教育

日本ディープラーニング協会主催の「G検定」に挑戦してみた!

試験本番のイメージ

日本ディープラーニング協会が主催する資格試験が気になるけれどどんな感じかわからない!

AI(人工知能)関連の資格について調べてみると日本ディープラーニング協会という名前が出てきますよね。

今回私はそこが主催する資格試験の1つであるG検定を受験、無事合格することができました。

G検定について調べてみると資格の特徴のようなものを見かけてもどのようにして攻略していったかや作戦についてまでなかなか書いてないというのも事実。

そこで今回はG検定の受験体験記として自分がどのようにして合格できるよう工夫していったか、どうすればより自信を持って進めることができたかをお伝えします。

それではまず、そもそもG検定とは何かというところから始めていきます。

中村
中村

それではまず、そもそもG検定とは何かというところから始めていきます。

そもそもG検定って何?

疑問を抱えてるイメージ

まず、改めてG検定は日本ディープラーニング協会が主催する資格試験の1つになります。

資格名で明記されているGはGeneralistのこと。

ディープラーニングについて基礎知識を持ち、適切に活用していけるようになることを目指しています。

Generalistというだけあって試験範囲は多種多様。

AI(人工知能)とは何かや歴史といった基本的な内容はもちろん、理論についてやどのように応用されているかといった踏み込んだ内容まで幅広く出題されます。

自分が受けたときは試験問題は200問の選択式で120分で解いていく必要がありました。

試験そのものはオンライン受験なのでわざわざ試験会場に行くのではなく自宅で受けることができます。

ちなみに日本ディープラーニング協会が主催する資格試験にはもう一つE資格というものがあり、こちらはエンジニア向けのもの。

例年であればG検定とほぼ同時期に行われますが今回は新型コロナウィルスの影響で中止となりました。

受験したきっかけ

高みを目指すイメージ

私が今回G検定を受験しようと思ったのは過去に東京大学が主催するデータサイエンスの講座GCIを受講した頃に遡ります。

講座についてはこちらの記事で紹介をしているのでよかったら併せてご覧ください。

データサイエンス初心者が挑戦!東京大学の講座GCIを受けてみた!
AI(人工知能)とともに注目されているデータサイエンス。東京大学が開催するデータサイエンス講座GCIではその基本的な内容を体系的に学び実践レベルを目指せます。その講座がどのようなものであるかやそれを通して自分がどう成長していったかをお伝えしていきます。

受講期間中東京大学で開催されていたもくもく会に参加した際に手持ちのパソコンにG検定のロゴのシールを貼っている方が何人かいました。

以前からAIZINEの記事でも日本ディープラーニング協会やG検定について紹介されていて気になっていたこともあり、自分も一通り勉強しておけば座学と実践の両立にも繋がるし記事を書いていく上でも役に立ちそうだなと考えるように。

自分が受けた回に限り半額で受験することができたのでまたとない機会だと考え申し込みをするに至りました。

受験を決めた時のレベル

スタートラインのイメージ

申し込みをしたらまずは現状と目標のギャップがどれくらいあるか把握するようにしました。

AI(人工知能)に対する知識や理解度としてはGCIで使われている教材は一通りこなし、日本ディープラーニング協会が推薦書としている本の一つである「人工知能は人間を超えるか ディープラーニングの先にあるもの」を事前に通読しているという状態。また、AIZINEでAI(人工知能)についての文章を調べながら書けるという状態でした。

では実際に問題を解くとなるとどれくらい解けるのかStudy-AIが提供している模擬テストを受験したところ正答率は4割ほど。

合格ラインは公開されていないものの6割から7割という見解がほとんどだったので確実性を重視し7割5分の正答率を目指すことにしました。

合格するためにどんな風に勉強した?

勉強しているイメージ

目標とする得点率を7割5分と設定したので具体的な勉強を進めていきました。

その際に工夫したのは解ける問題を増やし解答にかかるまでの時間を短縮させることと理論的な内容を重点的に学習するということ。

それぞれお伝えします。

解ける問題を増やし解答にかかるまでの時間を短縮させる

始めの方でも言及した通りG検定では120分で200題近く解くことになります。1分で1,2題のペース。

とにかく時間との戦いになるので1問でも多く自信をもって答えられるようにし、さらにそれにかかる時間を短くするのを作戦としました。

そのためにまず用いたのはG検定の問題集1冊と日本ディープラーニング協会が監修している「深層学習教科書ディープラーニングG検定(ジェネラリスト) 公式テキスト」。

問題集を解いていき間違えたりわからなかった内容について日本ディープラーニング協会の公式テキストを参照しながら学んでいくという方法を取りました。

日本ディープラーニング協会が推薦書としている問題集は3冊あり、自分が使ったのは1冊のみ。

これを2,3回ほど反復し問題を見ればすぐに答えられるようにしておきました。

自信をもって答えられるようになったらStudy-AIが提供している模擬テストに再び挑戦。

最初のときとどれくらい改善したかをチェックし解けなかったところについてはもう一度見直しました。

また、YouTubeにて模擬テストの問題をAIドルの方達が解説をするというチャンネルがありとても助かりました。

理論的な内容を重点的に学習する

Study-AIの模擬テストでは機械学習の理論について触れた問題が多くこれについても学んでいく必要があると感じました。

そこで利用したのは「ゼロから作るDeep Learning ―Pythonで学ぶディープラーニングの理論と実装」。これも日本ディープラーニング協会の推薦書になります。

この本はディープラーニングについて理論的な内容をPythonで実際に手を動かしながら学んでいくというもの。

頭だけでなくできる限り自分でもコードを書き実感を伴った上で理解ができるよう工夫をしました。

振り返った上での反省点

振り返るイメージ

試験が終わり合否がわかった上で振り返ると前の章で触れた時間短縮という作戦は成功しました。

問題集や模擬テストで学んだ知識で解ける問題はすぐに解き、時間が必要な問題については躊躇せず飛ばしたので制限時間の半分に当たるちょうど60分で設問を一通り目を通すことができました。

その上で飛ばした問題の設問を熟読し本当に厳しいものについては解答を諦めその分解ける可能性の高い問題を着実に解けるよう気持ちを切り替える方向に。

最初の段階で7割5分を狙っていたので50題前後なら最悪落としてもいいという認識を持てたのもよかったのではないかと感じています。

次に理論的な内容を重点的に学んだことについて。

これについてはもう少し取り組むべきだったなと感じました。

問題のレベルが高く自信をもって答えられた問題が少なかったので日本ディープラーニング協会の推薦書を完璧にするのはもちろん、余裕があればより応用的な内容を学ぶべきでした。

工夫した2点から手薄になっていたのが社会がAI(人工知能)がどう向き合っているかについて。

AI(人工知能)に関連した各国の動向や法律などをAI白書やネットニュースで見ていればもっと自信をもって解答できたなと感じました。

また、全体的に言えることとして公式テキストはあくまで「最初の1冊目」と認識し他の推薦書を幅広くあたることで肉付けしていくことをお勧めします。

受験してよかったこと

喜びのイメージ

G検定の試験対策をしたことを通してAI(人工知能)について体系的に勉強することができたなと感じています。

また、理論や社会がAI(人工知能)とどう向き合っているかについて知らない点が多いのがわかったのも収穫でした。

そしてG検定を通して新たな目標ができたことも最大のポイント。

日本ディープラーニング協会が主催するG検定やE資格に合格した人はCDLE(シードル:Community of Deep Learning Evangelists)というコミュニティに招待され勉強会やイベントに参加できるようになります。
中村
中村

そこで開催されるイベントの参加を通して自身のコミュニティの幅を広げたり自分の目標に向けさらに頑張っていきたいです。

 

修了のイメージ

今回は日本ディープラーニング協会が主催する資格試験、G検定の受験体験記として試験対策で取った作戦とそのためにどのような準備をしたかやその反省点をお伝えしました。

目標とする正答率を7割5分と設定し、問題集や模擬試験を通して確実に解ける問題を増やし解くのに実際にかかる時間を短くできるようにするのが1点。次に理論的な内容をPythonで実際に手を動かしながら理解できるようにしていきました。

これらによってすぐにできる問題にかける時間を短くしそうでない問題にじっくり取り組めるようにできた一方、理論についてさらに踏み込んだ内容やAI(人工知能)と社会の向き合い方についてもう少し力を入れておけばよかったのが反省点。日本ディープラーニング協会が発行している公式テキストはあくまで最初の1冊目と認識し他の推薦書から知識の肉付けをしていくのがお勧めです。

中村
中村

合格して終わりではなく新たな世界が広がっていくきっかけにもなるのでG検定やE資格を受験する人が増えAI(人工知能)についてさらに盛り上がっていけるといいですよね。

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