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販売を行うなら知っておきたい、OMS(受注管理システム)の基本

受注管理のイメージ

ショップ運営には、業務効率化に役立つシステムが欠かせませんよね。OMS(受注管理システム)と呼ばれるシステムを使えば、あらゆる受注業務を自動化できるため、作業にかかっていた労力を減らせます。

株式会社ロジレスが発表した『「EC事業者の受注・出荷業務」に関する実態調査』によると、回答数329件のうち約56%がOMS(受注管理システム)を利用していることが判明しました。

EC市場は年々拡大しており、業務を効率化できるOMS(受注管理システム)の需要は高まっています。約半数の企業がシステムを利用していることからも、OMS(受注管理システム)の重要性が分かりますよね。

そこで今回の記事では、おすすめのOMS(受注管理システム)や、システムの選び方などについてお伝えします。

自社でもシステム導入を検討しているという担当者の方は、ぜひ参考にしてみてください。

そもそもOMS(受注管理システム)とは

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OMSとは「Order Management System」の頭文字をとった言葉です。日本語では「受注管理システム」と呼ばれ、商品の受注に関わる業務を一元的に管理できるシステムを指します。

具体的には注文情報や在庫状況の確認、顧客へのメール送信などの業務に対応可能。OMS(受注管理システム)を使うことで作業が自動化されるので、ショップ運営をより効率的に進められるようになるのです。

OMS(受注管理システム)を導入するべき理由とは

システムを使うイメージ

それではここではOMS(受注管理システム)を導入すべき理由について説明します。なぜシステムを導入するのかを明確にしておけば、問題解決への意識も高まりますよね。

受注フローの工数を減らせる

OMS(受注管理システム)は、受注フローに関わる業務を一括して管理できるので、工数の削減が可能です。業務の効率化も実現するので、時間的な余裕が生まれます。

空いた時間の活用により、販売チャネルの確保や商品の開発など、利益拡大のための生産的な活動につなげられるでしょう。

人為的なミスを防げる

アナログな手法で受注管理をおこなう場合、注文情報の入力間違いなどが発生する可能性は常につきまといます。

しかしシステムを導入することで、受注管理がデジタル化されるので、手作業によるミスの防止が可能。

受注ミスによって顧客からの信用を損なわないためにも、システムの導入は必須といえるでしょう。

コストを削減できる

受注管理を自動化できれば、作業に必要な人手が減るので、人件費を抑えられます。また情報が電子化されるので、紙代やトナー代、印刷代の削減など、ペーパーレス化の恩恵を受けられるでしょう。

さらに複数のショップからの注文確認など煩雑な作業に手間がかからなくなるので、時間面でも大幅なコストカットが期待できます。

OMS(受注管理システム)と他のシステムとの違い

比較のイメージ

さて、OMS(受注管理システム)と似たシステムに、EMSとWMSがあります。ここでは、OMS(受注管理システム)とこの2つのシステムがどう違うのかを説明しましょう。

OMSとEMSの違い

EMSとは「Execution Management System」の頭文字をとった言葉で、日本語では「取引執行管理システム」を意味する証券用語の一つです。取引発注や市場データのモニタリングなどが可能で、トレーディング業務をサポートするために使用されます。
EMS(取引執行管理システム)は取引に関わる業務しか扱えませんが、OMS(受注管理システム)はEMS(取引執行管理システム)を含め複数のシステムを一元的に管理できます。

そのためOMS(受注管理システム)の方がより多くの業務に対応できるのです。

EMS(取引執行管理システム)はOMS(受注管理システム)の一部である、と考えると分かりやすいでしょう。

OMSとWMSの違い

WMSは「Warehouse Management System」の略で、「倉庫管理システム」と訳されます。入出庫や在庫管理など、倉庫内業務の効率化を目的としたシステムです。
OMS(受注管理システム)は注文から在庫管理まで一貫して対応可能ですが、WMS(倉庫管理システム)は倉庫内業務にしか対応できません。

OMS(受注管理システム)とWMS(倉庫管理システム)が一つになったシステムは多いですが、扱える業務に明確な違いがあることを覚えておきましょう。

おすすめのOMS(受注管理システム)

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OMS(受注管理システム)は数多く存在しますが、機能や使いやすさはそれぞれのシステムごとに大きく異なります。ここからは、おすすめのOMS(受注管理システム)を5つ紹介します。

ネクストエンジン

受注管理や在庫管理、商品登録などEC店舗の経営に必要な業務を、まとめて管理できる受注管理システムです。他システムとの連携機能も充実しているため、作業時間を短縮できます。

導入店舗数は、3万店以上(2020年7月末時点)と実績多数。提供元であるHamee株式会社がネットショップ運営で培ったノウハウを基に開発されており、特に操作性や業務効率化に長けたシステムとなっています。

従量課金制のため、事業拡大に合わせて長期的に利用できる点もメリットの一つです。

ネクストエンジン

助ネコ(すけねこ)

複数のネットショップと実店舗の業務を、自動的に処理できるクラウド型の受注管理システムです。注文から出荷に至るまでを一元管理できるので、作業効率の改善に役立ちます。

導入後の支援体制も充実しており、99.4%のサポート満足度を獲得。また直感的で分かりやすい仕様になっているので、高機能なのに使いやすい、という点が助ネコの特徴です。

システム導入に不安がある、パソコンに不慣れな従業員がいる、という場合でも安心して利用できます。

助ネコ

GoQSystem(ごくーシステム)

通販業務の効率化に強みをもつ受注管理システムです。注文から出荷、売上管理まで一貫して対応できる機能を搭載。業務効率化を重視したシステムとなっており、自動処理機能を使えば業務の80%以上を自動化できます。

インターフェースは感覚的に使いやすい設計になっているため、操作に手間取ることはありません。利用料金は月額15,000円(税別)の定額制なので、低コストで導入できます。

GoQSystem

CROSS MALL(クロスモール)

ネットショップやECサイトの多店舗展開に向いているASPソフトです。

ECサイト運営に必要な機能を網羅しており、特に商品登録機能に優れています。画面上で商品の出品・編集作業が可能なので、アパレルなど商品数が多い業種におすすめです。

5000社の基幹システム導入をサポートしてきた経験を生かし、導入から稼働までを親身にフォロー。専属の担当者が付く、導入前の商品データチェックなど、安心のサポート体制が整っています。

CROSS MALL

TEMPOSTAR(テンポスター)

ネットショップ業務の一元管理システムです。注文を受けてからの作業が自動化されるため、スピーディな出荷につながります。チェック漏れや抜けなどのヒューマンエラーを防げるので、作業品質の向上も期待できます。

TEMPOSTARの特徴は、機能面だけでなくカスタマイズ性にも優れている点です。自社専用のツールとして柔軟に機能を設定できるので、運用方法をシステムに合わせる必要がありません。

TEMPOSTAR

OMS(受注管理システム)を選ぶポイント

ポイントのイメージ

自社の運用環境に適したOMS(受注管理システム)を導入するためには、選び方のポイントを押さえておく必要があります。以下の点に気をつけてシステムを選定しましょう。

連携可能なショッピングモールやカートは豊富か

対応しているモールやカートの数が十分かを確認しましょう。連携できるサイトが少ないと、新たな販売経路を確保できず、事業拡大が妨げられてしまいます。

長期的なショップ運営を考えている場合は、多くのショッピングモールやカートに対応しているシステムがおすすめです。また自社で利用しているECサイトと連携可能かも確認しておきましょう。

システム操作が簡単か

誰でも簡単に使えるようなシステムを選びましょう。操作方法が分かりにくいものを選んでしまうと、システム利用に抵抗を覚える従業員も出てきてしまいます。

従業員の間で使用頻度が異なると、仕事の属人化などが起きてしまい、業務効率化が進みません。使用感に不安がある場合は、無料トライアルやデモ体験など、試験的に導入できるものがおすすめです。

充実したサポートを受けられるか

サポート体制の充実度も、考慮したいポイントの一つです。特にシステムに障害が発生したときに、迅速に対応してもらえるかは重要です。

受注の段階でシステムに不具合が生じると、商品を届けるスピードも遅くなってしまいます。電話やメールなど複数の連絡手段が用意されていたり、サポートセンターが24時間対応していたりすれば、安心して利用できるでしょう。

 

受注管理システムを利用するイメージ

今回は、おすすめのOMS(受注管理システム)や、システムの選び方などについてお伝えしました。OMS(受注管理システム)を選ぶ際には使用感やサポート体制を考慮すべきですが、機能面も重要なポイントとなります。

導入文で紹介した株式会社ロジレスの同調査では、OMS(受注管理システム)を利用している企業のうち、約41%が「機能が不十分」と感じていることが分かっています。機能が不足しているシステムの利用では、費用に見合った効果を得られません。

自社の受注業務における課題を事前に洗い出し、どのような機能が必要なのかを明確にしておくことが大切です。求める機能が分かっていれば、費用と効果のバランスをとりつつ、使いやすいシステムを選べるでしょう。

今回の記事を参考に、自社に適したOMS(受注管理システム)を導入してみてください。

OMS(受注管理システム)導入でお困りの場合は当メディアを運営している株式会社お多福labに是非ご相談ください。

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