、患者さんにはその意味や期待できる効果がうまく伝わらないケースもありますよね。とくに専門用語を使って説明しても理解される範囲は限られているため、施術に前向きになってもらえず、効果がでないばかりか途中で転院や離脱してしまうこともあるでしょう。

また、たとえば鍼灸師なら一人前になるには3〜5年は修業が必要といわれます。しかも5年経ったから数十年のベテラン施術者に肩を並べられるか、といえばそうではありません。上には上があるので、施術者によって、症状の見立てや施術技術にどうしてもバラつきが生まれます。すると、特定の施術者ばかりが人気が出るとか、同じ施術が受けられないことへの患者さんの不満にもつながります。

さらに治療院では、電話や治療院での直接予約という昔ながらのアナログ的なシステムにより、患者さんに負担をかけているのも課題です。電話をしてもつながりにくいとか、診察時間以外は予約できない、キャンセルが面倒くさい、予約日や時間を間違える、などスムーズに施術が受けにくいこともあるでしょう。くわえて、紙カルテの使用により、記入や出し入れに時間がかかる、書き損じがある、保管スペースが必要、など非効率な業務の改善も課題です。

厚生労働省の統計では、整骨院、接骨院、整体などの数は、全国に13万6,000件以上で、コンビニエンスストアの2倍以上にのぼります。しかも、年々その数は増加傾向にあるため、競争は激化する一方で、倒産する例もあります。よって、治療院が今後生き残るためには、多くの患者さんたちから、あそこの治療院でなければ、と選ばれる存在になるほかありません。そのためにも、他とは違う施術やサービスにより差別化をはかることが、大きな課題です。

DX(デジタルトランスフォーメーション)とは

DXのイメージ
DX(デジタルトランスフォーメーション)とは、スウェーデンのウメオ大学・エリック・ストルターマン教授が2004年に提唱した「ITの浸透が、人々の生活をあらゆる面で余地良い方向に変化させる」という概念です。これを経済産業省がより具体的に定義しなおした内容が「企業がビジネス環境の激しい変化に対応し、データとデジタル技術を基に、製品やサービス、ビジネスモデルを変革するとともに、業務そのものや、組織、プロセス、企業文化・風土を変革し、競争上の優位性を確立すること」です。

つまり、DXは、デジタルやデータの力を活用しながらそれまでとは違った業態に変化を遂げることを意味します。AIやIoT、VRやメタバースなど、急激に浸透するデジタル化の動きにあわせながら変化しなければ、近い将来、あらゆる業界で生き残りが難しくなると指摘されています。そのため、デジタル庁新設をはじめ、官民を問わないDXの推進が最重要課題の一つとして注目されています。

DX推進のメリットとは

メリットのイメージ
それでは、続いては治療院がDXを推進するメリットはどこにあるのか見ていきましょう。

具体的には

  • 顧客満足度が上がり収益アップが見込める
  • 施術レベルが向上・平準化できる
  • 業務効率化が実現できる
  • 集客力が上がる

以上の4点です。一つずつについて詳しく説明しましょう。

顧客満足度が上がり収益アップが見込める

治療院でのDXの一つに、AI(人工知能)による姿勢分析があります。患者さんの全身画像を撮影するとAIが身体の歪みや骨格のずれなどを分析し、どこにどのような不具合があるのかを数値で示したり可視化します。患者さんに目の前で客観的な資料を見せて、施術前と後の変化を説明すると、自分ごととして強く受け止め、納得して施術に前向きになれるでしょう。すると顧客満足度が増し、リピート率や自費診療への移行が増えて収益がアップします。

施術レベルが向上・平準化できる

AI(人工知能)による姿勢分析は、施術者のキャリアに関係なく同じ結果が提示されます。よって、若手や新人でもベテラン並みの見たてが可能になるため、見落としが減って治療院全体の施術の平準化がはかれるうえ、患者さんの不公平感も解消されます。

業務効率化とコストカットが実現できる

電子カルテやWebでの診療予約システムを導入すると、施術前後の作業や受付業務が少なくなり、二重予約などの人的ミスもなくなるので、業務効率化が大幅に進みます。紙カルテの保管スペースが不要になり、業務効率化によって省人化ができるので、コストカットにつながるかもしれません。

集客力が上がる

Webで予約受付すると、業務時間外や休診日でも予約できるので、集客力がますだけでなく、電話を使わずにキャンセルができ、患者さんへの負担も軽減できます。また、SNSやYouTubeでリハビリやボディケアの情報を拡散し、来院の呼びかけをすれば、リピート率や新規患者数を伸ばすことも可能です。

治療院でのDX推進事例

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続いて、治療院でのDX(デジタルトランスフォーメーション)推進例を具体的に紹介しましょう。

診療予約システム導入で予約件数が30%増加!

東京・銀座にある「銀座そうぜん鍼灸院」では、院長一人で施術を行っているため、常々電話予約をとり損ねることが多くて苦労していました。そこで株式会社コントロールテクノロジー(東京都港区)の診療予約システム『RESERVE予約システム』を導入しました。

『RESERVE予約システム』は、だれでも無料でアカウント登録できてすぐに利用できるうえ、24時間・365日、いつでも、スマホ・タブレット・PCからオンライン予約を受け付けられます。しかもサイト上で予約状況が簡単に確認できるので、患者さんからも電話をする手間が省けたと評判になり、導入後10日で効果が見え始めて予約件数は30%増加しました。

AI(人工知能)の姿勢分析導入でリピート率がアップ!

愛知県刈谷市の「鍼灸整体院 そら」では、かねてより患者さんから「目に見えるかたちで症状を説明してもらいたい」という要望があり、ひと目でわかりやすい形で伝えられる方法を探していました。

そこで株式会社Sapeet(東京都文京区)のAI(人工知能)による姿勢分析「シセイカルテ」を導入しました。「シセイカルテ」は、AI(人工知能)の画像認識で身体の歪みや骨格のズレなどをわずか数秒で数値化、3Dアバターを使って、現在の姿や将来の姿勢までを可視化します。初診で「シセイカルテ」を使ってから施術後に現状と施術計画を説明すると、説得力が増し、患者さんが施術に前向きになることでリピート率がアップしました。月に1度の割合で姿勢チェックをし、日常生活での誤った習慣をさぐりながらの踏み込んだ姿勢改善にも役立っているのだとか。

電子カルテ導入で往診が効率的に!

埼玉県新座市の「Body tuners鍼灸接骨院」では、出張往診が多く、その度に紙カルテを持参していましたが、かさばるうえ重くて汚れるリスクもあり、途中で別の患者さんの往診が決まるとカルテが手元になくて前回の施術内容が確認できないという点が課題でした。そこで、株式会社ケアクル(東京都港区)の電子カルテ・Web予約・事前のオンライン問診が可能な『リピクル』を導入しました。

『リピクル』を使うとタブレット1台で全ての業務が完結します。患者さんには事前にオンライン問診票に入力してもらうと、顧客情報が自動登録されるので、紙カルテのようにいちいち記入する手間が省けます。患者さんの主訴や状況もわかるので、往診に持参する備品や道具も事前に揃えられるのだとか。これにより荷物が減って移動が楽なうえ、業務効率化で施術以外の時間が確保できるので、患者さんたちへのさらなるアフターフォローに注力できるようになりました。

治療院の未来

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今後、治療院へのニーズはますます高まっていくでしょう。2025年には団塊の世代が後期高齢者に突入し、国民の4人に1人が75歳以上となり、いよいよ本格的に超高齢化が進んでいきます。すると運動機能が衰え、足腰が弱まる高齢者の絶対数は増加します。よって、治療院の必要性は高まる可能性があります。

ただ、高齢化にともない筋肉や骨格が固まると、施術やリハビリを通っても劇的に改善することは容易ではありません。よってAI(人工知能)による姿勢分析をシニアや若年層にも広げて、早期に問題点を検出、身体がこわばる前に施術や適切な運動、日常習慣の改善などを施せば、将来の転倒リスクや運動機能の低下による認知症リスクも軽減できるに違いありません。

さらに、診療予約システムの充実やSNSを使った宣伝、LINEやメールによる患者さんとのコミュニケーションの充実をはかることで、地域で信頼される治療院として存在感を際立たせることも可能です。このように、治療院がDX(デジタルトランスフォーメーション)を推進することは、地域の健康促進のみならず、治療院が生き残るためにも必要不可欠に違いありません。

まとめ

さて今回は、治療院がDX(デジタルトランスフォーメーション)を推進するメリットや推進事例、さらに治療院の未来についてお伝えしました。

治療院では、見た目と手の感覚をたよりに施術を行いますが、患者さんにはその意味や期待できる効果がうまく伝わらず、治療に前向きになってもらえずに途中離脱や転院してしまうケースがあります。ほかにも施術者のキャリアによって施術レベルにバラつきがあったり、電話や直接でないと予約できなかったりする体制に患者さんから不満が出るケースもあります。また、紙カルテによるドクターや院内業務の非効率化の解消も課題です。

DX(デジタルトランスフォーメーション)とは「企業がビジネス環境の激しい変化に対応し、データとデジタル技術を基に、製品やサービス、ビジネスモデルを変革するとともに、業務そのものや、組織、プロセス、企業文化・風土を変革し、競争上の優位性を確立すること」です。国内で飽和状態にある治療院もDXを真剣に推進し、生き残るために他のとの差別化をはかる必要があります。

治療院がDXを推進すれば「顧客満足度が上がり収益アップが見込める」「施術レベルが向上・平準化できる」「業務効率化が実現できる」「集客力が上がる」といったメリットがあります。現に「銀座そうぜん鍼灸院」のように予約件数が30%アップした例や、「鍼灸整体院 そら」のようにAIによる姿勢分析を導入してリピート率がアップしたり、電子カルテの導入で大幅に業務効率が上がった「Body tuners鍼灸接骨院」のような例があったりします。

これからいよいよ本格的な超高齢化社会に向かっていくなかで、治療院へのニーズはますます高まるでしょう。そこで、今から積極的にDX(デジタルトランスフォーメーション)にとり組めば、飽和状態にある治療院のなかでも異彩を放てるので、この治療院に通いたい、と患者さんから選ばれる存在になれるに違いありません。

【お知らせ】

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