DX(デジタルトランスフォーメーション)

面倒な在庫管理は自動化しよう!入出庫管理×DXの活用事例ご紹介

面倒な在庫管理は自動化しよう!入出庫管理×DXの活用事例ご紹介

在庫管理は、欠品しないように、かといって余すぎないように管理するので非常に難しいですよね。従来、在庫は負債だと考えられていましたが、セブンイレブンやユニクロの様にたくさんものが売れる場合は、欠品すると、お客様に迷惑がかかってしまいます。

そんな在庫管理の中でも、いつ入荷したか、いつ出荷したかを記録するのが「入出庫管理」。入出庫管理は常に目を配る必要があり、書類を手書きで書いているところも結構多いのだとか。

そんな面倒な在庫管理は、デジタルで自動化できます。特に最近、この問題を解決できるのがIoTやAI(人工知能)の技術と、組織の仕事体系を改善させるDX(デジタルトランスフォーメーション)。手間のかかる管理を自動化できるなら、ぜひ取り入れたいはず。

そこで今回は、難しい在庫管理を自動化するための入出庫管理とDX(デジタルトランスフォーメーション)の活用事例を解説します。

入出庫管理って何をするの?

記録のイメージ

入出庫管理とは、在庫の出し入れ時にいつ、どれくらいの量を入荷、出荷したのかを記録を記載して管理することを言います。この時に、何を、どれだけの量なのか、を何時に出し入れするか、という細かな内容を記録することが大切です。

しかし、入出庫管理は物の出し入れが多かったり、管理が複雑な手順だったりすると非常に手間や時間がかかります。入出庫管理にはいくつかの手法があるので、それぞれ紹介しましょう。

在庫管理表

昔ながらのアナログ的な管理方法。入出庫のたびに記載する方法でExcelで表を作成したり、システムを構築したりして、データを入力する方法です。

ハンディターミナル

商品情報がデータ化されたバーコードやQRコードを読み取り、入出庫の内容を自動でシステムに反映できるのがハンディターミナルです。

スマートマット

スマートマットとは最先端のIoT機器で商品の重量をベースに自動で計測し、在庫管理を行います。商品をスマートマットに載せるだけでクラウド上にデータが反映されるのでスマホやタブレットなどの機器でも管理、確認できるでしょう。

入出庫管理×DXとは

倉庫のイメージ

それでは入出庫管理の業務にDX(デジタルトランスフォーメーション)を取り入れる場合、どの様な方法があるか解説します。

効率的な倉庫システムの構築

輸送や倉庫管理などの物流業務において、1社だけでなく数社が連携できるシステムを取り入れる方法です。こうすることで、大きな業務改善を図れます。

例えば納品先が同じであっても別々の拠点からトラックで納品されると仮定しましょう。それでは非効率なので、解決策としてルートを組みなおしてトラック1車で納品することも可能になりますよね。つまり倉庫システムの構築は、配送の効率化を図れるメリットがあるでしょう。

AI(人工知能)を導入し管理体制を変革

商品管理にAI(人工知能)を導入することで需要予測も可能となり、効率的な商品管理が可能となります。またAI(人工知能)を活用した顧客情報の蓄積と分析による配達リスクの低減も現実になるかもしれません。

それでは、実際にこのような入出庫管理にDXを取り入れた例について見ていきましょう。

入出庫管理×DX事例その1:棚卸アプリの導入で管理コストの削減(京セラ)

アプリのイメージ
大手電気機器メーカーである京セラは物流倉庫で40万点もの大きな在庫を管理していますが、棚卸アプリを開発導入することで大幅な管理コストの削減につなげました。

従来の在庫管理は非常に手間がかかるもので、倉庫から事務所に棚卸リストを取りに行き、倉庫へ戻り棚卸し、そしてその記入した紙を事務所でデータ登録というものでした。もちろん間違いがあればまた倉庫に戻るので、と言う非常に手間がかかりますよね。

そのような中、倉庫の状況をチェックできる棚卸アプリの作成を社員が提案し、開発しました。その結果、従来紙ベースで行っていた在庫管理はスマホ、タブレットに移行できました。また、そのままクラウド上に管理することができるため、紙ベースの管理からデータ管理へ変更しました。

その結果、事務所に行かなくてもスマホで棚卸リストを確認、その場で内容を照合という作業が完結します。つまり移動時間を大きく削減できるため、毎日10分程度の移動時間を削減でき、業務効率化に成功しました。

入出庫管理×DX事例その2:入出庫情報を荷主と共有し業務改善(NEC)

宅配のイメージ

NECの「EXPLANNER/LG」は物流の業務を見える化し、業務の改善を図ることができるサービス。流通業をはじめ、製造業、など数多くの導入実績あります。

このサービスはNECが持つソリューション技術(ロボット技術なども活用)で倉庫管理に必要とされる機能を豊富に取り揃え、物流センターにおける業務効率化、在庫最適化、そして企業競争力の効果を支援してくれるので、非常に優秀でしょう。

実例としては、住化ロジスティクス株式会社が荷主との物流業務の情報を一元管理し、入出庫管理における作業を20%も効率化を実現させました。また入出庫と在庫データをリアルタイムで荷主と共有できるので、今荷物はどこにあるのかも確認できて便利でしょう。

入出庫管理×DX事例その3:生産性、品質、作業効率UPができるT-DX(凸版印刷)

情報のイメージ

入出庫管理×DXを活用したサービスの例として、2020年に提供を開始したT-DX(トッパン・デジタルトランスフォーメーション)という凸版印刷のサービスがあります。T-DXは幅広い業界・業種をターゲットに導入可能なクラウド型の在庫管理、帳票管理委に特化したDX支援ソリューションです。

クラウドなので、製造現場で、手間がかかるサーバーの設置が不要です。またインターネット環境から手軽にスマホやタブレットなどの端末で利用できるのも便利でしょう。このような在庫管理ならデジタル化に置き換えられ、資材ごとにQRコードラベルから読み取れるので棚卸も手間が省けるでしょう。

入出庫管理×DXで変わる未来

物流のイメージ

物流業界は日本の人口が減る中で、市場規模は年々増加傾向にあります。2019年には23兆5410億、2020年には24兆80億とな離、今後も増加が期待できる業界でしょう。

しかし、日本の人口は少子高齢化で働き手が減る一方となります。つまり人材不足に悩まされる業界で、作業者やトラックの運転手不足が課題となるに違いありません。

そこで入出庫管理にDX(デジタルトランスフォーメーション)を取りいれることで従業員の負担を減らすこと、また従業員の必要数自体を減らせるでしょう。つまり、入出庫管理にDX(デジタルトランスフォーメーション)を取り入れることは未来を考える上で必要不可欠に違いありません。

ちなみに、当メディア(AIZINE)の運営会社のお多福labでも、企業様のにDX(デジタルトランスフォーメーション)支援を行っています。面倒な入出庫管理をデジタル化したい場合は、まずご相談ください。

AI(人工知能)/DX(デジタルトランスフォーメーション)開発のお多福ラボ

さて今回は、難しい在庫管理を自動化するための入出庫管理とDX(デジタルトランスフォーメーション)の活用事例を解説しました。

内容を取りまとめます。

  • 入出庫管理とは在庫の出し入れ時に記録を記載して管理すること
  • 入出庫管理の方法として在庫管理表、ハンディターミナル、スマートマットなどが挙げられる
  • 入出庫管理の業務にDX(デジタルトランスフォーメーション)を取り入れることで大きく業務改善できる
  • 入出庫管理にDX(デジタルトランスフォーメーション)を取り入れる方法として、効率的な倉庫システムの構築やAI(人工知能)を導入し管理体制を変革する方法がある
  • 入出庫管理の未来を考えると業務における人材不足を解決できるDX(デジタルトランスフォーメーション)が不可欠

今後、日本における人材不足や物流業の需要が高まることを考えると、DX(デジタルトランスフォーメーション)による改善を実現することが必要不可欠でしょう。

先だって大手企業が実現しているDX(デジタルトランスフォーメーション)も近い将来、中小企業も含めた多くの企業にも反映される可能性が期待できますよね。

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